ぎっくり腰の治療と予防

.02 2012 ぎっくり腰 comment(0) trackback(0)
ぎっくり腰の多くは椎間板性の痛みです。物を持ち上げた時とか運動中など明らかなきっかけがある場合と朝起きた時から強い腰痛があるなど痛みのきっかけがはっきりしない場合もあります。この椎間板性の痛みは炎症が中心の痛みですので、腰を安静に保つことが必要です。この時期に注意しなければならないことは次の事柄です。
1)腹筋・背筋を鍛えることが治療と勘違いし、運動すること
2)お風呂で身体を温めること。
3)アルコールで痛みを紛らわすこと。
4)整体、骨接ぎなどで行われる腰への手荒な治療
これらは局所の炎症を強め、結果的には痛みを増強することになります。

炎症が痛みの主因の時期には、腰の安静を保ことが必要です。動き回らず、痛みの楽な姿勢で横になることです。通常は、痛みの強い側を下にすると痛みが強くなるので、上にして、膝を曲げて休むと痛みは軽減します。膝を伸ばして、仰向けで寝ていると痛みが起こり安くなります。姿勢で悪いのは中腰やあぐらをかくことです。長く坐位でいることも痛みを強くします。どうしても、動く必要のある人は腰に軟性コルセットを着用することが良いですが、コルセットで腰を締め付けると却って痛みが強くなる人もいますので、後者の場合には無理に着用することはありません。

炎症を取り除く消炎鎮痛剤も必要です。これは局所の炎症と痛みを軽減します。よく痛み止めが効かないと訴える方がいますが、そのような人は安静が保たれていない場合が多いです。鎮痛剤などで痛みが軽減すると、家事や仕事が気になり、つい動いてしまい、痛みがぶりかえすのです。消炎鎮痛剤は胃を荒らすことが多いので、注意が必要です。痛みのためのストレスも胃炎や胃潰瘍を起こしやすくしますので、慎重に使用することが必要です。消炎鎮痛剤の座薬を用いることも有用です。薬を服用していても、炎症が治まる時期までは安静を保つことが治療上必要です。腰の激痛も通常は1週間を過ぎると軽減していきます。

痛みの強い部位への湿布も効果があります。湿布の効果については以前にこのブログで書いていますので参照してください。

 椎間板が神経根へ向かって脱出し、神経根を圧迫・刺激すると臀部から大腿・下腿の痛みが起こります。神経根の圧迫刺激で発現する坐骨神経痛についてはこのブログで説明済みです。神経根は圧迫刺激を受けると、初期には神経根炎といって神経根に炎症が起こり、痛みが強くなります。激痛で身動きできない人も多く見られます。腰痛と同様に下肢の痛みも急性期には炎症が痛みを起こす主因ですので、安静が必要です。下肢の痛みを悪くする原因は前述した腰痛の場合と同じです。薬物治療の考え方も同様です。炎症が治まっていくに従い下肢の痛みも軽減していきますが、軽減しない人では手術治療の検討が必要です。」。

坐骨神経痛に対してはよく神経ブロックが行われます。根性痛に対しては有効な治療ですが、効果は必ずしも一定せず、長引くと効果を失っていきます。

繰り返しますが、腰であれ下肢であれ、炎症が痛みの中心の時期には安静と消炎鎮痛剤、ブロック、湿布などで治療を行います。この炎症期に腰の牽引が行われる場合がありますが、却って痛みを悪くしますので、控えるべきと思います。牽引治療は炎症が治まってから行われるべきと考えます。

安静と薬物治療で腰痛や下肢痛が順調に軽減し始めたなら、次第に生活上の負荷を腰にかけていき、痛みの再燃が起こらないか慎重に経過をみることが良いでしょう。余り急激に腰に無理をかけると、ヘルニアが悪化することがありますので、ぎっくり腰や下肢の痛みが起こってから2~3ヵ月は無理を腰にかけないことが必要です。

運動として勧められるのは散歩です。自分の状態に合わせて散歩の早さ、距離などを調整できるからです。散歩によって、背筋や腹筋、下肢の筋肉や関節機能の強化を図ることができます。水中ウォーキングも良いと思います。ストレッチなどは安定期に入ってから行う事が良いと思います。
肥満は腰の悪い人には大敵ですので、減量を心がけて下さい。

腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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