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いつもは脊椎外科医、それでも、ときどき脳外科医

.29 2012 脳室内出血 comment(2) trackback(0)
昨日は、午前は外来で午後から腰椎すべり症の固定手術が予定になっていた。ところが、もやもや病の女性で脳室内出血の患者が救急搬送されてきた。意識は昏睡状態である。CTスキャンでは両側の脳室内が血腫で充満されている。脳障害がどんどん進行する状態である。救命のためには緊急に血腫除去が必要である。ところが、脳室内の血腫を手術で直接除去するにはそれなりの経験が必要である。幸い、私は脳室内血腫を除去した経験を多く持つ。それで、予定脊椎手術の時間を後にずらして、手術顕微鏡を用いて脳室内血腫除去を行った。術後CTでは、両側の脳室内の血腫は8割程除去されており、大成功である。それを見届けてから、腰椎の固定手術を開始した。手術はL3/4のすべり症と狭窄に対して神経除圧とmini-TLIFとペディクルスクリュー固定術を行い、L4/5の脊柱管狭窄症にはMD法で神経除圧を行った。約4時間の手術であった。出血量は50ml程度と固定術にすると破格に少ない量である。帰宅したのは11:00PMを過ぎていた。今日、回診すると、脳室内血腫の患者は声をかけると開眼し、言葉かけにも言葉で応じてくれた。手足の動きもある。極めて良い徴候だ。脳が致命的に障害される前に手術できたことを喜んだ。腰椎固定手術の患者はもう歩き始めていた。術前の歩行中の痛みはないと喜んで「先生、ありがとう」。私も嬉しくなった。私の疲れは患者の笑顔で癒され、次の頑張りに繋がる。今日も2件の腰部脊柱管狭窄症のMD手術をした。今日、北国新聞社の記者が先週、腰部脊柱管狭窄症で手術した90歳の男性患者の取材に来た。MD手術は腰椎疾患に悩む高齢者に生きる希望を取り戻させる手術であることを広く知ってもらうためである。MROテレビも取材の予定である。これらについては今度また紹介しましょう。


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