脊髄造影検査は腰ヘルニアや狭窄症の診断に本当に必要か? 私には不要である。

.28 2011 脊髄造影検査 comment(6) trackback(0)
 いまだ、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断に脊髄造影検査が行われているが、私は不要な検査と考えている。実際、もう10年近く脊髄造影検査は行っていない。その理由は、高性能のMRIが脊髄造影検査以上の診断情報を提供してくれるからである。椎間板ヘルニアに関して、MRIは脊柱管内のヘルニアから椎間孔内、椎間孔外のすべての部位のヘルニアを正確に描出してくれる。MRIは椎間板ヘルニアそのものを直接に描出してくれるのである。一方、脊髄造影検査は造影剤を注入した硬膜管のヘルニアによる欠損像から診断するものであり、ヘルニアを直接見ているわけではなく、間接的な診断法である。さらに、脊髄造影検査では、椎間孔内のヘルニアや椎間孔外のヘルニアの診断は出来ず、これらのヘルニアには全く無力である。また、腰部脊柱管狭窄症に関しても、私は脊髄造影検査は不要と考えている。これもヘルニアの場合と同じ理由で、MRIの方がはるかに多くの診断情報を提供してくれるからである。狭窄症の有無は勿論のこと、たとえば、脊柱管狭窄症に合併したヘルニアの診断や腫瘍の診断にもMRIは脊髄造影検査をはるかに凌ぐ有用な検査法なのである。私は、すべり症の患者でも脊髄造影検査は行っておらず、全く不要と考えている。勿論、専門的な根拠に裏付けされた理由がある。脊髄造影検査は既に過去の検査法である。脊髄造影検査における造影剤の副作用は少なくなったとはいえ、皆無ではない。髄膜炎や膿瘍など感染症の合併や検査後低脳圧症による頭痛などもあり得る。私は、脊髄造影検査はペースメーカーを埋め込まれて、MRIが行えない人に限られるべきと考えている。次回は、MRIの撮影法について説明しましょう。MRIがいかに優秀な検査法といえども、使い方によってはヘルニアさえ診断できなくなるのです。

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