それでは、何が脊椎外科医の実力を知る手がかりになるのか、私見を述べましょう。
私が一番に挙げたいのは病気の
診断力と
説明能力です。
診断力とは問診と神経学的検査、MRI所見などから症状の原因と部位を見極める力です。
説明能力とは医学の素人にも分かるように平易に医学的根拠を示しながら説明できる能力のことです。
問診とMRI所見から、医師は患者の症状を起こしている原因疾患と障害部位の診断を行います。それが出来る医師は患者を悩ましている症状の大枠を理解できます。その理解に基づいて患者に病気や治療法についての説明を行うと、患者は大変納得できる説明として受け入れることができます。担当医が患者の病気・症状について良く解ってくれているという気持ちが患者に安心感を生み、担当医への信頼感を強めることになるのです。医師の診断能力と説明能力は医師と患者の間の
信頼関係を築くために不可欠なものなのです。
これら二つの能力が脊椎外科医には特に必要と思います。これらの能力を兼ね備えた脊椎外科医は腕の方も確かであるというのが私の見方です。さらに、その外科医の年間手術件数が分かれば、より確かですが、前回触れたように複数の脊椎外科医が手術を行っている病院のホームページなどには掲載されることは先ずないでしょう。
最後に当然ですが、外科医の
人間性も医師を選ぶ際の重要事項です。患者のために全力を尽くす医師でなければなりません。他の医師の誹謗・中傷を行う事で、自分の価値を上げようとする医師は絶対に避けた方がよいでしょう。そのような医師は誰に対しても誠意のない対応をするのが常ですから。
腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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