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自然消失治癒した腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像所見

.21 2012 腰椎椎間板ヘルニア comment(0) trackback(0)
患者27歳 男性
 本年5月に特に誘因なく、朝起床時に左大腿から下腿外側部に痛みを認めた。左足背と足底前方にしびれもあり。歩行では左足がつまずきやすくなった。過去に1度、ぎっくり腰の経験あり。

診察では、左下腿外側部と足背に知覚障害あり、左足関節と母趾の背屈力低下あり。

腰椎MRI 矢状断像では、L5/S1の左から上方へ遊離脱出した椎間板ヘルニアを認める。
 椎間板ヘルニア  矢状断

腰椎MRI 横断像では、L5/S1の左側外側部にヘルニアを認める。
 椎間板ヘルニア  横断像

腰椎MRI 冠状断像では、L5/S1の左側に外側型の遊離ヘルニアを認め、L5神経根を圧排している。
 椎間板ヘルニア  冠状断

遊離型腰椎椎間板ヘルニア 左L5/S1による左L5神経根症と診断した。薬物治療を行う一方で、筋力低下があるため、手術を予定した。しかし、発症後2ヵ月頃には症状は軽減し始め、下肢痛は気にならない程度になり、足の背屈力も回復し始めた。発症4ヵ月後のMRIでは、遊離ヘルニアの半分以上が吸収縮小していた。その後も症状の改善が進み、発症6ヵ月後には、しびれは足先に残るのみとなり、痛みはなく、筋力も回復し、歩行障害も消失していた。

発症後6ヵ月のMRI 矢状断像では、ヘルニアは消失している。
 椎間板ヘルニア自然消失  矢状断

MRI横断像でも、ヘルニアは消失している
 椎間板ヘルニア自然消失  横断像

冠状断像でも同様の所見である。
 椎間板ヘルニア自然消失  冠状断


このように遊離脱出した椎間板ヘルニアはマクロファージという白血球により貪食吸収され、自然消失していくことが多く見られます。この場合、発症後2~3ヵ月で症状の改善が進むので、通常、手術は不要です。しかし、ヘルニアによる神経根や馬尾への影響が強いため、筋肉の麻痺や知覚障害が進行する場合には手術が必要です。特に、ヘルニアによる排尿障害が発現した場合には急ぎ手術することが必要です。そうしなければ、重篤な後遺症を残すことになるからです。
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