超高齢者の高度腰椎症性側彎症と脊柱管狭窄症に対する最小侵襲MD手術成功!

.20 2012 腰部脊柱管狭窄症 comment(0) trackback(0)
患者は87歳男性
 5~年前から、腰痛と大腿後部の痛み発現し、徐々に痛みが増強するようになりました。同じく、右下肢の間欠性跛行も進み、移動には電動式リニヤカーを使用するようになりました。症状は右側下肢のみで、坐位で軽減するが、立位や歩行で悪化する。膝から末梢には痛みやしびれはなしとのことでした。

神経学的には筋力低下や知覚障害はありませんでした。

腰椎レントゲン撮影所見:強い腰椎症性の側彎変形を認めますが、すべり症はありませんでした。
腰椎MRI: 腰椎症制の椎間関節変形に伴う脊柱管外側狭窄をL4/5の右側に認め、
 L3/4には脊柱管狭窄を認め、馬尾弛緩を伴っていました。

87歳と超高齢ではありましたが、頭脳はしっかりしており、自分の足で歩きたいという希望が強いため、循環器・麻酔医のゴーサインをもらって手術施行が決定されました。

手術はMD法によりL4/5に17mmの切開で直径16mm、長さ40mmのチューブレトレクターと手術顕微鏡を用いて、右L5神経根と硬膜管の除圧を行いました。さらに、L3/4に同じく17mmの切開を加えて、左側から両側の硬膜管(馬尾)と右L4神経根を除圧しました。
手術時間は1時間10分、出血量は10mlでした。

術後は翌日から歩行を開始し、術後2週間までには腰痛と下肢の痛みは消失し、歩行障害も解消し、患者が希望したように自分の足で動き回られるようになりました。
  
この患者は超高齢であり、側彎変形が高度でした。しかし、的確な神経除圧を行ってあげることで、術前の痛みと手が切れ、歩行もできるようになったのです。勿論のこと、側彎変形した骨はそのままです。

最小侵襲手術は除圧目標へターゲットを絞った手術です。手術による骨破壊が少ないため、超高齢者でも手術が可能になったのです。

術前の症状が十分に改善し、患者が希望していた生活を取り戻して始めて、手術は成功したといえるのです。

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