先日、90歳の高齢男性の腰部脊柱管狭窄症の手術に引き続いて88歳の女性の腰椎変性すべり症に合併した脊柱管狭窄症の手術があるとブログに書いた。その女性はL4/5とL3/4のすべり症に狭窄症をともない、立位保持は困難となり、歩行障害も進んでいた。腰痛や下肢痛も患者の悩みであった。この女性では、すべり症はあるが、腰を動かした時のすべり部位の動きが軽いため、高齢であることから、MD法による神経除圧のみとした。L4/5とL3/4にそれぞれ17mmの皮膚切開を加えて行った。手術は成功し、患者は翌日から歩行を開始した。術後は下肢筋力が低下していたため、リハビリを行った。術後20日目に自宅へ退院された。退院時診察には本人に娘さんが同伴されたが、腰痛や下肢痛から解放され、歩行にも支障がなくなったことを大変喜んでおられた。高齢者のすべり症では、神経除圧のみでも良い結果が得られる。勿論、腰に無理をかけることは避けなければならないが、残る人生を明るい気持ちで過ごせることが何よりもすばらしいことである。私の外来には70歳代から80歳代の高齢の患者が増加し続けている。
腰椎疾患をもった高齢者を医療難民化させない私の戦いに終わりはない。
腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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