トンネルが陥落し、その中で瓦礫に埋まり、助けを求める衰弱した人を見た時、誰もが早く救助せねばと必至になるであろう。いや、そのような光景を映し出した写真にも、人は苦痛を読み取り涙するであろう。
私には、ヘルニアや狭窄症によって骨の中で押しつぶされた神経のうめき声、泣き声が聞こえてくる。MRIを見ながら、外来で看護師に思わず神経の泣き声が聞こえるだろうと言ってしまうことがある。
それは陥落したトンネルの中で押しつぶされて助けを求める人の姿と重なる。私は自称、神経のレスキュー隊である。手術は私にとって、骨の中に埋まり、弱っていく神経の救助活動である。手術で神経を救い出した時、かって助手によく言った言葉は、また、助けたな、である。
ヘルニアでも、狭窄症でも、神経が助けを求めて痛みやしびれを出すのである。痛みやしびれは神経が異常事態の中で発するSOS, HELP MEなのである。
救出が遅れると取り返しのつかないことになり得る。
腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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