「人生における腰椎変性疾患の始まりから終わりまで」の連載を開始します。

.09 2017 脊椎疾患 comment(2) trackback(0)

私は脊椎外科医として、「腰椎変性疾患の真理と全体像」を知ることに私の全エネルギーを費やしてきたと言っても過言でありません。健康に何不自由なく生活していた人々が「ある時点」から腰や下肢の痛みやしびれに悩まされ始め、生活の質が損なわれていく。「ある時点」とは、それは人によってぎっくり腰であったり、椅子に長くすわっているとじわっと強くなってくる腰痛であったり、歩いていると始まる下肢の突っ張り感や痛み、しびれであったりと様々です。しかし、多くは始めからその人の生活を強く損なうわけではなく、だましだまし付き合える程度のものが多いようです。この時期には、無理をしてでもやるべきことはやっていますので、本人が訴えない限り周囲が気づくことはありません。仮に話したとしても、年齢(とし)の性と一笑されるのが落ちでしょう。それほど、腰椎変性疾患の初期は病気としての特徴や深刻さに欠けるため、ありふれた老いの徴候としてしか受けとめられていないのが普通です。

 

このような腰椎変性疾患を人の成長と老化の全課程の中でどう理解し、どう対処すべきかは長く私が抱いてきた脊椎外科医としての研究テーマです。これまで、私は小学生の子供から90歳を越える超高齢者まで、多数の腰椎変性疾患の治療を経験し、「腰椎変性疾患の真理と人生を通した全体像」を見てきました。次回から、その結果を皆さんに不定期ですが連載で紹介したいと考えています。腰椎変性疾患は様々な原因が重なり合ういわば大きな森のような存在です。従って、森をなす木の一本一本の姿を知ることこそが森の全体すなわち真理を知ることに繋がるはずです。第1回の予定は、腰椎変性疾患の中でも若い人に多い「椎間板ヘルニアの真理」についてです。

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C、K
 佐藤先生ご無沙汰しております、お元気に御活躍され、腰痛変性疾患に苦しむ患者に救いの手を差しのべ忙しい日々を送られている佐藤先生のお姿が想像出来るようで嬉しい限りです。地元でボルト固定をし失敗になり何でもなかった左足が激痛を伴う痺れ、知覚異常 坐骨神経痛に笑顔もなくなり毎日が涙と不安でしかなかった2年半前、主人と私でようやくやっと見つけて出会えた素晴らしい佐藤先生に手術をしてもらい助けて頂いた県外の女性C、Kです。先生の手術を受けてから歩けるようになり痺れや痛みがある中時々家事仕事や何よりも孫とのお出掛けも出来るようになりました。あまり無理は出来ませんが 心から笑い過ごせてる私がいます。地元に戻ってきてからはペイン外来にお世話になっているのですが、今年1月に腰部硬膜外ブロック留置術を受けました。その際 第五神経に的を絞りカテーテルをすすめていく中 物凄く硬くて貫けないのでカテーテルを引き出そうとした様で その時に先端が折れ私の体の中に異物として残ってしまいました。 この事は以前 佐藤先生にお伝えしたことを覚えていらっしゃると幸いです。 今、現在 四六時中、左足の足首から下は強烈な痺れと痛みが続いております。また両お尻 左足は第五神経に沿っての筋肉痛のような激しい痛み、 時折 我慢出来ない程の腰痛が起き ジクロフェナクトリウム50mgを使っています。 私の人生は腰椎ボルト固定術L/5 S/1を受けた日から違った道を歩むことになってしまいました。慎重に 医師を病院を選ぶべきでした。  佐藤先生がおっしゃった 森をなす木一本一本の姿が本当の真理に辿りつけるとありました。手術をしたからと言って私の様に術後も苦しみ耐えている多くの方がいると思います。私たちの体を支えている要の腰にメスを入れた時 人生が変わり泣く日々を送られている方も多いと思います。だけど自分の心だけはしっかりと強く持ち治るのではなく今以上に良くなることを願いながら きちんとした指導の元 リハビリを習い家でも訓練、練習に励むのです。体を休めては行い今日はできそうにないかなと思った時はサボる?言い方は変ですがきつい時はやらないでいること。佐藤先生に手術をしてもらってからの私は劇的に変わってきました。自分の心に打ち勝つ事、時折心折れそうになることもありますがその時は大きく深呼吸をしてから楽しい妄想にふけてみたりTVや音楽を聴いたり 心に余裕が持てない時は 持てない時でいいのです。自分の意思が強くあれば必ず今の苦しみから解放される‼と私はそう信じてます。一本一本の木の様に枝分かれし複雑にいりくんだ腰部の本当の根元を見つけられこれからも佐藤の素晴らしい手技と技量全てを駆使し多くの方を救って頂きますよう心からよろしくお願い申し上げます。  最後になりますが 私の腰痛や左足の強い痺れ焼けきるような痛み、また左足の親指から中指までヒモか何かでグルグル巻きにされ痛さと痺れとアキレス腱まで痛むのには何かまた起こっているのでしょうか? 主人はもう少し様子を見てから佐藤先生の所へ予約を入れようかと話をしております。痛いながらも 痺れがある中でも佐藤先生から言われてました生活の質の改善にほんの少しづつ歩めていますが、まだまだ難題ばかりです。良きアドバイスと励ましのお言葉を下さい。 佐藤先生にお世話になる時はまたよろしくお願い致します。ありがとうございました。佐藤先生のブログが楽しみです。お体を大切にされて下さいね。
2017.04.24 08:31
drshujisato
16/04/24のC、Kさんへ  Re: 森をなす木の一本一本の姿…に心打たれて

しばらくぶりですね。痛みを持ちながらも前向きに生きようとされている言葉に少し安心しました。毎日痛みと向き合わなければならない人生は辛いものと察します。脊椎手術の光と陰、あなたはまさに陰の側に置かれてしまったように思います。外科医の責任は例えようもなく大きなものです。なぜなら、外科医は人の人生を救いも狂わせもする手術という諸刃の剣を手にするからです。患者さんは、この真実を決して忘れてはならないと思います。身をゆだねるに値するか、外科医の選択は手術の種類によっては死活問題と同等と意識すべきなのです。それくらい真剣にかつ慎重に決断すべきことだと思います。あなたの場合は、神経根が障害されてしまい、長く時間が経過していたために回復不良になったものです。まさに神経障害性の疼痛に悩まされているのだと思います。今後の経過次第では、受診して頂ければ検討させていただきます。それでは無理なく頑張って下さい。

FROM SHUJI SATO
2017.04.24 23:44

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