腰椎すべり症の固定手術に威力を発揮するO-armとナビゲーション システム

.01 2012 腰椎固定術 comment(9) trackback(1)
私どもの病院では、2011年7月から腰椎固定術に待望のO-armとリンクしたナビゲーション システムが稼働を開始した。現在までに、既に60例の腰椎固定術が安全に合併症なく行われている。固定術は、俗にボルトと呼ばれるペディクル・スクリューを椎弓根という骨の狭い部位を通して椎体という骨の本体部分に挿入する危険な操作を伴うが、これがO-armとナビゲーションによって、極めて安全になった。腰椎が曲がっていたり、回旋していたりすると従来の正面と側面のレンゲン透視では、挿入したボルトが予定の軌道内にあるか、ボルトが軌道を外れて、骨の外に出たり、脊柱管の中に侵入して神経を傷害していないかを術中に正確に判断することが極めて困難になる。術後数日してから撮影したCTスキャンでボルトの軌道逸脱が分かり、再手術でボルトを入れ直すと言うことが起こり得るのである。その点、O-armは脊椎を三次元画像として描出できる、いわば脊椎専用の可動性のCTスキャンと言える。挿入されたボルトの位置が適正かを術中に即座に確認できるのである。さらに、ナビゲーション システムをリンクさせると、ボルトの刺入点やボルトの挿入方向をダイナミックに視認できる。これによって、側彎症などでひどく曲がったり、捻れたりした腰椎でも安全にボルト挿入ができるわけである。
私は最小侵襲固定術の中で、左右に3~4cmの小切開によるmini-open TLIFと呼ばれる腰椎固定術を主に行っているが、手術の安全性は飛躍的に向上した上に、手術時間も短縮され、現在では3時間を切る段階に入っている。O-armとナビゲーション システムは変性すべり症や分離すべり症、側彎症などの腰椎固定術で威力をいかんなく発揮している。



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