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腰椎椎間板ヘルニア818例における私の手術成績

.26 2012 腰椎椎間板ヘルニア comment(11) trackback(0)
平成24年8月の現時点では腰椎椎間板ヘルニアの最小侵襲手術例は1000例を超えている。
平成14年11月から平成21年12月までの7年1ヵ月間に手術した818例の腰椎椎間板ヘルニアの手術成績を平成22年6月に名古屋国際会議場で開催された第25回日本脊髄外科学会で発表した。その結果を掻い摘んで紹介しましょう。

818例の椎間板ヘルニアの内、脊柱管及び椎間孔内の中心型、後外側型、外側型ヘルニアは676例(83%)であった。一方、椎間孔外の超外側型ヘルニアは142例(17%)であった。

手術は脊柱管内と椎間孔内ヘルニアでは正中の手術椎間上の皮膚に15~16mmの切開を加え、直径16mm、長さ40~60mmのチューブレトレクターと手術顕微鏡を用いてヘルニア摘出を行った。一方、超外側型ヘルニアでは、手術椎間で正中から40~45mm外側に18mmの皮膚切開を加え、直径18mm、長さ50~60mmのチューブレトレクターと手術顕微鏡を用いて超外側型ヘルニアを摘出した。

手術時間は最短30分、概ね1時間以内、出血量は10cc前後であった。
全例で手術翌日から離床を開始し、3日目にシャワーを使い、術後鎮痛剤は80%で不要であった。入院期間は大事を取り平均2週間であった。

手術結果を  
     Excellent (術前の腰痛、下肢痛、しびれ、歩行障害がほぼ消失:大変満足出来る)

    Good(術前の腰痛と下肢痛はほぼ消失しているが、しびれや筋力低下が軽く残っている:満足できる)

    Fair(術前の腰痛、下肢痛、しびれなどは改善しているが、満足出来るほどではない)

    Unchanged (術前と症状は変わりなし)

    Worse (術前よりも症状が悪化している)
                    の5段階に分けると、

    Excellent+Goodは95%、Fair+Unchangedは5%であった。
    Worseは0であった。

    感染症や神経損傷などの合併症は無かった。
    最小切開から通常切開へと術中に移行した患者はいなかった。

以上、 腰椎椎間板ヘルニアに対する最小侵襲手術(MD法)は安全にして有効な手術法であることが理解できると思う。手術結果に十分に満足できなかった5%の患者の殆どは長い罹病歴、進行した神経障害、多椎間病変例などであった。発症後、半年以内に手術を行った患者では、症状の改善は良好であった。

この結果は腰椎椎間板ヘルニアに対する手術治療の有用性を示すものである。


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TY
 76歳の私の母のことで、初めてご相談させて頂きます。
 母は、6.7年前から年に一度程度の寝込んでしまう程の腰痛に悩まされていました。今年も3月から4月にかけて起き上がることもできない程、右膝から上の太ももが痛くて(切り裂かれている程痛くて)寝込んでしまいました。今までで一番痛かったそうです。その後は、いつものように落ち着いてきて通常通りに回復して来ていました。しかし、6/4に予約していた内視鏡でのヘルニア手術を行いました。術後、ちょうど4週間になります。
ところが、術後母の右足は下垂足となり、足の裏のしびれ・むくみ、右足太股部分にも麻痺がでてしまっていています。
腰痛の際にも足首は動いていました。
まだ入院中なので、装具を付けてリハビリをしていますが、痛み・しびれ・むくみを取る薬を服用しているだけです。
術後の検査は、1週間後にCT、2週間後にMRIを行いましたが異常なしとの事です。
ヘルニアの手術では、この様なことはよくあることなのでしょうか?
 担当医には、今はリハビリを頑張るしかないと言われていますが、何か今すぐにできる術はないのでしょうか?
また、今すぐにしておかなければいけない事はありませんか?
あまりの現実にどうすればよいのかもわからなくなっていて、こちらに相談させて頂きました。
 宜しくお願い致します。
2014.07.02 14:58
drshujisato
手術後の経過が思わしくないのですね。とても残念に思います。
結論を言いますと、手術操作で神経根障害が発生したと思われます。術後に右足が下垂足になったということは、右のL5神経根の麻痺が起こったことを意味します。腰椎手術では、あり得る合併症ですが、それも肉眼手術の時代のことで、手術顕微鏡が普及してからは、滅多にない合併症と私は思っていますし、そう信じたいです。貴方のお母さんは内視鏡手術を受けられたようですが、なぜ、麻痺が起こったかは執刀医にしかわからないことですので、よく説明を受けられることです。やむを得ない合併症もあり得ますので、それは執刀医の説明を受けることがよいと思います。ちょっと、気になることは、術前の症状は太ももから膝の前の痛みでしたでしょうか、それとも後ろでしょうか。下垂足になるのは通常は腰椎4と5番の間(L4/5)での手術です。もし、貴方のお母さんの痛みが太ももと膝の前の方だとすると右L3神経根の症状ということになるので、手術レベルがL4/5で良かったのかという問題がでてきます。

下垂足に関しましては、どれだけ神経根の機能が残っているかで回復が決まります。通常は、約3ヵ月で回復の程度の見当がつくようになります。機能訓練としてのリハビリが必用です。
2014.07.03 20:19
TY
 早速回答を頂き、ありがとうございます。
ブログ内の確認方法を理解できていなくて、回答を頂けていることに気が付いていませんでした。失礼いたしました。
 
 まず、母が手術前に痛いと言っていた箇所は、右太ももの前~側面のようです。この部分、中殿筋辺りに麻痺が出ているようです。右足を上にして足を開く動作ができません。

 術後一月半しても下垂足のまま、太股部分の麻痺もよくなりません。右足親指の痺れが酷いようです。担当医から、リハビリをスムーズに進めるためにブロック注射を勧められています。
今回の麻痺の原因については、
手術は、通常通りに行い問題なかったが、母に状態が手術に持ち応えられなかった 若しくは、手術の際に使用するドリルの振動によるもの との説明です。術前、痛みのある時でも麻痺症状は出ていません。

何とか生活に支障の無いようにしてあげたいのですが、早急にできること又はしなければいけないことはないでしょうか?
相変わらず、リハビリと大量の痛みどめを飲む日々です。

御多忙の折、お世話をお掛けしますが宜しくお願い致します。
2014.07.22 12:25
drshujisato
下垂足はL5神経根の障害が起こったためであり、貴方のおかあさんの身体の状態とは関係ありませんし、私の多数の経験からはドリルの振動で神経が麻痺することはないと思います。
ヘルニアの手術は、内視鏡を使っても、顕微鏡を使っても、術中に神経根に悪影響をだす危険性のある手術ですので、手術操作の過程で発生した問題であると思います。これが即、医療ミスを意味するわけではありません。そのような合併症をおこす危険性が手術にはあるからです。
問題は、今後の対応ですが、椎間板の状態がどうであるのかが判りませんので、回答は困難ですが、
再手術でせめて痛みが軽減されるか、セカンドオピニオンを求められることをお勧めします。
ただし、いつも言うことですが、他の医師が手術した患者を検討してくれる医師は少ないことを心得ておかれると良いと思います。
2014.07.22 21:58
TY
 御多忙の折、早速回答頂き誠にありがとうございます。

今後の対応として
>再手術でせめて痛みが軽減されるか、セカンドオピニオンを求>められることをお勧めします。

 痛みと痺れも軽減させてあげたいですが、何とか装具を付けずに歩けるようにならないものでしょうか?
リハビリ以外の治療法はないのでしょうか?
 セカンドオピニオンは検討したいと思います。依頼先についてのアドバイスを頂けると幸いです。

 お世話をお掛けしますが、何卒、宜しくお願い致します。
2014.07.23 00:19
drshujisato
神経麻痺が完全な下垂足は改善は困難だと思います。足先を自力で全く持ち上げられない場合は、完全麻痺に近いので、回復は難しいですね。
リハビリは残存している神経の運動機能を引き出すためであり、麻痺のある患者では必要ですが、上記したように
神経が完全麻痺していると、リハビリの効果は殆ど期待できないのが普通です。
セカンドオピニオンをどこで行うか、私にもアイデアはありません。
近隣の評判の良い病院に予め、経過を説明し、診てもらえるかを確認してからが良いと思います。
前回も書きましたが、他で手術した患者を診たがらない医師が多いので、もし、そうなら、貴方達が嫌な思い
を味わうことになるかも知れませんので、ご注意ください。

2014.07.23 21:47
TY
 御多忙の折、お世話をお掛けしています。
早速、回答頂きまして誠にありがとうございます。

>前回も書きましたが、他で手術した患者を診たがらない医師が>多いので、もし、そうなら、貴方達が嫌な思い
>を味わうことになるかも知れませんので、ご注意ください。

 近所の病院に問い合わせてみましたが、早速断られました。
 
 母の執刀医の関係の病院をセカンドオピニオンにはできませんよね…
何か良い策は無いものでしょうか?
手術後二ヶ月が経過してしまいます。

迅速かつ明確なアドバイスを頂き感謝いたします。
ありがとうございます。
2014.07.24 17:03
drshujisato
やはり、拒否されましたか。
それが普通なんですね。
執刀医と関連のある病院では、客観的な判断は難しいかも知れませんね。
多分、外に当たっても同じ結果になるのかなと懸念されます。
私を受診できるか、検討してみてください。
2014.07.24 22:59
TY
早速、ありがとうございます。

お言葉ありがとうございます。
困ったことに大変遠方です。
検討してみます。

取り急ぎ、お礼まで。
2014.07.25 08:28
TY
 御多忙の折、お世話お掛けしています。
 
 母のヘルニア手術後二ヶ月経過しましたが、足首は全く上に動かない完全な下垂足のままです。
更に、先生の懸念されていた通りセカンドオピニオンの依頼先にも難儀しています。

 先日、担当医から説明がありました。
以前の説明では、特別な所見もなく通常通り行ったとのことでしたが、術後の経過と手術中の所見をあわせて考えた原因ということでお話を伺いました。

 母は、L4-L5 すべり症、L5-S1 ヘルニアがありました。
 L4-L5 すべり症
       今回の手術でこの部分も削っているようです。
       しかし、こちらは問題が無いとの事です。

 L5-S1にヘルニア
       S1神経根の部分にL5+S1神経根がある奇形のタイプで
       その神経根に複数回のヘルニアの影響で組織がついていた状態が       あったということです。

それと、手術操作で使用するドリルの振動が原因ということです。
今出ている症状は、右足の下垂足と中殿筋の麻痺です。

しかし、母の通常通りにあるL5の神経根は、どうなっているのでしょう?


 母は、足のむくみと痺れに悩まされながらリハビリに励んでいますが、回復する兆しはありません。
何とか日々の生活に不自由の無いようにしてあげたいです。

宜しくお願いします。

2014.08.15 11:46
drshujisato
14/08/15のTYさんへ


ヘルニア手術後二ヶ月経過で、足首が全く上に動かない完全な下垂足のままなんですね。
L5神経根の障害が強くでた可能性がありますね。
L5神経根がS1神経根と一緒に硬膜から分かれた後に、それぞれのL5神経根とS1神経根に分かれる
conjoined nerve rootという神経根の奇形があったとのことですが、
L5神経根の影響の程度が心配ですね。
この奇形があると、術中に神経根の障害が起こるこのあることは、専門家は知っていることです。
術前の診断が大事ですが、わかりにくいこともありますので、難しい問題があったことになります。
以前にも書きましたように、ドリルの振動で神経根の障害が起こることはありませんので、
医師の説明は理解しにくい点があります。
しかし、いずれにしても、自然回復を見守るよりないように思われます。
今は完全麻痺でも、時間がたつと筋肉の緊張が戻りますので、随意的な動きはなくても
下垂足はやや改善されることは期待できます。リハビリを頑張ることと思います。
余り、力になれない回答で恐縮します。

佐藤秀次

> 更に、先生の懸念されていた通りセカンドオピニオンの依頼先にも難儀しています。
>
>  先日、担当医から説明がありました。
> 以前の説明では、特別な所見もなく通常通り行ったとのことでしたが、術後の経過と手術中の所見をあわせて考えた原因ということでお話を伺いました。
>
>  母は、L4-L5 すべり症、L5-S1 ヘルニアがありました。
>  L4-L5 すべり症
>        今回の手術でこの部分も削っているようです。
>        しかし、こちらは問題が無いとの事です。
>
>  L5-S1にヘルニア
>        S1神経根の部分にL5+S1神経根がある奇形のタイプで
>        その神経根に複数回のヘルニアの影響で組織がついていた状態が       あったということです。
>
> それと、手術操作で使用するドリルの振動が原因ということです。
> 今出ている症状は、右足の下垂足と中殿筋の麻痺です。
>
> しかし、母の通常通りにあるL5の神経根は、どうなっているのでしょう?
>
>
>  母は、足のむくみと痺れに悩まされながらリハビリに励んでいますが、回復する兆しはありません。
> 何とか日々の生活に不自由の無いようにしてあげたいです。
>
> 宜しくお願いします。
2014.08.16 21:38

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