腰椎椎間板ヘルニアの症状は3つの要素から成り立つ

.20 2014 腰椎椎間板ヘルニア comment(12) trackback(0)
腰椎椎間板ヘルニアの症状は、次の三つの要素から成り立ちます。
 一つ目は、ヘルニアを起こした局所の炎症です。
 二つ目は、ヘルニアが神経根を圧迫・刺激するための症状です。
三つ目は、ヘルニアが神経根を障害するための症状です。

一つ目の局所の炎症とは、靱帯の炎症によって起こる腰痛です。
二つ目の神経根の圧迫・刺激による症状は、坐骨神経痛のようなお尻から太ももの痛みです。
三つ目の神経根の障害による症状は、障害を受けた神経根領域に発生する痛みやしびれ、筋力低下です。すなわち、ふとももやすね、足の症状です。

実際には、これら三つが色々な程度に重なりあうことが多いです。ヘルニアを起こした急性期では、痛みが強く、慢性期ではしびれが強い傾向になります。慢性期から急性期に変化し、これを繰り返しながら、慢性化を示すケースもあります。ふとももやすね、足に症状が移行し、強くなるほど、ヘルニアの神経根への影響は強くなっていると受け止めて下さい。

一つ目と二つ目の要素からなるヘルニア症状は、自然治癒する可能性が高いです。勿論、ヘルニア次第ですが。
三つ目の要素からなるヘルニア症状は、神経根の障害自体を起こす強い圧迫が神経根に加わっていることを示す症状ですので、手術が必用になる可能性があります。しかし、これも発症後3ヵ月以内なら、ヘルニアが吸収縮小することで自然治癒することが多くみれます。しかし、この期間を過ぎても改善の進まない方では、手術が必用ではないか、検討が必要です。神経根障害を進めてしまっては、手術をしても後遺症状が残るからです。

私の経験から、腰椎椎間板ヘルニアの症状を上記したように理解し、適切に対応することが、生活の質を良く保つために必用と断言します。

腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
思っております。1日1クリックずつ応援お願いいたします。

1245_32.png 1245_32.png にほんブログ村 健康ブログ 腰痛・ギックリ腰へ

関連記事
スポンサーサイト

にゃごみん
はじめまして。たくさんブログを読ませて頂きました!今月11日に70代の祖母が内視鏡手術で腰椎ヘルニアのオペをしました。もともと排尿障害があり、婦人科でメッシュ法のオペを受けていました。既往に高血圧、脳梗塞、糖尿病などがあります。一年前から腰痛に悩み毎日運動するも改善されるどころか、悪化していき、一ヶ月前からは歩くのが、困難になり、右のお尻の痺れだけがありました。下肢の痺れはありません。手術後、手術前よりはお尻の痺れは良くなっているのですが、右ふくらはぎからつま先にかけて痺れが出てきました。また、術前にはなかった、筋力低下があり、今は杖をついたり、つかまって歩いています。痛みが、強いので痛み止めを内服していますが、痛みが、強いです。リハビリは、毎日4時間ほどやっていて、リハビリにも力をいれています。これは、手術の、失敗でしょうか?これから改善されますでしょうか?お忙しいでしょうが、困っています。担当医は炎症が強かったと言っています。一応脊髄専門医に手術をしてもらいました。よろしくお願いします。
2014.08.26 22:46
drshujisato
14/08/26のにゃごみんさんへ
  Re: 腰椎ヘルニア内視鏡手術後

 はじめまして。ブログ読んで頂きありがとう。
祖母の術後経過に心配なさっているのですね。
内視鏡手術とのことですが、ヘルニア摘出に難儀されたのだと思います。ヘルニア摘出の際に神経根(症状からはL5/S1のヘルニアでS1神経根症でしょうか)に手術操作による影響が出たのであろうと思います。術後の炎症も、主治医が説明されているように痛みには関係していると思います。炎症は術後2週間を過ぎると収まっていきますので、これからの症状経過が大事と思います。どういうことかと言いますと、手術中に神経根にどの程度の影響が加わったかで、症状の改善程度が変わってくるからです。麻痺がでていることは、ある程度、強い影響が神経根に加わったことを示します。今後、痛みやしびれ、麻痺が改善傾向を示していけば、経過を見るのでよいと思いますが、そうならずに、改善が進まない場合には再検討が必要と思います。もし、不完全な神経根の除圧状態があるのでしたら、再手術が必要になると思うからです。

FROM 佐藤秀次
2014.08.26 23:01
にゃごみん
とても分かりやすく的確な判断をありがとうございます。
もう少し様子を見て、主治医と相談してみます。
また何かありましたら相談させてください!少し安心しました(^^)
2014.08.27 07:53
山下
今日椎間板ヘルニア手術から一ヶ月目の検診で再発を宣告されました。執刀医の先生によると、術後入院中に再発したらしい、との事でした。手術翌日には痺れの為、仰向けで寝ていられず、術前より強い痺れを感じたのですが、執刀医は常勤の医師ではなく、主治医に痛みを訴えたのですが、困りましたねぇ、と言うばかり。このままでは入院が長引くと考え、手持ちの痛み止めを服用、後は根性で術後一週間で退院して、執刀医が病院に来られるまで待っていた次第です。執刀医曰くズルズルと取れたと言ってましたが、柔らかいヘルニアであったのでしょうか。
2017.01.13 21:25
drshujisato
17/01/13の山下さんへ

回答
 椎間板ヘルニアが術後早期に再発することはあります。私の経験でも、椎間板の髄核の変性が強く、柔らかく脆い事例では再発しやすいとの印象があります。私も術後1週間で再発し、すぐに再手術した経験があります。症状にもよりますが、やるのであれば早い方が手術はやりやすいです。しかし、自然に吸収されて治癒する場合もありますのでケースバイケースですね。

From SHUJI SATO
2017.01.14 22:31
山下
早速のお返事ありがとうございます。年齢、性別等を記載するのを忘れましたので。38歳、男性、伝統工芸の仕事に携わっております。仕事上重量のある丸太を手積みでトラックに乗せざるを得ず、同じ仕事を兄もしていまして、やはり36歳で同じ手術を受けています。私に関しては、他に2箇所ヘルニアを発症しています、執刀医の先生のお話しによると、痛みの出る出方ではないので、問題無しとの事でした。胸椎の方にも棘状?の変性が2、3箇所あるMRI画像でした。ケースバイなのは理解の上で、自然治癒を期待する場合、どの位の期間待てば良いでしょうか?宜しくお願いします。次回の病院受診は一ヶ月後なのでその時はMRI画像を貰って良く見てみようと思います。
2017.01.15 18:11
drshujisato
17/01/15の山下さんへ

回答

 通常は3ヵ月を目安にします。自然治癒する場合には、ヘルニア発症後1ヵ月くらいから痛みが軽減していきます。痛みの消失の仕方は、先ず腰痛や臀部大腿痛が軽減し、下腿・足は最後になります。痛みがこのような軽減傾向を示さず、坐位や立位、歩行などで増強する状態が続く場合には、自然治癒の方向ではなく慢性化へ向かっていると理解すべきです。この自然治癒に向かっているか、そうでないのかの判断の方法は私の拙書「腰椎手術はこわくない」に説明してありますので参考にしてください。

From SHUJI SATO
2017.01.16 22:52
山下
回答ありがとうございます。昨年3月に腰痛となり佐藤先生のおっしゃる通り、1〜2ヶ月で痛みは無くなったのですが、5月には歩き始めて10分程で歩けなくなり、少し休むと歩けるようになる状態になりました。この時点では病院へは行かず、様子を見ていたのですが、6月に足の痺れを感じる様になり慌てて病院を受診しました。痛みはほぼ完全に無くなっていたのですが、MRI画像でヘルニアが神経を圧迫しているのが認められる事、足が痺れる事を理由に、僕の希望で手術をお願いしました。手術を受けた昨年12月には立っていると、電車一駅(2分程)で痺れてくる状態でした。再発した今も腰痛はないのですが、術前より痺れが強く常時痺れています。もちろん立ったり座ったりでは痺れ方が違うので、楽な姿勢があるのが救いです。先生の御本は既に注文済みで到着待ちです。私の住まいが離島ですので再入院に慎重にならざる得ないのです。
2017.01.17 07:57
drshujisato
17/01/17の山下さんへ 

回答

 椎間板ヘルニアのある物は、慢性化すると痛みよりも下肢のしびれや立位・歩行障害を呈します。脊柱管狭窄症に類似して、立位や歩行で症状が増強します。このような症状になり、持続する場合には、私は手術を勧めます。神経除圧術で良くなるからです。あなたの場合もそのような形を取っているのでしょうね。離島にお住まいなら、身近に情報は少なく大変であろうと思います。頑張って乗り越えて下さい。応援していますよ。

From SHUJI SATO
2017.01.22 01:21
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2017.02.01 18:50
山下
二度目の手術を終え、帰島しました。今回は前回とは違い、痺れが全て消失しました。執刀医の先生と佐藤先生に感謝感謝です。ありがとうございました。
2017.02.17 17:06
drshujisato
17/02/17の山下さんへ

二度目の手術が成功しておめでとうございます。良かったですね。

FROM SHUJI SATO
2017.02.17 23:28

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://spine.drshujisato.com/tb.php/336-0f43aa08