医療相談室Q & A : No 3 腰ヘルニアの大小で手術が必要か否かは決まらない!

.07 2012 腰椎椎間板ヘルニア comment(15) trackback(0)
A:
去年暮れに座ってパソコンで仕事中、急に右腰が痛くなり、ほどなくして太もも外側大転子近くが痛くなり、一番酷い時には膝下外側や脛、親指の軽いしびれがありました。
MRIを撮ったところL5に小さなヘルニアがありました。
ドクターはこの程度だと手術の適応外だとおっしゃられています。
現在はペインクリニックで硬膜外ブロック注射を6月から週1回のペースで続けておりますが持続効果は2~3時間程度です。
急性期のような激痛はなくなるも、未だ太もも外側と膝下外側の痛みはたまにあり、一番つらいのがその日のコンディションにもよりますが椅子に痛くて座れないことです。
ドクターはすこしずつでも回復に向かっているので苦痛を伴う治療法はできるだけ避けてブロック注射を続けてみる方向でお考えのようなのですが本当に神経根症状の辛い痛みが消えるのか不安です。 このような症状で手術は不要なのかお聞かせください。
Q:
先ず、MRI上のヘルニアの大きさで手術が決まるわけではないのですよ。神経への影響が強いか弱いか、持続性か否かで手術の必要性は決まるのです。つまり、ヘルニアが小さくても神経の周囲の骨のスペースが狭い部位では神経の症状は強くなります。これとは反対にヘルニアが大きくても神経の周囲の骨のスペースが広い部位では神経の症状は無いか、あっても軽く済むのです。

骨のスペースが狭い部位とは脊柱管の外側部と椎間孔です。これらの部位では小さなヘルニアでも強い症状になります。保存的治療でよくなる場合は、ヘルニアが吸収縮小する場合で、発症後1ヵ月前後で症状の改善が進むのが一般的です。もし、吸収縮小しなければ、神経は圧迫され続けますので、慢性化し、神経障害が進行する危険性があります。

ドクターの言う苦痛を伴う治療とは手術のことを言うのでしょうか。もしそうなら、私が行っているMD法などの最小侵襲手術では痛みは問題にならない程軽いものです。ヘルニアの痛みの方がはるかにつらいものですよ。

気になるのは、発症が去年の暮れとのことですので、余りにも長引いていると思います。外科手術を専門に行う医師の診断を受けることをお勧めします。


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まりあ
佐藤先生へ。療養中のところ恐れ入ります、初めてメールいたします。66歳 女性、茨城県に住んでおります。
子どものころは気が付かなかったのですが、30代に側弯症であることがわかりました。その後は特に症状もなかったので、側弯症で病院に行くこともなかったのですが、3年前に急に右足が張り、立っていたり、歩いたりすると右足腿の前側が痛くなり、側弯症専門の先生に診て頂きました。
MRIではS字状に腰のほうが大きく33度曲がっていて腰椎4番が神経にあたっているとのことでしたが、手術は今のところしなくてもということでした。その後もだんだん痛くなってきましたので、1年後にまた診て頂きましたが、手術は大変大きな手術になる、もっとひどくなったら考えましょうと言われ、現在に至っております。
最近では右の腰も痛くなり、足の痛みも進んできて、また、時々足に水をかけられたようにひやっとすることがあります。まだ少しは歩くことはできますが、今ではあまり外出できなくなってしまいました。
先生の本を読ませていただきました。背骨はまっすぐにならなくても良いので、痛みがこれ以上進み、寝たきりになることをどうしても避けたいのです。私の様な症状でも先生に診て頂くことは可能でしょうか。
もし診て頂けるようでしたら先生の復帰をお待ちしたいと思います。どうぞお大事になさってください。

2015.01.09 12:26
drshujisato
15/01/09のまりあさんへ  
    Re: 足と腰の痛みで悩んでいます

66歳女性の側彎症にともなう、神経障害であれば、基本的に問題の神経のピンポイント除圧で痛みはよくなります。その除圧状態がどの程度維持されるかは、その方の腰椎の状態によります。再発する可能性が高い方では
固定を併用しますが、わたしは側彎矯正を目的としませんので、固定範囲も通常は狭く行います。
最終的な方針はあなたの腰椎の状態を診ての判断になります。
復帰しましたら、ホームページ上でも公開しますので、ぜひ受診をご検討ください。
力になれると思いますよ。

FROM SHUJI SATO
2015.01.11 10:22
まりあ
大変嬉しいお言葉を頂き、感謝申し上げます。
最近では半分あきらめていて、心も落ち込んでおりましたので、とても嬉しいです。
是非診察をお願いしたいと思います。その節はどうぞよろしくお願い致します。
2015.01.11 13:11
まりあ
佐藤先生、こんにちは。
1月に相談メールを致しました、まりあです。
ここの所、腰や足の痛みが悪化してきたようで、先生のご復帰を待って診察と考えていましたが、3月25日に診察をお願いしました。画像診断などを先生に診て頂けると嬉しいです。担当の先生にその旨お伝えすればよろしいでしょうか。
療養されているところ、恐れ入ります、よろしくお願い致します。
2015.02.10 17:00
drshujisato
15/02/10のまりあさんへ  Re: 診察をお願いしました

こんにちわ。3月25日受診時に診察医あるいは医療秘書にその旨を伝えてください。診察はできませんが、画像は私も検討いたしますからね。

FROM SHUJI SATO
2015.02.14 22:03
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2015.03.19 13:04
drshujisato
15/03/19のまりあさんへ  

了解しました。お待ちしていますよ。
気をつけて受診してください。

FROM SHUJI SATO
2015.03.22 18:09
まりあ
佐藤先生、こんばんは。
昨日、先生の病院で飯田先生に診察をして頂きました。詳しい検査もして頂きありがとうございました。飯田先生からわかり易く説明していただき、金沢に行って本当に良かったと思っております。
お話を聞いて、私の場合、手術をして頂くことが必要かと思いました。これからのことは佐藤先生と相談されて、ともおっしゃって頂けました。
ご療養中のところ、いつも質問やお願いをしましてすみません。先生の診断をお待ちしております。どうぞよろしくお願い致します。
2015.03.26 19:15
drshujisato
15/03/26 まりあさんへ

昨日は、長い時間ご苦労様でした。
直接メールで回答しました。
ご検討ください。

FROM SHUJI SATO
2015.03.26 19:30
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2015.03.30 13:49
drshujisato
15/03/30のH67歳さんへ

 術前に麻痺がなかったのであれば、手術操作により神経障害が発生したのでしょう。これは手術の合併症としてあり得ることです。これが脊髄や馬尾、神経根を操作する脊椎手術に内在するリスクです。
手術で発生した麻痺がどの程度に回復するかは、加わった神経障害の程度によって異なります。約3ヵ月間はリハビリを一生懸命にされることです。最初の3ヶ月間で回復のおおかたが決まります。その後の回復は悪くなります。
 手術は内視鏡だから安全、手術顕微鏡だから安全というわけではありません。手術法の選択は大変重要です。
これは私が繰り返し注意を喚起してきたことです。

FROM SHUJI SATO
2015.03.30 22:02
山﨑一弘
79才 母の脊柱管狭窄症についてです。
今年の7月27日に手術をしました。術前と後で痛み方や姿勢の変化はありましたが、現在は痛みの訴えが以前よりもより強くなっています。担当の先生は画像上でも良くなっているから問題はなく、徐々に治るとおっしゃっていますが、このまま経過を見守るだけで、はたしてよいものかと思っております。
●手術前の痛み→お尻、坐骨が痛みが強く、座っていられない。(突き上げられるような痛み)
・足が床につけないほどの痛み。
•手術後→上記の痛みは取れたが左もも裏の張りは現在も変わらず。腸骨の痛み、お尻全体やお尻左側、握りこぶし大の部分が痛い。この3点がその日によって移動する。
・立っているのが辛い。体重が腸骨にかかるような痛みがあり、上から押さえつけられるような感じで息苦しい。上半身が真っすぐ起きていられない。横になると痛みが軽い。
・車のシートなど、背もたれがあれば
座っていることもできる
・左側の足外側、膝から下がチクチクした痛みがあるが、術後は軽減された。術前は触ると皮膚の感覚がなかったが、現在は完全ではないが感覚が以前より感じるようになった。
・就寝後2〜3時間位に痛みで目が覚めてしまう。その後朝まで眠れない事が多い。

というのが現在の主な症状です。腰椎圧迫骨折と側弯がありますが、それはさほど心配するものではないとの事で処置はしていません。7年程前からパーキンソン病を発症して薬の服用を続けています。症状の目立った進行は今のところないようです。
この数ヶ月の痛みの訴えが特に強くなっていて生活動作の制限も多くなってきています。母の精神的な負担も大きくなっていますので、何か積極的な治療はできないものかと思っております。

宜しくお願い致します。
2016.12.24 11:09
drshujisato
16/12/24の山崎一弘さんへ  Re: 脊柱管狭窄症

79歳の女性の脊柱管狭窄症で側彎もあるとのことですが、脊柱管狭窄症が手術によって解消されているのでしたら
椎間孔狭窄症の可能性があります。脊柱管狭窄症はL4/5ではないでしょうか。もし、そうならL5/S1の椎間孔狭窄症が
疑われます。この診断をつけられる医師の診察を受けられることです。
必ず原因が潜んでいると思われます。

FROM SHUJI SATO
2016.12.30 00:40
山﨑一弘
早速のお返事ありがとうございました。
返信が遅れまして申し訳ありません。
今月19日に手術をした病院でCTでの診察がありますが、そこでも特に異常なしとの診断であればもし可能であれば先生の診断をお願いできないものかと思っております。あるいは、母は長野におりますが長野県内、もしくは東京(私は東京です)で先生のご存知の先生をご紹介いただくことは可能でしょうか。私としては今の状態を脱することが最優先ですので県内でなければ、遠方ですが思いきって先生に診ていただけないかと考えております。
母は近くに姉がおりますので面倒は見てくれていますが仕事もあるため、デイサービスとヘルパーさんにも来ていただいています。もともと意欲的でいろんなことを自分でやりたい性格ですが、強い痛みのため日常のこともままならず塞ぎ込んでいます。
動くことが少なくなっていますので体力も落ちています。
早めに何とか対処をしてあげたいと思っております。
宜しくお願い致します。
2017.01.06 09:04
drshujisato
16/01/06の山崎一弘さんへ   Re: 脊柱管脊柱管狭窄症

回答

 医師や病院の紹介はお断りしています。
もし、私の外来受診を希望される場合には、当院の秘書課まで受診予約をお願いします。
しっかりと検討致します。
それでは、お大事にしてください。

 from SHUJI SATO
2017.01.08 16:24

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