この3月末に金沢脳神経外科病院を退職しましたが、NPO法人日本医師事務作業補助研究会の顧問を引き続き担うことになりました。Covit-19 の影響で、今年度東京で予定されていた全国大会は中止に追い込まれ、地方会を含め多くの予定されていた活動が停止状態にあります。誠に残念なことです。感染は終息に向かっているとはいえ、第二波の到来が危惧される状況でもあり、まだまだ油断できません。安全をしっかりと見極め、適切な時期に適切な形で活動を再開することが極めて重要と考えております。
話は変わりますが、近年、医療の効率化と働き方改革における臨床支援士(いわゆる医師事務作業幇助者)への期待が今まで以上に高まりを示しています。その一方では、残念ながら時代錯誤と言わざるを得ない旧態依然とした古い組織論者による医療提供体制の進化・発展を阻むかのような言動を目にすることがあり、誠に遺憾としかいいようがありません。医療活動は公共性の高いものであり、無駄のない、安全で効率的な医療提供体制を構築することは公私を問わず病院管理者の重要な責務であることはいうまでもありません。理念なき病院経営は職員を不幸にし、かつ患者を裏切ることになります。
医療の健全な提供・発展を願い、病院長を長年務めてきた経験と医師事務作業補助研究会の顧問として見聞してきたことを踏まえて、このブログでは新たに連載「医療に物申す」を開始します。これからは辛口のコメントも遠慮なく行っていくつもりですので宜しくお付き合いください。