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腰椎変性疾患の診断力とは?

.14 2014 腰椎変性疾患 comment(11) trackback(0)
読者から"診断力"とは具体的にどのようなことかとの問いがありました。
脊椎を専門にする医師ならば、腰椎変性疾患の診断の難しさをよく理解していますが、一般の方々には、なかなか解りにくいことと思います。なぜ、医師によって診断が異なるのか。これは多くの方々が持ち続けてきた疑問であろうと思います。腰椎変性疾患の診断においては、行う検査も医師によって異なります。脊髄造影検査のように、入院が必要な検査を行う医師が多いですが、私は外来検査のみで診断をつけます。

 私は、ブログでも既に説明してきましたが、腰椎変性疾患の診断は、症状の聞き取り(問診)と神経機能の検査(神経学的検査)とレントゲン撮影(6方向撮影)、MRI(矢状断、横断、冠状断),CT(横断、矢状断、冠状断)で行います。
その他の検査は、一切、行っていません。

 腰椎変性疾患の診断で重要なことは、神経根や馬尾の圧迫による症状であるかの判断ですが、これは腰の姿勢や動きの影響を受けて下肢の症状が増強・軽減されるかで知ることができます。

 さらに、しびれなどの感覚障害や筋力低下がどこにあるかを知ることも重要であり、これは神経学的検査で把握できます。

 腰椎のすべりや不安定性は、レントゲン撮影の伸展位と屈曲位における椎体間の病的動きで知ることができます。脊柱管狭窄や椎間孔狭窄、椎間孔外狭窄(far-outと呼ばれる部位)はMRIで知ることができ、CTでは、骨の状態や石灰化や骨化などを知ることができまず。椎間板ヘルニアの検出はMRIですべて可能です。

こ れらの情報をもとにして、症状と神経学的所見、画像所見の整合性、一致性を検証します。私の頭の中には、各腰椎変性疾患の基本的なパターンから複雑なパターンに至るまで、様々な病気の形がパターン化して記憶されていますので、
頭の中でそれらを照合する作業を行って、最終診断に至ります。

 私は、このようにして診断しますので、1回の受診で診断と治療方針を決めることができます。そのため、遠方からの患者さんも一度の受診で済むので、受け入れることができます。
このブログ相談室でも、相談者の年齢、性、症状などの情報から、原因をかなり絞り込めることができますので、皆さんの相談を受けることができます。

 また、術後起こりえる問題の様々なパターンも理解しているつもりですので、術後発生した問題に関する質問にも対応することができます。

 しかし、私に見える答えが他の医師にも同様に見えるかというと、必ずしもそうではありません。これは決して自慢するわけではなく、過去3000例を越える腰椎変性疾患の手術治療を通して身についたものがあるからです。一般的には、検査を行い、原因としての疑いを持っても、なかなか確信には至らないという医師が多いのではないかと思います。診断力の差とはこのあたりにあるのではないかと思います。専門家である限り、病気の知識は充分に持ち合わせているからです。
 
 腰椎変性疾患の診断は私ども専門家にとってもなかなか困難を伴うものですので、素人の方々が画像を見て判断することは到底無理なことです。しかし、病気に関する一定の知識を持つことで、自らの病気と治療に向き合うことができると思います。さらに、良くなる可能性をみすみす捨てないで済むと思います。

 私は、このブログを通じて、腰椎変性疾患とはどのような病気なのか、その根本にある真理を解明し、伝えていきたいと思います。

腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
思っております。1日1クリックずつ応援お願いいたします。

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大阪からです。
私の母親の事で相談します。
今年に入ってから座位から立位時、腰が抜けるような感じと訴え、接骨院や近医でブロック注射など治療を受けていましたが改善せず、3ヶ月後に右大腿部全面痛、間欠跛行出現。
4年前に心臓弁置換をしているので、通院している大学病院で脊柱管狭窄症2.3と4.5の内視鏡下腰椎後方除圧術を受けました。
術後、歩行距離は増えましたが、右大腿部痛みは持続したままでしたが退院してからも内服は使用せず頑張って歩行しておりました。
3ヶ月後の9月1日に術後MRIで、除圧も完璧と説明を受けましたが、痛みがあり座位から立位になる時に辛いので歩こうと言う気持ちが前向きにならないと話をしたら、手術は完璧だと。

しかし、その週末から立位になると右大腿部痛みが強く、股関節がカクッとなり仰臥位になれず、急いで病院へ連れて行きました。
とりあえずレントゲンを撮影。股関節が悪いのではと言われブロックをしました。

しかし、改善されません。
医師は再発とはいいません。
これから、股関節の神経根ブロック、MRIを予定していますが正直このままでいいのか悩んでおります。

足を地面に着けたら大腿部が痛いので歩くことができず、生活の質が落ちています。

今後、検査をしても納得できないなら先生の病院とはかなり距離がありますが、家族としては熱い先生に診ていただきたいと思っています。

長々とすいません。
誰に相談することもできなくて、申し訳ないです。
2014.09.16 08:07
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2014.09.16 10:01
drshujisato
14/09/16の大阪からの方 
          Re: 内視鏡下腰椎後方除圧術3ヶ月して

お母さんは何歳でしょうか。
L2/3とL4/5の内視鏡手術を受けられたとのこと、右大腿前面にのこる痛み、座位から立位を取るときの痛みなどが続いているのですね。

完璧な手術なら、なぜ現在の症状が残っているのかという疑問をお持ちなのはもっともだと思います。
股関節に問題がないか、検査中とのことですが、もし、股関節に問題が無いようでしたら、
腰椎に見落とされた問題が潜んでいる可能性がありますね。

腰椎の側彎変形はあるでしょうか、もし、あるとしたら、その程度はどのくらいでしょうか。
年齢がわからないので、正確な回答は難しいですが、70代以降とすると腰椎の変性・変形がかなり進んでいるかもしれませんね。

そうしますと、椎間孔病変が一番見落とされやすいですね。その可能性があるように思われます。
以上、参考になれば幸いです。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.18 21:08
9月16日のコメント
先生。お忙しい時にお返事ありがとうございます。
母は78歳です。
昨年まで、普通に歩き、自転車も乗っていました。
変形は何も言われていませんが、次回の診察で聞いてみます。
一昨日、股関節ブロックしましたが、翌日に少し楽だと言っておりましたが今日はまた痛いみたいです。
仰臥位で寝ると足先まで痺れ、側臥位では消失するとの事でした。
まだまだ気持ちは元気なので、本当に可哀想です。
股関節に何もなければ、病院を変えようかと考えております。
2014.09.18 21:22
drshujisato
14/09/18の

       9月16日のコメントへの返信

 症状からは、腰椎に原因があると思います。大腿に痛みのある側を下にした側臥位で痛みが強くなるのではないでしょうか?

 もし、股関節に異常がなければ、現在の医師には診断が困難と思われます。病院を変えることをお勧めします。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.18 23:31
9月16日のコメント
激痛があったときは右側臥位では眠れないって言ってました。
術後3日目に立位になったらまだ大腿が痛むと言っていましたが、座薬を使うように言われました。
痺れは取れないけど、痛みは取れるからと言われ手術を受けたのに。
先生、いろいろ教えていただいてありがとうございます。
先生の予約はいっぱいなんでしょうか?
大阪から連れて行けるか不安なんですが、私は痛みだけでも取ってほしいのです。
すいません。
2014.09.19 05:54
drshujisato
14/09/19  
    9月16日のコメントへ

 やはり、今までの治療で見逃されている原因があるように思います。
椎間孔狭窄による神経根性疼痛は患者さんにとって、大変辛いものです。
それが、原因であれば痛みを改善することは可能です。
まずは、正確な診断が必要と思います。
喜んで診させていただきますよ。
私の外来は予約制ですので、当院の医療秘書課に電話いただければ、どのような予定になるか
説明してくれます。
ご検討下さい。

from 佐藤 秀次
2014.09.19 23:35
T.K
はい。ありがとうございます。来週、股関節MRI、10月1日主治医の診察がありますが、その時に椎間孔狭窄があるか(9月1日のMRI)聞いてみます。ないと言えば・・・そこで終わりにします。

私の話を聞いて下さりありがとうございました。感謝します。
2014.09.20 20:24
考える人
整形外科疾患で悩んでる方が.多いみたいですね。私も.最初受診した地元の〇災病院の整形外科で.椎間板症と分かり…ロキソニンと湿布で対応してしました。でも.状況はあまり変わらずに至ったため.画像ファイル×紹介状を用意してもらい…北海道では有名な整形外科疾患ドクターが在籍する病院に転院しました。そこで初めて「椎間板症×脊柱管狭窄症あるよー」と。画像診断力が.脊柱疾患専門医医さんだとこんなに違う?!くらい.思いました。母も.その先生にお世話になりました(狭窄症で手術)ので.ロキソニン→ノイロトピンに変更と.脊柱管狭窄治療薬が追加されました。次回は予約で14日受診だけど…先日.歩いてて左足に激痛走ってから.何か変なのでどうなっているやら~腰のパキパキ音は.椎間板症から来る亜脱臼によるとか。
2014.09.23 22:14
考える人
色々な病気がありますよね。本屋さんに行くと.自分の病気の項目とか読んだりして。でも.お医者さんによっても&病院によっても.同じ病院名で治療方針が違う気がします。初期・中期・後期と…痛み辛さの感じ方さえ.患者さん1人1人個人差ありますよね。画像診断に重点おかれている様ですが…「比較的長い期間痛み止めを服用し.効かなくなって.心が疲れてる状態で.辛い痛みを訴えても画像診断基本」なのが.日本の整形外科の世界なのかな?なんて。ブログ更新楽しみにしてます
2014.09.26 21:29
drshujisato
14/09/26の考える人へ 
     Re: 脊柱疾患にも…

 ご指摘のように、同じ病気でも医師によって対応が違いますね。画像偏重は、どうしても患者さんの病状の評価を誤認する危険があります。画像検査は、患者さんの症状や神経機能障害の原因とその程度を知る、あくまでも補助診断法です。これが主になってしまったら、手術すべき患者に手術が必要ないと誤った判断をしたり、この逆も起こる可能性があります。医師は多面的な評価法を用いて、患者さんの病気の本質を見極めることが重要なんですね。
ブログを読んで頂き、ありがとう。これからも、皆さんの視点に立った記事を書いて行きますね。

from 佐藤 秀次
2014.09.26 23:57

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