ぎっくり腰の正体と腰椎椎間板ヘルニアの関係 part2

.29 2011 腰椎椎間板ヘルニア comment(0) trackback(0)
椎間板ヘルニアが保存療法で治るか、手術治療が必要か、早期に診断できたなら、患者さんの苦痛を長引かせないで済みます。今までは、先ず保存治療ありきの治療方針でした。その期間に関しては定まった考えはなく、半年以上の長期に渡ることも少なくありません。半年以内に治らなかった症状が、それから先、いつ良くなるのかを判断する基準は何もありません。全く出口の分からない治療になるでしょう。では、椎間板ヘルニアが自然に治る可能性のある期間は発症後どれくらいでしょうか。私の経験では、早い人なら発症後1ヵ月、遅くとも3ヵ月までには症状の改善が進むのが普通です。では、なぜ、自然経過で症状がよくなるのでしょうか。およそ二つの可能性があります。一つは、脱出した椎間板ヘルニアの吸収縮小が進む場合です。ヘルニアが跡形もなく消えてしまうことは比較的多くみられます。よくヘルニアが引っ込んだといわれますが、そうではなく吸収されて消失するからです。もう一つの可能性は、ヘルニアはMRI画像上そのまま存在しているにも関わらず、神経への影響が自然に取れる場合です。これはヘルニアよる神経圧迫が軽い場合に見られます。発症時、ヘルニアにより神経に炎症が起き激痛になりますが、その炎症が治まると痛みは軽くなり、消えていくのです。それは、ヘルニアによる神経への圧迫影響がもともと少ないため、炎症の治まった神経にもはや影響を与えることがなくなるのです。これらがヘルニアによる症状が自然に治る理由です。逆の言い方をしますと、ヘルニアの吸収縮小が起こらず、神経への圧迫が強い患者さんでは症状が長引くことになるのです。ヘルニアの吸収縮小が期待できるかは、発症直後には予測困難です。しかし、1ヵ月くらい後にMRIを再検するとヘルニア所見に変化が現れるか否かで予測が可能になります。保存治療は、これらヘルニアによる自然治癒が進むまでの間のつらい症状を軽減することが目的です。保存治療でへルニアが治るわけではないことを理解しましょう。すなわち、保存治療では治らないヘルニアが多く存在するのです。次のpart3では、手術治療の考え方について解説します。




にほんブログ村 健康ブログ 腰痛・ギックリ腰へ人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://spine.drshujisato.com/tb.php/20-272da039