腰椎退行変性疾患の治療方針の医師による違い

.03 2013 腰椎変性疾患の治療 comment(5) trackback(0)
退行変性による腰椎疾患の治療法の選択は医師の判断に基づきますが、その判断のもとになる基準は医師によって異なります。その基準を大きく分けると次の二つになります。

一つ目は、保存治療を基本とし、腰の症状とうまく付き合っていくことを選択する立場です。この立場を支える理論的根拠は、腰椎変性疾患、特に椎間板ヘルニアは自然寛解や治癒の期待のもてる疾患であることです。手術治療はあくまでも保存治療が功を奏さなくなった段階や神経機能障害が進んできた場合の最終手段とします。

二つ目は、生活の質を重視した治療法の選択を行う立場です。発現後、自然回復が期待できる期間である3ヵ月を過ぎても症状が改善へと向かわず、生活に支障を来している場合に生活の早期回復を目的に手術治療を選択します。

 これら二つの立場は決してきれいに二分されるものではなく、これらの立場の間には医師による様々な判断基準が存在していると理解すべきなのです。このような医師によって治療法の選択基準が大きく異なることが、患者さんの側から見て最も解りにくい点であろうと思います。

 患者さんは医師によって治療法の考え方が大きく異なることを知って、自分が納得できる治療になるよう、担当医とよく話し合われることを勧めます。

私は二つ目の立場をとっており、患者の生活の質が可能な限り早く回復することを重視しています。また、自然治癒の期待を無視すべきでないとも考え、保存治療の効果の判断時期を発症後3ヵ月頃として、良くならない患者さんには手術治療への切り替えを判断しています。



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日時: 2013年6月29日(土) 10:00~17:00
場所: 石川県音楽堂 
NPO法人日本医師事務作業補助研究会HP


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ひらりー
先生のブログを読ませて頂き、涙がこぼれそして希望の光が見えたような気がしました。
腰と首にそれぞれヘルニアと狭窄症があると診断を受けたものの、手術に該当すをするほどではないと薬やブロックで様子をみながら、あまり快方に向うことなくもう3年経ちます。右腕は各関節に太いゴムを巻きつけられたような感じで、指はしびれからうまくうごかせません。首のヘルニアは左に多く出ているのに、右に出るのはおかしいと言われました。腰は痛みで長時間立つことも座ることも出来ず夜も痛みで眠れませんでした。左足底は砂利道を歩いているようです。ストレスからではないかと言われ精神科も紹介され、薬はリリカやノイロトロピン、サイレース、ソラナックス、レクサプロ、ロキソニンや胃薬など処方されています。そんな中、今年の3月7日に横になっていた時、爆発的な激痛に右足腰が襲われ緊急入院。
しかし前からのヘルニアとあまり大きさは変わらないからと、安静とブロック注射で1ヶ月の入院でした。しかしいまだに右足のひどいしびれはなおりません。痛みは右のお尻の真ん中あたりから太ももの裏側(ここは触っても皮膚の感覚があまりありません)ふくらはぎの裏側で、足首から下は2時間正座した後のような激しいしびれです。特にかかとか小指までのしびれがひどくベッドの上にも置けないほどで、本当に困っています。不思議なことにあまり腰は痛くなくなりました。医師にいくら訴えても、アロディニアと言われたり、ストレスがもっと増しているのではと言われます。確かにストレスも増しています。この痛みやしびれが一生続くのか、もっと悪くなるのか…
この程度の症状の人ならたくさんいると言われ、我慢が足らないように言われました。
本当にずっと我慢し続けないといけないんでしょうか。
私は50歳です。家族のためにもっと働きたいです。助けてください。
2013.05.05 10:28
drshujisato
頚椎と腰椎の両方の狭窄症とヘルニアにより苦しまれているとのこと心から同情いたします。
症状からは脊髄・神経の症状であり、治療法についての再検討が必要と思われます。
改善できる可能性はあると思います。
いつも書いていますが、手術治療が必要か否かの判断は医師により異なりますので、別の医師の
意見も聞くことをお勧めします。
2013.05.05 10:41
ひらりー
早速のお返事ありがとうございます!
もっと早く先生に巡り合えていたら、私や家族の不安や負担がここまでにならなかったと思います。
岡山からではありますが、ぜひ佐藤先生を頼って診察して頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
2013.05.05 11:13
drshujisato
要は結果次第なのです。保存治療で生活が成り立っているのなら、それで良いでしょう。しかし、すべてがそうなるわけではないのです。高齢者では椎間板腔が殆ど空になたている人もいますが、それ自体が問題に成るわけではないのです。問題の核心は椎間板がどれだけ残っているかではありません。椎間板がどだけ神経に悪さをしているかなのです。
2013.05.06 00:35
drshujisato
お役にたてれば幸いです。
受診をお待ちしています。

2013.05.06 00:40

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