腰椎が曲がったり、骨盤が歪むのは筋肉のアンバランスのせい?

.25 2012 腰椎・骨盤の歪み comment(0) trackback(0)
 私の手術を受ける患者の多くで、腰椎が曲がっていたり、骨盤が歪んでいたりする。なぜ、このような骨格の異常が起こるのであろうか?

 そのような患者の中には、筋肉のバランスが悪いためと、整体や筋肉トレーニング、その他の矯正施術を受けている方がいます。

 さて、筋肉の訓練などでこのような骨格の異常が元にもどるのであろうか。
 
 少なくとも、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症、腰椎症などの腰椎変性疾患が原因で起こる腰椎の側彎や骨盤の歪みは、筋肉のアンバランスが原因で起こっているわけではありません。

 身体は痛みが起こると、その痛みを軽減しようと無意識に防御的に反応します。例えば、左の腰椎椎間板ヘルニアがあり、それによる左の腰や臀部、下肢の痛みやしびれが発生する時には、身体は重心を右に移し、痛みやしびれを軽減しようとします。その結果、腰は右に曲がり、腰の筋肉の左右のアンバランスが生じます。筋肉のアンバランスは持続する痛みの結果であり、痛みの直接的原因ではないのです。

 従って、ヘルニアの治療により痛みがなくなると、腰椎の歪みは消失し、筋肉のバランスも正常に戻ります。しかし、痛みのある状態が長期化すると、腰椎は変形したまま元に戻らなくなります。腰椎変性側彎症は慢性的な痛みが長期化することで発生すると私は考えています。

 腰椎や胸椎の後彎変形も同様に、脊柱管狭窄症があるため、常に身体を前に曲げて生活しなければならないことから生じると考えています。勿論、骨粗鬆症に関係したものもありますが。

 また、股関節や膝関節の有痛性疾患でも、骨盤の歪みや腰の側彎が起こり得ます。

 腰椎変性疾患にともなう腰椎や骨盤の変形・歪み、さらに筋肉のアンバランスは慢性的な痛みを軽減し、生活動作を維持しようとする生体の適応反応であり、その元の原因を早期に治さなければ回復できなくると私は考えています。

ヘルニアや腰椎症などによる痛みが長期化している患者では、痛みの起こる側を痛みのない側でかばった生活をするため、MRIでは痛みのある側の腰の筋肉は萎縮して、脂肪で置き換えられています。

結果のみを見て対応するのではなく、その原因を見極め、適切な時期に適切な治療を行う事が必要なのです。


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