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腰椎変性疾患の手術治療を困難にする変形性腰椎症とは?

.30 2012 変形性腰椎症 comment(7) trackback(0)
 変形性腰椎症(単に腰椎症とも呼ばれる)とは脊柱管や椎間孔内あるいは椎間孔外で神経組織が圧迫・絞扼されて腰痛や下肢の痛み・しびれなどが発現する疾患であり、主因は椎間板や椎間関節、黄色靭帯などの加齢変化です。

 脊柱管が一定以上に狭くなると、その中を通る馬尾や神経根が絞扼されて腰痛や下肢の症状が両側あるいは片側に発現します。一方、椎間孔や椎間孔外の神経通路が狭くなると、その中を通る神経根や神経節が絞扼されて、片側の神経根症状が発生します。

 変形性腰椎症による脊柱管狭窄状態と生まれつき脊柱管構造が狭いために発症する脊柱管狭窄症とは専門的には区別されますが、症状や治療に関しては殆ど変わりがないことから、治療上では区別無く腰部脊柱管狭窄症として扱われているのが普通です。

 腰椎の退行変性疾患の診断と治療の難しさは、この腰椎症の関与にあると言っても過言ではありません。腰椎の加齢変化は、当然のことながら、すべての人に起こり、加齢と共に進みます。しかし、腰椎の加齢変化がすべての人で腰痛や神経症状を出す訳ではありません。どのような腰椎症性の変化が症状を出し、あるいは出さないのか、それが解ると治療はもっと容易になるのですが、実際にはそれらを区別する診断法は未だ確立されていません。

 腰椎症は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症などと合併したり、側彎症に関係したりと脊椎外科医の診断や手術治療をより困難にします。この腰椎症による脊柱管狭窄や椎間孔狭窄、椎間孔外狭窄が診断の見落としや
failed back surgery(腰椎手術不成功)の原因として多いというのが私の経験から得た結論です。

 腰椎症を制することが腰椎退行変性疾患の克服につながり、高齢者の腰椎治療に新たな道を切り開くことになるでしょう。


腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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70歳 男性
初めまして。先生のブログは我々高齢者には大変勉強になります。質問があり宜しくお願いします。
①先生は脳神経外科医で他の整形外科医と違い神経全て(末梢神経)を診ているわけですね?
②手術の治療が多く他の治療はしないのですか?
③末梢神経症は腰椎症に似ているものがあると聞いた事がありますが、先生はそう云う患者の治療経験はありますか?
④もしある場合どんな疾患で治療は?
御教授頂ければ幸いです。
2012.10.01 18:58
drshujisato
回答します:
①先生は脳神経外科医で他の整形外科医と違い神経全て(末梢神経)を診ているわけですね?
   
    答え:脳・脊髄・馬尾・神経根・その他の末梢神経を全て診ていますよ。

②手術の治療が多く他の治療はしないのですか?

    答え:私は手術治療を専門にしており、保存治療は役割分担で診療所やクリニックの先生にお願いして       います。手術までの間の治療もお願いすることが多いです。

③末梢神経症は腰椎症に似ているものがあると聞いた事がありますが、先生はそう云う患者の治療経験はありますか?
 ④もしある場合どんな疾患で治療は?

    答え:梨状筋症候群や足根管症候群などは腰椎疾患による症状と紛らわしいとされていますが、私自身       は手術治療はやっておりません。
2012.10.01 23:49
70歳男性
早速の回答ありがとうございます。手術を専門に治療しておられ結果を出しておられる事は敬服します。問題は結果に責任を持たない医師が残念ながら少なくないと云う事です。そう云う医師を選らんだ患者も責任は有ると思いますが医師の責任はどうなるのでしょう?果たして医師は手術のリスク(100%はどんな医師も不可能)をちゃんと話し了解を得たのでしょうか?患者の過剰な期待はなかったのか?双方に言える事です。教師と生徒の保護者、医師と患者の関係に似ており、今お互いの信頼関係が問題になっています。教師、医師任せがイジメ、術後の新たな疾患に繋がってきてるように感じます。先生は保存治療は他の施設と上手くシェアしており問題ないと思いますが、手術の分担が出来な現実をどのようにお考えですか?手術を希望する患者は一日も早くして欲しいものです。
2012.10.02 14:34
drshujisato
手術治療と保存治療の適切な振り分けができると、良いのですが、
現実はなかなかそうはなっていませんね。
治療は不確定なものですが、特に腰椎治療はその程度が高いのが実情です。
医師は解らないことは解らないと、不確かなものは不確かと、正直に患者と向き合うことが必要と思います。
そうすることで、患者は医師を不要に詮索しないで済みますのでね。
医師への不信感を患者が持ったなら、もはや治療は成立しませんので、
正直に向き合うことが重要と思います。患者の病気の治療に医師の力が及ばない
という理解はしても、正直に向きあう医師に不信感を持つ患者はいないと思うのですが。
2012.10.02 23:38
70歳男性
すみません先生。前回の質問につき少し私の意図と違う?回答がありましたので再度質問します。
①保存治療は他の施設で出来なし何処でも差はないので問題ないと思います。②手術は何処でもいいとは言えません。手術を希望している患者さんに保存治療のように他に振り分けしますか?それとも待って貰いますか?
2012.10.03 17:13
drshujisato
そうですね。ピントのずれた回答で済みませんでした。
実は、現在において約7ヵ月先まで手術予約が詰まっています。
患者によっては大学病院に紹介することもありますが、
基本的には待てる患者さんには待って頂いているのが現状です。
どうしても待てない患者さんには希望する病院を紹介しています。
紹介する側にも責任が伴うことですので、患者さんに
喜んで頂ける紹介は難しいと感じています。
2012.10.03 22:46
70歳男性
7カ月まで手術予約があるとう云う事実!この意味は大変重要であり、日本の脊椎疾患の縮図のような感じを受けます。一極集中の流れは自然の流れで止まることはないでしょう。もし止めるとすれば制度改革しかありません。過去日本ではいろんな改革がありました。政治改革、教育改革、金融改革.....残念ながら根本的な改革には至っていません。昔「白い巨塔」と云う小説を思い出します。教育界で言えば「学びの塔」ですか?共通点は閉ざされた世界で、最近のイジメ問題で指摘された隠蔽体質です。これは保身から生まれたものです。親が諦めず訴えてやっと関係機関が動き出し真相解明が開始しました。ですから私は今の医療の世界(脊椎疾患)でも、もっと各地で問題が出て社会問題のレベルになった時に全体的な改革の動きが出てくると思います。ベルリンの壁を破った力が近い将来日本に来る事を祈るります。
2012.10.04 11:09

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