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続1 高齢者の腰椎椎間孔部狭窄症の手術成績 椎間孔部狭窄症のタイプと手術法

.22 2019 脊椎疾患 comment(0) trackback(0)
腰椎椎間孔部狭窄症のタイプは、椎間孔狭窄症18例、腰椎椎間孔外狭窄症 6例、椎間孔狭窄症+椎間孔外狭窄症 8例でした。脊柱管内を通ってきた神経は左右1対ある椎間孔を通って腰椎の外に出ます。つまり、椎間孔とは神経が通る骨のトンネルということです。このトンネルの中で神経根が圧迫されるのが椎間孔狭窄であり、椎間孔をでてから圧迫されるのが椎間孔外狭窄です。さらに、椎間孔内と椎間孔外の両方で圧迫される型もあります。
椎間孔部狭窄症、特に椎間孔狭窄症の手術治療は、椎間孔の後壁にあたる椎間関節を削除して、神経根の圧迫をとり、ボルトを用いた固定術を行うのが一般的です。一方、私は、固定術は行わず、狭くなった椎間孔を拡大して神経根の圧迫をとる手術法を行っています。約2cmの皮膚切開で直径18mm のチューブ状の開創器と手術顕微鏡を用いて行う手術、すなわちMD法です。続く