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診断が不明のまま保存治療が続けられていた60代男性

.30 2012 腰椎椎間孔狭窄 comment(2) trackback(0)
経過:およそ10ヵ月前から、左の臀部痛が始まり、次第に増強する。ある病院を受診し、
検査を受けたが、症状を説明できるほどの問題はないとのことで、仙骨ブロックや局所トリガー注射を試みたが、効果なく、内服薬の効果も見られず、左S1神経根症が疑われたので神経根ブロックが考慮された。
しかし、患者は担当医に紹介状を書いてもらい私を受診した。

問診:両側の腰痛と左臀部から大腿・下腿外側に沿う強い痛みととしびれあり、立位や歩行で増強する。坐位では軽減する。間欠性跛行もあり。

神経学的所見:左足関節の背屈力低下あり。左下腿筋に萎縮あり。左L5神経根領域に知覚障害あり。

腰椎MRI:脊柱管内には特筆すべき病的所見はないが、腰椎5と仙椎1(L5/S1)の腰椎症性椎間孔狭窄を認めた。狭窄は症状の強い左で高度であった。

手術:MD法によりL5/S1の両側で椎間孔の拡大術を行った。手術所見では、椎間孔に入り込んだ関節の骨でL5神経根は強く絞扼されていた。手術所見も左でより強かった。
手術時間:1時間40分、出血量:10ml

術後経過:麻酔が覚めると、患者の下肢の痛みは良く軽減していた。術前には下肢を伸ばして仰向けてで寝ていられなかったのが、それが出来るようになっていた。

この患者では、椎間孔狭窄が見落とされていた。この診断は今なお、正確に行うことが困難であるのが一般的である。医師から、原因不明、大した所見なしと言われても、下肢の痛みが強く持続する患者では常に考えなくてはならない疾患です。


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Easton
信頼ある脊椎外科医は全国に何人いるか?.....学会認定医、専門医の看板で医療行為をしている医師は多分数千人?MRIなどの医療設備を備えた医療施設は?医療行為は患者の数にもよるので、ある程度の数は必要だと思いますが、今の日本は量を求めて肝心な質を忘れてきた弊害が全国にでており患者がないがしろされている感じがします。佐藤先生のブログを見て何時も感じる事です。国、厚生労働省が国家プロジェクトとして捉える問題だと思います。専門医の育成、保護、報酬等を考えて国民が均一な良質な医療を受けられる医療行政を望みます。医学会も専門医、認定医の指導、訓練の見直しを根本的に考えたほうがいいと思います。患者を救えない医師はいらない、世界で働ける力がない医師はいらない、
2012.09.04 16:33
Easton
先生のブログでよく出てきます。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などはお馴染みですが、確かに神経根が出ていく孔です。今だに不思議に思うのは専門医でも見逃す事があり、的確な診断が出来ないケースが多々あるようですが、少なくとも医師は何年もの専門教育を受けて国家試験、研修を経て医療行為を行っている訳ですから診断ミスはもっての他です。医師の仕事は正しい診断をし、適切処置をする事です。これが出来ないなら医師はやめるか、心を入れ替え猛勉強と訓練をするか?
2012.09.04 17:04

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