腰椎椎間板ヘルニアの二度目の再発の患者さんのMD手術を行いました。他院では固定術が必要といわれていましたが、固定術を避けたいとの思いから私を受診されました。今回は2度目の再発ですが、今までには1度目の再発ヘルニアで固定術を勧められたと私を受診された患者さんも少なくない数おられます。
私はこのブログで繰り返してきましたが、腰椎椎間板ヘルニアの再発や再々発例でも、MD法による小切開手術でヘルニアを摘出できます。基本的に固定術は不要です。もし、腰椎不安定性や辷り症が椎間板ヘルニア再発の元にある場合には固定術が必要になる場合がありますが、通常はヘルニア摘出で症状は良くなるのです。
しかし、再発手術は技術的に困難な面がありますので、相当数を手がけている術者でなければ高い確率で治すことはできません。ヘルニアの初回手術と再発手術とでは、まったく異なった手術なのです。
再発ヘルニアに腰椎固定を行うにしても、神経根の除圧が的確になされていないと、しびれや麻痺などの神経根機能の改善が不良になります。神経根を骨の中で生き埋め状態のまま固定を行うと、痛みはやがて消失しますが、知覚や運動機能などの改善が不良のままに終わる事になり得ます。従って、固定術を行うにしても神経根除圧をきちっと行うことが重要と私は考えています。
NPO法人日本医師事務作業補助研究会主催の第3回全国大会「テーマは医師事務作業補助者の役割の追求」のご案内
日時: 2013年6月29日(土) 10:00~17:00
場所: 石川県音楽堂 NPO法人日本医師事務作業補助研究会HP