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ブログ医療相談室オープン:椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症などで悩んでいる方の相談を引き受けます

.19 2012 医療相談室 comment(274) trackback(0)
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症などの症状や治療などで悩んでいる方が全国に非常に多いことを知るにつれ、私で役立つ事があるのなら相談に乗ってあげたいと思うようになりました。

 情報が氾濫する中で、何を信じれば良いのか解らない方も多いと思います。誤った情報に動かされ、無駄な時間とお金を使わないで済むよう、力になりたいと思います。

 できるだけ、担当医からの説明で理解できない部分の補足説明とか治療方針上の悩みとか治療効果が上がらない不安などへコメントしたいと思います。

訴訟や紛争に関係するような事例への相談やコメントはいたしません。そのような事例に意見を述べるには、私がブログ上で得られる情報は余りに少なく、偏りがあるからです。私の真意を理解していただき、気軽な相談くらいに受けとめてください。

私も常に正しいわけではありませんので、断言することは余程のことでなければ致しません。相談者の判断を助ける役に徹したいと思います。従いまして、私のコメントに対する責任も負えませんのでご了承ください。さらに、専門医や医療機関への紹介や仲介はいたしませんので、これもご了解ください。

勿論、無料ですので気軽にブログ上で質問してください。返事は直ぐに出来ないことが多いと思いますが、夜遅くなっても、できるだけその日のうちに回答したいと思います。まじめな質問には必ず返事します。不適切と判断される内容には応答しませんので悪しからず。
質問には年齢と性は必ず書いて下さい。判断する上で大事になりますので。


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それでは、ブログ医療相談室(コメント)にてお待ちします。

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たかし
先程質問を投稿したものです。
肝心な症状を書くのを忘れてしまいました。
右足の麻痺感、しびれがあります。
右足の麻痺感は若いときのムチ打ちのときに少しだけ感じていましたが、2010年の右臀部の激痛以降強くなった感じです。

はじめは右臀部の痛みが主症状だったので自分で梨状筋症候群かなと思っていましたが、ある時日本の医療関係者の方に脊柱菅狭窄症の症状だと言われました。

私は股関節と腰椎の症状の複合したものだと考えています。

よろしくお願い申し上げます。
2018.07.01 14:36
drshujisato
18/04/03のS.Kさんへ   Re: 腰椎椎間板ヘルニアとの診断なのですが…。

お答えします。
あなたの年齢と症状の起こり方及び症状から、椎間板ヘルニアが原因である可能性が極めて高いと思われます。
MRIで目立った異常が見られなかったのであれば、外側型、あるいは超外側型ヘルニアを疑うべきでしょう。
これらのヘルニアは診断が困難なことが多いので、原因不明とされてしまうことになります。
地元で解決しないのであれば、私の外来を受診してください。正確な診断と治療法を決めさせて頂きます。
それではお大事に。

FROM SHUJI SATO
2018.04.03 23:28
S.K
先生、はじめまして。
35歳男です。
私の症状は右足の痺れと痛みが酷く、座れない歩けないという症状です。
少し前から腰に違和感があり、何をした訳でもないのですが急に症状が悪化しました。
レントゲンの結果は異常なし。
MRIの結果も目立った異常は見られない感じでした。
診察と症状から腰椎椎間板ヘルニアとの診断を受けました。
ブロック注射を打っても全く効かず(4回)、薬も効いている感じがしません。
症状が出てから20日経ち、痺れの箇所がお尻から膝にかけてが膝と脛になり、痺れと痛みはだいぶ和らいで座れるようになりました。ただ未だに歩くと膝の痺れが酷くなります。
先生にお聞きしたいのは、私の痺れの原因は何なのでしょうか?
やはり時間が解決してくれる問題なのでしょうか?
言葉足らずで返答に困るかもしれませんが、宜しくお願いします。
2018.04.03 21:35
drshujisato
16/10/14のF.Hさんへ   Re: 胸椎椎間板ヘルニアです

  ご存じのように、胸椎椎間板ヘルニアは極めて希な疾患です。
頚椎・腰椎のヘルニアと比べると胸椎ヘルニアの発生は格段に少ないので、胸椎ヘルニアのスペシャリストと呼べる人がどの程度に存在するかは私もわかりません。
しかし、かっては危険で困難であった胸椎ヘルニアの手術も進歩しています。
医師選びでは、胸椎ヘルニアの専門家というよりは、背椎変性疾患の手術を多く手がけている医師がよいのではと思います。
顕微鏡手術の時代ですので、手術によって取り返しのつかない脊髄障害などの合併症が発生することは
それほ心配される必要はないと思います。
胸椎ヘルニアは頚椎や腰椎と異なる性質もありますので、手術をするのであれば、慎重に外科医を選ばれることだと
思います。

from SHUJI SATO
2016.10.17 12:09
F.H
52歳。女性。

第7頚椎辺りと背中の真ん中辺りに痛みあり、右足痺れと違和感あり、MRI を撮ったところ、Th5/6にヘルニアがありました。

自分で調べたところ、胸椎ヘルニアは非常にめづらしい。頚、腰ヘルニアと違い、予防策もなく、基本進行していき歩行障害、直腸膀胱障害が出て治療法としては手術するしかない。しかし手術は物凄く難しく、症例も少ないため、手術出来る医師は限られている。手術による脊髄損傷の確率50%と言われている。

とあり、非常に不安になっています。

胸椎ヘルニアとは、本当にそういうものなのでしょうか?
予防する方法もなく悪化して手術するしかなくなるのでしょうか?手術で半分の確立で神経麻痺になってしまうのでしょうか?

仕事中、重たい物を持ったり、物を出し入れする動作で、ピンポイントでTh5/6が痛みます。日常のこういう動きでヘルニアが悪化していくのではないかと気が気ではありません。仕事をやめた方がいいのでは、とも思います。

胸椎ヘルニアに詳しい医師に診てもらいたいと思いネットで検索してみても、頸腰部ヘルニアについては沢山出てきますが、胸椎は皆無です。
脊椎脊髄病医で検索すれば沢山の医師の名前が出てきますがその中で胸椎ヘルニアの手術経験豊富なスペシャリストを探し出すすべがありません。    

いったいどうしたらいいのでしょうか?

どうすれば胸椎ヘルニアのスペシャリストにたどり着けますか?
今、こうしてるうちにもジワジワと悪化しているのではないかと気が気ではありません。

将来的な手術も視野に入れた"胸椎ヘルニアのスペシャリスト"にたどり着くにはどうしたらいいのでしょうか?
将来的な手術も視野に入れて


2016.10.14 18:06
-
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2015.09.20 01:35
drshujisato
15/09/10のSH(53歳男性)さんへ

 カルテを確認しなければ正確に回答できないため、遅くなりました。
>
> 以下、質問1~6をお願いいたします。先生はお忙しいのに、たくさんとなり誠に申し訳ございません。
> お聞きしたいことを素直に書かせていただきました。失礼な部分がありますことを、はじめにお詫び申し上げます。
>
> 質問1
>  腰の痛みとしびれは、腰椎の不安定からきているとのご所見でした。
>  現在、お尻の下の方に気持ち悪い感じの鈍痛もあるのですが、それ
>  も同じ原因からでしょうか。

 回答1:画像検査では。手術を受けられたL4/5には不安定性が軽度にありますが、その他には症状を悪化させる程の病的状態はないと思います。画像で認められるその他の所見としては、L3/4の狭窄症とL5/S1の中心型椎間板ヘルニアと椎間関節の変形肥大による狭窄性変化です。これらと現在の症状の関係については、L3/4の狭窄性変化は現在の症状との関連性は低いと思います。L5/S1の狭窄性変化はS1神経根への影響を出す可能性はありますが、断定は現時点では困難です。従いまして、L4/5の不安定性とL5/S1の工作性変化が現在の症状に関係していることは疑っておくことが必要だと思います。

> 質問2
>  発症の経過とか、自分の体の感じからすると、腰~お尻の下の方の
>  症状は手術と何かの関係があるように感じられます。
>  そうした部分もありませんでしょうか。あったとしても、治療でき
>  ない後遺症のようなものでしょうか。
>  足首~足裏のしびれの症状とともに悪化傾向で、睡眠不良の原因に
>  もなっていて懸念しています。
 回答2:腰椎変性疾患は複数の部位で進んでいくことが多いので、回答1で説明したL5/S1の狭窄状態が進み始めている可能性は否定できません。あなたの場合は、右下肢の症状が術後直ぐに悪化していますので、神経根障害が後遺症として残っている可能性もあります。勿論、現在の全ての症状が後遺症状というわけではないと思います。

> 質問3
>  足首~足裏のしびれの原因について、診察時、お話を聞き逃してし
>  まったと思われます。まことに申し訳ございません。再度のご説明
>  をお願いできましたら幸いでございます。
>  診察時、足裏のどの部分がしびれるか、先生の問いに明確に答えら
>  れませんでした。今も、足首~足裏の全体がしびれている感じです。

回答3:もともとのL4/5の狭窄症による馬尾症状が足にしびれとして残ることがあります。そう考えるべきか、術後に別の問題が進行し始めていると判断すべきかは、最初から一連の症状経過を見ていないため、確信がなかなかできません。しかし、明らかにいえることは、術後に悪化し始めた症状は手術を受けたL4/5とは別の部位で起こっている可能性が高いことです。

> 質問4
>  これは初めてお伝えするのですが、3年ほど前から、パソコンの画
>  面を見続けるなど同じ姿勢を10分くらい続けてから頭部を動かすと
>  痛みのある首の右後ろの付近でポキッと大きな音がすることがよく
>  あります。今の首の痛みと関係があるでしょうか。

 回答4:次の質問にも関係しますが、あなたの頚椎は右側に目立つ頚椎症性変化を認めます。頚椎の変形した椎間関節が出す音なのかもしれません。よく訴えられる症状の一つです。頚椎症性変化による神経根刺激による痛みの可能性が高いと思われます。

> 質問5
>  首と右上肢の痛みは、頚椎5/6、6/7の椎間口が狭いことが原因と
>  のご所見でした。一般的な病名では何でしょうか。

 回答5:頚椎症による椎間孔狭窄です。頚椎症は脊柱管狭窄で脊髄を障害する場合と、椎間孔狭窄で神経根を障害する場合があります。あなたの場合は、後者です。

> 質問6
>  頚椎の椎間口が狭いのは、画像的にはひどくなく、まだ手術の時期
>  ではないとのご所見でした。適切な手術の時期について、例えば症
>  状がこうなったら等、目安はございませんでしょうか。今の自覚症
>  状では、雑巾しぼりでやや力が入りにくいことがあります。
>  私は現在仕事を辞めておりますが、家族の事情があり、私がより健
>  康的で動けなければなりません。

 回答6:頚椎症性の椎間孔狭窄による神経根症は痛みやしびれが強くなることが多く、進むと手が使いにくくなったり(巧緻運動障害)腕や肩の動きがわるくなることが起こります。筋肉の萎縮が進むこともあります。
手術は痛みやしびれが慢性化(発症後3ヵ月以上持続する痛み)したり、上肢に感覚障害や運動障害が発現してきた時には、手術を考えるように私はしています。あなたの場合、右のC5/6とC6/7に椎間孔狭窄を認めますが、狭窄自体の程度は強くはありませんが、症状が上記したような状態を示すなら、手術を検討した方がよいと思います。

 腰椎の話に戻しますが、手術中に神経根の障害が発生した場合には、その障害の程度に応じた回復になります。すなわち、障害が強いと下肢に痛みやしびれ、麻痺が残ることになりますが、軽ければ一時的なものとして回復します。あなたの場合、この問題が残っていると考えられることと、画像で認められるL4/5の不安定性、L3/4の狭窄性変化、L5/S1の狭窄性変化がどう現在の症状に関係しているか、これからの経過の中で、慎重に判断していくことが必要と思います。
>  昨年、他院での腰の手術で思わぬ結果となりましたが、手術でしか
>  改善しないのならば、首も早めのほうが良いと考えています。
2015.09.15 18:44
SH  53才男性
9月1日(火)に外来を受診した者です。診察内容についての質問をお許しいただきありがとうございます。

私の症状は次の①~③に分けられると思います。
 ①手術後すぐに悪化した右下肢の症状。
 ②手術後は良い状態であったが、1ヶ月を過ぎた頃から発症・再発
  し少しずつ悪化している症状。(腰、足首から足裏)
 ③新たに発症した首と右上肢の症状。
現在、つらさの大きい方から、② > ③ > ① となっています。
①は現状維持ですが、②③は悪化傾向で、②は睡眠不良の原因にもなっていて懸念しています。

今回、②③について質問をお願いいたします。
②③は昨年ブログで相談した以降の発症です。その症状を書いたものを診察時に持参しておりますが、ブログでは書いたことがありませんので、ここでの説明のため抜粋して書き写します。

②③の症状
<腰> 
 手術後、腰の痛みはかなり軽減し、腰のしびれは無くなっていまし
 たが、11月17日ごろ(術後1ヶ月)から再発し、徐々に悪化しな
 がら今に至ります。現在、お尻の下の方に鈍痛もあります。
<足首~足裏>
 足首~足裏のしびれも再発しています。
 左は、手術後、わずかにしびれが残る(気にならない)程度でした
 が、1ヶ月を過ぎた頃から再発し少しずつ悪化しています。
 右は、右下肢全体の強い症状があったので分かりませんでしたが、
 3月ごろからしびれを感じています。
 左右では、左の方がしびれが強いです。
 歩行時、足の裏がじかに地面についているような、クッションがな
 い感じがします。

 ・腰、足首~足裏の症状は安静時で、歩けば強まります(約5割増)
 ・歩行時、手術前のように立ち止まるほどの激しいしびれは、現在
  はおこらない。
 ・1日中しびれが続くことがつらく、睡眠に支障がでている。
<首と右上肢>
 首の右側の後方に痛み。右上肢は、ひじ~手首に痛み、手の甲に痛
 みとピリピリ、右手で字が書きにくい。
 発症時期は、2014年12月下旬~1月上旬、
 それ以前は、週に1度くらい首の同じところが痛むことがあった。


以下、質問1~6をお願いいたします。先生はお忙しいのに、たくさんとなり誠に申し訳ございません。
お聞きしたいことを素直に書かせていただきました。失礼な部分がありますことを、はじめにお詫び申し上げます。

質問1
 腰の痛みとしびれは、腰椎の不安定からきているとのご所見でした。
 現在、お尻の下の方に気持ち悪い感じの鈍痛もあるのですが、それ
 も同じ原因からでしょうか。
質問2
 発症の経過とか、自分の体の感じからすると、腰~お尻の下の方の
 症状は手術と何かの関係があるように感じられます。
 そうした部分もありませんでしょうか。あったとしても、治療でき
 ない後遺症のようなものでしょうか。
 足首~足裏のしびれの症状とともに悪化傾向で、睡眠不良の原因に
 もなっていて懸念しています。
質問3
 足首~足裏のしびれの原因について、診察時、お話を聞き逃してし
 まったと思われます。まことに申し訳ございません。再度のご説明
 をお願いできましたら幸いでございます。
 診察時、足裏のどの部分がしびれるか、先生の問いに明確に答えら
 れませんでした。今も、足首~足裏の全体がしびれている感じです。 
質問4
 これは初めてお伝えするのですが、3年ほど前から、パソコンの画
 面を見続けるなど同じ姿勢を10分くらい続けてから頭部を動かすと
 痛みのある首の右後ろの付近でポキッと大きな音がすることがよく
 あります。今の首の痛みと関係があるでしょうか。
質問5
 首と右上肢の痛みは、頚椎5/6、6/7の椎間口が狭いことが原因と
 のご所見でした。一般的な病名では何でしょうか。
質問6
 頚椎の椎間口が狭いのは、画像的にはひどくなく、まだ手術の時期
 ではないとのご所見でした。適切な手術の時期について、例えば症
 状がこうなったら等、目安はございませんでしょうか。今の自覚症
 状では、雑巾しぼりでやや力が入りにくいことがあります。
 私は現在仕事を辞めておりますが、家族の事情があり、私がより健
 康的で動けなければなりません。
 昨年、他院での腰の手術で思わぬ結果となりましたが、手術でしか
 改善しないのならば、首も早めのほうが良いと考えています。
2015.09.10 22:01
drshujisato
15/09/04のS.H(53歳男)さんへ

受診の際に何も失礼なことはありませんでしたので、ご安心ください。
このブログで質問に回答しますよ。
名前は、S.H53歳男で宜しいです。
それではお大事に。

FRM SHUJI SATO
2015.09.06 23:31
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2015.09.04 20:58
drshujisato
15/08/25の愛知県M.Iさんへ  Re: 腰椎脊椎管狭窄症の後遺症について

回答します。

> 【質問】
>  ①術後3か月後から腰の突っ張り(後ろに引っ張られる様な固まった感覚)の症状が強くあるみたいです。こういった感覚が起こるのにはどういった事が考えられるでしょうか?
>  足の痺れ等はインターネットで調べると沢山みられますが、腰の突っ張り等の症状はどこにも記載が無いので、凄く不思議です。
>  ※先日の病院では気のせいだと言われました。。。

回答:痛みではなく、こわばりや突っ張り感など患者さんによって表現は色々です。ヘルニアでは痛みのことが多いですが、狭窄症では痛み以外の腰部の違和感として、こわばりとしてや突っ張り感などとして訴えられることがあります。下肢に症状があるのであれば、腰椎疾患による一連の症状と思います。気のせいと片づけてはご本人が気の毒ですね。
それでは、受診をお待ちしています。

FROM SHUJI SATO
>  
>  ②右足のみのしびれだったにも関わらず、左足も同時にしびれる様になったのですが、この場合馬尾の圧迫になるのでしょうか?
>
>  ③MRIでの画像診断で問題無い場合でも術後の癒着等で圧迫があったりしないのでしょうか?ある場合、診断や手術は可能なのでしょうか?
>  ※先日の病院では癒着等で神経を圧迫される事は無いと言われました。
>
> 本当に真剣に取り合ってくれる医者がおらず、非常につらいです。
> 先生のご意見をお聞かせ頂き、2月までの診断の心の支えにしたいです。どうぞよろしくお願いします。
2015.08.25 21:45
愛知県M.I
15/08/07にご相談させて頂いた、愛知県M.Iです。

先日はご回答ありがとう御座います。

先生のアドバイス通り、他の大学病院でMRIをとって貰い、再度診察頂いたのですが、全く問題ないと言われ外科的には処置できる事は無く、後遺症を受け入れ他の病院をころころ変わるんじゃ無いと叱られてしまいました。
何故父が叱られなければならないのか、術後からどんどん症状が悪化しているのに問題ない、後遺症と簡単に診断された父が本当に不憫です。

先生のお力を貸して頂きたく、お忙しいとは思いますが、2016/2/2に診察の予約させて頂きましたので、その節はどうぞよろしくお願いします。

ただ、診断までに時間がある為、幾つか教えて頂きたいです。お手数ですが、ご回答をお願いします。

【質問】
 ①術後3か月後から腰の突っ張り(後ろに引っ張られる様な固まった感覚)の症状が強くあるみたいです。こういった感覚が起こるのにはどういった事が考えられるでしょうか?
 足の痺れ等はインターネットで調べると沢山みられますが、腰の突っ張り等の症状はどこにも記載が無いので、凄く不思議です。
 ※先日の病院では気のせいだと言われました。。。
 
 ②右足のみのしびれだったにも関わらず、左足も同時にしびれる様になったのですが、この場合馬尾の圧迫になるのでしょうか?

 ③MRIでの画像診断で問題無い場合でも術後の癒着等で圧迫があったりしないのでしょうか?ある場合、診断や手術は可能なのでしょうか?
 ※先日の病院では癒着等で神経を圧迫される事は無いと言われました。

本当に真剣に取り合ってくれる医者がおらず、非常につらいです。
先生のご意見をお聞かせ頂き、2月までの診断の心の支えにしたいです。どうぞよろしくお願いします。
2015.08.25 18:45
drshujisato
15/08/08のkentaroさんへ

症状からは、頸椎と腰椎の両方に問題があるようです。
遠方の患者さんは、頸椎と腰椎を一度の診察で検査・診断しておりますので、ご安心ください。
診察予約の時に、そのように伝えてください。
それではお大事に。

from SHUJI SATO
2015.08.09 23:47
drshujisato
15/08/07の愛知県M.Iさんへ Re: 腰椎脊椎管狭窄症の後遺症について

質問に回答します。
1)手術中に神経に何かしらのダメージがあった場合に直ぐに後遺症として残るのは分かりますが、
半年以上たち、だんだん悪くなっていく後遺症という事があるのでしょうか?

 回答:それは新たな問題が発生していることを疑わせます。最初の手術の後遺症ではありません。あなたが疑問に感じる通りです。担当医師が診断できていないか、再手術を敬遠してそのような言い方をしているのかもしれません。別の医師の診断を受けることをお勧めします。

2)術後から左手の薬指、小指の辺りもすごくしびれているようで、そんな事が起こるのでしょうか?
※頸椎にも少し狭窄があるが、手術する程の事では無いと言われました。

 回答:腰椎からは手の症状はでませんので、頸椎にも問題があると思います。手術の体位によって、術後に腕や手に痛みやしびれがでる患者さんがおられます。通常は時間とともに改善することが多いですが、改善ないならば、治療を再検討することが必用です。

ご心配されていることよく理解できます。私の外来を受診していただけるなら、診断と対処方法を検討させていただきます。
ご検討ください。

FROM SHUJI SATO
2015.08.09 23:44
kentaro
61才の男性です。 
 
2年前からお尻の下の方と下肢に痛みが出て病院を受診したものの、異常が見当たらない、坐骨神経痛と言われていました。
さらに、今年6月から首の左後ろに痛み、左手で字が書きにくいという別の症状も加わりました。
 
遠方ですが先生の診察を受けたいと予約を考えております。
 
ブログを読みましたら、1日で検査・診察・結果説明を終えるとありました。
しかし、私のように、お尻と下肢、首と手指、二つの病気がありそうなとき、1日では検査の時間などが足りないようにも思います。
2日に分けて予約では、他の患者さんの予約枠が減ってしまいます。
 
適切な受診の仕方は、どのようにすればよろしいでしょうか。
 
(この質問が不適切でございましたら、お詫びして取り下げいたします。)
2015.08.08 03:47
愛知県 M.I
佐藤先生 初めまして愛知県 M.I 64歳の父の事について相談させて下さい。
長文となってしまいますが、よろしくお願いします。

2010年頃から右足裏のしびれが酷かったのですが、仕事もあったのでだましだまし生活し、
定年をきっかけに2014/3月に入院し、腰椎脊椎管狭窄症と診断され、神経ブロック注射を名古屋の病院で
対応頂きましたが、右足のしびれ症状が悪化した為、手術を検討した方が良いとの事だったので、別の病院
にてL4/S1の椎弓除圧術を2014/10にこちらからお願いして実施頂きました。

手術直後、除圧は成功したが、左足の運動機能が麻痺してしまい、血腫にて神経圧迫の疑いがあるので再度
洗浄するとの事で2日連続で手術の対応を頂きましたが、左足の運動機能は直ぐには改善しませんでした。

入院、リハビリを行い多少左足は動くようになり、右足のしびれも少し残っていたのですが、生活する分には
問題無いレベルまで回復した為、2015/1月に退院いたしました。

自宅に戻り1か月程度は問題無く生活出来ていたのですが、術前にはなかった左足のしびれから始まり、腰の
辺りのしびれ(手で腰を押さえていないとカクカクなる感じがする)といった症状が現れ、再度2015/2月MRIを
撮って頂いたが手術は成功しており、問題無いという事で、他の病院の神経内科を紹介され受信しましたが、
神経、筋肉共に異常なしの診断を受けました。

手術をして頂いた病院に戻り、話をしても手術は成功している、問題は分からないの一点張りで術後の後遺症と
言われ、どうしようも無かった為、他の病院を受診しましたが、術後の後遺症であろう、手術前にも説明してもらった通り、
起こり得る事なのでしょうがないと思って生活を送って欲しいと言われてしまい、本人の事を思うと不憫でなりません。

先生にご相談したいのは、
①手術中に神経に何かしらのダメージがあった場合に直ぐに後遺症として残るのは分かりますが、
半年以上たち、だんだん悪くなっていく後遺症という事があるのでしょうか?

②術後から左手の薬指、小指の辺りもすごくしびれているようで、そんな事が起こるのでしょうか?
※頸椎にも少し狭窄があるが、手術する程の事では無いと言われました。

痛みや、しびれで眠れない毎日が続いているらしく、助けてあげたいです。

先生の本を読まさせて頂き、ぜひ助言が頂きたいです。愛知県なので距離もありますが、良くなる見込み
があるのであれば、是非先生に診察して頂きたいです。

よろしくお願い致します。

2015.08.07 15:21
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2015.08.02 08:18
drshujisato
15/07/17のaoisoraさんへ

 66歳女性。側彎症と狭窄症で、L3/4の腰椎固定術を受けられたが、術前の下肢の症状は改善しなかったのですね。

> 質問1
>
> 坐骨神経痛があり、杖がないと歩けません。
> 筋力が落ちてると言われましたが
> このままほっとくと、歩けなくなるのではと不安です。

回答:下肢の症状が改善しなかったのは、手術を受けたレベルが正しくなかった可能性があります。
L3/4以外に問題があると疑われます。下肢の症状が改善しない理由は、手術によって圧迫・絞扼されている馬尾あるいは神経根の
適切な除圧が得られなかったことを示します。また、側彎症のある患者さんでは、脊柱管狭窄症ばかりではなく、椎間孔狭窄症が関係することが多いです。
L4/5やL5/S1に問題が潜んでいる可能性があります。さらに、L3/4では椎間孔での神経根圧迫が解消されていない可能性も考える必用があると思います。
いずれにしても、症状の真の原因が診断されていないように思われます。
このままでは、症状がさらに悪化していくでしょう。再検討が必用です。

FROM SHUJI SATO
2015.07.16 22:25
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2015.07.15 17:47
54歳 女性 okan
佐藤先生

早速のご回答ありがとうございます。
ご教示頂きましたアドバイスを参考に
納得が行き、最善と信じられる治療方法や信頼できる先生を探してみようと思います。
また相談させていただくこともあるかもしれませんが、その時もどうぞよろしくお願いいたします。
2015.07.10 20:22
drshujisato
15/07/09 54歳女性 okanさんへ

質問に回答します。

> ①手術の必要性は高い状態でしょうか?どのような術式が適しているのでしょう?

 回答:症状経過からみますと、手術が必要なレベルに至っていると思われます。
    分離すべり症ですと、腰椎固定術が必要になるでしょう。あとは、どんな腰椎の問題を合併しているかによって
    全体としての手術方法は決まります。
 
> ②手術後のスポーツ復帰は可能でしょうか?今までにハイレベルアスリートの手術例などはありますか?いれば励みになります。
 
 回答:私はスポーツ医ではありませんので、特に意識して調査したことはありません。最小侵襲手術ですので、術後安定した後であれば、スポーツは可能と思います。もちろん、病状と手術法によると思いますが。

> ③当初担当医師が繰り返していたのは60歳~70歳で手術、豊かな80歳を迎えてください。ということだったので、54歳という年齢で手術は早いということなのでしょうか?でも、あんな質問をされるということは、医師も心が揺らいでらっしゃるのかしら?→そんなに悪い状態?

 回答:私は生活の質を改善するための腰椎手術と考えていますので、あなたの主治医とはスタンスが違うかも知れませんね。
    人生の中盤で、心身共に最も豊かでありえる40代から50代を腰に付き合う生活をおこることはとても残念なことと思います。

> ④手術回避の場合の治療方法とその効果はどの様になるのでしょうか?

 回答:残念ですが、分離すべり症が進み、下肢に神経障害による症状が発現した段階では、手術以外には確かな治療法はありません。手術以外に取り得る方法は、腰への負担を軽減して、腰に合わせた生活を選ぶことです。それでも、病気は徐々に進行するのが普通です。私は40代、50代の頃こそ、根本的に治すのがよいと考えています。これは私の経験からの判断です。40代や50代を痛みと不自由な生活に耐え、80代になって豊かな人生が待ち受けるとは思えません。

> 私の中では「で、この痛みや痺れ、腫脹や痛みはどうなるの?治るものなら体力のあるうちに治してしまいたいし、その方がスポーツ復帰などの道が開けるのではないか」という思いがあります。
>
 回答:既にあなたは答えを出しておられます。わたしもそう思います。ただ、あなたの腰椎の問題が全体としてどうであるのかを正確に診断することが必要です。

 from SHUJI SATO
2015.07.10 16:56
54歳 女性 okan
佐藤先生


私は、幼少時より25歳までの間に剣道、野球、ゴルフ、ウィンドサーフィン、スキー等のスポーツを競技レベルでのめりこんでやってきました。
病院へかかるような怪我や故障、障害はなく、頑丈な身体を与えてくれた両親に感謝するばかりでした。4子の子育て中はスポーツはしておらず、5年前から女子硬式野球、競技ゴルフを再開スノーボード、スキムボードなどもしています。この3年両肘の故障が続き今度は腰です。
20年程前、ぶつけてレントゲンを撮り医師から「腰椎分離症してるんですね?」と言われたが全く心当たりなし。
今年に入り
<1月>
何となく重く、右側臀部~骨盤脇~股関節~太腿前~膝にかけて張る感じが時折あるが臀部をストレッチしようと上半身を前傾に丸めて脚を抱えるとすぐに違和感が抜けていた。
<5月>
立ち仕事、8時間程度立ちっぱなしの厨房仕事のとき、同じ部位の張りや締め付け感の頻度が増える。右足着いているより段の上に乗せ、同様のストレッチや上体を丸めた蹲踞の姿勢をとると復帰できた。
<6月>
歩行時にも300M程度で出現する。車の運転、野球のアップでの走る、跳ぶ、投げる、バットスウィング、ゴルフの打ちっぱなしの打球スウィング時などでは出現せず。(かなり強振するパワーヒッターです)
<6月29日>
ゴルフラウンド時、歩行中にこれまでにない強い締め付け感と、重だるさ、足の麻痺を感じ、グリーン上では他者のパッティング時にしゃがみ込まなければいられない状態。ショットは問題なく行えるが直立歩行が一番苦しい状況になる。
<6月30日>
近医の整形外科クリニック受診。レントゲン撮影で、腰椎辷り症と指摘。MRI撮影可能な病院を受診して下さいとのこと。
<7月1日>
勤務後、近医の脊椎専門医にて立位レントゲン股関節、正面、側面、左右斜め後ろ、前屈、後屈の7枚。
MRIはあいにく空きがなく診察日が週1回医師のため翌週の予約を入れる。
レントゲン画像よりL5の後方辷り、L3/4、L4/5、L5/S1の脊柱管の狭窄があると考えられる。
診断確定も兼ねてということで仙骨硬膜外ブロック。→ほぼ効果は感じられず。
それまでと同様な重さ、痺れ感があり、椅子に座ると緩和される
<7月6日>
捻ったりぶつけたりしていないのに右足首前方に挟まりこんだような違和感、動くと激痛~踝の腫腫脹〜踝下、前部分の痛み発生。
<7月7日>
踝の腫脹増大、右足甲2,3,4指部分と、脹脛外側のビリビリした痺れ。右足背屈、伸ばすこともできない(痛いのではなく力が入らない感じ、力を入れるとアキレス腱付着部分痛)階段の下りが厳しく、歩行も足首はロックしたままで不自由。
<7月8日>
16:00 MRI、診察
右足の腫脹は少しおさまるが、経緯を医師に報告「関係あります」とのこと。
脊柱管狭窄はL3/4、L4/5、L5/S1のにあるがそこまで酷い状態ではないが
椎間孔狭窄によるL4、L5神経根の圧迫が強いことを指摘。
「70歳までには間違いなく手術の必要な腰です。」
「早死にの家系でして、皆70歳までに死んでしまうんですが…」と思わず言ってしまい爆笑
「○○さんの腰、あまり良くはない状態ですよ。3椎体間固定が必要と思う。問題は、その隣接部分にかかる負担が大きくなり、そこが痛んでしまうこと。う~ん…」なるべくなら若いうちにはやりたくなさそうな口調でした。
仙骨硬膜外ブロック→右足首踝の腫脹、痛みが消失。臀部に冷感。
その時に「今手術やりたくないでしょ?」「治るなら全然平気です」
さらに診断確定を兼ねてルートブロックをしてみましょうということになり、本来なら入院して様子を見たいくらいの注射なので1週間入院しているくらいの生活を家で注意深くしてくださいね。と7月29日の予約になりました。

①手術の必要性は高い状態でしょうか?どのような術式が適しているのでしょう?
②手術後のスポーツ復帰は可能でしょうか?今までにハイレベルアスリートの手術例などはありますか?いれば励みになります。
③当初担当医師が繰り返していたのは60歳~70歳で手術、豊かな80歳を迎えてください。ということだったので、54歳という年齢で手術は早いということなのでしょうか?でも、あんな質問をされるということは、医師も心が揺らいでらっしゃるのかしら?→そんなに悪い状態?
④手術回避の場合の治療方法とその効果はどの様になるのでしょうか?
私の中では「で、この痛みや痺れ、腫脹や痛みはどうなるの?治るものなら体力のあるうちに治してしまいたいし、その方がスポーツ復帰などの道が開けるのではないか」という思いがあります。

ご多忙のところ、長文になり申し訳ございませんがご意見を頂戴できれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2015.07.09 14:43
drshujisato
15/06/09のstさんへ

スポーツマンの腰椎椎間板ヘルニアはなかなかやっかいな問題です。スポーツを継続したいという希望が強いからです。
あなたの場合、神経根症状がそれなりに進んでおり、ヘルニアの再発を繰り返しているので、このまま手術をせずに
治癒するとは考えにくいと思います。かりに、手術をして現在の症状が改善したとして、スポーツを再開したなら、
再発のリスクは低くはありません。腰に負担の大きなスポーツと椎間板ヘルニアは縁の切りにくい関係にあります。
とはいえ、現在の症状を改善し、スポーツを再開するには、手術が必用であろうと推察します。

それではおだいじに。

from SHUJI SATO
2015.06.09 23:28
st
佐藤先生はじめまして。
35歳男性です。
とにかくこれまでスポーツ(特にパワー系の)をずっとやっており、高校の頃に一度空手で腰をひねった際に痛みを感じた程度でずっと腰痛知らずでした。
しかし、30歳に近くなる頃、トレーニング中(デッドリフトというバーベルを床から持ち上げるトレーニング)に腰痛をきたすことが多くなり、去年の10月に腰を痛め「またいつものか…」と思い休んでいたら、臀部に激しい痛みがありいつもの症状とは違うと思い病院に行ったところ、即紹介状ということで有名な医師のいる病院に紹介されました。
MRIを撮り分かった病名は椎間板ヘルニア4、5による右臀部、下肢痛でした。それも結構出ていて下に垂れ下がってる状態でした。その時は親指も足の甲も上がらない、踵でも立てない、痺れ、痛みともに激しい状態でした。主治医との話し合いでは、「選手として早く復帰したいなら手術したら?神経症状も強く出てるし」との事でした、しかしロキソニン、リリカ、そして酷いときはボルタレン座薬と行ってきたところ、一か月位したころから急激に痛みがなくなり先生には内緒で薬を辞め、トレーニングもぼちぼち再開していました。しかし相変わらず親指、母子球には力が入らない状態でしたが12月の診察時にはMRIを見る限りでは初診時と何も変わらないが痛みもだいぶ引き、足の甲を上げる力も戻ってきていることから「手術なし」との最終判定でした。

それからは整体に通いつつ、ウェイトリフティングの試合に向け調整していました。ただし体の状態としては母子球がダメなのと、右臀部と右脹脛の筋肉が神経症状の為、表面にハリがない状態でした。

そして今年の4月2日、トレーニング中に腰を「ピキッ」と痛め最初に逆戻りになりました。
そして現在、ですが仕事柄4月~6月はとても忙しく、安静にしている暇などなく、腰を曲げ、足の激痛に耐え仕事をする日々です。その為か、前にはなかった症状として夜に痛くて寝れない、横になっても辛いなどがあります。ただし昼間は調子が良かったりと痛みに波もあります。薬は同じくロキソニン、リリカ、胃薬です。

病院にも行きましたがMRIを撮ってから治療方針を決めようとの事でした。

私的にはウェイトリフティング選手として、後5年くらい活動していきたいと考えております。このまま保存療法で良くなるのか、それとも思い切って手術した方が良いのか、非常に悩んでいるところです。

先生の経験からこのような場合はどちらを進められるでしょうか、よろしくお願いいたします。
2015.06.09 22:24
drshujisato
14/11/30のmasamiさんへ

回答が参考になれば幸いです。補足するなら、固定された隣の椎間への動きの負担は大きくなりますので、一旦症状が発現すると進行性に悪化する傾向が強いということが私の経験から得られた結論ではあります。
そのため、固定隣接椎間の問題は保存治療を長く行っても、ヘルニア以外では良くなる可能性は低いと考えておいた方がよいと思います。ヘルニアは3ヵ月くらいまでに自然消滅して改善することはあります。それ以上過ぎても痛みが続く場合には手術を考慮した方が良いでしょう。

from SHUJI SATO
2014.11.30 21:19
masami
ありがとうございます。現在の先生はどうも説明が少なく不安でした。非常に丁寧なご説明で参考になりました。手術は避けられないように思います。
2014.11.30 18:06
drshujisato
14/11/18 のmasamiさんへ

お母様の現在の状態にさぞ心を痛めておられるのだろうと推察いたします。
腰椎固定術後に上下隣の椎間に狭窄症が発生したと説明を受けておられるようですが、もしそうだとしましたら
担当医が提案されているように身体に負担の少ない除圧術がよいであろうと思います。
症状は座位や立位、横に寝ている時でどうでしょうか?
高齢の女性では、腰椎症性の側彎変形が進み、脊柱管狭窄症のみならず椎間孔狭窄症を併発している場合が
少なくありませんので、その点が気になるところです。もし、脊柱管狭窄症だけなら、座位や横になっていると症状は軽減し、痛みに悩まされるほどのことにならないことが多いように思います。その点、椎間孔狭窄症は腰痛もそうですが、片方の下肢の痛みやしびれが強くなる傾向があります。このあたりの区別が必要です。
仙腸関節障害は腰の症状のゴミ箱みたいになっています。腰椎に原因が有るにも関わらず、それを診断できず、安易に仙腸関節障害と診断され、長々とした無効な治療を受けたり、効果のない手術を受ける人が見受けられます。まずは、腰椎についてきちんと検討し、診断をつけることが優先されると思いますよ。

from SHUJI SATO
2014.11.18 23:21
masami
佐藤先生

初めまして。今回私の母の症状ついてご相談したく送信させていただきました。
母親は現在84歳です。5年ほど前に腰痛と脚の痺れと痛みで歩くことができなくなり、総合病院にて脊椎狭窄症との診断を受けました。投薬や注射の処置などで歩行はできるようになったのですが10歩や20歩程度で痛みで歩けなくなります。3年ほど掛かっていましたが、一向に改善されず、2年ほど前に京都で有名な整形外科医を人伝に知り、そこで手術を受けることになりました。
脊椎の狭窄部分を離し、ボルトで固定する手術を受けました。術後の経過は脚の痺れと痛みはある程度改善され、休憩迄の歩行距離は多少延びたのですが1年ほど経過し、今度は腰の痛みが増し再び歩行も困難になってきました。そこで造影剤投与でMRIにて検査の結果、「ボルトで固定した下部と上部の脊椎間が狭くなりとくに下部で神経を圧迫している。」との事でした。そこで脊椎の小さな隙間から神経を圧迫している部分を削り、改善するという手術の提案がありました。
先生曰く「効果は五分五分」とのことで手術を受けるか否かを判断してほしいとの事でした。
しかし、どうしてもリスクの高い手術のため、他に方法がないのだろうか?と考えてしまいます。名医で成功術例も数多い現在の医院での手術を受けた方がいいのか、また所謂セカンドオピニオンという形で他の医師の意見も聞いた方が良いのか…。
腰痛で日々の生活がままならない辛そうな母親の姿を見ることが忍びなくご相談させていただいた次第です。
要約で拙い文章にて恐縮ですが、ご意見をお伺いしたくよろしくおねがいします。因みに母親なりに勉強し、メディアなどで得た情報では「仙腸関節障害」の症状と同じと言っております。
iPadから送信=
2014.11.18 00:57
drshujisato
14/09/23のK.K.さんへ 
    Re: 頚椎MRI所見についてご質問です。

 症状からは、軽い椎間板ヘルニアか頚椎症性の椎間孔狭窄症があるのではないかと思います。
脊柱管内ではなく、椎間孔にあると診断されないことが多いですよ。
上腕や前腕、手指にしびれがなければ、経過を見て良いとおもいます。
MRI所見のことですが、どんな所見のことなのか、ちょっとわかりません。
脊髄の中という意味ですかね。脊髄の中の中心管がやや拡大して、条件によってはそのように見えることが
ありますが、それだけのことなら心配ないと思います。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.23 23:24
北村健
お忙しいところのご質問お許し下さい。私は34歳 男です。

今年の八月中旬頃に腰部少し上の違和感から始まり、2.3日後に背部のはり、首から肩にかけとの痛みが出現しました。また腕のだるさを感じる事もありました。首や肩の痛みも四六時中という訳ではなく、感じない時間もありました。睡眠中に痛みで目覚める事もなく、肩や首に湿布を貼り日常生活を送っていました…。10日程すると痛みはほとんど感じなくなりましたが、首から肩にかけての違和感(おもだるい感じ)が主症状となり、たまに喉に違和感(食べる時には全く感じない)も出現、関係はないかもしれませんが、手足の指に痛みが起こる時(ほとんどありませんが)もあった為、今月に入り総合病院(中核病院)の整形外科を受診し、首と腰のレントゲン撮影をしましたが特に問題はなく、一般的な採血と膠原病やリウマチの採血結果も正常でした。先生の触診や打診、筆を使う(感覚テスト?)でも何もなく一回目の診察は終了。したし10日経過しても首から肩にかけての重だるさ(たまに天井をみるようにすると鈍い痛みの時はあります)が軽快しない為、再度受診し、脛椎のMRIを撮影してもらいました。撮影後の診察で脊柱管?(首の真ん中にあるグレーのもの)圧迫したり、骨などの異常はないが脊柱管に画面上で2cm程度のほんとに薄い白色の縦線が入っていました。先生もよく分からない感じ『何かの炎症か、神経のキズか、薄い色だから何かが写りこんだのかな~??』という感じで、たぶん肩こりだからストレッチなんかをして暫く様子をみましょうと言われ診察を終了してしまいました。本当に肩こりならいいですが、どうしても2cmの薄い縦白線が気になってしまっています。
先生、薄い白色の縦線はなにが考えられますか?不安で仕方ありません。教えて下さい。
※ほんとうの白線です。形があるようには見えませんでした。
2014.09.23 18:14
drshujisato
腰椎ヘルニアで手術を受けたが、症状の改善がなく、その後腰椎固定術を受けられたが、下肢の痛みとしびれが改善せずに今後の治療法に悩んでいられるとの質問

回答:「医師は手術はきちっとできており、原因は画像では見受けられない」と言われているようです。お気の毒な経過と思います。下肢の症状が改善しないことが気になります。固定術後は腰痛が改善するのに期間がかかることは一般の固定術では普通のことですが、下肢の症状が良くならないのは神経の圧迫が残っている可能性があります。神経の圧迫がきちっと取れていると術後、下肢の痛みやしびれは早い遅いはありますが、改善傾向を示すものです。固定術後3ヵ月ですので、今後の経過を見ることも必要ですが、どうしても改善ない場合には他の医師の意見を求めることも考慮したら良いと思います。ただし、他で行った固定術後の診断については、積極的でない医師が多いので、頭に置いといてください。
2013.09.18 20:49
E・A
申し訳ありません。
年齢と性別を書き忘れましたので、投稿させて頂きます

49歳 女性です。 A・E
2013.09.09 12:37
drshujisato
相談にある情報だけでは、具体的な回答はできませんので、
現在見て頂いている医師と相談されることだと思います。
固定具の問題であれ、新たな狭窄症の問題であれ、手術が必要なことがあります。

佐藤 秀次
2013.06.14 21:02
toohuudoo
私は2004/10 に脊椎間狭窄症の手術(L2〜L6)をしました。
L2〜L6 が金具で固定されています
それ以来、2本の杖で、外出などが出来ていました
2013/4 頃、歩行困難になって外出できなくなりました。
手術を受けた病院とは違う整形外科で、X線とMRI
を撮影しました。
MRIの画像では、L5,L6 あたりの神経に何かが
当たっていて神経を圧迫してることが分かりました
担当の医師の話では、X線写真と見比べると、
椎間に挿入されているスペーサーのような金具だろう
ということでした。
(手術ミスの可能性が高いと思います)
この場合、神経を圧迫しているスペーサーのような
金具を正しい位置に移動させることは出来るのでしょうか
固定金具を全て抜去する必要があるのてしょうか
尚、最近歩行困難になった理由として可能性が高いのは
胸椎と腰椎の隣接している脊柱管が、新たにまた狭くなって
いましてそれだろうとは思います。
2013.06.12 18:32
drshujisato

 3度も腰椎手術で期待を裏切られたとのこと、お気の毒、残念と思います。

重要な問題はそもそも腰痛の原因は何であったのかです。L4/5のヘルニアであったのか、L5の分離症であったのか、それとも見逃された三番目の原因があるのか。今回の分離症の固定術後の痛みは術前の痛みと同じなのでしょうか。それとも異なる性質の痛みなのでしょうか。固定術後は創部痛がある期間続くことは手術法によってはあることです。その痛みなら、通常は2~3か月までにはかなり軽減するものです。しかし、固定術による腰痛が残る患者もおりますので、私は最小侵襲固定術を行うようにしているのです。担当医には術前と術後の症状の違いを説明し、現在残っている痛みは何による痛みなのかを確認することです。腰痛の原因を納得できるように説明してもらうことです。
3度期待を裏切られたのですから、滅入る気持ちはわかりますが、諦めずに頑張ることです。



2012.12.25 23:49
drshujisato
質問:30代女性、腰痛と下肢痛・しびれがあるが、主治医はMRIではヘルニアの所見はなく、椎間板の変性のみと説明するが
このままでよいのか心配。

回答:

 年齢と発症の仕方、繰り返し方などからは、椎間板ヘルニアが最も疑われます。

脊柱管内のヘルニアなら見逃されることは少ないと思いますが、外側型や超外側型のヘルニアは

診断が難しいので見逃されている可能性があります。MRIの取り方によっては脊柱管内のヘルニアでも

遊離型は見逃されることがあるので注意が必要です。このあたりのことは私のブログでも何度が

取り上げています。ヘルニア診断の盲点なんですよ。

主治医のMRI診断では説明のできない症状ですので、再検討が必要と思います。

まず、正確な診断が適切な治療のために重要ですよ。
2012.12.25 23:22
drshujisato
MD手術の翌日にベッドアップでヘルニア再発とはお気の毒です。
私もびっくりしました。ヘルニアの再発はあり得るにせよ、早すぎる再発ですね。
再発ヘルニアの程度にもよりますが、私なら出来るだけ早く再手術をやりますね。
理由は二つあります。一つは患者さんを早く痛みから解放するため。もう一つは
時間が過ぎると癒着が進み、手術がやりにくくなるからです。
早く再手術を行うことが良いと思いますよ。
2012.12.25 23:06
drshujisato
西広 茂男 さんへ

 左足の背屈力低下などの症状は左L5/S1の椎間孔狭窄によるものと思います。
従って、今回の手術では改善しないでしょう。
今回手術を受けられた病院では、左L5/S1の椎間孔狭窄についてはどう説明を
うけておられますか? 運動療法では改善しないと思いますよ。左L5神経根の障害が
進んでいますので、確認されると良いですね。

2012.12.12 23:52
drshujisato
メールに回答しました。
2012.12.12 23:43
西広茂男
他院での手術結果後の症状についてどうしても先生のご意見を賜りたく失礼を承知でご相談させていただきます。
今年6/1に下肢痛・痺れ・麻痺等診察していただきました埼玉県川越市の西広(65歳)と申します。その節はありがとうございました。直接お会いしお人柄もネットから想像したとおりで、なおさらに佐藤先生に手術をお願いしたいと思っておりましたが、手術までに7ヶ月先という事や遠方等が障壁となり断念致しました。後、あちこちを探しやっと都内に信頼のおけそうな先生に巡り逢い11月21日に手術を致しました。私の症状がどうもひねくれている様で一度に全て改善する事は無いだろうと言われ、一番辛い痛みを優先しL2-3-4の黄色靭帯とL3-4のヘルニアを摘出しました。結果痛みは無くなりましたが、あわよくば全てに改善が見られればという思いは残念ながら叶えられませんでした。
現在、1.左足首・指の背屈不可 2.左足のみ踵歩き不可 3.左脚ふくらはぎの痩せ 4.両足とも爪先立ち不可 5.両足の第1趾・2趾間甲側の痺れ 6.右膝内側周辺のこわばり等の症状が残っています(神経内科受診=異常なし・血液検査=異常なし)
退院後ネットでこれらを調べましたら、L5・S-1の神経根障害が主な原因とありました。12/11に術後初めての検診があり、L5・S1の再手術を相談しましたが神経が回復するには時間がかかると一蹴され、せっかちな私でも承知している返答でした。
一時、下垂足になりかけ、しかも下半身が不安定で満足に歩行もできず、リハビリも頑張っておりますが根本の原因が解決されないで頑張ってもと素人判断ですが不安が募ります。
残っている症状はこのままで時間と共に改善されるものなのでしょうか?よろしくお願い致します。
2012.12.12 20:02
drshujisato
推測しますに、不完全手術であることは間違いないように思われます。
別の医師にセカンドオピニオンを求めてください。
再手術で良くできる可能性があると思います。
以上、あきらめないで頑張って下さい。

2012.12.10 22:55
高橋
先生よろしくお願いします。
母のことですが、68歳女、です。
昨年脊柱管狭窄症で4-5の手術をしました。
現在は、両太ももと両足ふくらはぐにしびれと痛みが出ています。
また右親指と足裏のしびれがあります。歩行も10分で歩けなくなってしまいました。毎朝目が覚めると痛みでどうしようもなくなります。座っていると大丈夫ですが歩くのが困難です。
プールの中ではすいすい歩けます。
担当医にはヘルニアはあるが問題はないと言われていますが歩けません。大変困っているのですが、どうしたらよいでしょうか。
術後の今のことですが、先生の「腰部脊柱管狭窄症の不完全手術例の画像」の記事の画像と同じようにその部分が椎間板の膨隆があり、またその一つ上の椎間板も少し膨隆があり、またそれよりも一つ上は一番膨隆があります。しかし担当医の話しではこれぐらいの人は普通にいる、みんな我慢して生活していると言われています。そんなにひどい症状になるはずがないと言われて母は落ち込んでいます。病院は行かなくなりました。
何かアドバイスをいただけませんでしょうか。
2012.12.10 01:14
drshujisato
 腰ヘルニアの再発や再々発でも私は基本的にはMD法でヘルニア摘出術をやっています。
例外的に不安定性やすべり症、側彎症などを伴う場合には固定術を行います。疲労感や
眠気は薬が原因になっている場合もありますのでご注意ください。

2012.12.09 22:33
miso
はじめまして。ブログ読ませていただきました。質問できる場所を提供いただきありがとうございます。早速ですが質問です。29歳男
過去にラブ法で2回手術しております。1回目は治る(吸収される)と信じ、耐えに耐えましたが、夜に発作のような痛みで目が覚める毎日が続き耐えられずオペ、2回目は回復傾向でしたが仕事に早期復帰を考えてオペしました。そして今回3回目また今坐骨神経痛に悩まされてます。腰の内部から、「ひんやりした何か」が漏れていくような感覚の後すぐふくらはぎ裏に痛みがきました。それから2週間、痛みは改善されましたがその後痛みは増すばかりです。今3ヶ月程経過しています。主にふくらはぎの裏の痛みと歩行時の違和感があり、最近は筋力も低下しているように思います。そこで質問なのですが今までの経験上、投薬は効いた試しがありません。1回目オペ2週間前に神経ブロックもしましたが全く効かず。。。またオペなのか・・・と半分覚悟しております。そこで質問なのですが自分の場合MD法でオペは可能なのでしょうか?癒着が激しいから3回目は難しいかもと言われております。早期発見早期受診と思い診察にかかりましたが投薬と検査(2回目オペ後とかわりないという所見でした)しかしてくれません。ヘルニアと関係あるのかわかりませんが最近は極度の疲労感と眠気も感じます。先生のご意見お聞かせください。
2012.12.08 23:10
drshujisato
メールで返事しました。
2012.12.05 23:49
drshujisato
メールあて回答しました。
2012.12.05 00:03
drshujisato
今井さんへ
 メールいたしました。
2012.12.02 21:09
今井
何度もすみません。
44歳の主人の腰ヘルニアについて、本日、こちらのご相談させていただいたものです。
メールのアドレスを入れ間違えたかと思います。
お忙しいところ、大変申し訳ございませんが、
お返事いただけたら・・と思います。
2012.11.30 19:55
今井
初めまして。
主人の腰のヘルニアが心配で、いろいろ探していて、先生のこちらを見つけ、書き込みさせていただきました。

主人は現在44歳。配達の仕事をしています。
16歳の時にバイクの事故でヘルニアを手術。
39歳と43歳のとき、腰の痛みがありMRIを取ってもらったらヘルニアが4つあると、言われました。しかし、仕事を休み安静にしていましたら、症状が治まりました。
その際、病院では、痛みの症状のヘルニアが、上から2番目の高い位置にあるので、脊髄がブラブラと不安定で危険なので、金属を入れる固定手術がベストだと、言われました。
固定手術をすれば、配達の仕事は一年間出来ないとも言われました。
今年10月20日位から、右の前面太ももが、何度もつり、
痛みで歩けないようになり、一先ず、
近所のペインクリニックで、鎮痛剤と座薬を貰い、
毎日なんとか、仕事に行っております。
本人は、今回の痛みは、腰ヘルニアの症状ではないのではないか・・と思っているようなのですが。
腰に痛みはなく、違和感だけのようです。痺れもありません。

現在、12月末までは、仕事が休める状態ではありませんが、
もし、手術となれば、固定ではなく、なるべく体への負担が少ない手術でお願いしたいと考えております。

しかし、それが、主人の場合、可能なのか、このまま痛みが治まらなければ、どの様にしたほうがよいのか、わかりません。

主人の症状も、うまく説明ままならぬのに、
大変図々しい、お願いと思いますが、
もしよろしければ、去年の11月の安静にしていたときの
画像ですが、見ていただけないでしょうか?

どうか、よろしくお願い致します。

2012.11.30 18:04
drshujisato
メールで回答しました。
2012.11.30 01:08
drshujisato
メールで回答しました。
2012.11.30 00:52
drshujisato
メールで回答しました。
2012.11.26 23:35
drshujisato
症状からは、右側に強い両側(?)のL5神経根の症状が疑われます。
まず、この症状が腰椎のどこで何によって起こっているのかの診断が曖昧のように思われます。
辷りも不安定性もなく、椎間関節のみで長くそのような症状が続くとも思えませんし、なぜに固定なのか
その理由がいまいち不明です。脳神経外科もヘルニアの手術後に改善なく、それでもヘルニアが原因ということにも合点がいきません。
症状の原因を特定することが先決だと思います。どんな手術が必要かはその次の話ですね。
2012.11.23 21:51
はるべぇ
昨日コメントしたはるべぇです。
痛みは腰全体、左右臀部上寄り、股関節、右太もも外側に常にあり、脛の外側から母趾にかけて時々鋭い痛みが走ります。
筋力低下と知覚異常もあります。
朝起きた時が一番楽で時間を追う事に痛みは強くなります。
横になる事も含めて同じ姿勢でいると痛みが増し、ゆっくり歩いているのが一番楽に感じます。

レントゲンでは不安定やすべり症は認められず、MRIでは癒着とみられる箇所はあるものの神経の圧迫はないというお話でした。
1年以上保存療法を続けてきましたが少しずつ悪化しています。
ヘルニアがあるという診断の脳外科ではヘルニア摘出だけでいいというお話でしたが、手術しても全くよくならなかった事を思うと信じる事ができません。
整形外科で硬膜外、仙骨、椎間関節のブロックを試み、効果があったのは椎間関節だった事から原因は椎間関節の炎症と特定されました。
なるべくなら固定はしたくないと先生も粘って下さったのですが
私も精神的にもキツくなり固定を検討中です。

本当の原因がどこにあるのか、診断が違う事で踏み切る事が出来ずにいます。

2012.11.22 16:19
drshujisato
先ず、質問ですが、どんな痛みが身体のどこに残っているのですか?
どういう姿勢や動作で痛みが増強し、逆に痛みが軽減する姿勢は?
腰椎レントゲン撮影ですべり症や腰椎不安定性はないのでしょうか?
MRI所見はどうでしょうか?
少なくとも、これらの判断材料がなければ原因判断は難しいですね。
ブロックによる診断はあくまでも補助的です。絶対ではありません。
関節の炎症で固定という医師の意見も飛躍し過ぎていると思います。
固定は腰椎の万能薬のように取り扱われていますが、固定が残す腰痛の問題も
ありますので、慎重に判断することです。
2012.11.22 00:21
はるべぇ
脳外科で2度腰椎ヘルニアの手術を受けましたが痛みが残存しています。
最新画像ではまたヘルニアがあると言われて不信感から整形外科を受診したらヘルニアではなく椎間関節の炎症なので固定がベストと言われました。
診断的意味も含めた椎間関節ブロックが有効だった事が診断理由だそうです。
診断も違えば術式も違うので困惑しています。
ブロック注射での診断の正確さはどう考えられますか?


お忙しいところ恐縮ですがご意見伺いたくコメントいたしました。

46歳 女性 はるべぇ
2012.11.21 17:34
drshujisato
12/11/10のitakichiiさんへ

手術が不完全の上に、手術で神経障害が発現したようです。現在の状態を正確に診断し、、
再手術を含めての再検討が必要な状態と思われます。

2012.11.11 23:32
drshujisato
12/11/07の渡邉 作恵 さんへ

了解しました。
2012.11.08 00:03
H.M.
佐藤先生 お忙しいところ有難うございました。
分離すべり症の手術方法とボルト自体に害が無いことを知り安心しました。
2012.11.06 09:22
H.M.
佐藤先生 お忙しいところご回答有難うございました。
分離すべり症の手術法とボルトそのものに害は無いことを知り安心しました。
2012.11.06 07:33
drshujisato
12/11/05の渡邊 作恵さんへ

腰椎すべり症と脊柱管狭窄症との診断を受けられたとのこと。症状は右下肢のみですね。狭窄症で右だけに症状とはないわけではありませんが、側彎症や椎間孔狭窄、外側型ヘルニアなどはないでしょうか。もっと、病気の状態が詳細にわかると判断がしやすいのですが。
早期発見早期手術というわけではないのですよ。早期発見はいいのですが、早期手術の意味は理解されているのとは異なるかもしれません。あくまでも、保存治療を原則として、数ヶ月の経過で症状が改善しない。むしろ悪化する場合の話ですね。勿論。神経障害が進む場合には早期手術が必要な場合もあります。問題なのは、効果のない治療を漫然と続けることです。そして、生活の質の問題です。そして、更に痛みやしびれの苦痛度です。
これを総合して、判断することが必要と思います。私は、MRI画像などの所見から、症状経過の予測は可能と考えています。その意味では、保存治療が効果を示さず、画像所見から自然回復の期待しにくい患者では、より早い時期の手術を決定する場合もあります。岐阜からはたくさんの患者さんが受診され、手術を受けておられますよ。
2012.11.05 23:51
渡邊 作恵
10月初旬に時々右足股関節から前部太ももにかけてキヤッと走る痛みを感じ、中旬に整形外科を受診(20歳代の若い医師)。股関節X線検査は全く異常なく湿布薬を処方された。一向に改善みられず、11月1日再度同病院を受診。医師は曜日により変わるらしく年配の医師。腰部をたたくと軽い痛みがあると伝えると、立位にて右足を背方向に反らせ激痛を確認。腰部X線撮影で腰椎辷り症(2番3番、3番4番部分にずれがある)と診断。ロキソプロフェンNa錠、ゼフロプト錠メチコバール錠処方。痛みが長く続くようなら次はMRI検査と言われ、早い方がよいと考え予約することに。同日午後にMRI検査を受け、午後診察時に再度受診して結果を聞く(また医師が変わり院長)。
診断は脊柱管狭窄と辷り症がある。年齢のせいだから午前中に処方の薬を服用し、痛みが治まらないときは薬を変えるとのこと。まあ落ち着いていくでしょうとのようなことを言われた。
帰宅してネットで自分の病名を調べていて貴院のことが目に留まり、佐藤院長先生の記事、患者さんの体験談など読ませて頂きました。早期発見、早期治療が将来的に手術後の回復状態に差が出ることがあるように受け止めました。
私の場合、整形外科処方の痛み止めにたよってこのまま様子を見ていて良いのかと不安になりました。今のところは歩くときキヤッと痛みが走る、寝返りのときの痛み、椅子に座っているときもたまに痛みが走る、背伸びの姿勢での痛み、後屈時の痛み、くしゃみでの痛み、つまずいたときの激痛の走り等です。毎日の生活に多くの弊害があるわけでなく畑仕事などやってるときはさほどいたみは感じません。キッチンでの立ち仕事の際にはこのところの冷え込みで腰の重さと長時間の立位から動き始めるときに痛みを感じます(痛む部位は右足前部の太もも外側)。またこうして椅子に腰掛けていても腰部にだるさと重さを感じます。
今から考えてみると、1年~2年ほど前に腰のだるさを感じたことがありました。
日常生活は家事、自宅の家庭菜園、実家での1反程の田んぼでの米作り。
以上ですが、先生のご意見、アドバイスなど頂けましたらうれしく思います。もちろんできれば先生の診察も希望したく思います。

  63歳 女性 岐阜県在住
2012.11.05 21:22
drshujisato
12/11/04のH.M.さんへ
質問1:分離辷り症の手術法について。
回答1:分離すべり症の手術に関して説明します。分離すべり症は通常は椎間孔狭窄を伴います。私は、外側から椎間孔内でL5神経根を除圧し、除圧部から椎体間固定TLIFを行います。L5/S1の分離辷症では、正中から45mm位外方に30~40mmの切開を加え、その切開部位から神経除圧と椎体間固定、ペディクルスクリュー固定を行います。筋肉と筋肉の間からのアプローチのため筋間アプローチとよばれていますが、私の手術法はその筋間アプローチを最小侵襲化したものでmini-TLIFと呼ばれています。両側で同様の神経除圧と椎体間固定、ペディクルスクリュー固定を行います。

諮問2:手定術に使用するボルトについてですが、ボルト違和感や鉄板が入ったような感じ、冬ボルトが冷えて嫌な感じがするなどの話を聞きましたが、その点は最小侵襲固定術でも同様なのでしょうか?
回答:Mini-TLIFの初回手術例では、そのような訴えは先ずありません。他で手術を受けた例の再固定や既に腰部から仙骨部の筋萎縮を伴っている患者では、そのような訴えがあり得ます。私の考えでは、筋肉の損傷による症状が違和感や不快感になり、それがボルトなどの金属に結びついていしまうのではと思います。ボルトを除去した患者でも不定な訴えが多いのはそのためと思います。
2012.11.04 23:01
H.M.
佐藤先生
悩み苦しんでいる病人への「助け船」本当に有難うございます。お忙しいところ申し訳ございませんが、分離すべり症の手術につきまして少々お教え下さいませ・・・
手術では、除圧と固定が必要になるそうですが、除圧についても先生は、患者に負担の少ないmini-TLIF(最小侵襲固定術)でやられているのでしょうか?
また、固定術に使用するボルトについてですが、病院の待合室で、ボルト違和感や鉄板が入ったような感じ、冬ボルトが冷えて嫌な感じがするなどの話を聞きましたが、その点は最小侵襲固定術でも同様なのでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
2012.11.04 10:02
drshujisato
12/11/02のS.ueharaさんへ


了解しました。
2012.11.02 23:09
S.uehara
佐藤先生

お世話になっております。
遅くなりましたが、本日MRI画像を送付しました。
よろしくお願い致します。

2012.11.02 21:27
Y.M
佐藤先生、ありがとうございます。
お忙しい中、お手数おかけし申し訳ありませんが
そのようにさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
2012.10.31 22:06
drshujisato
12/10/30のyukiko maekawaさんへ

L4/5の固定術後にL3/4にすべり症、狭窄症を起こしたようだとの主治医の判断のようですが、開創術でも十分な回復が得られなかったとのこと。具体的に症状はどのような症状だったのでしょうか。両側にあったのでしょうか、片側のみであったのでしょうか、これらは何が起こったかを判断する上で重要な情報です。開創術を行った時点で既にすべりがあったのでしょうか。転倒した後にすべりが発生したのでしょうか。色々と疑問がわきます。これら病気の状態が正確に解明されてから、どんな治療法、手術法が必要かが決まるのです。固定が本当に必要かは症状の原因が何かによります。
2012.10.31 00:15
drshujisato
12/10/30のYMさんへ

気を落とさないでください。色んなレベルの医師がいます。MRIの撮影の仕方を見れば、医師の診断に関する実力が解ります。MRIを私の病院の方へ送って頂ければ、検討いたしますよ。
2012.10.31 00:02
drshujisato
12/10/28のS.ueharaさんへ

住所はそれでokayですよ。
2012.10.29 00:20
drshujisato
12/10/27のS.ueharaさんへ

了解しました。病院宛に送って下さい。
2012.10.28 00:22
S.uehara
佐藤先生

お世話になっております。
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
本日、コルセットが完成し保存治療の備えが出来ました。
先生のご意見を参考に筋力を強化しながら治療を行いたいと思います。

合わせて、病院より撮影したMRI画像を入手しました。
拝見して頂けますでしょうか?

よろしくお願い致します。
2012.10.27 23:48
drshujisato
12/10/26のH.K.さんへ

質問1.癒着は個人差があるかとは思われますが、1回目で癒着が確認されている以上、2回目以降も癒着によって改善が見込めないものでしょうか?

回答:癒着の有無で手術結果や方法が変わることはないと私は考えています。勿論、貴方の腰椎の状態に関する情報不足の中で無責任なことは言えませんがね。
2012.10.27 00:12
drshujisato
12/10/25のS.UEHARAさんへ

中心型の腰椎椎間板ヘルニアとのことですが、
果たして、手術で腰痛が解消するかは即断できません。
下肢には症状はないようですので、通常は保存治療が選択されることになります。
しかし、間違いなくヘルニアが原因の腰痛で、生活上の支障が大きいのなら、
手術治療も選択肢に入る場合もあります。
腰椎に不安定性があるための腰痛なら、固定が必要になる場合もありますよ。
貴方の腰椎の正確な状態がわかりませんので、一般論のみの回答になります。
EDとは直接的な関係はないと思いますよ。間接的な影響はあるかもしれませんね。
腰をひねったり、強く前後屈する運動は避けた方がよいでしょう。寝た姿勢で上半身を
持ち上げたり、下肢を挙上したりする運動は腰椎に負担を少なく、腹筋や背筋を鍛えられます。
無理なくやることですね。
2012.10.26 23:52
H.M.
有難うございます。そのときはどうぞよろしくお願い申し上げます。
先生も御身ご大切にご活躍下さいませ。
2012.10.26 15:13
H.k
佐藤先生、お忙しいところ恐れ入ります。
当方、40歳男性です。
先天性腰部脊椎間狭窄症と診断され。腰痛は無いのですが右足の底屈が出来なくなり5年程経ち筋力低下により今年2月に手術(開窓術)を行いました。術後2週間ほどは経過は良かったのですが。両足裏の痺れ、脱力、底屈不能、右足下垂足です。排尿障害はありません。神経根の周りに癒着があると言われ2回目の手術(椎弓切除術)を薦められています。
質問1.癒着は個人差があるかとは思われますが、1回目で癒着が確認されている以上、2回目以降も癒着によって改善が見込めないものでしょうか?
2012.10.26 10:44
drshujisato
12/10/24のHMさんへ

弱気にならず、治すという強い気持ちを持って、前進してください。
いざとなれば、私が手術を請け負いましょう。
とにかく、諦めないことです。
2012.10.26 00:26
S.uehara
佐藤先生

はじめまして

以前よりこちらのBlogを拝見させて頂いておりました。
先生のご意見を承りたく、こちらに記載させて頂きました。

昨年(2011年9月)にぎっくり腰を起こし、病院にてMRI検査の結果、腰椎間板ヘルニアと診断され、保存治療を行ってきました。
(保存治療といっても当方の腰椎間板ヘルニアは内側型のため、強い痛みは無く、長時間のたち仕事の際に発生する腰の痛みを和らげる痛み止めのみの治療でした。)
今年に入り、症状が良くならないため再度MRI検査を行ったところ、あまり改善が無いので、手術をする話になりました。
その手術の内容が、ヘルニアを取った後、プレートで固定する、というものでした。
当方には少々大掛かり過ぎると感じたため、セカンドオピニオンを受け、違う病院で診察を受けましたが、結局保存治療ということになりました。

実は、この保存治療と言うものに疑問を持っています。
当方は強い痛みが発生しないので、我慢しながら仕事を続けていましたが、腰痛だけでなく、背中の痛み、腹筋の低下、おしりのたるみ等が出てきました。
あまりに背中が痛いので、鍼灸院へ行ったところ、大腰筋が凝り固まっていると言われました。
一度の処方で背中の痛みはうそのように無くなりましたが、腰の痛みは残ったままです。

ここからが質問になります。

このような状態は本当に保存治療でよくなりますか?
手術が可能であれば受けたいと思っております。

また、大腰筋をほぐすための日ごろのストレッチや運動は、当方の場合、どのような方法が有効でしょうか?

この腰痛の発生時期を同じくして、EDの症状が出ています。
これは関係しますでしょうか?

以上です。

よろしくお願い致します。

(40歳 男性)
2012.10.25 19:30
H.M.
先生、お忙しいところ有難うございました。どこの病院へ行っても治して頂けず時間が経つと回りも理解してくれず。自分など居なくなった方がいいのかなと時々思いますが、先生のアドバイスを参考にして、こちらの方でも治して頂けそうなところを探してみますが、ダメなときは誰か連れて行ってくれる人を探して、金沢まで行きたいと思っていますので、その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012.10.24 08:52
drshujisato

12/10/23のじいたんさんへの回答

、質問1:本当に椎間板ヘルニアの再手術で痛みは取れないのか、ご意見お願いします。

 回答:私は、再発も再々発のヘルニアも摘出術を原則にしていますが、痛みはとれますよ。手術のやり方に骨があるのです。再発ヘルニアでも私はMD法で1時間かかりませんですよ。再発ヘルニアを良くする骨があるんですが、一般には知られていませんね。
2012.10.24 00:37
drshujisato
12/10/23のH.M.さんへの回答

このブログ相談室の開設時に書いたのですが、医療機関や医師への紹介や、お勧めはしておりません。ご了解ください。

分離すべり症はTLIFが有用で、私は両側でTLIFを行い、併せてペディクルスクリュー固定を行います。私はmini-TLIFという最小侵襲法を行っています。
2012.10.24 00:31
drshujisato
12/10/23の40歳男性への回答

質問1:
昨日ぐらいから、両手の痺れ(特に左が強い)が感じられるようになってきました。キーボードを打ったりすることは問題ありませんが、このようなケースがこれまでありましたでしょうか?これから症状が強くなり、まひ状態に陥ることはないのでしょうか?

回答:腰椎から手に症状が出ることはありません。手のしびれは頚椎や末梢神経からくることが多いですよ。

質問2:今回左側のヘルニアの除去を行いましたが、右足にも痺れ症状が出ているということは、右側の神経が圧迫されており、今回の処置では圧迫が取りきれていなく、痺れ症状が残っているのではないかと想像してしまうのですが、その点如何でしょうか

 回答:右足の症状は回復過程にあるのか、あるいは、言われるようにまだ右側にヘルニアの影響が残っているのかは話のみでは断定できません。MRIでの判定を希望なさるのであれば、診断してあげますので、当院まで送ってください。

質問3:コルセットを寝る際もつけているのですが、締めていると痺れが強くなってくるような感覚があるのですが、そのようなケースはあるのでしょうか?はずして生活するのはまだ危険でしょうか?

回答:寝ている時にはコルセットは不要です。私は。ヘルニアの術後、1ヵ月間は起きている時にはコルセットを着用してもらい、2ヵ月目からは徐々に外すよう指導しています。コルセットで強く締めすぎて、痛みやしびれが強く感じ方はおられますよ。

質問4:左足の脛の外側の皮膚の感覚が鈍っている(右も少し)感覚がありますが、これも回復の可能性は残されているのでしょうか?

回答:術後3~6ヵ月を見て、判定すべきです。術後すぐに改善することもありますが、時間がかかることが一般的ですよ。
2012.10.24 00:24
典子
土曜日にMRIの画像を発送しました。
よろしくお願いいたします。
2012.10.23 08:40
drshujisato
お悩み良く理解できますよ。腰椎分離すべり症は未だに脊椎外科医から敬遠される疾患でありつづけていることが良く解りました。しかし、ご安心ください。腰椎分離症も分離すべり症も最小侵襲固定術で治せる時代に入っています。私は、分離症や分離すべり症は腰痛のみの段階でも、生活の支障が大きい場合には固定術を行っています。腰椎分離すべり症のMRI変化は椎間孔に最も強く出現するので、その診方に精通していないと、病気の状態の正確な評価ができません。現在の症状からはかなり椎間孔の狭窄が進んでいると思われます。主治医から説明を受けている手術成績では、前に進めないと思います。しかし、それも腰椎分離すべり症の手術治療の現状を反映していることは間違いないと思われますので、慎重に脊椎外科医を選ばれることをお勧め致します。必ず、手術で改善させられる疾患と私は考えていますし、私と同じ考えで手術を行っている脊椎外科医が全国に必ずいると思います。諦めないことです。
2012.10.22 22:03
drshujisato
> 追筆
> MD法手術の後、何年か先に同じ症状が発症することはありませんでしようか?誠にお手数ながら宜しくお願い致します。

回答:
 椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も加齢による脊椎の退行変性に伴う疾患ですから、どんな手術法を採ろうとも再発はあり得ます。手術部位にすべり症が発症することもあります。どのような問題が起きようとも、私は再手術を行いますので、患者には再発を恐れず、人生を謳歌することを勧めています。勿論、術後一定期間の注意はしていただきますがね。
2012.10.22 21:37
drshujisato
質問1.現在毎日の温泉とストレッチの繰り返しを行っていますが、将来左足脱力感、左大腿骨外側上部の軽い痛み、左右の親指・甲付近痺れは取れる可能性がありますでしょうか?主治医は半年間で取れる可能性があるとの見解です。

 回答:術後まだ1ヵ月たっていないようですので、下肢の痛みやしびれが残っていても、それは問題ないように思います。激痛が取れ、歩行しやすくなっていることが手術成功の何よりの証拠だと思います。主治医が言われるように、しびれや筋力が回復するには3~6ヵ月くらいは必要なことがありますので安心ください。まだ、術後日が浅いので、腰に無理な運動は避けた方が良いと思います。運動で余計に痛みやしびれがでる方もおられますよ。

2.排尿排便障害の可能性があるのでしょうか?

回答:まず心配ないでしょう。ヘルニアによる排尿障害は肛門付近から会陰部や大腿後面広くしびれや感覚鈍麻を伴うもので、排尿障害だけが生じることはありません。ましてや、術後症状が改善しているのですから、その心配はないでしょう。

3.上記1.2に関しては、やはり再手術しかないのでしょうか?
排便障害の可能性があるのでしょうか?

回答:上記したように再手術の必要性はないと思います。勿論、排便障害もでることはないでしょう。少なくとも、今回のヘルニアに関してはそう言えると思いますよ。
2012.10.22 21:28
drshujisato
脊柱管狭窄症性の病変による脊髄症は基本的に進行していきます。その進み方は患者それぞれですが、手や上肢の症状から足や下肢の症状へと進行するのが通常です。足の症状は下肢を上行します。ひどくなると体幹を障害するようになります。
脊髄は障害が進むと、症状の改善が不良になりますので、悪くなってから手術を行うのではなく、悪くなる前に手術を行うべきと私は経験からそう考えています。以前にもお答えしたと思いますが、私なら、手術を考慮する段階に入っていると思うのですが。
2012.10.22 21:15
松島 久
お忙しいところ申し訳ございません。ご教授よろしくお願い申し上げます。51歳、男性です。千葉県松戸市在住です。
17歳のとき分離症と診断され以後腰痛に悩まされ続けました。45歳のとき第五腰痛分離すべり症と診断され歩けなくなりました。腰椎専門の大きな病院へ6ケ所行きましたが、「手術は難しく上手くいくかどうか分からない、足の指が完全に動かなくなったらその時は一か八か緊急手術をする」と言われましたが足の指が完全に動かなくなるまでには至りませんでした。最近では今年の6月に診て頂きましたが、「手術がうまくいく確率は4割で6割は今よりひどくなり1~2割は車椅子になり1%位は寝たきりになる。お医者さんの方からは手術は勧めない」と言われました。「理想通りの手術が出来たとしても癒着していると結果は難しい」と言われ、またMRIの映像より症状の方が重いので精神的なものもあるでしょうと言われました。現在も腰痛、下肢のしびれ、ももの筋力の低下により他の人と同じような日常生活を送ることが出来ません。なんとかもう少し他の人と同じような生活を送れるようになる方法はないのでしょうか?ご教授よろしくお願い申し上げます。

2012.10.22 11:37
40歳男性
多忙の折、長文申し訳ございません。
以下ご相談致します。

当方は、40代の男性です。今年2012年7月下旬に娘と流れるプールに行った後、腰と左足に激痛が走ったため、病院に行ったところ、椎間板ヘルニアの診断を受け、3週間の入院で保存治療(ブロック注射、痛み止め、牽引)を行いました。

腰は前に曲がったままで、歩くと左脛、左大腿骨外側上部の付近に痛みがあり、左足の甲付近に痺れもがありましが、少し歩けるようになったため、すぐに復職(事務職)しました。しかしながら、痛み止めが切れる夕方には、まったく歩けない状況で、右足にも若干しびれ(痛みはなし)が出だしたので、先日10月上旬に思いきって別の病院で内視鏡手術を受けました。

MRI、CT、造影剤、レントゲンの検査の結果、椎間板全体が膨隆して特に左に出ており、左に膨隆している先端部分を十字に切って椎間板を引き取り、かつ神経全体の圧迫を取る(骨を削る?)処置をするとのことでした。ただ、検査の結果を見る限り膨隆が大きいため、右にも症状が出てもおかしくなく、術後すっきりしない可能性は残っているが、神経の圧迫を取る処置もするため改善する可能性が高いとの説明を受けました。

術後、劇的に痛みは取れ、前屈みの姿勢も改善され普通に歩けるようになり、社会復帰できそうですが、見た目普通には歩けるのですが、左足に若干の脱力感・力が入らない感覚があり、歩くときたまに左大腿骨外側上部の痛みがあり、左右の親指・甲付近には、痺れが残っています。

また、耐えられないほどのものではありませんが、上向きで寝ているとたまに会陰部から肛門付近に軽い痺れのような感覚が感じられるようになってきました。排尿排便障害の可能性があるのではないかと不安です。思い過ごしかもしれませんが、少し頻尿になったような気がします。今月10月一杯は自宅静養を行うようにしています。

1.現在毎日の温泉とストレッチの繰り返しを行っていますが、将来左足脱力感、左大腿骨外側上部の軽い痛み、左右の親指・甲付近痺れは取れる可能性がありますでしょうか?主治医は半年間で取れる可能性があるとの見解です。

2.排尿排便障害の可能性があるのでしょうか?

3.上記1.2に関しては、やはり再手術しかないのでしょうか?
2012.10.21 01:10
HIROKO
9月13日に頚椎ヘルニアで質問をさせていただいたHIROKO
といいます。再度お聞きしたいことがあります。

数日前から身体の中のほうの痺れ感が気になります。
特に横になったり、夜寝る時に気になりなかなか寝付けません。特に左半身です。頚椎ヘルニアの症状も左側に出ています。これは頚椎ヘルニアで脊髄症の症状なのでしょうか。
身体の中の痺れと言うことは病状が進んでいるということなのでしょうか。
かかりつけの病院での診察が11月なのですが早めに病院
に行ってみたほうが良いのでしょうか。

お忙しいところすみませんが宜しくお願いします。
2012.10.20 13:56
drshujisato
最初に相談された頃よりは症状の改善はあるようですね。
MRIの件、了解しましたよ。
そのように返送しましょう。
結果はメールあてに送りますよ。
2012.10.19 22:44
典子
10月1日に先生に相談した典子です。

MRIの結果特に神経を圧迫している所見はないとの事で
リリカカプセルとノイトロピンを処方されています。
確かに多少、痺れが楽にはなってきましたがとても心配してます。
画像が貰えました。先生宛に送ってもよろしいですか?

現在は痛みは殆どなく、左足の薬指の辺りの違和感と
以前手術した側の右足の中指薬指辺りが歩いてると段々と指の感覚が変になります。人差し指は手術の影響か痺れがあり治りませんでした。
歩いてると指の下の足裏が厚くなったような感覚や指先の感覚が変で
気になります。つま先立ちは出来ます。

ちなみに 送付後は着払いで画像を戻して貰えるのでしょうか?
大変失礼な質問ですみません。
2012.10.19 20:02
drshujisato
受診時に必要な検査を済ませますので、ご心配なく。
今までの画像を送っていただくと、診断の参考になります。
暮れにお待ちしています。
2012.10.17 22:48
冨田 ♀
冨田です
画像の借用可能ですので集まり次第
そちらにできるだけ早く送付させていただきます
また年末に診察予約は既に取らせていただきましたが
先に画像データーを送付し1泊2日で金沢まで向かいますので
診察当日にある程度の検査は可能でしょうか?

やはりここ数日で臀部~足の大腿部の後方から側面の違和感が強くなってきております。


2012.10.17 13:54
佐々木  
お忙しいなか お返事ありがとうございました。
家族とも相談し 決めたいと思います。

ありがとうございました。
2012.10.16 07:41
drshujisato
私の外来で先ず、診察とMRIなどで原因診断と治療法について検討して、
手術が必要なら、そこから、手術への準備が始まります。
術前は麻酔科、循環器の医師のチェックがありますので、手術までの間に
1、2回、外来受診してもらうことが必要ですが、1回で済むこともありますので、
受診時に相談していただければと思います。
私の外来診察は予約制で、医療秘書が予約管理しています。
病院へ電話していただければ宜しいです。
2012.10.13 18:52
drshujisato
vacum disc phenomenonは髄核や線維輪の変性が進み、髄核が脱出して空洞化した椎間腔内にガスが貯まるもので、それ自体が問題をおこすことはありません。しかし、椎間板腔が空洞化していることは、椎間板腔の狭小化を起こし、その過程で椎間関節の変形や亜脱臼を起こし、腰椎不安定性や辷りを進める要因になると思います。高齢者で腰椎症の進んだ方では、多く見られる現象です。腰椎不安定性と関係している場合が多いので、病的意義はそこにあると思います。

ラテンダンスですか。優雅でエキゾチックなダンスですね。確かに音楽も情熱的なものが多いですよね。それなら、是非、楽しめる腰を取り戻すように考えていかれたら良いと思いますよ。人生に楽しみを持つことが良い仕事を続けられる条件と思いますので、頑張って下さい。
2012.10.13 18:44
drshujisato
先ず、仙骨部の囊胞に関してですが、これは17年前の術前からあったものと思います。これは稀ならず、偶然に発見される場合があります。通常は先天的なもので、症状を出すことはありませんね。これが現在の症状の原因とは考えにくいと思います。もし、手術後に発生したものなら、そうも言い切れませんが、MRIを見れば判断できます。

次に、椎間関節炎も症状経過から原因として説得力がないように思います。

神経の癒着は術後には必ず起こりますので、これが主因でもないと思います。

今までの話を総合すると、固定部に問題があるか、隣接椎間、すなわちL4/5に問題があると思われます。幾つかの原因が考えられますので、もし、画像検査などを送ることができるのでしたら、病院の私宛に送ってください。
その結果を見て、次を判断しましょう。
2012.10.13 18:33
静岡県磐田市 佐々木 勝夫 
先日こちらで相談させていただいた 静岡の佐々木です。その節には お世話になりました。
その後 藤枝に行きまして、現在 様子見の状況です。このまま オペをせずに日常生活を取り戻すことが出来れば 幸いなのですが、これ以上 神経を痛めないよう オペをしたほうが良いのか 悩んでおります。

今回の質問なのですが、
 もしそちらで手術をお願いする際には 県外の者は どういった流れになりますか。何度も行く事は難しいと思いますので、、 どうぞよろしくお願いします。 
2012.10.13 09:37
冨田 ♀
10/9に相談させて頂いた冨田です
おっしゃるとおり、腰椎5番目と仙骨部の椎体間固定・チタンのペディクルスクリューを用い、腸骨を後外側部に移植する固定法の手術です。
質問のあとあまりの痛みで寝返りもつらく寝返りのたびに
目が覚めるので整形にいきレントゲン・MRI・CTをとってきたところ骨融合は綺麗でスクリューもきれいに入っている。
ただ腰をやや前屈気味と後ろに少し知った状態でのX-pでは
やや腰椎4と5の上の部分が後屈気味に撮影するとややすべり気味であること、5番の関節の隙間が狭くなっていること・腰の彎曲がきつくなってること・MRI上では
仙骨内にのう胞ができているとのことでした。整形の医師はのう胞でこのような症状は考えられないからのう胞は経過観察で良いのでは…との回答でした。また体位によって5番の関節の幅が狭くなっているから関節炎でしょうとのことで手術部位の上関節内ブロックを実施されました。(ブロックされた部位は4/5間と3/4間です)ブロック直後は薬剤(ステロイド剤2種で1つはデカドロンでした)が効いたのでおそらく関節の炎症とのことでので今後3か月程度は理学療法をしていきましょうとなり帰宅しましたが、2時間後にはやはり痛みがぶり返し、本日は立っていられない状況なほど痛みがありました。整形の医師が言うにはあとは神経への癒着がある可能性もないことはない、とのことでした。
佐藤先生におたずねしたいのは、仙骨内のう胞ではMRI・CT上で神経への影響がないように写っていなければやはり仙骨内のう胞は関係ないのでしょうか?家族とも相談し、佐藤先生の診察が可能ならば予約が取れ次第、伺いたいと思います。元々、痛みがありましたが夜寝返りの際にも激痛が走るようになったのはここ2~3週間前から急に痛みが強くなりました。またしびれはあまり感じないと先日書きましたが、車のアクセルを踏み込んだ際、少し右足に違和感は感じます。もしも事前に可能でしたら昨日撮影した仙骨内のう胞が写っているMRI・他、CT・X-Pはそちらに送ることは可能です。また、手術前・直後のX-PなどはありませんでしたがH10年ごろのX-Pのフィルムと3~4年前のMRIの画像でしたら開業医(手術した病院ではありませんが)参考までに借用可能との事ですのでそちらに送らせていただき診察・検査が可能かどうか判断していただければと思います。私としてはこの痛みの原因が分かるのでしたらぜひとも診察には伺います。仙骨内のう胞ではこのような腰の側面から臀部~鼠頸部~太ももにこのような痛みが生じるのは考えられにくいでしょうか?やはりスクリューが関係しているのか?それとも神経への癒着を考えられるならどのような治療になるのかを知りたいと思います。痛みがあってもブロックのステロイドを頻回には使えないとの事で痛みのコントロールもまずは筋力をつけるリハビリを続けるとのことで痛みの根本は解決しないと思っておりますのでお忙しいとは思いますがお返事お待ちしております
2012.10.13 00:47
drshujisato
椎間孔は脊柱管と異なり、元々が狭い所ですから、狭窄性病変が存在し、不安定性があると根性痛がでやすいのですよ。従来は、余り強調されてきませんでしたが、そのような目で患者を診ると、実は多いのです。高齢者になるほど増えていきます。腰椎症が進むからです。側彎変形が関係する場合も少なくありません。
最小侵襲で除圧にも固定にも対応できる主治医なら、安心してお任せできますね。その安心感が患者さんには大事なことですよね。
ダンスが好きなんですね。どんなダンスをされるのですか? 近頃は、社交ダンス以外にフラダンスやベリーダンスなど色々ありますよね。主治医の話されるように腰の痛みと相談されながら、無理なく楽しまれたら良いと思いますよ。

2012.10.12 21:17
drshujisato
質問:
 L5/S1椎間孔外狭窄で内視鏡下後方除圧術を受けました。その後下肢の痛みはほとんどでていません。ただ腰痛がやはり改善せず横になっていれば大丈夫なのですが立位、坐位がつらいです。もし固定をして症状が改善をするのであれば固定をしてもいいかなと思っていることを主治医に話しましたが、主治医は固定には慎重な姿勢を取っています。ひとつ質問なのですが、先生が同じような症例の主治医になったときどうお考えになりますか?

回答:
 症状からは、椎間孔内に狭窄病変が残っている可能性がありますね。椎間孔外狭窄の手術ということですが、
実は、椎間孔外狭窄は椎間孔内にも狭窄を伴っていることが少なくありません、。姿勢の影響を受ける痛みですので、不安定性があるか、椎間孔狭窄が残存しているかのいずれかですね。L4/5は除外できるのなら、私は次のように対応します。先ず、不安定性が原因なら、固定術を勧めます。悪化する危険性が高いからです。次に、椎間孔内に狭窄が残存するなら、最小侵襲除圧の追加で改善が得られないか検討します。固定隣接椎間の問題は常に在るわけではありません。もし、仮にその問題が起こったなら対処できますので、現在の問題解消に全力を尽くすべきと思います。私は、30代でも腰痛に悩まされ、仕事や趣味に支障のある分離症やすべり症の方では生活の質改善のため固定術を行っています。痛みがなくなると人生の見え方が全く変わりますので、私は手術推奨派ですかね。
2012.10.11 23:32
drshujisato
回答します。

 お母様が脊柱管狭窄症で二度の手術を受け、二度目は固定術とのこと。術後は下肢の症状はよくなったが、腰痛が強く、つらい状態が続いているそうですが、固定法は大きな切開によるものなのでしょうね。この手術法ですと、腰の筋肉や靱帯の損傷が大きく、術後の腰痛に悩む人が少なくありません。
移植するための骨を腸骨から取ると、その部位にも数ヵ月間、痛みが残る人もいます。

そのような痛みを残し得る手術であることの説明は術前に無かったのですか? 私が最小侵襲固定術に進んでいったのは、手術によるそのような腰痛を後に残すことをなくすためです。最小侵襲の固定術でその目的は果たされたと思います。

現在の痛みに対しては時間が必要で、痛みの強い期間は鎮痛剤や骨格筋弛緩剤、湿布をなどを使い、固定状態を見ながら、次第に筋トレを行っていくのが良いと思います。痛みが緩和するのに1年以上かかる方もいますので、気長にいく必要があると思います。鬱状態になる方もおりますので、適宜、抗鬱剤などの投与も検討していただくと宜しいでしょう。

そもそも脊柱管狭窄症では固定術は必要ないが私の経験からの持論です。しかし、まだまだ、固定術が

狭窄症で行われているのが実情です。
2012.10.11 22:22
drshujisato
冨田さんへ
  17年前に受けた腰椎5/Sの後方固定術とは具体的にどんな手術ですか? 椎体間固定は行っていないのですか? ペディクルスクリューを用い、腸骨を後外側部に移植する固定法なのでしょうか?
症状からは、ペディクルスクリューが関係しているように思われるのですが。その原因を知るには、腰椎レントゲン撮影の動態撮影といって、腰椎の伸展・屈曲位での撮影で腰椎の不安定性の有無をチェックします。さらに、CTでは、骨癒合の有無、ペディクルスクリューの緩みの有無、スクリューの軌道逸脱の有無などをチェックします。さらに、MRIでは脊柱管や椎間孔の狭窄病変の有無などをチェックします。私は脊髄造影検査は行っていません。これれの検査で大方のことは解ると思います。担当医が言われるようにMRIはスクリューの影響でどの程度までわかるか、やってみなければ解りませんね。17年前に挿入したスクリューを抜いて何故、腰椎の安定性が失われると判断しているのか、ちょっとわかりませんね。もともとは骨性癒合が完成した後、抜くのが原則ですからね。固定がうまくいっていないのですかね。これらの検査でしたら、外来で出来ますので、日帰りで大丈夫です。私にも何が起こっているのか、不思議な感じがします。もし、受診できるのであれば、検討させていただきます。ご検討ください。
2012.10.09 22:47
冨田 ♀
17年前のH6年に腰椎すべり症で腰椎5/Sの後方固定術を受けました。現在は40歳になります。術後、足背部分のしびれ・歩行障害は改善し現在に至ります。しかし術後から右側の腰部から大腿部付け根にひきつれるような強烈な痛みが術前より術後のほうがかなり強く、仰向けで寝た状態だと、左足は90度近くまで挙上できますが右足に関しては30度も挙上できません。右足を上げようとすると右腰の後ろからおしり・右足の前中央の太ももの付け根部分、リンパが集まる箇所だと思いますがこの部分に激痛が走ります。
起立した状態では身体を右に倒すことが17年間、ほとんでできないのです。引っかかる感じで激痛が走ると表現すれば良いでしょうか。右側臥位で寝てて起きようとすれば激痛でひきつれるような痛みが走るのでかなり時間をかけて右側臥位から仰向けになりゆっくりと起き上がる状態です。術後から腸骨を削ったので痛みが引くまで何年かはかかること・筋力低下と言われ続け腹筋を鍛えるようにとのことで腹筋は自分で膝を立ててですが50回はできるようになってますので筋力はつけたと思っております。しかし、いまだに仰向けで自分でヒップアップしようとしても右腸骨のすぐ上のスジがひきつれるような激痛・年々、手術した部位上の脊柱管に沿ってのキワ部分がかなりくぼんで反り返りが年々きつくなってきています。反り返りに関しては仰向けで寝ころぶと自分だけでなく家族が握りこぶしにした状態で手を入れてもあまるくらい隙間が浮いています。
医師はMRIはチタンの関係で綺麗に写らないがボルトは問題ない・心因的なものとしか言われません。時々、体勢を変えようとすると腰あたりの関節?骨?がゴキっと音がすることがあります。
ボルトの緩みが関係しているのか、他の箇所の神経障害を疑って詳しい検査をすべきなのか、また医師はボルト除去すると安定しないので他の箇所が悪くなるから手術は勧めないとの事です。手術した下部に関しては痛みなどもありませんが術後、まったく違う箇所の激痛が起こる原因を調べるには、レントゲン(静止状態のみの撮影)だけでなくどのような検査がありますでしょうか?関西ですがきちんと痛みの原因がわかる検査ができるのでしたら先生のところまで行くつもりです。現在は痛みのため透視下で神経根へのペインを月1回・通常の痛みどめのトリガーブロック注射を別途月1回はしています。ボルト除去がよいのか、もしくはどんな検査になってくるのか、たとえば1泊2日で関西からそちらに行き検査まで可能なのか、是非知りたいと思います。もし手術するなら少しでも若い内のほうが体力が・・・と考えております。是非お返事お待ちしています
2012.10.09 13:29
drshujisato
それは困ったですね。
先ず、解決すべききは腰椎に問題があるのかないのかです。現在の症状を説明し得る原因が腰椎にあるのか、ないのか。もし、可能ならどのようなMRI所見なのか、コピーを私宛送ってください。先ず、MRIが適切に取られているかから、見直ししていかなければなりません。腰椎に問題があっても、MRIの撮影の仕方では、原因が描出されないこともありますのでね。現在の判断の基になているMRIを送っていただければ、検討いたします。
2012.10.08 22:15
K.H
9月22日に質問したK.Hです。
左腸腰筋筋力低下の原因究明を望んでいましたが神経内科はすでに整形外科へ回答済みということで終了。再度、強く願って受診することも考えましたが6時間も待たされるので腰痛が辛くて座っていることができず再受診していません。整形外科ではカンファレンスで検討した結果、やはり画像とレベルが合わないことと広範囲固定術は効果が約束できず大手術の割にメリットがないとのことで手術しないことが決まり、今後は2ヶ月に1度の経過観察のみになりました。

整形外科医からはヘルニアやステロイドなど複数の要因が関与していると思れるが左外側型ヘルニアの可能性についてはMRIには映らないのとヘルニアは右側に突出しているから低いだろうと説明され、神経内科が結論づけているので原因究明はできない。今の状態でできる仕事や生活を考えなさいと言われました。

ステロイドミオパチーについては膠原病内科の主治医にも聞きましたが骨が脆くなっているので筋肉が引っ張られて起こる(?)間接的な関与はあるかもとのことですが左右対称ではなく左のみに突然、起こったことで直接的には考えづらいとのことでした。またステロイドミオパチーは筋電図には異常は出ず、筋生検には異常は出るものの特異性はなくステロイドを減量する以外客観的な検査法は確立していないようです。

最近は腰痛と左下肢のつっぱりと痛みが酷く起きがけは座ることも辛いです。左股関節を外旋位でロックして杖をつかなければ膝折れし、ゆっくりでしか歩くことができません。立ったままでも座ったままでも腰痛があるのと左腸腰筋の筋力低下で仕事もできず原因も究明してもらえずで一生このままかと思うと途方にくれてしまっています。せめてヘルニアが原因かどうかの鑑別をしてほしいと言っても上記の答えでした。このような場合の鑑別というか除外診断はそれほど難しいものなのでしょうか?
2012.10.08 14:47
drshujisato
大学病院でもコピーしてくれますので、遠慮は不要ですよ。
あなたの個人情報なのですから。求める権利があるのですよ。
2012.10.03 22:49
典子
ありがとうございます。
大学病院なのでコピーが可能か分かりませんが聞いて見たいと思います。

お忙しい中ありがとうございました。
2012.10.03 17:22
drshujisato
何かにつかまって身体を支えた状態でも良いですから、
それで、つま先立ちが出来るかを見るとよいですよ。L5/S1の筋力の低下の有無が
確認できますのでね。

母趾側がL5神経、小指側がS1神経ですので、どちらによりしびれが
強いかで判断するとよいでしょう。

画像は通常はCDRに焼いてくれるますので、送って頂ければ診てあげますよ。
フィルムのコピーでもかまいませんよ。

きちっと正確な診断をしてもらうことが先決ですよ。

>
>
> 子供が小さいのに何も行事に参加も出来ず寂しいです。
> 先生の言う生活の質が悪い状態が続き苦しいです。
>
> ヘルニアでも少しづつ改善し治癒してくれるのを祈ってます。
2012.10.02 23:18
典子
先生ご回答ありがとうございました。

ヘルニアが疑われてるとのことで片足ずつつま先立ちしてみました。
もともとバランスが悪いのか短い時間ではありますが出来ました。

昨日辺りから左足の人差し指がたまにピリピリしますがこれも同じ神経ですか?

早めに整形外科を受診してみます。
もし画像が借りられるようなら先生にも見て頂けますか ?


子供が小さいのに何も行事に参加も出来ず寂しいです。
先生の言う生活の質が悪い状態が続き苦しいです。

ヘルニアでも少しづつ改善し治癒してくれるのを祈ってます。
2012.10.02 08:41
drshujisato
回答します:
 症状からは、ご想像通りに腰椎5番と仙椎1番の間(L5/S1)の椎間板ヘルニアによる
症状が疑われますね。飛行機で長い時間、座っていたことにより悪化したようですね。
すべり症などがないのであれば、椎間板ヘルニアが最も疑われます。ヘルニアがある程度の大きさだと
両足の症状になることがあります。片足づつ、つま先立ちしてみて下さい。かかとを持ち上げていること
ができるでしょうか?L5/S1のヘルニアでは、神経への影響が強いと、つま先立ちがしにくくなります。
MRIで診断がつくはずですので、その状態を見て治療を判断することが良いと思います。まずは、早めにきちっと原因を調べてもらうことですね。
2012.10.01 23:37
drshujisato
回答します:
 腰椎の圧迫骨折による腰痛のみでしたら、コルセット着用と安静、薬物治療、湿布などが一般的でしょうね。MRIで4カ所ヘルニアがあっても、腰痛のみでしたら、前述した保存治療で経過を見るのが良いと思います。
整体院での電気とマッサージは、受けている時に快い感じがするので、通われるのだと思います。しかし、「背中とお腹の筋肉を鍛えて飛び出ているヘルニアの部分を引っ込める」というのは間違いです。そんなことはあり得ません。しかし、痛みに耐えるしかない時期には、少しでもそれが和らぎ、一時でも安らぐのであれば、無駄ではないと思います。
2012.10.01 23:22
典子
お忙しいところ申し訳ありませんが、藁をも掴む想いで質問させて頂きます。

二年前に仙骨S1のラブ方によるヘルニア摘出手術を受けました。
右足に激痛がありましたが
無事に症状も改善し術後の痺れも気にならない程に生活していました。
一年ほど前に今度は左のお尻辺りに坐骨神経痛が出ました。
MRIを撮るとL4L5とL5S1の椎間板が狭くなっていました。
L4L5にわ10年ほど前から小さいヘルニアがあります。

主治医には坐骨神経痛は気のせいと言われ別の病院にいったところ
変形性腰椎症からくるものではないかと言われました。
その後運動療法のより神経痛はなくなり、たまに腰痛もありましたが
普通に生活出来てました。

でも7月位から左足の薬指辺りに違和感を感じ
長い座位の後、腰痛が出ました。
そんな調子の悪い時に沖縄に旅行しました。
行きの飛行機で調子を崩し左足の痺れが増した感じでした。
最終的には帰りの飛行機等で悪化し調子の良かった右足にも
痺れが出ました。

帰宅当初は両足全体が痺れてたのが帰宅から後二週間で二ヶ月ですが
足の小指側の表と裏側に痺れが絞られて来た感じです。
軽い腰痛はあります。足に痛みはあまりありません。
一番気になるのは痺れです。
今も両足です。自分ではS1L5が怪しいと思ってます。
歩く距離は2キロ程は歩けますし家事も出来てます。
ただ座位や立位が辛く立ち話ししてると下からぞわぞわする感じです。

本当に毎日辛く鬱になりそうです。

帰宅時より痺れは半減したもののとても心配しています。
こんな状態では長く待つ病院に行くのも出来ず困ってます。

先生は早急に病院に行くべきだと思いますか?
またどんな病気が疑れますか?
よろしくご指導お願いします。(41歳)
2012.10.01 18:42
drshujisato
質問:
下肢に麻痺のある腰椎椎間板ヘルニアの手術時期について


回答:
 原則、筋肉の麻痺が出現してきたら、早期手術が必要です。筋肉が麻痺し、足関節の動きが悪くなってきたことは、神経の障害が進んできた徴候だからです。
発症から僅か10日間で激痛がとれ、麻痺が進んできたことは神経障害が早い進行を示していると受け止めた方が良いでしょう。麻痺が完成してしまうと、すなわち、神経の機能障害が回復できない段階に進んでしまったなら、後遺症が残ることになります。急に麻痺が進むこともありますので、ご注意ください。
何とか、早く手術治療を受けられるよう段取りをつけられた方が良いと思います。
2012.09.27 23:22
hd
 9月24日に、画像を診ていただき、判断のお返事を頂きありがとうございました。これまでに、どこの病院でもお話しされた事のない ”椎間孔狭窄”と”脊髄症”の診断には、視界が開けたような気がします。

 お返事を頂いて、家内と今までのことを振り返りながら話していますが、過去に診て頂いた整形外科や神経内科・脳外科等でMRIの画像をみて、佐藤先生の診断された内容のお話しは、一度も聞いたことがありませんでした。

 過去の診断は、”器質的には異常はない” ”更年期障害です” ”ヘルニアは確かにあるが、痺れを引き起こすものではない””自律神経の異常だと思われる””年齢からして、この様な症状は、一生付き合っていかなければならない”等々、家内にとって、先が見えない状態を解決する糸口になる言葉は、一度もありませんでした。

 世の中には、たくさんの病院があり、専門のお医者様がいらっしゃるのに、患者に納得のいく説明をしていただけないのは、どうしてなのでしょうか。不思議でなりません。分かっていても教えられない何かがあるのか、教える必要がないと思われるのか、分からないから診断が出来ないのか疑問が残ります。

 お忙しい時間を割いて診断をして頂き、本当にありがとうございました。貴病院が近くにあれば、すぐにでも伺いたい気持ちでいっぱいですが、少々距離がありますので、今後のことを現在思案しております。

 ありがとうございました。
2012.09.26 11:05
drshujisato
メールへ回答いたしました。
2012.09.26 09:36
drshujisato
回答します。
 残念ながら、貴方のヘルニアのMRIをみていませんので、そのような治療自体の適応になるか、
申し上げることはできません。腰椎症性が中心の問題なら、かりにヘルニアがあっても、あまり
期待できる治療にはならないと思いますが。これ以上のコメントは差し控えさせていただきます。
2012.09.26 01:04
30歳男性
9/9に治験について質問させていただいた者です。
先生のおっしゃているように治験は「SI-6603のプラセボに対する優越性検証試験(第3相試験)」コンドロイチナーゼABCを含んでいる注射剤を注射して髄核のコンドロイチン硫酸などを化学的に分解することで神経の近くに飛び出した椎間板を小さくすること期待されているとのことです。
ただ50%の確立でプラセボが入ります。

3か月ほどは治験後、検査などで縛りがありますがその後効果がないようなら手術という方法もとれると説明をうけてみて、治験→手術(MD法をやっていただく病院です)もあり得るかとも考えました。

先生はどう思われますか。やはり初めから手術のほうがよろしいのでしょうか。

よろしくお願い申し上げます。
2012.09.25 01:44
drshujisato
画像が届きました。
画像所見をご連絡します。かって、C4/C5/C6の3椎間の固定が行われています。
固定部には問題ありません。固定隣接椎間、すなわち、C3/4とC6/7に運動負荷が
よりかかりますので、問題が起こるとすると通常はこれらの椎間になります。
頚椎レントゲン撮影では、C3/4とC6/7にすべり症や不安定椎などの発生はありませんが、
右C6/7で頸椎症性の椎間孔狭窄を認めます。この所見はMRIでも見られます。
さらにMRIでは、C6/7の脊柱管狭窄を認めます。C3/4にもこれよりも軽いですが、狭窄状態があります。脊柱管は生まれつき狭い、発育性の脊柱管狭窄の状態があるようです。それを基に
固定隣接椎間であるC6/7とC3/4に動きの負荷が集中し、狭窄性変化が進み始めたの
だと思います。狭窄状態と頚椎の屈曲・伸展などによる運動負荷によって脊髄症が発現している可能性があります。C3/4よりもC6/7で狭窄状態は目立ちますので、C6/7が原因と考えると症状の説明は可能ではないかと判断します。手足のびりびり痛みを伴う不快なしびれはそのためではないかと思います。
手指の使いにくさや不安定な歩行状態などはないでしょうか。気になるところです。
以上は、診察ぬきの画像だけの判断ですので、私が言えるのはここまでです。
参考になれば幸いです。
2012.09.24 20:23
drshujisato
回答します:
 座っていると症状が軽減し、立位や歩行で症状が増強するとのこと、
通常は、腰椎の狭窄性病変が疑われます。
今まで、病院で検査を受けられても、原因がハッキリしないようですので、
分離症やすべり症、脊柱管狭窄症などは可能性としては低いのでしょう。
そうすると、後は椎間孔や椎間孔外での問題を疑う必要があります。
骨格は先天的に個体差があり、神経症状の出やすい方がおられます。
症状からは、必ず腰椎に原因があると思いますので、
原因を突きとめることが治療には必要です。諦めないでください。

MD法は、手術顕微鏡と細いチューブ状の機器を用いた手術です。この手術法は難易度が高いこともあり、まだ普及していません。内視鏡を用いる同様の手術がMEDと呼ばれるもので、これは整形外科を中心に行われています。これらの手術は腰椎全体の手術からみると、まだまだ少数派です。
2012.09.24 19:38
Y.M
佐藤先生
長年の腰痛患者です。最近先生の治療をネットで知り、ぜひ診ていただきたいと思うのですが、近くはないため逡巡しております。
そもそも10代の頃から腰痛で、今まで整形外科でのリハビリ、注射、接骨院、鍼、整体、など保存治療はいろいろ受けてきました。レントゲン,MRIではヘルニアなどは見当たらないということでしたので。
あちこちで言われるように筋肉強化しかない、あるいは脳の問題、と手術治療の対象と思ったことはありませんでした。接骨院では骨盤が前傾しているといわれました。
今の症状は、長年の右腰の痛みに加え、右臀部から足先までのしびれ、冷感、立位、歩行で右足3、4指のしびれ、両足の重痛さ、3年近く前から左腰全体と股関節の痛み、親指先の鈍さ、などです。
立っているのは少しでもつらいです。
横になったり、座位は楽で、家では座ってばかりで何もしたくありません。
仕事は週4日、児童施設の職員をしています。もともと体を動かすのは好きなのに腰痛のために引きこもりがちになっています。
一番最近MRIをとったのは1年半前です。MRIでもヘルニアや狭窄症などがわからない場合もあるのでしょうか。私の場合はどう思われますか。(質問①)
佐藤先生を知ってから、低侵襲手術の実績のある病院を調べました。東京の実績のある病院も、「MD手術」はほとんど出てこないのが不思議です。そんなに少ない方法なのでしょうか。違いがよくわかりません。難しいために取り入れられないのでしょうか。(質問②)
長文すみません。52才女性
2012.09.24 12:52
K.H
アドバイスありがとうございました。
佐藤先生ほどでもご経験がない事例とあってはなおのこと、私自身も納得しかねているので再度、主治医に原因究明を願い出ようと思います。
2012.09.24 00:09
drshujisato
今の回答はKHさんへのものです。タイトルをつけずに送信してしまいました。
2012.09.23 21:28
drshujisato
回答します。
 l3/4のヘルニアでは、どうしても合点のいかない症状だと思います。
私は神経内科のことは詳しくはわかりませんが、現状で手術というのは、
ましてや、大手術となっては、もっと慎重に判断すべきと思います。
メールのやりとりのことですので、MRI画像も見ずに、こんなことを書くことは
主治医に悪いと思いますが、私の経験からは、全くない事例ですので、
このようにアドバイスせざるを得ませんでした。
2012.09.23 21:26
K.H
さっそくのご回答ありがとうございました。昨日の1つ上の質問者です。

おっしゃる通りレベルが合わないとのことで神経内科へ回されました。
神経内科の鑑別としては
1.神経ベーチェット
2.もっと上位のヘルニア
3.筋原性(他の膠原病の合併もありうると整形外科医から聞き私から言った)
でしたが
1は完全な鑑別方法はないが脊髄性、末梢神経性は極めて稀であることと頭部CTには異常がなく遠位部の筋力低下がないので除外。
2は胸椎のMRIを撮りましたが異常なし。
3は皮膚筋炎を疑って血液検査をしてもらいましたが異常なし。
ということで神経原性、筋原性は考えにくく原因ははっきりわからない。教科書的ではないが腰部のヘルニアだろうとの見解でした。私が言わなければ筋原性は考えなかったと言われたのでステロイド性ミオパチーは鑑別すべき中にはなかったと思われ筋電図や筋生検の話は全くありませんでした。

MRIでは椎体の前後にはみ出していて一部L3椎体内にめり込んでいるように見えますがとてつもなく巨大という印象はありませんでした。右に多く出っ張っているので右足の痺れや痛みの症状はヘルニアからであろうとのことです。

筋力は腸腰筋が左3(1週間前までは3以下)右4、縫工筋が左3以下右3、
大腿四頭筋は左右とも4-(1週間前まで左は3-)、
膝屈筋、足関節底背屈筋、母趾伸筋などは両側とも異常ありません。
職業柄、筋力はありましたから右も軽度落ちていますが左ほどではありません。

知覚は右が大腿前面と内側~下腿内側~内果へかけての軽度鈍麻と痺れがあります。左は初期には全く痺れも知覚異常も痛みもなく突然の腸腰筋の筋力低下のみでしたが最近、鼠径部と大腿前面の膝周囲となぜか母趾背側に鈍麻というか違和感があり(母趾背屈はできます)また起床時は左鼠径部に痙性様の痛みが出てきました。

右が元々ヘルニアで軽度の筋力低下があったのでややこしくなってしまいました。上記のように1週間ほど前にわずかですが左筋力が回復したのですが神経根症状だとそういうこともありうると言われ、神経内科で上記診断だったために整形外科では術式などを具体的に検討すると言われました。14年間ステロイドを服用していますが今までこのようなことはなくステロイド性ミオパチーだとしたら突然、片側にだけ出るものでしょうか?2ヶ月半近く前にプレドニンからリンデロンへ変更になりましたがその影響も考えられますか?
2012.09.23 14:35
drshujisato
回答します:
 この質問は大変重要と思いますので、今日の私のブログに
とりあげさせていただきました。それを回答とさせていただきます。
よい質問ありがとうございました。
2012.09.23 12:35
kudou
 はじめまして、L4/5腰椎椎間板ヘルニアと診断を受け、今月の初旬にマイクロラブ法という手術をおこなった28歳男のkudouというものです。
 術後経過良好で現在はは自宅にて療養中なんですが、手術前に再発する可能性があるから姿勢には気をつけましょうと医師とリハビリの方に指導を受けたのですが、どうして腰を曲げる姿勢は再発する可能性があるのでしょうか?ヘルニアが飛び出していたところはヘルニアをとって縫い合わせたりしてるのでしょうか?
 職場がガソリンスタンドなので、腰を曲げる機会がおおいため、一般的にはいつくらいから腰を曲げても再発する可能性が少なくなるのでしょうか?
 一度にたくさんの質問をしてすみません。本当は主治医に聞けばよいのですが、どのような答えが一般的なのか知りたくて質問させていただきました。
 よろしくお願いします。

2012.09.22 23:52
drshujisato
質問: 50歳の女性 神経難病に対してステロイドによる長期治療中。
L3/4の椎間板ヘルニアによる両側の腸腰筋の麻痺が進み、両下肢の不全麻痺とのこと。それに対して、広範囲の固定術が検討されているが、それほどの大手術をしても神経機能の回復への効果はわからないとも説明されました。 体幹の動きを全て制限する手術を受けるのか、手術せず不全麻痺(ヘルニアが進行しなければですが)を選ぶのかという選択枝しかないのでしょうか?

回答:
 どうもL3/4の椎間板ヘルニアのみでは、説明の困難な腸腰筋の麻痺と思います。L3/4の脊柱管内ではL4の神経根の障害が起こりますが、これは大腿四頭筋を支配しています。腸腰筋の筋力が特に弱いとなると、説明が困難です。L3/4のヘルニアで両側の下肢の動きが悪くなるとすると、かなり大きなヘルニアということになりますが、果たしてそうなのでしょうか。L3/4で腸腰筋が強く麻痺する場合は、外側型ヘルニアということになりますが、外側型ヘルニアが両側にたまたま発生したということでしょうか。私には経験のないパターンです。
先ず、診断が正しいか、慎重に判断する必要があります。ステロイドによるミオパチーといって、大腿部の近位筋に筋力低下が起こる病態があります。この可能性は本当にないのか、神経内科の先生の判断が気になります。
筋電図あるいは必要があれば筋生検などの検査が必要かと思いますが、そのような話はありませんでしたか。
L3/4の椎間板ヘルニアによる症状とはどうも考えにくいのですが。腸腰筋以外の筋力や知覚障害などはどうでしょうか。診断に大事なポイントです。手術が必要か否か、どんな手術が必要かはそれからの話ですね。

2012.09.22 22:32
hd
 今晩は、昨日は遅い時間のお疲れの時に返事を頂き恐縮しております。ありがとうございました。
 
 昨日の私の説明に、要を得ず分かりにくい所があった事をお詫びします。補足で再度説明いたします。

 今年の、4月5日に症状が再発した時は、まず、左足の痺れが先に来て、数日後に両手・両足に痺れが来ました。

 左手は、中指・薬指・小指の指の付け根から指先までに痺れと痛みを感じます。
 
 右手は、人差し指・中指・薬指・小指の指の付け根から指先までになんとなく痺れを感じる程度です。痛みは、ありません。
 
 左足は、人差し指・中指・薬指・小指に痺れと強い痛みを感じます。
 
 右足は、人差し指・中指・薬指・小指に痺れを感じますが、感じ方は軽いです。

 左手と左足の指の痺れと痛みは、八月になってから感じるようになりました。
 
 5月に、脳神経外科で血流の検査をしましたが、異状ありませんでした。

1997年に、頸椎の手術をして頂いたお医者様は、今年の5月の診察の時に、”左手と左足の痺れは、ヘルニアから来ているかもしれないね。だけど、両手・両足にきているから、自律神経の乱れが原因かもしれないね”と仰っていました。

 今月の11日に診察して頂いた神経内科では、”運動神経””知覚神経””7神経誘発節電検査”と血液検査をしましたが、末梢神経については、異常がないとの診断でした。

 本日、今年の5月1日に撮影した”頸椎MR”と”頸椎XP”のデータを病院から頂いてきましたので、明日には、貴病院にお送りいたします。お忙しい時に申し訳ありませんが、撮影データを診て頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

 文章が纏まりませず、理解しずらい症状の説明で申し訳ありません。

 宜しくお願いいたします。


 
2012.09.21 22:30
hd
  昨日は遅い時間のお疲れの時に返事を頂き恐縮しております。ありがとうございました。
 
 昨日の私の説明に、要を得ず分かりにくい所があった事をお詫びします。補足で再度説明いたします。

 今年の、4月5日に症状が再発した時は、まず、左足の痺れが先に来て、数日後に両手・両足に痺れが来ました。

 左手は、中指・薬指・小指の指の付け根から指先までに痺れと痛みを感じます。
 
 右手は、人差し指・中指・薬指・小指の指の付け根から指先までになんとなく痺れを感じる程度です。痛みは、ありません。
 
 左足は、人差し指・中指・薬指・小指に痺れと強い痛みを感じます。
 
 右足は、人差し指・中指・薬指・小指に痺れを感じますが、感じ方は軽いです。

 左手と左足の指の痺れと痛みは、八月になってから感じるようになりました。

 1997年に診断・手術をして頂いたお医者様からは、今年の五月の診察の時には、
”左足と左手の痺れは、ヘルニアからきているかもしれないね”と仰っていました。
 
 5月に、脳神経外科で血流の検査をしましたが、異状ありませんでした。

 今月の11日に診察して頂いた神経内科では、”運動神経””知覚神経””7神経誘発節電検査”と血液検査をしましたが、末梢神経については、異常がないとの診断でした。

 本日、今年の5月1日に撮影した”頸椎MR”と”頸椎XP”のデータを病院から頂いてきましたので、明日には、貴病院にお送りいたします。お忙しい時に申し訳ありませんが、撮影データを診て頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

 文章が纏まりませず、理解しずらい症状の説明で申し訳ありません。

 宜しくお願いいたします。


 
2012.09.21 22:23
drshujisato
hdさんへ
 なかなか診断の難しそうな症状・経過のようです。手足のびりびりしたしびれ以外には、手足の力の入りにくさとか他の症状はありませんか?
手のすべての指にしびれがあるということですか? 手と足は同時期にしびれたのですか?
末梢神経障害のように思われますが、最新のMRIがあれば、病院宛送って下されば、診てあげますよ。

2012.09.20 23:35
hd
初めまして、佐藤先生よろしくお願いいたします

63歳になる家内の両手両足の痺れと痛みの件でご相談いたします

~経過~
 1997年(平成9)・・・首の痛み・両手両足の指先の痺れ・上腕痛の為、頸椎ヘルニア手術 c4~c6を腰骨で固定。術後一年程痺れ有り

 2000年(平成12)・・・両手足痺れ・上腕痛・倦怠感・腰痛等の為、三つの大学病院で整形、神経内科等で受診、他に婦人科・脳神経外科等で受診。いずれでも異常なしの診断。その後も、痺れはとれず、横になることが多くなる。

 2003年(平成15)・・・麻酔科で、繊維筋痛症で一生治らないからブロック注射が良いとの診断、治療は受けず、診断のショックから寝込むことが多くなる。
 
 睡眠剤を服用するようになる。2004年(平成16)頃から、症状が自然に軽くなり、以前の日常生活が送れるようになる。なぜ、症状がなくなったのか不明。

 2012年(平成24)・・・4月に、左足指に痺れの症状、不眠が続き両手両足指先にも痺れと痛みの症状が出る。
 
 手術を受けた病院では、”手術部分の上下に確かにヘルニアはあるが、小さいもので運動神経には来ていないので、自律神経のバランスを崩している”とのこと、眠剤と安定剤を処方される。

 コレステロール値が高いと、痺れが出ると友人に聞き、内科で検査をしても薬を処方されるだけで改善せず。
 8月になっても改善しない為、今までかかった事のない、神経内科で念入りな検査の結果、異状はないとのこと。神経内科では、コレステロールの値は、平均値の範囲内で薬の服用は必要ないとの事。
 

 主に左手の人差し指・中指・小指の先が、ジンジンと痺れ痛みを感じる。右手は、左と同じ指先が痺れているが、左手の症状ほどひどくはない。

 両手足は、膝から下が熱を持った感じで、ジンジンビリビリという症状。

 この三週間ほど前からは、30分ほど立っているだけで足先が痛み、横になることが多くなる。

 症状のあった9年間近くは、家内にとっては、正常な日常生活が送れず精神的にも苦痛の続く毎日です。針治療・マッサージ・温泉等々数知れず治療に通いましたが、いまだに効果があらわれないようです。

 診察・治療して頂いた病院は、ここに挙げました倍以上の数にのぼりますが、いまだに的確な診断・治療を求めて彷徨い続けている状態です。

 先日、偶然こちらの相談の内容を拝見しまして、是非共、相談にのって頂きたくウエブ上で失礼とは思いましたが、ご相談いたします。佐藤先生のお力を是非おかしください。MRIのデータ等必要であればお送りいたします。

 よろしく、お願いいたします。

 

                
2012.09.20 09:58
木村
佐藤先生
ありがとうございました。そうさせて頂きます。
木村
2012.09.18 01:04
drshujisato
帰国された際、ご来院ください。
検討させていただきます。
お大事に。
2012.09.18 00:54
drshujisato
36歳女性さんへ
 私のアドバイスが役に立ったのなら、私も嬉しいです。
きちっと医師に対する疑問をぶつけることです。それに対して行う医師の説明の
内容が納得できなければ、セカンドオピニオンを受ける権利を行使してください。
別の専門医の意見を求めるのです。
とにかく、うやむや、曖昧に済まさないことです。
自分の症状をきちっと伝え、満足できる状態には
ないことを医師に納得させることも必要です。
勇気を持って医師と向きあり、次の方策を話し合ってください。

2012.09.18 00:51
木村
佐藤先生
早速お返事ありがとうございました!何度もお手をわずらわせて申し訳ありませんでした。ご説明によれば、やはり先生の病院でMRIをとっていただいて診察して頂くのがやはり一番のような気がします。
NYでMRIをとる事もできますが、症状の原因がオービアスではない場合、そこまで詳しく精査してもらえるか疑問です。

2012.09.18 00:42
drshujisato
木村さんへ
 妹さんに送って頂いたMRIの結果をブログで
お伝えしました。解りにくかったのですね。
済みませんでした。メールアドレスが解らず、
ブログで失礼しました。
MRIは、腰椎症性変化が中心ですが、特定の
神経が障害受けている所見は認めませんでした。
しかし、MRIを再検して、現在の症状との関連性を
再検討することが必要と思います。
以上、取り急ぎ連絡いたします。
2012.09.18 00:16
木村
佐藤先生

海外在住で、先日東京から2年前のMRIを送らせていただいた木村でございますが、最新の先生のコメントは当方宛でしょうか?
ちょっと分からなかったのでお伺いしました。よろしくお願いいたします。

木村
2012.09.17 23:45
36歳女性
過去の質問 20012/09/16

祝日にもかかわらず、早速のアドバイスをありがとうございます。また、励ましのお言葉有難うございます。気持ちが楽になりました。幾分ウジウジと気落ちしていましたので、新たな気持ちで症状と向き合えそうです。
 次回の検診では、私のほうからもはっきりと主治医に、今の痛みの原因と考えられるのはは術後の痛みでしょうがないのか、画像に写っているヘルニアが原因なのか、その場合に再手術は可能なのかきちんと質問しようと思います。わからないことをわからないままにしないよう気を付けます。
 また、主治医には、私が退院後すぐに職場に復帰していたり、検診時にさっさと身動きや受け答えをしたり、突っ込んだ質問もしない様子から、心配するほどの痛みでは無いと伝わってしまったのかもしれないと反省もしています。2か月後の検診予約日のまえでも、症状がこれ以上悪化したなら予約外で相談しに行こうと思います。
 先生にご相談させていただけて本当に良かったです。諦めないで良いと信じれば、連休明けの明日は週末よりも明るく出勤できそうです!
 
 
2012.09.17 23:43
drshujisato
回答します:
 MRIでは、椎間板ヘルニア、狭窄症、椎間孔狭窄などの所見は認めませんでした。
MRIの撮影法が不十分な面はありますので、決定的なことは言えません。
現在の症状とMRIが診断にはやはり、必要ですね。
2012.09.17 13:05
drshujisato
回答します:
 MRIでは、腰椎症性変化が中心ですが、狭窄症、ヘルニア、椎間孔狭窄などを疑わせる程の病的所見は認めませんでした。MRIの撮影の仕方が不十分ですので、このMRIから結論的なことは言えません。
このMRIを撮像した時と現在とでは、MRI所見も変わっているかもしれませんね。
現在の症状とMRI所見が診断には必要です。

2012.09.17 12:59
drshujisato
質問内容:
> 私はL5S1のヘルニアで左下肢に症状が出て、MED法で手術を受けました。出血も少なく、合併症もなく、傷はきれいに塞がり手術の翌日から普通に歩けましたが、術後3日目からはっきりと痛みがぶり返し、1度は半日ほどの激痛もありましたが、10日目に退院しました。その後も日に日に痛みは増し、退院1週間ほどで右下肢の同じ部位にも症状が出始めました。つい先日の1か月検診の時点での痛みは、術前が10で術後すぐが2だとすると6くらいで、両足とも小指の先まで痛みがありましたが、何とか生活はできる程度でした。退院前にとりあえず撮影していたMRI画像があり、それによると一番上部に取り残しが4分の1あるとのことです。医師によると、「4分の3はとれているから、後は痛みと付き合う生活に慣れないといけない。術後も痛みやしびれは残ることもあり、元の体に戻れるものではないのだから。」とのことでした。右下肢の痛みはなぜなのかと質問したところ、4分の1残ったのヘルニアの画像を指して、左側が主だが右側にも圧迫はあるからとのことです。再手術については一言もでませんでしたので、4分の1くらいは許容範囲なのかと思い帰宅しました。しかし後から「ヘルニアを除去して残った痛みやしびれは回復に時間がかかるとしても、病巣が残っていて新たな痛みを引き起こしているような場合はまた違うのではないの?痛みはまだ少しずつ強まっているけど、再手術の話がないのは激痛になる可能性が低いから?」等といろいろ思うようになりました。次回の検診予約日まで2か月以上あります。主治医に質問するのが一番良いのでしょうが、手術は失敗だったんでしょと攻めているように受け取られたらどうしようと思いできません。再手術は最初よりもリスクが高いとのことですが、回復しないのにこの先も付き合って行くには耐え難い痛みです。
>  長い文章になりすいません。要するにこのくらいはやはり許容範囲内で、易々と再手術を望むなどいけないのでしょうか。不適切な内容でなければアドバイスお願いいたします。
>
> 同じ悩みを持つ方がいらっしゃるかもしれないので、問題なければ掲載していただいても結構です。

回答します。
貴女のような術後経過に悩む患者は多いので、あえて、質問内容を紹介させて頂きました。ご了解ください。
手術の方法に関係なく、例えば、MEDでもMDでもそうですが、ヘルニア手術の目的はヘルニアを摘出して神経への悪影響を取り除くことにあります。今回、術後直ぐには症状が著し改善がえられていますので、その意味では手術は一時的なりとも成功したのです。しかし、その後の症状の展開はヘルニアの再発を強く疑わせます。執刀医が話した言葉の内容、「4分の3はとれているから、後は痛みと付き合う生活に慣れないといけない。術後も痛みやしびれは残ることもあり、元の体に戻れるものではないのだから」。これは再発で悪くなったことを医師は解っているけれども、再発ヘルニアをきちっと摘出し、症状を改善する技術を持たないことを暗に意味しているのです。一般にMEDでもMDでも、再発ヘルニアの手術は困難です。私は以前のブログで再発ヘルニアの手術のことを書きましたが、結局は外科医の技術と経験が物を言う領域なのです。私なら、同様のことが術後発生した場合には迷わず、速やかに再手術を行い、症状を十分に改善してから退院してもらいます。今まで、そうしてきました。そこでアドバイスですが、担当医が今後、症状が改善せず、もしくは悪くなっても、再手術ではなく、症状を受け入れることを求めるなら、外科医を代えましょう。しかし、他人がやった手術の後始末をやりたがらない脊椎外科医が多い現実がありますので、直ぐに頼りになる外科医に巡りあえないかもしれません。しかし、痛みに付き合っていかなければならないと、諦めないでください。必ず、的確に対処してくれる脊椎外科医がいますので。
残念ですが、貴女のような手術を行う外科医がいるから、外科手術の信用が失われるのです。同じ外科医として腹立たしい思いです。せめて、再発は私の手におえないから、・・・・先生を紹介しましょうと患者サイドにたった判断をしてくれるなら、患者は救われ、脊椎外科医全体の信用失墜も免れるのではといつも思っています。
2012.09.17 11:13
drshujisato
回答します:
 頚椎椎間板ヘルニアの手術適応は神経根の症状か、脊髄の症状かで対応に違いがあります。神経根への影響ですと、自然に回復することもありますので、基本的には保存治療を行い、良くならない方で手術を考慮します。
一方、脊髄の症状ですと、悪化する危険性が高いので私は早い段階で手術を行います。極端に早い必要は勿論ありませんがね。生活に支障といっても、個人差がありますので、上肢の痛みやしびれが2,3ヵ月過ぎても持続する場合や筋力の低下が発現する場合には手術を考慮した方が良いと思います。
前方か後方かは、ケースバイケースですが、原則は、脊柱管狭窄では後方、椎間板ヘルニアで前方から脊髄を圧迫している場合には前方固定術が基本です。後は、個々の頚椎の条件によって決定します。

2012.09.15 23:22
drshujisato
Q:47歳、女性
質問1:MIR画像で、L5-S1のとても大きなヘルニアが、2か月前より少し大きくなっていますが、腰の痛み→右脚・右足の痛み・痺れ→右足の痺れと経過して、痛さの症状としては良くなっています(ただし右足の横側と小指薬指の裏あたりが以前より痺れています。)
この場合、症状は良くなっていると考えてよいのでしょうか、それとも進行してしまっていると考えられるのでしょうか。

回答1:神経の麻痺が進むと、痛みは軽減していきますが、神経の支配領域にしびれや知覚障害(痛みの感覚が弱い、触っても触覚が悪いなど)が現れることが多いです。L5/S1ですと、足の外側から足底にしびれが発現します。さらに、力も落ちていきます。L5/S1ですと足関節を屈曲する力が落ちます。右足だとアクセルやブレーキを踏む力が落ちていきます。つま先立ちがしにくくなるのですが、右足のみのつま先立ちもできるのですか。また、ふくらはぎの筋肉の張りが弱くなったり、筋肉の引きつりも起こり易くなります。
MRIでヘルニアが大きくなっている所を見ると、改善傾向へ向かっているのではないかもしれませんねん。


質問2:保存療法をこれ以上続けても、やはり改善は見込めないものでしょうか。
回答2:ヘルニアが大きくなっていること、神経自体の障害に基づく症状がはっきりしてきたことを考慮しますと、保存治療では、改善の期待は低いかも知れませんね。私も手術を勧めると思います。

慢性化させない方が良いが私の持論でもありますので、発症後3ヶ月を過ぎてもヘルニアが存在し続け、症状が痛みを除いて全体として改善傾向をしめしていないのなら、手術を勧めますね。
2012.09.15 23:13
HIROKO
お忙しい中、早々のお返事有難うございます。
頚椎の手術は難しいと聞いていますので生活に不便さを感じていない今はなかなか踏ん切りがつきません。
又医師によって生活に不便さを感じてから手術と言う先生もいて悩んでしまします。
担当の先生は手術するなら前方からと言っていますが狭窄症がある場合は後方からでなくても良いのでしょうか。
前方からだと又何年かして後方から手術をするようになるような気がするのですが。
度々の質問ですみませんが宜しくお願いします。
2012.09.15 14:21
drshujisato
回答します。
 ヘルニアになってからの期間とその後の症状の持続から、脊髄や神経根にそれなりの影響が続いていると思われます。手術治療は現在の症状を良くする目的とこれ以上症状を進行させない二つの目的があります。私なら、手術治療を考える段階に入っていると判断します。脊髄や神経根は障害が進めば進ほど、手術をしても症状の回復が悪くなる弱い組織なのです。石灰化自体は手術が必要か否かの基準にはなりません。以上ですが、検討してみて下さい。
2012.09.13 16:12
HIROKO
52才 女性です。
1年ほど前に頚椎ヘルニアと診断されました。
C5,6とC6,7にヘルニアがあり頚椎症性脊髄症と頸部脊柱管狭窄症もあります。
飲み薬と牽引が効かず、ブロック注射で大分痛みは治まりました。でもC5,6のヘルニアが石灰化しているので痛みが完全に取れることはありませんが我慢は出来ます。ただ手足の痺れがあります。特に左手の重苦しさと左足首から先の痺れが気になります。ただ症状が安定していて歩行困難や手の使いずらさはありません。
このような場合は手術は急がなくても良いのでしょうか。それとも症状が進行する前に手術をしたほうが良いのでしょうか。
2012.09.13 15:21
drshujisato
了解いたしました。
2012.09.12 23:24
木村
7月にご相談した木村です。東京の住まいの近所の整形外科でとった2年前のMRIが手にはいったので妹から先生宛の送らせていただきました。お忙しいところ恐れ入りますが見ていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
(NY在)
2012.09.12 19:50
drshujisato
回答します。
2回の手術が成功し、よかったですね。
右L4/5には臀部や下肢の症状があるのでしょうか。
現在の症状がヘルニアによるのか、筋・靭帯性なのか
それによって今後の対応が異なると思いますよ。
2012.09.11 19:07
drshujisato
金沢脳神経外科病院のホームページの緑のメール受付窓口にメールアドレスを登録してください。こちらからメールで結果を説明いたします。
2012.09.11 18:35
佐藤 63歳 女性 腰椎すべり 狭窄
過去の相談日 12/08/31 12/09/01 12/09/02 12/09/5

   今回、伺いたいことは手術する場合の持病についてです。以前このブログの中で自律神経失調症で体重が10キロ以上減少したと書いたことがありました。しかし、そうではなく副甲状腺機能亢進症の可能性もあるかもしれないようです。体調がかなり悪かったため、内分泌科に行きました。正確な検査結果は明日でると思いますが、現状、血中のカルシウムが高めのようです。数値は10.6です。それほど高い値ではないようですが個人差があるようです。もしこの病気ならば現在の症状の大半が説明できます。もしこの病気があっても手術は可能なのでしょうか。現在の主治医はすべり症がひどく神経が持たないからこちらの手術が優先だと言っていました。回答お願いします。

  わたしの画像検査のデータを郵便にて、そちらに送らせていただきました。そろそろそちらに到着しているとおもいます、よろしくお願いします。

2012.09.11 13:15
drshujisato

回答します;
症状からはL4/5のヘルニアによる症状と思います。神経根の影響は足背や母趾、人差し指に強いのが特徴であり、下腿外側からくるぶし当たりにも神経の影響が直接でます。影響が強い程、痛みやしびれの面積が広くなります。母趾を反らしてみて、力はどうでしょうか。L5神経根の運動機能は母趾を反らす力の低下として一番でやすいのです。
さて、このまま足の痛みやしびれがとれていくかですが、やはりヘルニアの部位、程度、L5神経根に対する影響度などで決まります。半年過ぎて、今の状態でしたら、残る可能性も出てくると思います。
手術は神経根を障害している原因を除去しますので、神経の機能回復を引き出すことではどんな治療にも勝と私は信じています。最後は神経の回復力次第ではあります。それがどれだけ残っているかです。これは判定が困難ですので、現状がつらいのでしたら、手術的治療で良くなる可能性を検討することも必要と思います。
2012.09.11 01:25
名無しさん@ニュース2ちゃん
今年の2月13日に左の腰の痛みと痺れで、L4/L5、L5/S1のヘルニアと診断され、保存療法で投薬・理学療法・仙骨ブロック3回、神経根ブロック2回ほどしましたが、一時は足首からつま先まで麻痺が起りましたが、1~2日で回復して力が入るようになり現在は、腰の我慢できる程度の鈍痛と足の親指と人差し指の感覚障害と針で刺されるような痛みと軽い痺れがあります。
医師の判断は、手術適応外とのことで投薬で様子を見ようとのことでした。
気になるのは、坐薬で腰の痛みは半日位もつんですが足の親指と人差し指の感覚障害と針で刺されるような痛みが発症した当初には時々起るくらいでしたが、今は慢性化しています。
別の医師からは、足の親指と人差し指の感覚障害と針で刺されるような痛みについては、たぶん治らないと話をされて不安になっています。
上記のような症状で今は投薬がメインになっていますが、あまり症状が変わりません。
発症から半年以上経ち、今のままで投薬治療でよくなるの可能性はあるのでしょうか?
また、手術しても変わらないのでしょうか?
アドバイス願います。
よろしくおねがいします
2012.09.11 00:53
drshujisato
回答します:
①血流改善剤は腰部脊柱管狭窄症が進行していない段階では有効と思います。狭窄症が進行すると効果はなくなります。服用して効果をみると良いと思います。

②ダイエットを目的としダンスを取り入れた有酸素運動を行っても良いでしょうか?(病状を悪化させることにならないでしょうか?):腰椎に負荷をかけすぎる運動は狭窄症を早く進める危険性があります。腰を激しく前後屈したり、ひねったりの運動は腰に良くありません。ウオーキングが良いのですが、狭窄症の方は歩くことに困難がありますので、無理のないところでということでしょうか。自転車こぎはかなりできるのではと思いますよ。
③手術をした後の再発については、安定した経過を取る方が多いですが、骨や椎間板の変性の進んだ方では、再発する場合があります。そのほか、ヘルニアやすべり症を併発することも少ないですがあり得ます。
④脊柱管狭窄とヘルニアの両方持っている場合でも、同じ部位に狭窄症とヘルニアがあるのか、別々の部位にあるのかで違ってきますが、それぞれが進行するリスクはありますので、極端な腰への負担を避けるようにすることが必要と思います。
2012.09.11 00:27
drshujisato
回答します。
 現在、左膝あたりが特に痛いとのことですが、大腿部前面から膝にかけて、手で触ってみて、感覚はどうでしょうか。右側よりは感覚が鈍いでしょうか?しびれ感があるでしょうか? さらに、椅子に座った状態で、膝を持ち上げたみてください。家族の方に膝を押さえてもらい、膝を持ち上げる力が落ちていないか確認してください。MRIで腰にも股関節にも異常が見られなかったということですが、症状の起こり方、その後の経過から椎間板ヘルニアが疑われます。それも、通常のヘルニアではなくて、超外側型と呼ばれるヘルニアで診断が難しいヘルニアです。相談内容からは、左L3/4の超外側型ヘルニアが疑われますので、先ほどのチェックを行ってみてください。結果をまた、お知らせ下さい。
左下腿の外側や内側、後面、足の甲や底部の痛み・しびれはどうですか?これについてもお知らせ下さい。、
2012.09.10 17:10
drshujisato
Q:
2週間ほど前に左腰に激痛があり歩けなくなり、第5腰痛分離すべり症・L4-5、L5-S1のヘルニア・座骨神経痛と診断されてしまいました‥‥
固定術を絶対適応という先生もいますし、必要ないという先生もいます。
将来的にも今の職業は続けていきたいですが、手術は考えてしまいます。固定術の代償として、上下の椎間板への負担が大きくなるとも聞きました。先生は、どうお考えでしょうか?

A:
私の答えは固定術が遅かれ早かれ必要になるということです。腰への負担を軽減していれば、それなりに持ちこたえられるでしょうが、悪くなるのが早いか遅いかの違い程度のことと思います。固定術が必要ないという医師は患者の生活をどう考えているのか疑問です。仕事や生活に支障を感じながら、悩み続けることになるでしょう。固定術をしたら、代償があるというのは手術に消極的な医師の常套句です。ヘルニアを手術しても再発があるかも知れないから、しない方が良いという考え方と根は同じです。手術治療に慎重というよりは、手術治療自体に消極的なだけです。しかし、従来の大切開で輸血しながらの固定術は私も勧められません。低侵襲で固定できる医師を選ぶことをお勧めします。大事なことは、現状を良くすることです。将来は将来の問題として、もしも問題が起こったなら、その時に対処すれば良いのです。そして、起こりえる問題に対しては十分に対処できると思ってください。
2012.09.10 16:50
吉田明子
どうしてよいのか分からず、困っています。相談よろしくお願いいたします。

54才、女性、体重54kg,身長160cm 左足、腰から足の痛みで相談いたします。
経過は以下の通りです
両足のしびれは、以前からあり、内科や整形外科に相談したが、特に、原因が見つからないとのことでした。本年3月に階段(ビルの1/2階10段ほ ど)から落ち、頭部を14針縫合。頭部MRIでは問題なし。
8/18(土曜)
いきなり腰が痛くなり、お見舞いのついでに、歩いてその病院で診察を受けた。そのときはレントゲン(腰を4枚)とり、特に、骨には何も異常がないので、湿布と痛み止めが処方され。
8/20(月曜)
歩くのが辛い程痛くなったので、再度受診。痛み止めがボルタレン50mに変更。しばらくすると痛みはなくなるので安静にするように言われた。
8/22(水曜)
更に、痛みはひどくなった。特に股関節周りが痛く、手を上に上げたり、まっすぐ立とうとすると痛む。他の医院を受診。血液検査は問題なし。レントゲン(2枚 股関節周り)通風かもということでアレルギーの薬を処方。1週間、薬を飲んだが、改善されない。
8/29(水曜)
MRI(股関節部分)他の病院にて
9/1(土曜)
先生よりMRIの結果説明。異常なしとのこと。腰のMRIをとる必要が有るかもとのこと。
大きな病院を紹介しますが安静目的の入院は難しいかもとのこと。腰痛外来の有る病院を紹介された。
9/3受診
9/6MRI予約。9/7診察。

脚力や脚気などに問題は無いようです。

3週間たってやっと検査が終了しました。股関節と腰のMRIでは、異常が見つからないとのことでした。痛みをとるのを目標に、薬を試してみるそうです。リリカカプセル75MGを朝・夕2回飲んでいます。飲む前から、そろそろ痛みが落ち着いてきた感じでしたので、そんなに効いている感じはしていません。15日(金)まで処方されています。
が、私は、根本的な原因が分からないまま、こんな治療でいいのかを疑問を感じています。

腰が右側にずれて歩いているような気がして、フィットネスで行うように下腹に力を引っ込めてまっすぐ立とうとしました。すると左ひざ、左太ももの全面、左の臀部特に体そく側が引っ張られたように痛くなります。特に痛いのは左ひざです。
両手をあげても同様です。

会社をもう3週間休んでおり、早く原因を特定し、治療して復帰したいと思います。
今の整形外科ではもう原因の特定方法はないといわれています。変わるとしたら診療科はどこになりますが?ペインクリニックという方法は有効なのでしょうか?

よろしくお願いいたします。
原因かわからないのが不安です。
2012.09.10 15:50
drshujisato
回答します。
 治験の具体的なことが書かれていないので、はっきりしませんが、コンドロイチナーゼの椎間板内注入のことでしょうかね。昔は、キモパパインの注入が流行ったことがありました。基本的に脱出したヘルニアではこれらの治療効果は期待できないと思いますよ。椎間板腔内の除圧で良くなる症例では良いのかもしれませんが、神経毒性やアレルギー症状などが問題とされています。私は経験がないので、一般的な話にとどめます。
ヘルニアは内視鏡でも、手術顕微鏡でもその外科医が慣れていれば良いと思いますが、肉眼手術でのラブ法はこの時代に至っては余り勧められませんね。いくら経験積んでも肉眼手術には限界がありますからね。
2012.09.09 23:55
30歳男性
先週月曜日に脊髄CT造影検査を受けました。検査前のCT,MRIの結果によると腰椎椎間板ヘルニア5Sに異常があるとのことでした。来週火曜日に検査結果と手術説明の予定です。検査前説明によると、かかっている病院ではLOVE法による手術で内視鏡による手術を希望する場合は他を紹介する形をとるそうです。もしくは治験をすすめられました。ただ治験は50%の確率で水が入ると言われました。治験は注射による腰への薬剤投与なので1泊2日の入院期間で済むのと、この治療法が確立されれば椎間板ヘルニアに対しての第一の治療法になるだろうと説明を聞き、治験も視野に入れるべきかとも考えています。
私としては、今回の造影剤による副作用の頭痛がひどく月曜日午後の検査で現在(土曜日)もまだ治らないので、できるだけ体に負担のない方法をとりたいと思っています。

治験について先生のお考えをお聞かせいただけたらと存じメールさせていただきました。よろしくお願い申し上げます。
2012.09.09 05:41
drshujisato
Q: 39歳女性
30代中頃より、時々腰の痛みを感じる程度だったのですが、去年より、同じ姿勢で立っている時や10分程度歩き続けると、右足ふくらはぎ後部の痺れや痛みが出始め、病院ではL4/5の椎間板膨隆に伴う強い脊柱管狭窄症と診断され処方されました。しかし、痛みが出ると少し座ったり、屈んだりしたら楽になるので、薬を中止しました。プラセンタ注射治療を知りましたが、その治療法を行っている病院が近くにないため、栄養機能食品のプラセンタを1日720mg服用しています。約4ヵ月間、飲んでいますが、全く効果を実感していません。
今はこのまま痛みが増加して歩けなくなるのではないかと心配でしょうがありません。
仕事を休むことは中々難しいのですが、将来的に今のうちに手術が必要ならばと思いメールをしました。
私の場合は手術をした方が良いのか、手術をしない場合はこの先どうなっていくのか教えてください。

回答します:
 病気の内容がよく解る文章でしたよ。椎間板膨隆が主体の脊柱管狭窄症と診断されたようですが、年齢を考慮すると、発育性脊柱管狭窄症と言って、生まれつき脊柱管の内腔が狭めなため、椎間板の膨隆の影響をうけたのであろうと推測します。腰を伸ばした姿勢で下肢の痛みが発現し、前に曲げた姿勢で消失するのは脊柱管狭窄症に特徴的な症状です。
現在、プラセンタを服用中とのことですが、プランセンタなどで狭くなった骨の中が広がるわけではないですから、症状が改善しないのは当然と私などはそう思います。お金の無駄だとも思いますよ。
狭窄症は脊柱管の内腔が加齢的変化や無理がかかり続けることでより狭くなり、症状が次第に増強していくのです。症状の進行スピードは個人差が大きいので、それを見て外科治療を考えるので良いでしょう。脊柱管狭窄症は手術でしか、根本的に治せないというのが私の経験を通した結論です。痛みや生活の不自由さが増してきたら、手術を考えて下さい。狭窄症の手術法は色々とありますが、小侵襲で神経の圧迫を取り除く方法で良くなりますので、固定術などは受けないことをお勧めします。
2012.09.08 23:14
drshujisato
固定術を受けられて安定期に入っている方でも、腰痛や臀部の痛みが発現することがあります。治るのに2ヵ月半くらいかかったことを見ると、単なる筋肉靭帯性の痛みではないであろうと思います。一番疑われるのは固定した骨の上下の椎間板に負荷が増すので、椎間板性の痛みが出たのかと思います。これはMRIでも変化として捕らえられないことが多いです。良くなったのでしたら、そう心配な状態に至った問題ではないと思います。ご安心ください。
創部の違和感、不快感は患者にもよりますが、残る人はいると思います。慣れることができたら、それが一番だと思います。フラダンスをされているとのこと、固定部への影響は無いと思いますが、その他の部位への影響は無いとは言えませんが、やりたいことをやり、生活をエンジョイされる方が良いでしょう。将来的に問題がでたなら、その時に対症すればいいのです。
2012.09.08 15:10
komatu
56歳、女性、脊柱管狭窄で固定術後3年半、経過良好で、ほぼ普通の生活でしたが、急に左腰骨の下あたりが痛くなり、トリガーポイント注射や電気で・・どうなるかと心配しましたが、2ヶ月半で痛みは消えました。MRIでは骨癒合も順調だし、新たな狭窄もなさそうだし、もうひとつの持病の臼蓋形成不全(中度)からきてるとは考えられないとのことでした。
*この痛みはなんだったのでしょう?
*傷は6~7cmの侵襲の小さい手術でしたが、いまだにそのあたり の中で引っ張られるような、圧迫されるような違和感が消えませ んが、これは慣れるより仕方ないのですよね?
*最近フラダンスを始めたのですが、大丈夫でしょうか?

よろしくお願いします。
2012.09.08 14:50
drshujisato
Q:
MD法でのヘルニア摘出手術に対し、非常に興味があります。
是非とも先生の診察を受けたく思い、本日予約を入れました。何卒宜しくお願い申し上げます。


A:
了解しました。必ず、良くしますのでご安心下さい。
2012.09.08 12:56
drshujisato
Q:
腰椎椎間板ヘルニア(L5/S)と診断されました。
その後、週1回神経根ブロックを実施(計3回)しましたが、右足のしびれ・臀部と股関節の痛み・腰痛は変化ありませんでした。
担当医は現段階では手術は癒着などおこる為、勧めませんということで、今回、1泊2日で椎間板造影+硬膜外ブロックでヘルニア部分を硬膜外腔に穿破させる処置を実施しましたが、硬膜外腔には穿破せず薬を注入した状況で処置終了しました。
処置後3、4日経過しましたが腰痛は処置前と同様か少しひどく痛みを感じています。
pldd,peld,mdなどの実施を本気で考えていますが、どれも完治したというコメントがインターネット上で少ない為、今一歩踏み切ることが出来ません。
お手数かとは思いますが先生のコメントをいただけたらと思います。

回答しましょう: 
 先ず、手術は癒着が起こるので勧められないと言われたそうですが、それはナンセンスと思います。術後に癒着は起こりますが、治癒とは無関係です。癒着があっても治癒するです。手術をせずとも、慢性化すると神経の周りに強い癒着が生じますので、担当医が癒着を理由に手術はしない方がよいという言葉はいただけないですね。
そして、今回受けられた処置で症状が良くなるとは思えません。なぜなら、神経根へと脱出したヘルニアは椎間板腔内の処置ては、神経根への影響を取り除くことはできないからです。治療として、そのようなことが行われているのにむしろ驚きました。中にはそのような処置で症状がよくなる人がいるのでしょうかね。私には疑問です。
最後の、手術治療に関してですが、ブログにいつも書きますように、方法論よりも術者の技術の問題です。方法でよくなるわけではないですからね。神経の影響を的確にとる技術で結果は決まるのですから、これを参考に検討してください、。
 まず、
2012.09.08 12:51
drshujisato
Q:
佐藤先生は、ご自身でMRI撮られるように仰っていましたが
先日、病院では診察する先生は自ら撮られず、でした。
レントゲン技師?といううのでしょうか?
その撮り方が、意味ない撮り方だったら・・・っていうことですよね・・・・


A:
 私がMRIを撮影しているわけではないですよ。やはり撮影は技師がやっています。
私がやることは、痛みやしびれの原因がMRI画像上にすべて写るような撮影の条件設定を行い、
技師に指示しているのです。
2012.09.08 12:31
佐藤先生

おはようございます。
ご教示いただきましたように、昨夜はお風呂で温め腰に冷湿布を貼って寝ましたところ、
今朝は痛みを殆ど感じずに過ごしております。

痛みが手術箇所ではないか??と感じていた不安が払拭され
随分気持ちが楽になりました。
有難うございました。
2012.09.07 08:00
drshujisato
ブロックが効果なく大変ですね。
私はブロックによる診断は行わないので、これに関してはコメントできませんが、
なかなか難しい原因かもしれませんね。
MRIが準備できたら、送ってください。
果たして、MRIで原因が分かるのか定かではあありませんが、
検討させていただきます。
2012.09.06 23:40
drshujisato
固定術を行った隣にヘルニアが再発したのですね。
私なら、固定部はそのままにして、MD法でヘルニア摘出を行います。そのヘルニア発生部位にすべり症や腰椎不安定性がなければ、ヘルニア摘出で良いと思います。へルニアの起こり易い方は確かにいますが、だからといって、固定術とは飛躍しすぎていると思います。前回経験されたように、通常の固定術は侵襲が大きく、術後のつらさや社会復帰までの時間は長かったであろうと思います。ヘルニア摘出術で済むものを、大きな手術にする必要性はないというのが私の意見です。
2012.09.06 20:51
drshujisato
一般論でいいますと、慢性的な痛みには温湿布、急性期の痛みには冷湿布が推奨されます。急性期の痛みに温湿布は痛みを増強させますので、これはやめた方よいです。慢性期の痛みには、理論的には温湿布ですが、冷湿布でも効果を感じるなら、それでも宜しいと思います。お風呂で温めるのは効果あると思いますよ。
2012.09.06 20:19
yoshioka
佐藤先生

はじめまして。宜しくお願い致します。
43歳 男性です。

私は、13年前にL5/S1の椎間板ヘルニアにより、ラブ法にて手術を受けましたが、再発により3年後に後方固定術を受けました。
その時のMRIではL4/L5の椎間板が黒く写っていたので、どうせ手術するのなら、ついでに処置をお願いしたのですが、時期早々との事で見送りとなりました。
それから年に1回程度激痛に見舞われており、今年2月にも激痛が発生したので、当時からお世話になっている執刀して下さった先生に診断して頂いたところ、L4/L5に小さな椎間板ヘルニアがあり、将来は狭窄症になる恐れがあるとの事で、とりあえずは薬物治療と注射で様子を見る事になったのですが、その後あまり良くならないので手術の相談をしたところ、L5/S1の固定金具を取り除き新たにL4/L5に後方固定を行うとの回答でした。
前回の術後の痛みはもの凄いものでしたので、今回はそれ以上の痛みになると予想される事。
私は自営業を営んでおりますので、固定術では社会復帰に時間がかかり過ぎる事。この2点により、手術を受けるかどうか躊躇しています。

新たに固定金具を入れる事なく、現在の固定金具はそのままで最小侵襲手術を行う事は難しいものなのでしょうか?
今お世話になっている先生は、前回がそうであったように、わたしの椎間板はヘルニアが再発する恐れが大きいので固定術を勧めるとの事です。
是非とも先生のご意見をお聞かせ頂けないでしょうか?
何とぞ宜しくお願い致します。
2012.09.06 14:12
佐藤先生

背筋の疲労で筋肉痛を起こすとのこと、良く理解できました。有難うございました。

湿布ですが、温湿布と冷湿布のどちらが良いでしょうか?

お忙しい中再度の質問で申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
2012.09.06 11:12
drshujisato
質問: 63歳すべり症と狭窄症の佐藤です。
>
>  佐藤先生あてにMRIとレントゲンのコピーを送る準備をしています。CDにデータコピーしてもらう予定ですが、よろしいでしょうか。そちらの病院で見られないと困るので。
>  また、宛先は金沢脳神経外科病院でよろしいですか。
> いつもお手数をおかけしてすいません。

回答:
勿論、宜しいですよ。
私の名宛に送っていただければ宜しいです。
cdに焼いてもらえれば、大丈夫と思いますよ。
それでは、待っています。
2012.09.06 01:02
佐藤
 63歳すべり症と狭窄症の佐藤です。

 佐藤先生あてにMRIとレントゲンのコピーを送る準備をしています。CDにデータコピーしてもらう予定ですが、よろしいでしょうか。そちらの病院で見られないと困るので。
 また、宛先は金沢脳神経外科病院でよろしいですか。
いつもお手数をおかけしてすいません。
2012.09.05 23:18
drshujisato
私は腰椎手術には基本的に年齢制限はしておりません。
全身麻酔に耐えうる身体であれば手術を行う方針す。
腰が悪く動けなくなった方や常々痛みに悩まされている
方はうつになったり、生き甲斐を失ったりします。
患者の中にはこんな状態で長生きしても値がない。なんとしても
手術を受けたいとの希望の強い方がおられます。
私はこのような患者の希望に沿うよう手術を行っています。
最近では、90歳代の方もちらほらです。
患者も医師も諦めては駄目だと思います。
2012.09.05 23:12
drshujisato
身体の直立姿勢を保ことに背筋などは関係しています。何もしていないようでも、立ったり、座っている時間が長いと筋肉も疲労するのです。それが痛みのもとになることが多いんですよ。
湿布を貼ると楽に感じますよ。
2012.09.05 23:05
drshujisato
質問:
 腰椎椎間孔外狭窄の診断で後方除圧術をしたものです。その後もやはり腰痛が残っていて正直やや仕事も辛い状況です。
1)他に効果がありそうな治療や日常生活で工夫できることはありますか?
2)椎間孔外狭窄は文献を読むと比較的高齢者に多いようですね。私は34歳になったばかりなのですが先生も私くらいの方の症例の経験はありますか?文献も見逃しやすい疾患としてはあるのですがなかなか若年者の症例がありません。先生も経験豊富でいらっしゃるのでもしそのような症例を経験されていましたら御教授いただけると幸いです。

回答します:
先ず、2)から回答します。私は昨年6月に日本脊髄外科学会のシンポジウムで腰椎の椎間孔内外病変の自験例について発表しました。その時のデーターからお答えします。手術症例は282例でした。すべり症に合併した椎間孔狭窄は除いています。腰椎症性や椎間板ヘルニアが中心病変です。男:154例、女:128例でした。年齢は27-84歳で平均65歳でした。この病態は加齢と共に発症が増え、70歳代が全体の40%を占めました。80歳代にも多いと思いますが、受診自体が少ないので、諦めて生活している方が多いのだと推測しています。その後の症例を含めた340例でデーターを20と30代に絞ると、7人でした。頻度は2%となります。そのうち6人は超外側型ヘルニア、たった1例のみが腰椎症性椎間孔狭窄でした。30代では極めて少ないということになります。
貴女の場合は、靱帯が関与していたと説明されているようですが、私は靱帯が直接関与していると疑われた症例はありませんでした。若い人ではやはり椎間板の関与が大きいと思います。
現在の症状は神経の絞扼が残存していることが疑われます。症状はそのような症状と思います。
実は椎間孔外で神経が圧迫される場合には先天的な骨形態が関与しています。すなわち、仙骨翼が椎間孔の外側部で椎間板に接近して存在しており、そこに椎間板ヘルニアや仙骨翼と横突起の関節付近に形成された骨棘、化骨などが神経の絞扼に関与します。黄色靭帯のみとか仙腸靱帯のみが症状発現に関与することは例外的であろうと推測しています。
貴女の場合、椎間孔内などに神経の絞扼が残存していないか気になるところです。
1)の治療に関してですが、神経の圧迫・絞扼が存在しているための症状であるなら、対症治療には限界があります。やはり、外科的に根本原因を除去することが最も確かな治療といえます。
2012.09.05 23:02
赤城山
佐藤先生

早速 お返事頂き有難う御座いました

もう1っだけ出来ましたら お願いします

自分の生命が5年か10年持つか判りませんが 残された命

を明るく生きようと考えた時何故 75歳等の年齢に拘るの

かと何時も考えています

では我々はあと5年 10年を苦しみながら生きるのかと自

問しています

多分 合併症などがあるのがーーーー

ですが 私としては 覚悟の上で5年10年を明るく生きるた

め臨むべきと考えていますが 100歳でも活躍されている先

生もあり 普通90歳は珍しくない世なのに何故と自問してい

ます  
2012.09.05 21:15
早々のご回答有難うございました。

『筋肉痛』ということは耳にしますが、背中が何故筋肉痛になるのか?
理解出来かねておりました。
鋭い痛みではないので、はやり筋肉痛であると思います。

先生のご説明で納得がいき安心致しました。
お忙しい中、有難うございました。

2012.09.05 20:27
drshujisato
回答します。
 先ほども書きましたが、すべり症が元にありますので、狭窄症の再発もあるかも
しれませんね。病名が変わるから難病というわけではありません。
腰痛はなく、臀部から大腿部の痛み、大腿部・下腿部の痛みのことはよくありますよ。
問題点をまとめると次のことだと思います。
1)すべり症の進行があるのか
2)術後と比べて狭窄症が進んでいるのか、
3)滑液嚢腫の状態はどうなのか
4)症状の改善が進んでいるか
これらが治療のポイントですので、主治医と相談してください。
2012.09.05 19:12
drshujisato
回答します:
 腰椎固定術を受けられた後、安静を保った生活をしていますので、
腰背部の筋肉は疲れやすい状態にあります。
仕事に復帰されて、腰や背部の筋肉に疲れがでているのだと
思います。
人にもよりますが、術後3ヵ月くらいは痛みを感じることは
むしろ、普通と思います。
動作時に腰に鋭い痛みが走るような場合は、スクリューの緩みが
起こったことも疑いますが、そうではないように思います。
筋肉性ではないでしょうか。
2012.09.05 19:06
drshujisato
回答します:
 すべり症で開窓術を受けられたとのことですね。これは、すべり症に伴う狭窄症に対して行われた手術で、神経の圧迫がとれたことで症状が改善したのです。しかし、狭窄症を起こした原因はすべり症として残っていますので、狭窄症の再発があり得ます。そのほか、関節の緩みがあるので、関節の中の軟骨が脊柱管内に脱出して、問題を起こすことがあります。その問題が今回のものと思います。滑液嚢腫(かつえきのうしゅ)といいますが、自然に吸収縮小していくので自然治癒が期待できますが、手術が必要な場合もあります。経過をみて判断することになります。年齢が75歳ですから、腰椎固定術は慎重に判断すべきですが、私は80歳代の方でも必要と判断した際には行っています。腰椎固定術の方法にも色々ありますので、医師の説明をよく聞いて判断してください。
2012.09.05 18:55
赤城山
追記

誠に申し訳ありませんが 記入漏れです 

その後 狭窄症の坐骨神経痛といわれました そんなに病名

が変わる程 難病なのかと思つています 後ろの腰は全然痛

く有りません 横だけ感じます

宜しく お願いします
2012.09.05 15:15
以前すべり症の術後生活について質問させて頂きました、2ヵ月弱前に手術をした62歳女性です。

1ヵ月検診で異常がなく、職場復帰を含む通常の生活を許されましたので、
10日ほど前から職場復帰致しましたところ、最近腰全体の痛みや鈍痛を感じるようになりました。

仕事はデスクワークですので、ほぼ一日中椅子に座っています。
夕方近くなると痛みがあったりするので、その都度立ってさすったりしています。

まだコルセット着用で、極端に重いものを持ったり前傾姿勢や捻ったりする姿勢は取らないようにしています。

職場復帰する前まではとても順調な回復で、このような痛みは殆ど感じなくなっていたのですが、
やはり無理しているということなのでしょうか?

手術をした箇所に問題が生じているのでしょうか?
痛みの原因は?
だいたいいつ頃まで続くものなのか?
それに対する対処法は?

次の検診がまだまだ先で、主治医に聞くことが出来ないため、とても不安な日々を過ごしています。
佐藤先生にご教授頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
2012.09.05 12:32
赤城山
佐藤先生

多忙中の処 失礼します
2年前 すべり症で開窓術を受け1年半 快調で登山 海外旅等楽しめ 手術してと喜んでいました
今年3月 右足横が痛み出し検査しても異常なし その後腰のmriで脊椎の中に水が有る これは周りの組織が吸収するまで我慢と言われ その内右側の坐骨神経が痛み始め これは大手術になると言われ 内容は 関節を取り固定術して退院まで3ケ月と言われ その後 ブロックが始まり 1-2回は安静で効果ありと 3回ー4回は多少ありで右腰の1点の坐骨が痛むようになりました 先生は水はのうほうに似たような物だと説明があり この間手術する しないと何だが分からなくなりました 質問しても好い顔をしない様です
他の病院で脊髄の先生でも余り居ないので困つています
仙台市 75歳 宜しくお願いします
2012.09.05 12:10
drshujisato
ひどい無神経な言葉を使う医師ですね。それでは、気分も滅入ってしまいますね。腰の病気を持った患者を誰よりも理解していなければならない医師がそのような対応では、情けない気持ちになります。
認定医とか指導医とか、学会は一定の基準に到達した医師の専門知識、基本技術を評価して資格を与えています。これは、車の運転と同じで、学科と実地試験に合格して免許証をもらって始めて運転が許可されますね。基本的にはこれと同じです。資格をとってからが本当のスタートなのです。後はその医師がどれだけ技能を高めているかです。患者にとて一番肝心なことが実は曖昧なままなのです。だからこそ、医師の実力に関する情報収集が大切なのですね。繰り返しますが、資格は当てにしないで、実力を見ることが重要です。それを知る上で最も参考になるのが、医師の臨床実績、外科医なら手術件数と成績ですが、殆どの場合、個人の実績は開示されていませんので、これが悩みですよね。さらに、外科医の人間性もよく観察してください。責任感の強い外科医でなければ、アフターケアが不十分になってしまいますからね。
2012.09.02 21:34
佐藤
 すべり症と狭窄症の63歳女性佐藤です。ご返事誠にありがとうございます。近いうちにMRIとレントゲンのコピーをお送りしたいと思います。腰の病気以外にも自律神経失調症などがあり、ここ数カ月で体重が10キロ以上減り、血液検査やCTなどで検査の結果現状は異常がないようで自律神経と診断されました。微熱や倦怠感があります。精神不安がとくにきつく感じます。このような状態で病院で「1カ月後に手術するか、強い薬で痛みを抑えながら寝たきりあるいは車いす生活になるまで待つという手もあるよ」などと言われ、精神的に限界になっていたときに佐藤先生に助言をいただき、心の支えとなっています。当初は内視鏡下手術認定医という資格を参考に近くの病院を選びましたが、いまは不安でいっぱいです。脊椎内視鏡下手術技術認定医という資格はプロの立場から見るとどのようなものなのかよろしければお教えください。
2012.09.02 20:13
藤江美紀
ありがとうございます。


30日に、ブロックを打ってから
今のところ、全く、効き目はなく
1日中、顔をしかめて
痺れ痛みに、耐えている状態です。
また違う位置に打つことになるのでしょうね。

早く、原因箇所が、わかることを祈るばかりです

とにかく6日 診察に行ってブロックの効き目を
報告して来ます。

MRI画像の件、また準備出来次第
ご連絡させていただきます。

宜しくお願い致します。
2012.09.02 12:10
木村
佐藤先生
お忙しいところ、お返事ありがとうございました。時間がかかるかもしれませんが画像を送るよう手配したいと思います。お話を伺って気持ちが楽になりました。先生に診ていただけるようがんばりますのでよろしくお願いいたします。
2012.09.01 22:37
drshujisato
質問:腰椎すべり症と脊柱管狭窄があります。
 今回お聞きしたいのは状態が悪すぎて手術をしないことがあるのかということ、佐藤先生の病院での診察および手術についてです。

回答します:
 手術は症状の改善を図ることはもちろんのことですが、それ以上の悪化を食い止めることも重要な目的としてあります。これだけ進んだら、手術はしないという言い方は誠におかしな言い方だと思います。例えば、L4/5の椎間板ヘルニアで下垂足といって、足関節の背屈機能を完全に失って数週間過ぎた方では、手術をしてヘルニアを摘出しても、下垂足は回復しないのが普通です。その段階になると痛みもなくなっていますので、手術をする意味が極めて限られてしまうのです。私は手術で足の随意的な動きが回復しないでも、筋肉の緊張が改善することで下垂足の程度が軽減する方もおられることを経験してきました。そのため、最後まで諦めない方針をとっています。患者は症状の改善への希望を失いたくはないのです。外科医はその思いを真剣に受け留めてあげることも大切なことであり、外科医としての使命と私は考えています。 
一般論としまして、膀胱直腸障害が進む前に手術が行われるべきであることは間違いありません。しかし、膀胱直腸障害が発現する前でも神経根や馬尾が強く障害されると下肢の痛みやしびれ、筋力低下などが後遺症として残る場合がありますので、早めに対応することが理想ではあります。

私の病院での手術は大変混み合っていますが、重症度を優先しての対応も考慮しています。まずは、本当に切迫した状態なのかの判断が必要です。こちらへの受診が大変なら、レントゲン撮影やMRIのコピーを送っていただければ、検討いたしますよ。
2012.09.01 22:07
drshujisato
質問:

 父親64歳が腰部脊柱管狭窄症に対する保存治療を3年間行い、排尿排便障害へと進行したため、他病院を紹介され、即手術になりました。
術後、3カ月入院していましたが、ほとんど回復しないまま退院しました。
入院前は自分で歩けていましたが、現在ギブスと杖がないと歩けないです。
排泄に関しては全く感覚がなく、おむつが必要です。
退院して8カ月、全く感覚が戻らないのですが、回復するのでしょうか?


回答します:
 大変気の毒に思います。保存治療が3年も続けられ、その結果、膀胱直腸障害へと進行し、急ぎ手術を受けたが膀胱直腸障害は改善せず、その上、歩行さえ悪化したとのこと。
まさに、保存治療から手術治療への切り替えが不適切であった言わざるを得ません。最初の手術がうまくいかず、再手術を行ったこと自体はあり得ることと思います。しかし、狭窄症であれ、ヘルニアであれ、何故、前方固定手術が行われたのか、疑問があります。勿論、それなりの理由があったのでしょうが、私にはわかりにくいことです。
一番心配の排尿排便機能の回復の件ですが、術後8ヵ月が経過していることから、これからの回復は残念ですが、余り期待できないと思います。通常は半年以内には回復の徴候が進むからです。今もって、全く改善の徴候がないのでしたら、これからの回復の期待は難しいと言わざるを得ませんね。
同じ脊椎外科医として心の痛む結果で、大変お気の毒と思います。
それでも、お父様には希望を失わないよう励まして、時間をかけて現実を受け入れることが出来るようサポートしてあげてください。
2012.09.01 21:42
drshujisato
先日、仕事で米国在住の方が、当方で腰椎手術を受けて、帰られました。手術で治したら、通院は基本的に不要ですので、県外からでも外国からでも手術を受けに来られますよ。帰国した際でもかまいませんので、腰の状態を見せていただければ力になれると思います。6年前と現在では腰椎の状態は変わっていると思いますが、参考にはなりますので、送っていただいて結構ですよ。それでは、頑張って下さい。
2012.09.01 21:22
佐藤
 8月31日に質問した63歳女性の佐藤です。早速の回答ありがとうございました。できるだけ早期に手術が必要だとあらためて認識しました。追加情報ですが、私のすべり症は不安定性が大きく、体がふらつくのはそのせいだろうと医師より説明されました。筋力も落ちている状態です。尿失禁はありませんがひん尿があります。寝たきりになるという説明に関しては、今月上旬に家族とともに病院で説明を受ける予定ですので、その時にあらためて質問を試みたいと思います。                                    今回お聞きしたいのは状態が悪すぎて手術をしないことがあるのかということ、佐藤先生の病院での診察および手術についてです。                                         一つめに関しては神経劣化がひどいと手術を行う意味がなくなってしまうのかということです。二つ目は手術をどこの病院で行うかです。最初は手術をしていただければどこでもいいと考えておりました。しかし、先生のウェブサイトを拝見し、誰が執刀し、どのような手法をとるかが重要だと感じました。現在の病院では私の場合は、大きく切ることになるといわれました。何か所固定するかが問題だとおっしゃていたので、もしかしたら二か所以上かもしれません。最近、佐藤先生の執刀で手術を受けたいと考えるようになってきましたが、そちらの病院での順番待ちが気になります。すぐに、手術をしないといけない状態でどれだけ待てるかが気になって迷っています。現在の主治医の6カ月あるいは3カ月で手術の意味がなくなるかもしれないという説明もあいまって、すぐに手術しなくてはという切迫感もあります。助言を頂けたら幸いです。
2012.09.01 17:30
木村
早速のお返事ありがとうございます。6年前のMRI診断画像なら東京においてありますので家族の者に先生宛に送ってもらう事ができます。ニューヨークでの診察も試してみますがシステム上難しいかもしれません。いずれにしても、何ヶ月か先に東京に帰った折、先生に診て頂きに行く事ができれば一番良いと考えています。もう何年もこの症状に苦しんでいますが、早急に結論を出さなければ手遅れになると言う事はあるでしょうか?納得出来るお話を伺ったのは佐藤先生だけでしたので、無理をしても診ていただきたいと思っています。
他のかたの質問にも丁寧に答えていらっしゃる事、素晴らしいと思います。何度も申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
2012.09.01 17:14
drshujisato
先ず、診断を正確につけることが必要です。
そのためには、レントゲン撮影、MRIと診察が必要です。
その結果によって、どのような手術になり、どれくらいの入院が
必要かが決まります。
すべり症があるのなら、固定術が必要になることもあります。
ニューヨーク在住とのことですので、
なかなかこちらまで診察にこられるのは、大変ですね。
もし、レントゲン撮影やMRIがそちらでできるのであれば
そのコピーで代替え出来る場合もあります。
ご検討下さい。

佐藤秀次

> 何度も申し分けありません。先ほどメールした木村です。手術をするとしたらどういう手術になるのでしょうか?また、病名はどれになるのでしょうか?
> よろしくお願いいたします。
2012.09.01 16:36
drshujisato
質問:63歳女性
  腰椎すべり症と脊柱管狭窄症で、かなり酷い状態であると診断を受けました。このままだと将来的に寝たきりだと説明を受け、落ち込んでおります。       佐藤秀次先生に伺いたいことは、数か月で手術ができなくなる可能性がある状態であと1カ月待つということはリスクが高いかどうかとういうことです。

回答:
 将来的に寝たきりとは極端な言い方と思います。また、数ヶ月で手術が出来なくなる可能性も何を根拠にそう判断しているのか不明です。従いまして、1ヵ月待つことの実害がどれほどのことか推測困難です。
一般論としまして、会陰部や肛門周囲のしびれと排尿障害、大便の失禁などは馬尾神経の障害が深刻な状態にあることを示す症状ですので、可及的早期に手術が必要です。これら膀胱直腸障害は進むと回復が悪いので、緊急性の高い状態と理解してください。

佐藤秀次
2012.09.01 00:29
drshujisato
MRIを取られて、症状を説明するほどの所見に欠けるとのこと
なかなか難しい症状かも知れませんね。
確かに、狭窄症で陰部当たりに強い痛みやしびれを訴える方は稀でしょう。
何か他の原因も関与しているかも知れませんね。
MRIのコピーができましたら、検討いたしましょう。


佐藤秀次
2012.08.31 23:54
佐藤
 はじめまして。63歳女性です。わたしは病院で腰椎すべり症と診断を受けました。脊柱管狭窄症もあるようです。45歳頃椎間板ヘルニアと診断されました。当時は手術をお願いしたのですが、何箇所かの病院で断られてしまいました。下肢痛は50歳半ばからひどくなり、現在は腰の痛みと右足の痺れ、肛門付近の痺れがあります。ひん尿がありますが、腰椎との関連はまだ分かりません。              今月下旬にMRI,CT,レントゲン検査を受けかなり酷い状態であると診断を受けました。希望があれば約一ヶ月後に手術をするとの提案を受けました。「このままだと6カ月、あるいは3か月ぐらいで痛みを感じなくなるかもしれない。もしそうなったら手術は意味がないので行わない。」と主治医から説明されました。おそらく神経の劣化のせいで手術の効果が出ないのだな、と解釈しました。このままだと将来的に寝たきりだと説明を受け、落ち込んでおります。       佐藤秀次先生に伺いたいことは、数か月で手術ができなくなる可能性がある状態であと1カ月待つということはリスクが高いかどうかとういうことです。(スケジュール的にすぐには手術できないようです)
2012.08.31 17:35
drshujisato
必ず良くなりますので、希望をもって現在の痛みに耐えて下さい。
受診の際には、今回の話を外来でして下さい。
同様の経過をもった方が多いので、解らないと
困りますので。
貴女のような手術後に悩まれる方が多いので、
今、改めてブログに書きました。
読んでみてください。
それでは、受診をお待ちしています。
2012.08.30 23:29
金澤
佐藤先生 ありがとうございます。
やはりそうですか。
先生の予約日はキャンセルしていないので、来月、受診させて頂きます。
希望を捨てず、頑張ります。
よろしくお願い致します。
2012.08.30 23:12
drshujisato


お答えしますね
 症状は左l5神経根のものですね。L5/S1のヘルニアなら通常はS1神経根の症状になりますが、L5神経根症なら、L4/5かL5/S1の外側型、超外側型ヘルニアが原因です。明らかに手術によって原因が除去されていない状態です。ヘルニアがL5神経根を圧迫し続けていると思います。
MRIのコピーがあれば診断してあげますので、病院あてに送ってください。
神経の麻痺が進むと回復が悪くなりますので、このまま経過をみることは止めましょう。
悪くなっても、良くならないと思います。

ヘルニアには固定術は基本的には不要です。すべり症や腰椎不安定性がない限り、固定は不要です。
私ならMD法でやります。
検討しますので、MRIのコピーが得られなければ私どもの病院を受診してください。
できるだけ速やかな対応を考えましょう。

私の手術予定まで待てないと言って、他で手術を受け、良くならなかったと再度受診してくる患者が
後を絶ちません。不完全手術が多いのです。
腰椎手術は素人の方が想像する以上に脊椎外科医次第で結果は変わるのですよ。
2012.08.30 23:00
金澤
佐藤先生、早々のご回答ありがとうございます。
今現在、左臀部、太もも外側、ふくらはぎ外側、くるぶし、小指にかけて激痛があります。L5神経に沿ってだと思われます。坐薬等の痛み止めは効きません。痛み止めも色々為しました。
最初の手術で麻酔から覚めても、痛みの軽減ありませんでした。その後、2ヶ月ちかく入院していました。その間は、執刀医は様子をみると言って積極的治療をせず…。少し痛みが和らいできたので、私から申出て退院しました。仕事に復帰し稼働時間が増えると痛みが増してきました。
最初の病院の医師への不信もあり、手術実績のある大学病院で再手術をうけました。しかし、再度麻酔から覚めると徐々に左下肢痛が増し、術前と同じ状態です。
痛みが増すのは、仰向けに寝る・左を下にして寝る・座る・歩く行為です。軽減するのは、右を下にして寝る・左足のに重心をかけずに立つ行為です。
現在は、左脚下肢痛・左足親指、左足ふくらはぎ、左足首の筋力低下の症状があります。左脚が異常に冷たい。冷感もあります。痛みで、食事・睡眠が満足に取れません。自律神経がおかしいのか、身体にエアコン等の冷気があたるのがダメな状態です。
佐藤先生に診て頂きたく診察予約はいれましたが、遠方であること、痛みに耐えられずとの理由で再手術に踏み切りました。
ヘルニアは生死にかかわる病気ではない為、どこの病院も待たないと手術は受けられない現状にあります。でも、4ヶ月ちかく激痛に耐えてきました。
再々手術になるとすると、固定術になりますか?もう限界です。
佐藤先生、アドバイスを頂けないでしょうか?
2012.08.30 21:12
drshujisato
質問者: 39歳、女性

2度までヘルニアの手術を受けたが、痛みが十分に取れない可能性としては次の三つがあります。
一つ目は、L5/S1の巨大遊離ヘルニアで、二度摘出を受けても痛みがとれないのは、外側型ヘルニアが見逃されている可能性が一つです。まだ、お若いので腰椎症性病変の可能性は低いと思いますので、ヘルニアの部位診断が的確であったか否かです。巨大ヘルニア以外にも別の部位にヘルニアがないかも気になるところです。
二つ目は、ヘルニアの摘出不完全ですが、二度までも不完全に終わることは信じられませんが、可能性としては否定できません。
三つ目は、術前に神経根の障害が進んでいると、根性痛が術後もしばらく持続する方がおられます。この場合でも、ヘルニアがきちっと摘出されていると、時間と共に痛みは改善傾向を示すのが普通です。原因がきちっと処理されていると、鎮痛剤の効果などもあるのが普通です。

そこで、質問ですが、痛みは下肢のどの部位にあるのでしょうか?
最初の手術で麻酔が覚めた時に痛みの軽減を全く感じなかったのでしょうか?
私の経験では、ヘルニアを摘出すると、速やかに痛みは軽減するものなのです。
もし、手術後に症状の改善が全く自覚できず、時間と共に徐々に部分的な症状の軽減があったのなら、それは手術効果というよりは、安静による自然回復で軽減したものと思われます。
また、現在、どのような姿勢、動きで痛みが増強するのでしょうか?
これとは逆に痛みが軽減するのはどのような姿勢でしょうか。そして、現在ある症状をすべて教えてください。
それらの情報をもとにもう一度検討いたしましょう。

2012.08.30 18:33
金澤
はじめまして相談させて頂きます。
39歳 女性です。腰椎椎間板ヘルニアと診断され手術しました。
今年の4月1日に左足に激痛があり歩行困難になりました。MRIよりL5/S1に巨大脱出型のヘルニアがあり4月19日にMED法による手術をしました。手術日までにマヒが進行し、左足首から先は動かなくなりました。手術後も痛みがとれず、左足に少しマヒも残り片松葉杖の生活になりました。ルートブロックも4度試しましたが効きませんでした。痛みはとれませんが、3ヶ月以上仕事を休職したのですが解雇が怖く職場復帰しました。しかし、長くは続かず。再度MRIを別の病院でとり、ヘルニアが残存しているか、または再発したかとにかく再手術が必要だと言われました。ラブ法による手術を8月27日にうけました。術後3日経ちましたが、今も術前と変わらない痛みがあります。主治医は、ヘルニアはとったのだからと…。前の主治医も痛みを理解してくれませんでした。このままだと働けなくなり生活出来なくなります。
佐藤先生、神経が圧迫されている時間が長いと痛みは簡単に取れないものですか。術後すぐは、神経が炎症しているから痛みが強くなることはありますか。
教えて下さい。よろしくお願い致します。
2012.08.30 10:11
drshujisato
質問の概要:

整形外科は投薬と牽引で通院です。
発症後、7か月が過ぎました。
内服はゼロだと しんどい程度で、一日1回程度で日常はすごし、しびれの程度が減ってきています。
坐骨神経痛も減っています。

しかし、一方では、純粋に腰痛(前かがみ座位)や、「ぷちぎっくり腰」のような前かがみ労作時の痛みが多くなり、左側の、時に右側へも坐骨神経痛のような感じが軽度認めます。便秘気味にもなっています。
これは 半年以上経過して快方へ向かっているのか、進んで行っているのか・・・?という感じです。
将来を考えると、40代である今の時期に手術を決意するのがいのか、あるいは、今はまだ様子見ても大丈夫なのか、今の仕事を続けても良いのか・・・
手術しても仕事的には変更したほうがよいのか・・・


回答します:
 腰の状態は改善も悪化もしないところで、バランスが成り立っているようですね。勿論、このバランスは生活を犠牲にして成り立っているわけです。痛みながらも生活は何とかできる。このような状態を私は良しとしません。長く経過する程、骨が曲がったり、より複雑な腰の状態へと悪化する危険性があるからです。私はヘルニアなら半年以内に正常な生活に復帰できる治療でなければならないと考えています。年齢相応の正常な生活を取り戻すことが生活の質の観点から重要と思います。便秘は痛みと運動不足、時に薬によって引き起こされることが
多いです。技術力のある脊椎外科医なら難なく解消できる腰の問題と思いますよ。私なら、手術を勧めるでしょうね。
2012.08.26 22:43
drshujisato
Q:
MRI検査を行い、それでも原因がはっきりしない時には
脊髄造影検査が必要になるかもしれないと言われました。
腰から造影剤を入れて、痛みなどあるのでしょうか?
まれに、ショック死、アレルギー、副作用の吐き気など
あるように、ネットで、見たのですが。
剤とは、何で、出来ている液体なのですか?

A:
脊髄造影検査はまだ行ったいる医師が多いのが現状です。私はMRIが出来る患者では、脊髄造影は
行いません。造影剤はの安全性は高いとはいえ、アレルギー反応を含めて、副作用、合併症はあり得る
からです。脊髄造影検査なしにMRIとレントゲン撮影で十分に診断できます。とはいえ、まだまだ造影検査
が必要と考えている医師が多いのですから、このような事を言っても患者にとってはどうしようもないことで
すね。質問の脊髄増検査用の造影剤は低浸透圧性のヨード造影剤が通常使われています。かって、油性であった時代には、造影剤をぬいていたのです。時間のかかる骨の折れる作業でした。現在は水性ですので、自然に吸収されて身体から消えていきます。造影剤を入れたからといって痛みはありませんが、腰に針を刺して造影剤を注入するのその時だけ軽い痛みがありますが、局所麻酔も使いますので、痛み自体は心配ないですよ。一番怖いのは、髄膜炎を起こしたり、調べられたようにヨードアレルギーを起こしたりの問題でしょう。皆無とはいえませんのでね。さらに、検査後に数日間、低脳圧性頭痛を合併する人もいます。これは治りますので、心配は不要です。
私は、脊髄造影検査が患者に起こし得る不利益な問題を考慮してもなお造影検査の有用性が優るとは考えていません。参考になれば幸いです。
2012.08.25 16:19
drshujisato
Q:
腰椎固定術を受けた後、下肢の痛みが再発し、腰が曲がってきた。左右の腰の高さが違うようになり、下肢の長さも変わった。腰が曲がるのをどうしたらとめられるか。

A:
腰椎固定術後、術前の下肢の症状の改善が不十分であったその後に、さらに症状が悪化してきたのなら、手術で治した以外の部位にも問題があったということになります。また、術前の下肢の症状がほぼ消失下の後に症状が再発したのなら、固定した骨の上か下の椎間に新たな問題が起こった事を疑わせます。ブロックなどの治療ばかりのようですが、主治医は再発の原因をどう説明しているのでしょうか。その診断が重要です。効果のない薬やブロックを続けていると、神経の障害も進みますし、腰の骨もゆがんできます。身体は骨をゆがめて痛みを軽減しようとするので、ゆがみを進めない治療とは、痛みの原因に対する治療に外ならないのです。
現在の治療のあり方に問題を感じますね。固定術後の再手術をやりたがならい外科医が多いので、それが理由で現在の治療が続けられているのなら、良くなるどころか、今後更に悪くなる危険性さえ感じますね。
2012.08.25 15:49
drshujisato
8/12付けのくうさんへの返事です。

質問を見落としていました。返事が遅れ、済みませんでした。
外側型や超外側型は見逃されやすい、診断の困難なヘルニアです。
椎間板症と区別は容易です。
椎間板症では、腰痛が主症状で、下肢の痛みやしびれまで起こることは
先ずありません。外側型や超外側型では下肢の症状が強いのが特徴です。
主治医が納得できる説明をしてくれるか、
それを聞いた上で、判断ですね。
解らなければ、また質問してください。
2012.08.25 15:42
drshujisato
不安な気持ちよく分かりますよ。
30日に予定されているMRIの結果を見て、
判断されることが良いと思いますよ。

私がMRIを検討することをご希望なら、
MRIのコピーを私どもの病院まで
郵送か宅急便で送っていただければ検討しますよ。

お母さんは大変気の毒な状態ですね。
手術で良くなるか、どんな手術が必要かは
診断次第ですので、MRIが重要な情報源になります。

私は、腰椎の手術はすべてMD法で行っています。
傷を大きく開くやり方はやっていませんし、必要ありません。
固定手術はさすがに小切開というわけにはいきませんがね。

MRIの結果を待ちましょう。
2012.08.24 23:01
drshujisato
杉山さんへ
 88歳であっても、脊柱管狭窄症の症状であれば手術により痛みや歩行障害などの改善は十分に期待できます。しかし、超高齢者の症状の部位診断は困難なことが多く、手術も若い患者のの手術と比べて難易度が高くなります。麻酔リスクも高いのは当然ですね。私は、超高齢者で腰椎手術を行う場合の条件として重視していることは、術後翌日から歩行開始でき、早く退院できることです。術後寝ている期間が長くなったり、入院が延びると呆ける危険性もあるからです。従いまして、超高齢者の手術こそ、熟練した脊椎外科医が手がける必要があります。どこで手術を受けるかについては、慎重に判断してください。
2012.08.22 00:01
杉山
はじめまして。

狭窄症の88歳の父の手術の件でご相談致します。

狭窄症による腰痛で長い間整形外科に通っていましたが、何をしても痛みがとれないので、手術をすすめられました。

短時間の歩行は可能なので、父としては躊躇しています。

紹介状を書いてくれると言う病院は手術の件数が少なく、リスクを考えると痛みを我慢すべきか悩んでいます。

88歳という年齢で狭窄症の手術をして、術後にすっきり快癒するものなのでしょうか?
2012.08.21 01:25
drshujisato
Q:
セカンドオピニオンを求める際に、先の病院で取ったMRIなどのコピーを求めて良いものか。

A:
こんにちは。お母さんのために頑張っておられますね。貴女の心にお母さんは救われていますよ。病んだ人にとって家族周囲の温かな心遣いが何よりの救いですからね。
質問のセカンドオピニオンを求める際には、現在かかっている医療機関にMRIなどのコピーを遠慮無く求めて下さい。それは患者の権利ですから、遠慮無く。ただ、画像の取り方が診る医師によって異なることもあるので、再検査が必要になることはあります。私の場合は、再検査させてもらうことが多いです。私の撮影の仕方と異なるからです。それはあり得ることですよ。それに、医師の人間性も良くみて判断してください。
2012.08.18 21:49
drshujisato
コメント:
 腰椎固定手術は、覚悟していたほど手術後の痛みも酷いものではなく、
術後の生活も規制はあるものの術前の痛みから解放された日々の心地良さは例えようもありません。
手術を決断して良かったと心から思います。
迷っていらっしゃる方にも是非勇気を出して踏み切られることをお勧めしたいと思っております。


私のコメント
 私ども脊椎外科医は貴女のような腰椎疾患に悩み、そして悩み続ける人を一人でも多く救いたいと願っています。そのためには、苦痛を与え、苦痛を残す手術では駄目だと確信し、最小侵襲手術に取り組んできました。
貴女の手術体験は同病に悩む多くの方々の大きな励みになるでしょう。全治に向けて、頑張ってください。そして、腰のことなど忘れた活動的な新たな人生が開けていくことを祈っています。
2012.08.18 20:38
佐藤先生

丁寧なご回答を有難うございました。

術前に測定した腰椎の骨密度は年齢よりかなり若い数値でしたので、骨粗鬆症の心配は今のところありません。

詳しくご説明いただきまして、次回外来(2か月後)まで安心して生活することが出来そうです。

この手術は、覚悟していたほど手術後の痛みも酷いものではなく、
術後の生活も規制はあるものの術前の痛みから解放された日々の心地良さは例えようもありません。
手術を決断して良かったと心から思います。
迷っていらっしゃる方にも是非勇気を出して踏み切られることをお勧めしたいと思っております。

佐藤先生の存在は本当に心強いです。有難うございました。

2012.08.18 20:05
drshujisato
Q:
腰椎固定術後、1ヵ月検診で聞き忘れたことを質問させて下さい。

退院後~初外来までの期間(術後3~4週間)の注意として
以下のことを言われていましたが、
1ヵ月経過後はそこまで厳しく制限する必要はないのでしょうか?怖くて、今もまだ制限中です。

① 買い物はカートを使い、2kg以上の物を持たない。
② 洗濯機から洗濯物を取り出したり、濡れた洗濯物を入れた籠を持たない。
③ 掃除機本体を持たない。 

 完全に社会復帰するためには運転が必須ですが、今は大変でも徐々に慣らしていった方が良いのでしょうか?
これからも、不安になった折にはこちらを訪れますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
A:
腰椎固定術後は最初の3ヵ月は特に注意が必要ですが、極端な負担をかけなければそうそう問題は起こりません。しかし、骨粗鬆症は女性ですと、60歳を超えると進んでいることがありますので、慎重な対応が望まれます。その理由は、腰椎の固定には通常、骨と骨の間にケージというチタンやピーク材によるインプラントが挿入されています。その中や周囲に手術中に採取した骨やセラミックなどが移植されています。さらに、ケージを挿入した骨と骨の間に動きが起こらぬよう、内固定としてのペディクルスクリューが両側の骨に挿入されています。これが通常のPLIFやTLIFの椎体間固定です。骨粗鬆症が進むと、このケージが骨の中に埋没したり、スクリュウーに緩みが生じて抜けてきたりがあり得ます。特に重い物を持ったり、腰を前に曲げた姿勢を長く続けたり、腰をひねる運動を盛んに行うと、ケージの沈み込みやスクリューの緩みが起こり易くなります。これらを防ぐために、術後しばらくは局所の安静が必要なのです。
術後1ヵ月くらいはまだ腰に痛みを感じるので患者も慎重になりますが、次第に痛みが薄れたり、消失していくと、ついつい治ってしまったような錯覚に陥ります。しかし、まだ完治はしていなのです。術後3ヵ月頃には痛みは取れていきますが、患者によっては骨はまだ完全には癒合していないことがあるので、注意が必要なのです。骨が完全に癒合して始めて、完治なのです。60代以降は6ヵ月位はかかると思って慎重にした方がよいでしょう。しかし、過度に慎重になる必要はありません。車の運転は次第に慣らしていくのでよいでしょう。
貴方は慎重な性格のようですので、それ程にならなくても良いと思いますよ。
それでは、お大事に。
2012.08.18 15:10
あつみ
お忙しい中、貴重なお時間を、頂きありがとうございます。

早急に、回答を頂けて、感謝致します。

やはり、今は手術室からかえって来るのを、

祈りながら待ちます。

先生から、回答を頂いて、改めて自分の無知さを

悔やみます。

けど、私達家族は、諦めず、祖母に寄り添い、

あたえられた『結果』を受け止めて、

前を向いて頑張ります。

ほんとに、ありがとうございました。


あり得ない。と、いうことは、有り得ない。

教訓に、頑張ります。
2012.08.18 11:29
drshujisato
Q:
73歳女性(私の祖母です。)
第12胸椎と第2腰椎圧迫骨折の形成手術(人工骨注入)を行って頂きました。ピンピン歩いていた、祖母の右足が、全く動かなくなって、手術室からかえってきたのです。
再び手術をして頂きますが、足を再び動かすことができるのでしょうか?
> 希望はありますか?

A:
私はこの手術を行っていませんので、一般的な話として説明します。この人工骨を注入する手術では、脊髄や神経の障害を引き起こす危険性があることはよく知られています。また、人工骨に対するアレルギー反応を起こし、ショック死した事例もあります。多くは安全に行われているのでしょうが、これらの合併症はあり得るのです。これを避けるため、現在ではバルーンを用いた形成術が行われるようになっています。いづれにしても、リスクを伴う手術治療であることには相違ありません。問題は麻痺した足の回復の目途ですが、脊髄や神経の圧迫が人工骨による圧迫であれば、それを手術的に除去する必要があります。その可能性があるため、再手術が決断されたと思います。また、手術操作の過程で脊髄・神経に障害が加わった可能性もあります。いずれにせよ、再手術の際の所見とその結果を見て判断することになると思います。ご心配でしょうが、時間をかけて治療経過を見ることが必要と思います。
2012.08.18 10:41
佐藤先生 早々のご回答を有難うございました。
大変参考になりました。

年齢を入れ忘れましたが、62歳女性です。

こちらのブログを拝見して、手術に関しての佐藤先生のお考え(レントゲンやMRI所見だけでの判断ではなく、本人がこれから先どうしたいか?を重視する)が私の主治医と一致しておられることから、
質問させて頂きました。

もう何点か、1ヵ月検診で聞き忘れたことを質問させて下さい。

退院後~初外来までの期間(術後3~4週間)の注意として
以下のことを言われていましたが、
1ヵ月経過後はそこまで厳しく制限する必要はないのでしょうか?怖くて、今もまだ制限中です。

① 買い物はカートを使い、2kg以上の物を持たない。
② 洗濯機から洗濯物を取り出したり、濡れた洗濯物を入れた  籠を持たない。
③ 掃除機本体を持たない。 

それから車の運転ですが、背中を伸ばしたまま運転席に収まるのが大変で、
腰や背中に色々なクッション等を入れてやっと落ち着くのですが、
それでも背骨には負担らしくかなり疲れます。完全に社会復帰するためには運転が必須ですが、
こんな状態でも徐々に慣らしていった方が良いのでしょうか?
それとも、まだ無理しないほうが良いのでしょうか?

これからも、不安になった折にはこちらを訪れますので
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


2012.08.18 09:56
あつみ
初めまして。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

73歳女性(私の祖母です。)

今月、8月14日に上記手術を行って頂きました。ピンピン歩いていた、祖母の右足が、全く動かなくなって、手術室からかえって、きたのです。
術後の、MRなどで原因を追求して頂いたのですが、はっきりとしたことは分からず、
1㎝の穴を4ヶ所開け、器具を差しこんで、人工骨を注入すると行った、
『盲腸より簡単な手術だよ!』
と、おっしゃっていたので、私達家族は、不安で絶望で仕方ありません。

MRで、神経の所に、人工骨の欠片が(小さな)映っていたり、左右では、写りかたに、少し違いがあり、右側が、少し神経にあたったのかも、しれないが、原因は開けて見ないと分からない。

とのことで、本日再び手術をして頂きます。後、数分で手術室にはいります。

祖母は、足が、再び動かすことが、できるのでしょうか?
希望はありますか?
2012.08.18 09:55
drshujisato
Q:
第4と第5間の間に1㎝のすべりがあり、腰痛に悩まされておりました。
佐藤先生のブログにもあるように、今後の人生の生活の質を落とさないためにも早めに・・
という主治医の勧めで手術に踏み切りました。
経験豊富な主治医にTLIF手術をして頂き成功しました。
現在は、術前の痛みは皆無。術後3カ月はコルセット着用との
ことで、ほぼ普通の生活を送っています。

極端に重いものを持ったり運動の制限がなくなるのは、術後1年過ぎから、という説明でした。
しかし、医療機関によって術後の生活指針が結構違うようで、少々不安になっています。
>
> そこで今後の生活についての質問なのですが、
> やはり3カ月~6カ月は、骨が完全に落ち着く期間。
> 1年経過で異常がなければ、健康体だったころと同じような生活が可能と思ってよいのでしょうか?
> 注意点を挙げて頂けましたら有難いです。

A:
手術成功おめでとうございます。素晴らしい外科医に巡り合えましたね。
術後の生活上の注意についてですが、ポイントは滑りあっていた骨同士の
骨性癒合が完成して、完全治癒なのです。その期間は年齢によっても違いますが
30代~5代で3~6カ月というのが普通であり、主治医のいう通りです。
ただ、相当の負荷をかけても大丈夫という術後の期間については、個々の患者の条件にも
よりますので、一概には言えませんが、主治医のいわれる1年過ぎと考えていた方が安全だと
思います。私も、医師の立場の話し方としては慎重になりますので、そのように説明しています。
1年過ぎてからは、健康体に戻ったと受け止め、好きなことをやって行って良いと思いますよ。
頑張ってください。
2012.08.18 07:28
はじめまして。宜しくお願いします。

第4と第5間の間に1㎝のすべりがあり、腰痛に悩まされておりました。
私の場合、しびれはなかったものの徐々に腰痛が酷くなり、
佐藤先生のブログにもあるように、今後の人生の生活の質を落とさないためにも早めに・・
という主治医の勧めで、7月初旬手術に踏み切りました。
年間、固定術を130件ほどしている経験豊富な主治医にTLIF手術をして頂き成功しました。

手術時間3時間、入院期間2週間で、特別なリハビリはありませんでした。
退院してからもウォーキングを推奨されたくらいです。

現在は、術前の痛みは皆無。術後3カ月はコルセット着用との
ことで、①背中を曲げない、②捻らない ③重いものを持たない 
点に気を付けて暮らしていますが、くしゃみをした時や
起き上がった後等に痛みを感じたりする程度で、ほぼ普通の生活を送っています。

1カ月検診で異常がなかったので、この先は車の運転も、職場復帰も許可されましたが、
極端に重いものを持ったり運動の制限がなくなるのは、術後1年過ぎから、という説明でした。
しかし、医療機関によって術後の生活指針が結構違うようで、少々不安になっています。

そこで今後の生活についての質問なのですが、
やはり3カ月~6カ月は、骨が完全に落ち着く期間。
1年経過で異常がなければ、健康体だったころと同じような生活が可能と思ってよいのでしょうか?
注意点を挙げて頂けましたら有難いです。

宜しくお願い致します。

2012.08.17 16:29
はじめまして。宜しくお願いします。

第4と第5間の間に1㎝のすべりがあり、腰痛に悩まされておりました。
私の場合、しびれはなかったものの徐々に腰痛が酷くなり、
佐藤先生のブログにもあるように、今後の人生の生活の質を落とさないためにも早めに・・
という主治医の勧めで、7月初旬手術に踏み切りました。
年間、固定術を130件ほどしている経験豊富な主治医にTLIF手術をして頂き、成功しました。

手術時間3時間、入院期間2週間で、特別なリハビリはありませんでした。
退院してからもウォーキングを推奨されたくらいです。

現在は、術前の痛みは皆無。術後3カ月はコルセット着用との
ことで、①背中を曲げない、②捻らない ③重いものを持たない点に気を付けて暮らしていますが、
くしゃみをした時や起き上がった後等に痛みを感じたりする程度で、ほぼ普通の生活を送っています。

1カ月検診で異常がなかったので、この先は車の運転も、職場復帰も許可されましたが、
極端に重いものを持ったり運動の制限がなくなるのは、術後1年過ぎから、という説明でした。
しかし、医療機関によって術後の生活指針が結構違うようで、
少々不安になっています。

そこで今後の生活についての質問なのですが、
やはり3カ月~6カ月は、骨が完全に落ち着く期間。
1年経過で異常がなければ、健康体だったころと同じような生活が可能と思ってよいのでしょうか?
具体的に、注意点等を挙げて頂けると有難いです。

宜しくお願い致します。

2012.08.17 16:26
drshujisato
Q:
腰椎椎間板不安症と腰椎ヘルニアで、昨日MRI検査の結果を聞きました。
MRIの画像では神経の圧迫もないし、L5、4の間とL4,3の間は狭く、黒くなっていて、傷ついているので、関節炎の症状で腰痛があるのでしょう。でも右足さきまでのしびれがある原因はわからない。
座位と長時間の歩行で腰痛と右足さきまでのしびれがひどくなります。しびれの原因が解らないのが心配です。私は前屈すると腰椎にずれがおきるので、寝た状態のMRIではわかるのかなと心では思っていますが、どうでしょうか。

A:
 腰痛と右下肢のしびれが主訴ですね。座位でもあり、立位・歩行で増強する。私の経験からは、L4とL5の間の不安定椎と外側狭窄による腰痛と右下肢のしびれが最も疑われます。脊柱管外側狭窄が見逃されている可能性がありますね。その外には、椎間孔周辺のヘルニアや狭窄性病変の存在です。これらは通常の脊柱管内だけを見る見方では、見逃されてしまいます。私の印象では、別の脊椎外科医の意見を聞くことが良いように思われます。MRIを前屈姿勢で撮影するのと、伸展姿勢でとるのとでは、画像所見に違いが出ます。ご指摘のように前屈すると骨のずれは大きくなりますが、脊柱管は広くなります。これとは逆に伸展すると骨のずれは矯正されますが、脊柱管は狭くなります。
変性すべり症などで脊柱管狭窄を伴う患者では、腰の伸展位が一般的にとりにくくなるのは、そのためです。しかし、椎間板が関与すると前屈位で腰痛や下肢の症状が増強することもあるので、なかなか複雑なのです。
貴方の腰椎の問題は単純ではないようなので、別の医師の意見を求めることが良いと思いますよ。
2012.08.17 12:48
ななこ
佐藤先生、早速のお返事
ありがとうございました。
まっすぐ後方に飛び出してしまい
脊髄を圧迫したことを心配しておりました。

日々、姿勢などに気をつけて、頸にできるだけ
負担をかけない生活をして経過をみてゆきたい
と思います。

頚椎ヘルニアも自然消滅!
そんなことが自分の身におきたら最高ですね。

 本当にお忙しい中答えていただき
ありがとうございました。
2012.08.17 07:02
drshujisato
Q:
>  肩甲骨の痛みから、MRI(首)をとったところ
> 頚椎ヘルニア4番5番とわかりました。
> 後方に出ているため、かるく脊髄を圧迫しています。
> 保存療法で一か月になるところです。
> いまは、痛みは殆どなく、朝おきたとき手が痺れる
> ことがあるような症状です。
> このまま、保存を続けていて大丈夫なのか、それとも
> 少しでも脊髄に圧迫がある場合は、症状が重くならない
> うちに手術を考えるべきなのか悩んでいます。
> また、腰椎のヘルニアのように、頚椎のヘルニアもマクロファージが食べてくれることもあるでしょうか?

A:回答します
 一般論でいうと、現在症状が改善に向かっているようですので、このまま保存治療で経過をみて良いと思います。MRIで軽く脊髄の圧迫が見られるとのことですが、5番6番や6番7番などに原因がなければ、4番5番のヘルニアが脊髄を軽く圧迫して手のしびれが発現していると考えられます。今後、症状の改善が進まなかったり、悪化に転じるようでしたら、治療の再検討を行ってください。頚椎ヘルニアも自然消失することがありますので、経過をみるのも一つの選択肢と思います。
2012.08.16 21:42
drshujisato
質問:
 7年前から頸椎ヘルニアを患っております。
手術を行うならば固定術でと言われています。
最新の良い術方式はございますか?
あれば教えてください


回答:
 頚椎ヘルニアや頚椎症の手術は前方固定術が標準ですが、ヘルニアや狭窄が外側に存在する時には私はMD法で後方から低侵襲に神経根除圧を行っています。すなわち、脊髄の前方からの圧迫に対しては前方除圧固定術、神経根の圧迫に対しては後方から神経根除圧を行っています。具体的には、私の過去のブログをご参照ください。
2012.08.16 21:28
drshujisato
質問:
腰椎固定手術で、Cortical Bone Trajectoryを採用した椎体間固定術とは、佐藤先生がなさっているペディクルスクリュー固定とはどのように違うのでしょうか。
 

回答:
 返事が遅れ済みませんでした。
Cortical bone trajectory(CBT)とは新しいスクリューシステムで、ペディクルスクリューと比較して、形態的には細く、短いスクリューです。両者は骨への刺入点とスクリューの骨内軌道が異なり、CBTは内側の刺入点から椎体外側へ向けて皮質骨の硬い部分にスクリューを挿入します。これに対して、ペディクルスクリューは文字通り、椎弓根内から椎体内の海綿骨という柔らかい骨の中にスクリューを通します。CBTの固定性は硬い骨の中をスクリューを通すので、ペディクルスクリューに優るとも言われています。CBTを用いた椎体間固定は従来の正中切開のペディクルスクリューを用いた椎体間固定(PLIF)よりも皮膚切開は小さく、筋肉の剥離も少なくて済むことが大きなメリットとされています。私は、外側切開で筋肉間を分けてペディクルスクリューを挿入し、椎体間固定を行うので(Mini-TLIFと呼ばれています)、筋肉の骨からの剥離操作は極めて少なく、ペディクルスクリューは固定性を高めるために、最も太く、長めのスクリュウーを外側から強く内側へ向け、丁度、ハの字型になるよう刺入していますので、80歳を超えた方でも今までのところスクリューが抜け、緩んで固定に失敗した患者は経験しておりません。いずれの方法を採るにせよ、経験の浅い外科医が流行に乗って手術を行うと間違いの元ですので、その手術に対する外科医の経験・実績を調べられることが必要です。CMTは比較的新しい術式であり、その術式を取り入れている医療機関でも経験実績がまだ不十分なのが難点と言えましょうか。私自身は今の私のやり方よりもCBTの方が適している患者では取り入れることを検討しています。

2012.08.16 09:37
ななこ
はじめまして。
頚椎ヘルニアの相談なのですが。
頚椎は相談不可でししょうか。

もしよろしかったら、アドバイスをいただけると
とても嬉しいです。


 肩甲骨の痛みから、MRI(首)をとったところ
頚椎ヘルニア4番5番とわかりました。
後方に出ているため、かるく脊髄を圧迫しています。
保存療法の一か月になるところです。

 いまは、痛みは殆どなく、朝おきたとき手が痺れる
ことがあるような症状です。

 このまま、保存を続けていて大丈夫なのか、それとも
少しでも脊髄に圧迫がある場合は、症状が重くならない
うちに手術を考えるべきなのか悩んでいます。

また、腰椎のヘルニアのように、頚椎のヘルニアもマクロファージが食べてくれることもあるでしょうか?

 佐藤先生、よろしくおねがいいたします。

46歳 女
2012.08.16 09:17
くう
安心しました・・・とのんきにしておりましたが、調べてみたら外側型や超外側型のヘルニアは見つけにくいのですね!
腰椎椎間板症との誤診はされやすいのでしょうか??

通っている整形外科の先生がキチンと診断してくださるか心配です。
素人が「超外側型ヘルニアでは?」と口も挟めないですし・・・。

度々の質問申し訳ありません。

2012.08.12 17:49
くう
佐藤先生、お忙しい中、ありがとうございます!

専門の先生でも判断が難しいんですね。
お盆明けまでは鎮痛消炎剤でなんとかしのいでみます。

少しホッとしました。
ありがとうございます!
2012.08.12 09:48
drshujisato
Q:
今年の1月に突然、左足の痺れと痛み怠さを感じ、レントゲン、
MRIをとったところ腰椎は確かに痛めているが、そこまで足の痛みがあるとは思えない。腰椎からではなく頸椎もしくは背中が原因ではないかと言われた。どんな姿勢をとっても痛み、特に夕方から夜にかけて鈍痛とビリビリ感、怠さが酷くなり非常に辛いです。精神的にもイライラすることが多くなりましたこういった症状の場合、どのような生活を心がければ良いでしょうか? 。

A:
私の印象では、腰椎の外側型か超外側型の椎間板ヘルニアではないかと思います。この診断は脊椎専門医でも困難なのが現状です。現状では、安静にして、消炎鎮痛剤を服用するか、消炎鎮痛剤の座薬が良いと思います。ブロックも効果あると思いますが、盆休では難しいですかね。
2012.08.11 23:29
drshujisato


Q:
MRIに認められるModic change type 1は文献では、腰痛や不安定性の
要素になっているとありますが、先生のご意見を頂戴できればと思います。


A:  
ご指摘のようにMRIにてmodic change type1を認めることは少なくありません。
ヘルニアの存在する上下椎体に認めることも、特に症状とは無関係に偶然に認めることもあります。
私はこのMRI上の変化所見は手術成績には直接に影響しないと考えています。私はmodic chageの臨床的意義づけは慎重にすべきとの立場です。やはり、脊柱管や椎間孔の狭窄性病変や不安定性などの臨床的意義が大きいと考えています。私は手術治療を判断する際にはmodic chage type1の存在には特に配慮していません。今までの経験から、神経の除圧が的確で不安定性がなければ、良好な手術結果が得られると考えています。

2012.08.10 00:10
HIROKO
佐藤先生 早速のお返事ありがとうございました。

ヘルニアのタイプによって自然治癒のしやすさに差があり、私のはMRI画像でみると明らかに自然治癒しにくいタイプだということなのかな?と思っていましたが、それほど単純にわかるものではないのですね。

先週前半の強い痛み→小康→先週末のさらに強い痛みで、耐えられないと思い、外科医の先生にかかることになったのですが、その後強い痛みが引いて数日たっています。
・やはりもう少し保存治療を続ける余地はあるのではないか
・けれども「保存治療で着実に改善が進んでいるか」については、状態の良い悪いを繰り返しながら少しずつ悪化してきているように感じている
このことを外科医の先生にもう一度相談して、今後どうするか決めたいと思います。

指針をいただき、本当にありがとうございました。
2012.08.09 21:14
しばた
佐藤先生ありがとうございます。

背椎専門医へ相談してみます。
石川へは遠方で行けませんがこのようにメールで親身に回答して頂けるドクターもいらっしゃるのだと感激しております。

また不安な時は相談させてください。



2012.08.09 11:18
drshujisato
Q:
1、ボルトを抜いた後、痛みが軽減したのはなぜでしょう?
2、術後に、いろいろ痛みが、軽減した為、無理をしたこともあります。そのようなことから、痛みが出たのでしょうか?
3、痛みが一時的に、改善したという事は、保存療法で、痛みのコントロールは出来るでしょうか?一時的にでも、痛みが、軽減した事は、希望となるでしょうか?

A:ボルトを入れた後、痛みが続き、抜いたあと痛みが消失し、その後、再び痛みが再発したとすると、固定術自体と関係した痛みと考えられます。抜いた後、再び元の痛みが再発したのなら、痛みを出した原因自体が
治りきっていなのでしょうか。

Q:
4、腰で、病院に行きましたが、手術は、綺麗に出来ていると言われました。他に、原因が、あるとすればそれは何でしょう?
5、毎日、痛みが、激痛です。治す方法はありますか。

A:手術がきれいに出来ていることと症状が良くなることは基本的には一致しますが、一致しないこともあります。それは、手術した部位と症状の原因部位が異なる場合です。激痛の治療に関しては、激痛の原因を診断することが先決と思います。

Q:
6、腰に金属が入ったままなのは、痛みと関係がありますか?

A:
残っている金属とは椎体間のケージのことですか。骨の固定が完成していれば、その金属が問題になることは考えにくいと思いますよ。



2012.08.09 00:35
drshujisato
Q:
病院を替えるとすると個人の整形外科ではなく総合病院の方がよろしいですか。

A:
お答えします。
 基本的に保存治療でよくなるか否かを判断してもらうことが必要と思います。
是非、脊椎手術を専門に行ってる医師の意見を聞かれることをお勧めします。


2012.08.09 00:21
drshujisato

Q:
、MRI画像等から自然治癒しない椎間板ヘルニアだと判断され、手術した方が良いと確信されたのだと考えてよいでしょうか。個別の症例から、かなりそういったことがわかるものなのでしょうか。

A:

お答えしますね。
ヘルニアが自然治癒するか否かを早い段階で予測する方法は残念ですが、ありません。しかし、発症後月単位でMRIでヘルニアの経過を追うと、自然吸収消滅するヘルニアは画像上でヘルニアの色調が変化していきます。さらに、造影剤を注射してMRIを取ると、自然消滅するヘルニアは造影剤に染まるようになりますので予測できます。それは、自然経過をみることの出来る程度の症状のヘルニアなら、時間をかけて確認することがよいと思います。MRIのこのような変化と共に症状も軽減していくでしょう。
さて、外科医は手術でヘルニアの症状が劇的に良くなることを十分に経験し、知っています。また、外科医を受診する患者の多くは保存治療でよくならなかった患者ですので、手術になる割合が高くなります。私の場合も同様です。判断上、大事なことは保存治療で着実に改善が進んでいるかです。もし、進んでいるのなら、保存治療で経過をみるのでよいと思います。しかし、改善の進まないヘルニアに対しては手術治療も考慮すべきと私は思います。ブロックなどの保存治療は自然治癒力を前提にした対症治療です。 
2012.08.08 23:52
しばた
お忙しい中、早速のご返信に大変感謝しております。

ドクターがおっしゃる苦痛を伴う治療と言うのは神経根ブロック注射とエピドラスコピーです。ヘルニアの治療を行う場合はいきなり手術ではなく段階を踏まえてが普通とのことでした。

私としては、そんなに苦痛を伴う治療をする前に手術を希望したのですが手術は最終段階だと言われました。

座る以外は普通に歩けますし走れますので私の立ち居振る舞いを見てドクターは大したことないと判断されているのだと思います。

病院を替えるとすると個人の整形外科ではなく総合病院の方がよろしいですか。

佐藤先生のご意見を伺いたく存します。
よろしくお願いいたします。
2012.08.08 09:55
koi
37才 女性
私は、4年前に脊椎不安定症で5番ーS1の固定術をしました。2年たっても、腰の痛みが取れなく、股関節、肩、背中、お尻にまで痛みが広がりました。歩けない事が多くなり、痛みの場所が、ボルト付近だったため、抜釘を考えて、1年前に、抜釘をしました。抜釘をして、3カ月ほど、すべての痛みが、軽くなり歩けるようになりました。しかし、徐々に股関節と、腰の痛みが出てきて、また、歩けなくなってきました。そして、痛みは、肩、背中、にまで達するようにナチました。線維筋痛症と診断された事もあります。股関節は、臼蓋形成不全と診断されましたが、それ程、状態は、悪くないので、腰から来ているかもしれないと言われました。そこで、お聞きしたいのですが、
1、ボルトを抜いた後、痛みが軽減したのはなぜでしょう?
2、術後に、いろいろ痛みが、軽減した為、無理をしたこともあります。そのようなことから、痛みが出たのでしょうか?
3、痛みが一時的に、改善したという事は、保存療法で、痛みのコントロールは出来るでしょうか?一時的にでも、痛みが、軽減した事は、希望となるでしょうか?
4、腰で、病院に行きましたが、手術は、綺麗に出来ていると言われました。他に、原因が、あるとすればそれは何でしょう?
5、毎日、痛みが、激痛です。治す方法はありますか。
6、腰に金属が入ったままなのは、痛みと関係がありますか?

取りとめのない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
2012.08.08 06:13
drshujisato
Q:
去年の暮れに発症。MRIを撮ったところL5に小さなヘルニアがありました。
ドクターはこの程度だと手術の適応外だとおっしゃられています。
ドクターはすこしずつでも回復に向かっているので苦痛を伴う治療法はできるだけ避けてブロック注射を続けてみる方向でお考えのようなのですが本当に神経根症状の辛い痛みが消えるのか不安です。

A:
お答えしますね。MRI上のヘルニアの大きさで手術が決まるわけではないですよ。神経への影響が強いか弱いかで手術の必要性が決まるのです。つまり、ヘルニアが小さくても神経の周囲の骨のスペースが狭い部位では神経の症状は強くなります。これとは反対にヘルニアが大きくても神経の周囲の骨のスペースが広い部位では神経の症状は無いか、あっても軽く済むのです。骨のスペースが狭い部位とは脊柱管の外側部と椎間孔です。これらの部位では小さなヘルニアでも強い症状になります。保存的治療でよくなる場合はヘルニアが吸収縮小する場合で、発症後1ヵ月前後で症状の改善が進むのが一般的です。もし、吸収縮小しなければ、神経は圧迫され続けますので、慢性化し、神経障害が進行する危険性があります。ドクターの言う苦痛の伴う治療とは手術のことを言うのでしょうかね。最小侵襲手術の痛みは問題にならない程であり、ヘルニアの痛みの方がはるかにつらいものですよ。発症が去年の暮れとのことですので、余りにも長引いていると思います。外科手術を専門に行う医師の診断を受けることをお勧めします。

2012.08.07 23:24
しばた
すみません。今ほどメールさせて頂きましたしばたです。
年齢と性別の記載を忘れました。

40才 女性。

何卒よろしくお願いいたします。
2012.08.07 10:02
しばた
ご相談です。
去年暮れに仕事でパソコン操作中急に右腰が痛くなり、ほどなくして太もも外側大転子近くが痛くなり、一番酷い時には膝下外側や脛、親指の軽いしびれがありました。

MRIを撮ったところL5に小さなヘルニアがありました。
ドクターはこの程度だと手術の適応外だとおっしゃられています。
現在はペインクリニックで硬膜外ブロック注射を6月から週1回のペースで続けておりますが持続効果は2~3時間程度です。
急性期のような激痛はなくなるも、未だ太もも外側と膝下外側の痛みはたまにあり、一番つらいのがその日のコンディションにもよりますが椅子に痛くて座れないことです。

ドクターはすこしずつでも回復に向かっているので苦痛を伴う治療法はできるだけ避けてブロック注射を続けてみる方向でお考えのようなのですが本当に神経根症状の辛い痛みが消えるのか不安です。

このような症状で手術は不要なのかお聞かせください。

大変お忙しい中とは存じますがよろしくお願いいたします。
2012.08.07 10:01
drshujisato
Q:
腰椎固定手術をした後、ねじ?は数年後に取り出すのでしょうか。現在55歳女性ですが、骨粗鬆症の治療をしています。
もっと高齢になった時、固定されている自分の骨自体がもろくなったら、固定はどのようになるのでしょうか。

A:
> お答えしますね。
>  確かに患者側からすると気になる疑問ですね。腰椎固定術では、ペディクルスクリューと呼ばれる通称ボルト、或いはねじですが、これらはすべり合っている骨同士が自分の骨で癒合するまでの間の、いわば仮り止めのような役割なのです。腰椎固定といいますと、通常は骨と骨の間にスペーサーと呼ばれる金属を挿入し、その中や周囲に手術の時に採取した患者の骨やセラミックなどを移植します。これらがやがて新しい骨を誘導し、すべり合っている骨同士が骨でつなぎ合うことになるのです。ねじは骨同士がつながるまでの間、その部分の動きを止めるために使われているのです。手足の骨折の治療では、ギブスで骨折部を固定して治療しますよね。それと理屈は同じです。骨同士は動きがあると癒合せず、偽関節といって、病的に動く状態が続くことになります。それを起こさせないようにするためのねじなのですね。骨同士が本格的に癒合するには、年齢・性にもよりますが、普通3~6ヵ月はかかるのです。骨が癒合してしまいますと、もはやねじは不要になるのです。以前は骨がつきましたら、再手術を行い、ねじを取っていたのです。しかし、ねじがチタン製になってからは、あえて抜かなくなっています。チタンはインプラントとして多用されている金属ですからね。理想的には、チタンと言えども、身体にとっては異物ですので、抜去が望ましいことはいうまでもありません。私も骨が癒合したからと言って、ねじを抜くことはしていません。それで問題が起こった症例は経験していませんよ。骨粗鬆症で骨が弱くなっても骨同士が骨でつながっているのですから、そう心配されなくてよいと思います。しかし、外傷などで骨折した時にどういうことが起きるか、多少の心配は残りますね。あくまでも多少です。
2012.08.07 00:11
1患者
佐藤先生様

丁寧な回答ありがとうございます。
まだよく解明されていない部分が多いのですね。
ありがとう御座いました。
2012.08.05 21:10
drshujisato
Sachikoさん
 返事が遅くなりすみませんでした。

ご高齢のお母さんのこと心配ですね。T12の圧迫骨折とのこと。現在、圧迫骨折を受けた骨の中に特殊なバルーンを挿入して、つぶれた骨を矯正する治療が行われ始めています。この治療だと、痛みは早期に消失することから、これからの新しい医療法として期待されています。しかし、多くの圧迫骨折は保存的に治療されており、骨はつぶれたままでも痛みは取れていくのが普通です。担当医はお母さんの年齢と骨の状態から保存治療が妥当と判断されたのであろうと思います。コルセットを着用して、早期に離床開始していくことが良いのではと思います。担当医とよく相談してみて下さい。


> 83歳の母親です。脊椎圧迫骨折Th12で、骨粗鬆症が、ひどいため、手術が、できないので、2、3ヶ月の長期安静と言われました。50%の割で、寝たきりになる可能性が、あると。現在、月痛のため,病院で,寝たきり,また、来週には,長期うけいれてくれるほかの病院にうつされます。こんな状況でも、何か積極的に、よくなるほうはないでしょうか?
2012.08.05 19:45
drshujisato
学会のため返事が遅れました。質問に答えましょう。

痛みがどうして起こるのか。基本的には勉強されたように皮膚への痛覚刺激が脊髄を通して、脳に伝達されて痛みを感じるのですね。その逆に脳や脊髄の病気が手や足、顔などに痛みを出すこともあるんですよ。このメカニズムは色々検討されてきたましたが、まだ完全に解明されていません。おおざっぱに言うと痛みを起こす神経系統とそれ抑制する神経系統のバランスが崩れることによって起こると考えられています。例えば、視床出血の後遺症としてやっかいな症状に視床痛があります。この痛みは患者にとって大変つらいものになります。また、脊髄損傷を受けた患者が手足の不快な痛みに悩まされることも多いんですよ。これらの痛みは中枢性の痛みであり、末梢性の痛みとは異なる仕組みで起こるのです。それでは、腰の場合はどうでしょうか。腰の神経は末梢神経です。この神経がヘルニアなどで傷害を受けると、その神経が支配している皮膚の領域に痛みを感じます。例えば、腰椎4と5番の間のヘルニアでは5番の神経根が障害され、皮膚の痛みは5番の神経が支配する下腿外側や足背に強く起こります。これは神経の直接的傷害による刺激が脳に伝わり、その神経の支配領域に痛みとして感じるのですね。実は、ここに痛みが精神的なものと捕らえられてしまう理由があるのです。腰のヘルニアを除去したにも関わらず、患者は痛みを訴え続ける。医師はヘルニアを取ったのだから痛みは良くなるはずと考えます。それが良くならないのなら、痛みが患者の脳に記憶されてしまったためと理解するのです。確かに幻肢痛といって、下肢を失った患者が無いはずの足の指に激痛を訴えるという不思議な現象がありますので、脳に記憶された痛みはあるのです。しかし、ヘルニアの手術後も痛みを訴え続ける患者の痛みが脳に記憶されてしまった痛みとは即断できないのです。手術で摘出されたヘルニアが本当に患者の痛みの原因であったのか、疑問を持つに十分な程ヘルニアの診断はまだまだ不十分で困難なものも多いのです。私は精神的なものと見なされたヘルニア患者の再手術を行い、痛みを改善してきました。そのような誤った手術の犠牲者は少なくありません。そのようなことが繰り返されないように私は警鐘を鳴らしているのです。この問題は実に複雑で難しいですね。私の伝えたい真意があなたに伝わることを願っていますよ。
2012.08.05 19:33
一患者
佐藤先生様

お忙しい中ご回答大変ありがとうございます。一点だけ追加質問をさせてください。

痛みの認知は抹消神経の痛み受容器に発痛物質が感作して、生ずると知りました。
つまり例として、足先が痛いのであれば、その部分の抹消神経の痛み受容器が、痛み原因物質を認知し脳へ電気信号として痛みを伝え脳が痛みを認識する。

では、腰椎部の神経が炎症をうけるとなぜ、下肢の痛みとなるのでしょう?腰椎部の神経の炎症が、下肢の痛み受容器をかってに感作させるのでしょうか?そんなことは理論的にないと思うのですがいかがでしょうか?
試してガテンの内容がこの通りであれば、納得してしまいます。
ヘルニアにゆる下肢の痛み痺れが、上記の理論に会わないと考えますがどうでしょうか?

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2012.08.03 06:24
drshujisato
お答えします。
 もっともな質問ばかりで、多くの方々が疑問に感じている事を聞いていただきました。
次のように答えを準備いたしました。

(1)なぜ、除圧をすると痛み、痺れが治るのでしょうか?
  回答:神経根が椎間板ヘルニアにより圧迫され、神経根を覆っている膜、神経根嚢と言いますが、この部分に炎症が発生すると激痛になります。さらに、圧迫が持続し神経自体に障害が加わると神経機能障害としてのしびれや麻痺などが発生します。実は、この神経の圧迫状態と動きによる神経への持続的刺激が加わることで痛みは強くなり持続性となるのです。手術でヘルニアを摘出すると、神経根の圧迫状態と動きによる刺激がなくなるために、痛みは消失に向かい、神経機能は回復に向かうのです。しかし、神経の障害が強いと、神経の機能回復は不十分に終わります。

(2)NHKためしてガテンでも放送されたとおり、ヘルニアでも まったく痛みがでない人が沢山おり、神経の圧迫が原因でないことが現状調査で示されています。
たまたま除圧したから治った、治らない場合は除圧がきちんとできてないと簡単に結び付けられるのでしょうか?
回答:ヘルニアは症状を伴うものと伴わないものがあります。その通りです。一人の患者にヘルニアが複数個みつかり、どれが症状の原因か診断の難しいことがあります。MRIによるヘルニア診断の精度は上がってきましたが、まだまだ不十分な段階です。診断できていないヘルニアは少なくありません。例えば、外側型ヘルニアや超外側型ヘルニアなどの診断は未だに困難であったあり、脊柱管狭窄症や椎間孔狭窄症、すべり症などと合併しているため診断が難しいものもあります。つまり、ヘルニア自体の確実な診断がまだまだ困難というのが現状です。そのために、手術の必要な患者で手術は不要と診断がなされたり、手術を受けたが症状が良くならなかったり、期待はずれの診断・結果が起こります。私のブログでかって批判しましたが、ためしてガッテンの放映内容は脊椎外科を専門とする私には納得のいかない異議の多い内容でした。テレビで放映されるから、どこそこの教授だから正しいとは限りません。この問題を論じると長くなりますので、このあたりで止めましょう。
しかし、確実に言えることはヘルニアによって起こされている痛みならヘルニアを摘出すると良くなります。しかし、ヘルニアによる痛みでなければ、ヘルニアを摘出しても痛みは取れません。このあたりのことが、一般の方々には理解しにくい点と思います。

(3)桂歌丸師匠は、有名な医師に何度も手術してもらいながら 、なぜ治らないのでしょう?
誰もが、疑問に思うと思います。
回答:師匠の腰のことはよく知りませんが、難しい治療判断の必要なヘルニアであったかも知れませんね。有名な医師が手術をしても良くできないヘルニアがあるのです。パーフェクトな医師はこの世に存在しませんからね。

(4)神経の圧迫に原因があるのなら、原因を取り除ければ皆治る はずです。皆が治らないのなら、それは原因とはいえないと思いますがいかがでしょうか?
回答:そう理解すべきではないと思いますよ。神経の圧迫が原因であるなら、原因を取り除けば皆良くなるのです。原則ですがね。皆が治らないのは問題になっている原因がきちっと処理されていないから、それほど腰椎の病気の診断と治療が難しいから、私はそう考えますよ。




2012.08.03 01:21
Sachiko
83歳の母親です。脊椎圧迫骨折Th12で、骨粗鬆症が、ひどいため、手術が、できないので、2、3ヶ月の長期安静と言われました。50%の割で、寝たきりになる可能性が、あると。現在、月痛のため,病院で,寝たきり,また、来週には,長期うけいれてくれるほかの病院にうつされます。こんな状況でも、何か積極的に、よくなるほうはないでしょうか?
2012.08.03 00:19
一患者
佐藤先生

ご質問させていただきます。
なぜ、除圧をすると痛み、痺れが治るのでしょうか?
NHKためしてガテンでも放送されたとおり、ヘルニアでも
まったく痛みがでない人が沢山おり、神経の圧迫が原因でないことが現状調査で示されています。
たまたま除圧したから治った、治らない場合は除圧がきちんとできてないと簡単に結び付けられるのでしょうか?
桂歌丸師匠は、有名な医師に何度も手術してもらいながら
なぜ治らないのでしょう?
誰もが、疑問に思うと思います。
神経の圧迫に原因があるのなら、原因を取り除ければ皆治る
はずです。皆が治らないのなら、それは原因とはいえないと思いますがいかがでしょうか?
是非ともお答え頂きたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


2012.08.02 13:07
drshujisato
質問概要
 内視鏡下で手術をしました。診断はL5腰椎椎間孔外狭窄でヘルニアはあるだけで関与はしていなかったようです。右の手術を行い右の下肢痛がほぼ消失しています。ただ腰痛がずっとあって手術後も変わらず残っています。不安定性もあるため重労働者であれば固定も考慮したようなのですが、年齢や他椎間のことも考慮して今回は除圧のみしました。今も腰痛は変わらずあり立位や坐位を続けることが困難です。

お答えします。
 長い罹病期間でご苦労されましたね。最後にかかられた医師は椎間孔外狭窄を適切に診断され、手術も的確であり、秀逸な外科医と思います。さて、それでも残る腰痛の問題ですが、立位も坐位のいずれも痛みが増強するとのこと、腰椎不安定性と椎間板の関与した痛みと思われます。もし、そうであれば腰椎固定術が必要になる可能性が高いと思われます。腰椎固定術は一般には侵襲性の高い手術ですので、手術による強い腰痛が残ることも少なくないため、余程症状が悪化しない限り、積極的には行われていないのが現状です。そのようなことで、すべり症や不安定椎、分離症などで悩む患者が多いですね。しかし、私が行っている最小侵襲手術は腰痛が残る頻度は低いため、固定術の適応をかなり拡大しています。腰痛のみでも、半年以上、生活に支障をきたしている患者では手術適応としています。まだ、全国でも最小侵襲固定術を安定した成績で行っている医師が少ないのが悩みですね。いづれにしましても、現在の腰痛の原因診断が先ず、優先されます。それが確定してから、治療法を検討することが必要と思います。検査の結果がでましたら、またご相談下さい。お待ちしています。
2012.08.02 00:02
drshujisato
> お疲れのところ、毎回ご丁寧に
> お返事いただきまして
> ありがとうございます。


どう致しまして。これからも、困った時にはいつでも医療相談室へ来て下さい。
2012.07.31 23:36
drshujisato

> 1年前のMRI画像ですが、それを見て
> 狭窄の箇所が、たくさんあるから
> (ここも、ここも、と言いながら、5つは、あったような)
> 内視鏡手術は無理ですね、大きく切開しないと、
> と言われました。残念です。
> 高齢者が狭窄箇所が、たくさんあって
> 大きく切開する手術の場合の
> 注意点というか・・・危険度、とか・・・
> どんなことが、あるのでしょうか。
> 内視鏡手術では無理、と言われて
> 私も、不安になってきました。



お答えしますね。
 高齢者の脊柱管狭窄症はMRI画像上では、複数箇所に存在していることが普通です。しかし、画像上、多数の狭窄があるから、それらが全て症状に関係しているわけではありません。症状に関係している狭窄部分と無関係の狭窄分が混在しているのです。それを見極めなければ、絨毯爆撃のような手術になります。すなわち、大きな切開を加えて、狭窄部にことごとくメスをいれることになるのです。私は超高齢者を含めて、多数の高齢者の脊柱管狭窄症の手術を行ってきましたが、殆どが1カ所、せいぜい2カ所の手術で症状の改善を図ってきました。私がいつもブログで書くところの脊椎外科医の診断力の重要性がここにあるのです。MRI画像に見られる狭窄症の所見がすべて症状にかかわっているわけではないという私の中では常識になっていることが、世間ではまだまだ常識にはなっていないのです。患者さん達が迷い、混乱する理由がここにあるのです。
2012.07.31 20:54
drshujisato
レントゲンで、腰椎5番と6番の骨がずれて、不安定になっています。、
2時間の座位で、腰から右足さきまでの、痺れや、長く歩くと脚の痺れと腰痛がでます。最近、2,3時間座位の仕事を1週間毎日したところ、トイレにもすわれない位の腰痛と臥床でも両足に痺れがあ
ります。
腰椎固定手術を受けて症状が改善し、ハイキングや4、5時間座位の仕事ができるようになることはありますか
佐藤先生に診察していただくことはできますでしょうか。
手術を受けるなら佐藤先生にしていただきたいです。
紹介状は必要でしょうか。MRI,レントゲンフィルムはお借りします。



お答えします。腰椎すべり症で不安定性があるとのこと、腰椎固定術が必要になると思います。手術をすれば、ハイキングや5時間と言わず、通常の生活に戻れる可能性が高いですよ。
勿論、診察も手術も引き受けますので、一度、外来受診して、腰の状態を調べさせて下さい。
紹介状はあればあったでよいですが、無理にとはいいません。
MRIなどの写真については、私の写真の取り方がありますので、不要です。
私の外来は予約制になっていますので、病院の秘書室宛に電話して頂ければ、良いですよ。
2012.07.31 19:03
drshujisato
5月3日ぎっくり腰になりました。先月6月29日から右足太腿の激痛が始まりました。
7月3日MRIを受けて椎間板ヘルニアが発覚しました。そんなに大きなヘルニアではないそうです。
ブロック注射やお薬で3周目過ぎ頃から歩けるようになり楽になったと喜んでいたのですが、右の足が上がらないことに気づき・・・

 回答します。それは大変ですね。L5神経の麻痺が悪化したのですよ。ヘルニアが小さくても神経を圧迫する部位によっては神経への影響が大きくなります。痛みが楽になったのは、良くなっていたからではなく、神経の麻痺が進んだのです。完全に神経が麻痺しきると、足が下垂足といって、下がったまま上がらなくなります。歩行に装具が必要になりますよ。早急に手術することが必要な状態です。
2012.07.31 15:00
drshujisato
> それはお困りですね。
> 私と同じ小松市在住でしたら、是非、私の外来を受診してください。
> 50%の治癒率という意味がどういう意味かわかりません。
> 患者が満足する率が50%なのか、仮に骨が50%の確率で治癒しても症状が改善しなければ
> 意味ないですからね。
> 私の脊椎専門外来は予約制ですので、病院へ電話してください。
> 予約は医療秘書室が担当しています。
2012.07.30 21:01
drshujisato
冷静に経過をみましょう。
必ず治る、治せる病気ですからね。
頑張ってください。
不安になったら、また、来て下さい。
2012.07.29 00:24
優子
早速のお返事ありがとうございます。不安と恐怖で苦しんでいましたが、かなり 気が楽になりました。
希望をもって過ごします。頑張ります。
2012.07.28 23:36
drshujisato
お答えしますね。
 椎間板ヘルニアは自然吸収されて消えてしまうものが多いんですよ。どんなヘルニアが自然に消えていくか、消えずに残るかが専門家により検討されています。MRIの検査条件にもよりますが、黒く見える物は硬く、白く見える物は柔らかいんです。貴女のは柔らかいので、自然吸収される、つまり自然治癒する可能性が高いと担当医は判断したのですよ。そうなるかどうかは経過をみて判断することが必要です。発症後1ヵ月過ぎて症状の改善が進めば、そのまま経過をみて良いと思いますが、改善しない、あるいは悪化する場合には期待する自然治癒経過をとっていない可能性がありますので、MRIにより再検討することが必要です。
良くなることを祈ります。
2012.07.28 22:41
優子
佐藤先生 

46歳女性です。ネット相談室はとてもありがたく思います。
専門医がわかりやすく答えてくださる場所など、ほとんどないと思います。こういう先生もいるんだと思うだけで嬉しくなります。

さて質問なのですが

一昨日 腰椎ヘルニアの診断を受けました。MRI写真で、5番からムニューと黒いものが少し出ているのが見えました。

医師は期待をもたせるのもなんだけどと前置きしてから、普通は真っ黒なんだけど、これは中に白い線が見えるので、こういう場合は3カ月くらいで自然に治ることがあるんだよね・・・とおっしやいました。


そういうものなんですか?


今は右臀部からふくらはぎ外側にかけて痛みがひどく、痛みどめを飲みながら終日横になっている次第です。
手術は必要ならしたいのですが、そこまでも必要もないのか? 迷っています。




2012.07.28 19:14
drshujisato
回答します。
 クリニックなどでは、MRIを持たない施設が多いので、保存治療が無効になるまで、MRIは行われないことが普通ですね。MRIを有する施設でも、早くには行わないようです。保存治療が先ず、優先という考え方があるからですね。大きくは間違いないと思いますが、ずるずると保存治療に流される場合が多いので症状の推移に注意を払ってください。症状が改善しているなら、それでよいですが、良くならない、悪化する場合にはMRI精査が必要ですよ。
2012.07.28 16:01
drshujisato
回答します。
 症状の起こり方から椎間板ヘルニアと思います。ストレッチが悪さしましたね。今後の症状の経過については、ヘルニアの部位・程度、ヘルニアによる神経の圧迫程度によります。現在、足に違和感を感じる程度であれば、良くなる見込みはあると思います。しかし、安静を保ち、腰に負担をかけないことです。ヘルニアが更に悪化することがあるからです。消炎鎮痛剤を服用して、安静が大事です。その後の経過を見守りましょう。良くなる場合でも、1ヵ月くらいはかかります。坐骨神経痛とぎっくり腰と言われているとのことですが、これらは症状・現象を表現しているだけですので、症状が長引くようでしたら、MRIで検討が必要です。
2012.07.27 23:14
drshujisato
みやびさんへ
 臀部から左足の甲にしびれが走るのは左l5神経根(第5腰神経根)の症状と思われます。
腰椎4番と5番の間のヘルニアや狭窄症で起こることが多いです。中学性の頃からというと、分離症が関係することありますが、CTで分離症と言われていないのなら、関係ないんでしょうね。やはり、一番疑われるのは椎間板性の問題でしょう。腰が右に曲がっているのは、左に体重の重心をかけられないためであり、筋肉のアンバランスはその結果として起こっているものと思います。筋肉のアンバランスが先にあって、痛みがでているのではないと思いますよ。ですから、筋肉のバランスを良くする試みは症状を悪化させても、良くすることはないと思います。ここが腰椎の病気の診断の難しさです。必ず、腰椎に治療を要する問題がありますので、それを診断できる医師を見つけなければならないですね。実はそれが一番難しい問題なんですね。どの地域にも同じような悩みをかかえているようです。
2012.07.25 12:10
drshujisato
> > ふじえさんへ
> >  腰椎疾患の診断はなかなか難しくて、最終的には自分の目で見て診断する必要があるんです。他の医師の診断と私の診断が異なることは少なくないんですよ。まずは、現症状に対する正確な診断をつけることが先決です。治療の検討はそれからです。たぶん、腰の病気ほど色々と相反することや悲観的なことが話題にされる病気はないように思います。それだけ、治療結果には色々な因子が関係するのですね。大事なことはふじえさんのお母さんの現状をどうよくできる可能性があるのか、それを判断できる医師の診断を受けることです。私の所では、狭窄症の手術入院は約2週間ですが、最終的には術後の状態を見て決定します。現在、京都から腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けにきて、手術の終わったた患者さんが入院しています。その方は40代です。若い人なら、身動き取りやすいですよね。
2012.07.24 23:21
drshujisato
森下さんへ
 L4/5の腰椎すべり症による狭窄症ですね。現在の状態なら、まだ手術は見合わせるというのが一般的な脊椎外科医の意見でしょう。しかし、これは従来の考え方であり、生活の楽しみを犠牲にするなどを強いられます。実際、好きな水泳や登山ができない状態ですよね。さらに、加齢に伴い、今後狭窄症は進行し、症状は進むと推測されます。そして、いづれ、手術が必要になる時が来ると思います。その時をいつ、どんな状態の時と考えるかの判断が必要になるでしょう。私は、ブログでいつも書くように、生活の質を重視します。そのため、一般の外科医よりも早い段階で手術に踏切ります。手術は固定術が必要と思われますが、女性は70歳を過ぎると骨粗鬆症が進み、固定術の成績が低下する傾向もありますので、手術時期の判断は重要と思いますよ。しかし、従来の大きな侵襲の固定術は手術自体が痛みを残すことがあるので、手術法は慎重に決めてください。
2012.07.24 19:41
森下
いつもありがたく拝見しております。
腰椎の固定術の提示をされていますが、急ぐことはないと言われています。
激しい腰の痛みは運動両方でなくなりましたが、足の違和感や、
一日中歩き回ることや、大好きな水泳や登山はできない感じです。
日常生活で痛みをさほど感じない状態で、手術は避けるべきでしょうか?
歩行は現在2キロくらいなら歩いても疲れる程度です。
病名は第四腰椎すべり症による脊柱管狭窄症といわれています。
46歳 女性です。 よろしくお願いいたします。
2012.07.24 10:06
drshujisato
回答いたしますね。
腰部脊柱管狭窄症の症状であることは間違いないでしょう。陰部あたりに痛みやしびれがあるそうですが、相当に狭窄症が進んでいます。狭窄症は加齢と共に進行する病気です。今まで受けられた治療は保存治療、対症治療と言って、病気の根本を治す治療ではありません。病気は進行しているのです。症状の進行を食い止め、少しでも改善に向けるためには手術治療しかありません。私は90歳までの狭窄症を手術しています。切開は17mmくらいで1カ所なら1時間未満、出血量は10mlくらいで手術しますので、超高齢者の手術も可能になるのです。翌日から歩行を開始できます。しかし、このような手術を行う施設は極めて少ないのが現状です。もし、私の所へ連れてこられるのなら、手術治療を検討いたしますよ。狭窄症の手術で寝たきりになったり、車椅子になった患者を私は経験しておりませんよ。前向きに考えてください。

2012.07.23 23:54
drshujisato
良くある訴えです。先ず、L5/S1の外側型ヘルニアで固定術はさておき、L5神経根症状の改善が思わしくないということですが、その可能性は二つあります。一つは、既にL5神経根の障害が進んでおり、しびれや冷感などの症状が固定して残った可能性です。もう一つの可能性は神経の除圧が不十分のまま固定術が行われた可能性性です。後者の場合は、L5神経根がわかり易く言うなら骨の中に生き埋めの状態であり、痛みは取れていくのですが、神経根障害としてのしびれなどが残りやすいのです。しかし、どちらの可能性が該当するにせよ、これが外側型腰椎椎間板ヘルニアの手術治療の平均的なレベルであり、結果です。痛みがとれ、症状の悪化が起こらなければ、良しとする現在の治療レベルと言って良いでしょう。術後6ヵ月が経過しているようですので、今後多少改善はあると思いますが、現在の症状は基本的に残ると考えた方が良いと思います。神経機能の回復期は術後約3~6ヵ月と制約があるのです。
そういうことですので、現在の段階では薬は効果を示しません。
2012.07.23 23:38
小林
佐藤先生

いつもブログを拝見致しております。

御相談ですが、去年10月左足の下肢痛で病院に行った所、椎間板ヘルニアとの診断を受け、年末まで保存治療を受けておりましたが、1月再び激痛に襲われ、今までの開業医の整形外科から紹介状を頂き、総合病院でMRIを取った所 L5-S1の外側ヘルニアと診断され 月末に腰椎固定術の手術を致しました。術後6カ月ですが、下肢痛は少ないのですが、 足のしびれと左足の血管の詰まり感と言う様な症状が中々改善されません。

定期検査の際血流を改善する薬も処方されましたが、効果がありません。

この後遺症はまだまだ続くのでしょうか?

御忙しいとは思いますが、お答え頂ければと思います。

38歳 男性
2012.07.23 16:00
drshujisato
私の外来には貴女と同じような悩みを抱えて受診される患者が多いんですよ。
医師の多くは学んだ事以上に先に進めないのが普通です。
いつの時代も先進的な医師とその時代の平均的レベルに到達することが精一杯の医師がいるんです。
特に医学は日進月歩といわれる領域ですから、この傾向が顕著に表れます。
とにかく、患者の身になりベストを尽くす実力のある医師に巡り会えることを祈ります。
このような医師をどう選ぶかが患者にとって最も難しいことは良く分かっています。
それでも、尚、医師選びを慎重に行ってください。
手術の成否は一生の問題になりますからね。
2012.07.23 00:03
drshujisato
> 大変な状態で、お気の毒です。
> 過去にだされた椎間板ヘルニアの手術例と保存例の最終アウトカムは変わらないというデーターは、その時代の話で、手術治療の成績が随分、劣っていたと思います。腰ヘルニアの症状程度はピンからキリです。私は、MRIでヘルニアがあり、それが症状の原因であり、その症状のため生活に支障を来している患者では、手術を行います。術後は、薬から解放され、病院通いは不要になり、生活に集中できるようになるからです。ただ、私のような考えの脊椎外科医は極めて稀というのが実情です。是非、手術治療を専門にする外科医の診断を受けてください。手術を専門にする医師と保存治療が専門の医師とでは、治療方針の考え方が異なることが多いのです。
>
>                             佐藤秀次
>
>
2012.07.22 14:31
drshujisato
木村 佳子さんへ
 症状は左下肢のみのようですね。臀部から大腿・下腿外側に痛みが起こるなら左腰椎5番の神経根の症状と思われます。右には全く症状はないのですね。そうだとすると、腰椎4番と5番の脊柱管内か、腰椎5番と仙椎1番の椎間孔内・外に原因が疑われます。脊柱管狭窄症ですと、通常は両側下肢に症状が起こります。例外もありますが。いずれにしても、神経根への影響は進んでいますので、次第に悪化傾向を示すと思われます。まずは、原因をきちっと診断して、治療法を決めなければならない段階に来ていると思います。木村さんの腰は加齢と共に悪化していくと思いますよ。

                    佐藤秀次
2012.07.20 22:38
木村桂子
佐藤先生

はじめましてメールいたします。善川さんのツイートで佐藤先生を知りました。
腰痛についてご相談にのっていただきたく、お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

現在62歳女性です。6、7年前から腰痛が始まり、平成18年に東京の脊椎専門の先生に見て頂いて、少し脊柱管狭窄があると診断されましたが日常的にはそれほど支障がなかったのと先生からは手術を進められなかったので現在まできました。2年程前から左を下にして寝ると左足側面がひどく痛くなったり、左側の腰が痛く、特に朝は腰全体が締め付けられるように痛くてしゃがんだり椅子に座る時や立ち上がる時に痛みます。
長く立っているとやはり足や腰が痛くなりますし、長く歩くと今度は膝が痛くなります。
そういう具合で最近は日常生活にやや不都合を感じるようになりました。
左側面の腰から足全体の筋が右側より硬直しているのがわかります。

83歳で亡くなった母がやはり腰痛に苦しみ晩年手術を望んでいましたが、年齢的なことがあるのかどの先生も手術をしてくださいませんでした。
私も母にようになる前に手術をしたほうが良いか悩んでおります。
すべり症も少しあると言われたような気もしますが、画像上の脊柱管の狭窄の度合いが痛みに比例するものではなく個人差があると聞いていますので、はっきりした痛みの原因がわかりません。

今夏は東京におりますが、基本的にはニューヨーク在住なので、金沢は遠く、とりあえず
ご意見をお聞きしたくメールしたしだいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2012.07.20 14:34

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