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脊椎外科医の戦場の独り言  H25 7 26

.25 2013 独り言 comment(5) trackback(0)
今日の午前は18歳の腰椎椎間板ヘルニアのMD手術を行い、午後からは77歳女性の腰椎すべり症と脊柱管狭窄に対する最小侵襲法による神経除圧と腰椎固定術を行った。
昨日は58歳男性の腰部脊柱管狭窄症のMD手術と90歳女性の腰椎すべり症と高度脊柱管狭窄症のMD手術があった。90歳女性は10年来の立位・歩行障害があり、排尿障害をも伴っていた。もう一度、台所に立ちたい、歩きたいという強い希望に押されて、手術を引き受けた。私は80歳以上の腰椎手術を多数行ってきたが、高齢者の腰椎手術は大変困難なものが多い。一般に高度の狭窄症であり、神経周囲の癒着が進んでいる。神経を障害しないように完全に神経除圧を行うことにはいつも困難を感じる。手術中の緊張感は特に強くなる。手術が終わると喉がからからになっている。術後直ぐ飲む一杯の水がとても美味い。

高齢者の腰椎手術は短時間で出血量を少なくやらなければならないと私は考えている。腹臥位の手術であり、心肺機能が低下しているので術中の補液は最少で済むよう出血量を少なくする。私が行う狭窄症のMD手術の所要時間は約1時間、出血量はせいぜい10mlくらいなので、超高齢者でも手術が可能になる。その他、色々と困難な問題を伴うのが高齢者の手術だ。だからこそ、外科医としての挑戦心も高まるわけだ。脊椎手術は常に危険と隣り合わせの手術なので、手術中は顕微鏡下の操作に一瞬の油断もできない。一週間、このような緊張の連続なので、週末はやや疲れを感じるのは仕方ない。明日の午前は2ヵ月待ちになっている外来患者さんの診察を行い、午後は24歳女性の腰椎椎間板ヘルニアのMD手術がある。

そして、夜は、NPO法人日本医師事務作業補助研究会が6月29日に金沢音楽堂で主催した第3回全国大会の実行委員の方々の慰労会がある。医師事務作業補助者達の支えがあるからこそ、私も含めて当院の外科医達は患者の診療に専念できる。こんなにありがたいものはない。
明日の晩は彼女らに精一杯楽しんでもらえる会にしたい。


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2013.08.04 08:27
drshujisato
回答します。
1)胸椎固定部が車の振動などで問題がおきないこということですが、固定には骨移植が行われているはずですから、骨性癒合が完成していれば、車の振動程度の影響を受けることはないと思います。
2)乗車中の足のしびれの発現に関してですが、胸椎固定が完成しているなら、腰椎などに新たな問題が発生していないか、念のためチェックを受けられたら宜しいと思います。
固定を行うことになった原疾患や固定方法、固定状態の詳細がわかりませんので、一般的な回答になったことをご了解ください。

佐藤秀次
2013.08.05 23:11
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2013.08.06 04:16
Abigail
90歳の方が手術されたということで感銘しています。年齢を重ねるとどこの病院もなかなか手術をしてもらえなくて苦しんでいる患者さんがたくさんいるので、本当に佐藤先生みたいな方がいるとうれしくなります。私の祖父もヘルニア、腰部脊柱管狭窄症と診断され、立位も歩行も難しく、結局どの病院に行っても高齢の為に手術をしてもらえませんでした。痛みを少しだけでも和らげてあげたいけどどうすることもできません。本人ももうあきらめています。私も祖父を失望させるだけだと思い、これ以上病院を探すのはやめました。これからもたくさんの高齢の患者さんを救ってあげて下さい。ブログ楽しみにしています。
2013.09.09 13:44
drshujisato
激励ありがとうございます。
私は、患者さんが痛みのない、自分の足で自由に歩くことのできる生活を医師に求めることは患者さんの基本的権利であり、医師はそれに応じていかなければならないと考えてきました。この権利の行使には当然のことながら、年齢制限はあってなりません。80歳を過ぎたから、痛みや不自由な身体を受け入れて行きなさいとはおかしなことです。しかし、高齢者の腰椎変性疾患の診断学と手術法が確立されていない現状では、お気の毒な高齢者が増える一方です。腰椎変性疾患は加齢と共に症状の悪化をきたし、生活の質が低下していくことが多いです。鬱状態になり、認知症が進む方もおられます。ただ腰の問題では終わらない病気であるという認識を持つことが大事だと思います。貴方の祖父のような方が1人でも減ることを望み、私は高齢者の腰椎変性疾患の診断学と手術法の道を切り開く取り組みを進めてきました。これからも頑張りますので応援宜しくお願いいたします。

佐藤 秀次
2013.09.09 19:01

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