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腰部脊柱管狭窄症の手術後、間もなく椎間板ヘルニアを合併した70代女性

.11 2014 腰椎椎間板ヘルニア comment(7) trackback(0)
 県外から来られた70代の女性がMD手術を受けられました。
その方は、地元の大学病院で腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡手術を受けられました。
術後、間もなく右臀部から下肢に激痛が発現して、痛みのため歩行の困難な状態になりました。
保存治療による効果は得られず、再手術が検討されたようです。
その結果、腰椎固定術の適応となったようです。

 私のブログを読まれた家族の方が、痛みの真の原因を知りたいと思われたことと、固定術はできるだけ
避けたいとの思いから、私の外来受診を決められました。
症状からは、右L4とL5の神経根症状でした。
MRI画像検査では、L4/5で除圧術が行われていましたが、脊柱管の外側部から椎間孔内に椎間板ヘルニアの
所見を認めました。このヘルニアによるL4とL5神経根症と診断しました。
手術以外には症状の改善を期待することは不可能と判断されたため、再手術を行うことを決定しました。
私は、固定術ではなく、MD法によるヘルニア摘出術を行うことにしました。

 前回の手術部には瘢痕組織ができており、硬膜やL5神経根と強く癒着していました。その瘢痕組織を
下から押し上げるように椎間板ヘルニアが出ていました。このヘルニアは脊柱管の外側部では、L5神経根を圧迫し、
椎間孔内ではL4神経根を強く圧迫していました。ヘルニアのタイプは後外側型と外側型の混合型でした。
脱出したヘルニアを摘出して、L5とL4神経根を除圧し、さらに椎間板内の変性して脆くなった椎間板をできるだけ
摘出しました。手術時間は1時間15分、出血量は10mlでした。

術後は翌日から離床開始しましたが、術前の痛みはよく軽減し、歩行はしやすくなっていました。

 この患者さんは、先の病院では腰椎固定術が検討されていましたが、これは再手術例に対して一般的な手術方針であろうと思います。しかし、私はヘルニア摘出術を優先しました。もし、それで改善が得られない場合には、最終手段として腰椎固定術を考える場合もありますが、殆どの場合は再除圧術で改善され、固定術が必要になることは希といってよいでしょう。再発例でも、神経根除圧術で症状の改善を図れますので、脊椎外科医は的確な神経根除圧の技術を習得することが不可欠です。


腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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T.M
佐藤院長。術前から術後2日目まで私はそちらにおりました。
母がスムーズに歩く姿を見る事ができました。
大学での手術日が決まっていましたが、佐藤院長に診察してもらいたいという気持ちもあり、看護部長に話をしたら「諦めないで、後で後悔しないようにしてあげなさい」と背中を押してもらいました。
すぐ秘書室に連絡し、事情を伝えましたら敏速に対応してくれました。

いろいろ書きたいことはありますが、ここに書ききれないぐらい金沢脳神経外科の先生方、麻酔科Dr、看護師、コメディカルのみなさんには本当に感謝しております。

私は家族、看護師としてこの病院を選んで良かったと思っています。
昨日から職場に戻り、患者の症状を今までよりも深く傾聴するように心がけるようになりました。
今日から介護福祉士の次女がそちらに行きます。

リハビリ姿の母を見るために私も交代で行きます。
楽しみにしております。
2014.11.12 07:49
drshujisato
14/11/12のT.M.さんへ  
     Re: 9月16日大阪から

 お母さんの経過が順調で良かったですね。
高齢者は家族の思いやりと協力がなければ、遠方での治療はなかなか受けられないのが
普通です。貴方のお母さんは幸せ者と思いますよ。
職場の方々の温かい心配りもあればこそですね。
期待に応えられる結果をうむことが私の何よりの喜びです。

FROM SHUJI SATO
2014.11.13 23:49
しゃぼん玉
佐藤先生。

先日はありがとうございました。
今までたくさんの病院の診察を受けてきたので不安がありましたが先生の説得力のある丁寧な診断と説明を聞いて安心しました。
私の場合は先生がよくブログで書かれてる診断が難しい例であることも納得しました。
腰椎だけじゃなく、頚椎にも異常がハッキリあることが分かったことが少しショックですが悪化した場合は先生がちゃんと対応してくれると思えば安心です。
この10年間、どうすればいいのか不安でいっぱいでしたが
悪い場所を見つけて頂き先生には本当に感謝してます。
思い切って石川県まで行って良かったです。


病院職員の手術に関する丁寧な説明、帰る時にはタクシーも呼んで頂き感謝しています。

今後もよろしくお願いします。


2014.11.16 10:44
けいこ
椎間板症と脊柱菅狭窄症の治療について.迷ってる事があります。地元の労災整形では→椎間板症のみの診断。千歳市寄り〇〇〇〇病院の脊柱専門医さんの診断では→椎間板症×脊柱菅狭窄症の診断。間欠坡歩は増すばかりで.椎間板から来る亜脱臼は.毎日付きまといます。足の腫れ?と.重いダルさも。。。セレコック100ミリ×2回を服薬してますが…効果があまり感じない様な気もしてます。先日.入浴して温めのお湯に浸かりましたが…痛みがぶり返してしまい.失敗した(汗)と感じました「もう手術しても良いから.痛みから逃れたい!」と思う様になりました。12月に予約してるので(脊柱専門医・指導医の)主治医さんと.相談してみたいと考えてます。 腰~左下肢が自分の体じゃないような…。脊柱菅狭窄症のお薬服薬(副作用で)不可なので。もし.先生ならば画像診断を優先しますか?それとも.患者さんの生活の質を上げる目的の.外科的治療も.視野に入れますか?主治医さんの名前は伏せますね。もし.手術はまだ…と言われたら.お薬だけ処方してもらい.一旦通院を中止しようかとも考えてます。お薬なくなったら.また予約して通院すれば良いかな…と。痛みのせいで.生活の質はかなりがた落ちですし。未婚ですが.
2014.11.17 21:14
drshujisato
14/11/16のシャボン玉さんへ

 長年の疑問が解けてよかったですね。
私としては、予想していた範囲の結果でしたが、一般的には
診断が困難であろうと思います。
 諦めずに、原因究明に向けて行動を起こした貴方の決断の勝利だと思います。


FROM SHUJI SATO
2014.11.17 23:14
drshujisato
14/11/17のけいこさんへ 
     Re: 実は…

症状からは、椎間板症のみではないと思います。
脊柱管狭窄症があるように思われます。
画像所見か、それとも生活の質を上げるための手術かではなくて、生活の質を上げなければならないような腰椎の問題があるのなら、それに相当するMRI所見があるものです。MRI所見が軽いように見えても
実際の症状は強いことがありますので、あくまでも症状を中心に考え、治療法を判断することが必要です。

FROM SHUJI SATO

2014.11.17 23:20
けいこ
佐藤先生.おはようございます。アドバイスをありがとうございました。


やっぱり…症状の進行具合が優先ですよね。画像診断は補助的ですよね…。


日本では「投薬治療が優先の日本」と言われてるみたいですが.本当にそうだなぁ~と実感しています。


「入院して.投薬治療しつつ.検査を受けながら.リハビリをしつつ…治療方針決めて行く」


それが.私の理想的な望む治療なんですが(汗)。


軽症と重症の区別の仕方.患者に分からないですので.病名が分かっても


「左下肢動かなくなったら手術かな?」と。


鎮痛剤効果なくなったら.外科的治療視野に入れてくれるかな?とか


脊柱専門医さんを信じるしかないんですよね…。


歩く事をリハビリとして.認識していますし.自分で状態を把握する目安としてます。


痛くても.既成のコルセットして歩いていますよ。それでも「間欠坡歩はつきまとう」


母も.脊柱菅狭窄で手術しましたし(今の私の主治医さん).母には地元の整形は駄目!と言われました。


誤診されて1年間.病名はコロコロ変わる→先生も変わる→結果.私の主治医さんのもとで.手術しました。


未婚ですが~近い将来の事~女性として~考えもし
2014.11.18 09:38

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