A:
去年暮れに座ってパソコンで仕事中、急に右腰が痛くなり、ほどなくして太もも外側大転子近くが痛くなり、一番酷い時には膝下外側や脛、親指の軽いしびれがありました。
MRIを撮ったところL5に小さなヘルニアがありました。
ドクターはこの程度だと手術の適応外だとおっしゃられています。
現在はペインクリニックで硬膜外ブロック注射を6月から週1回のペースで続けておりますが持続効果は2~3時間程度です。
急性期のような激痛はなくなるも、未だ太もも外側と膝下外側の痛みはたまにあり、一番つらいのがその日のコンディションにもよりますが椅子に痛くて座れないことです。
ドクターはすこしずつでも回復に向かっているので苦痛を伴う治療法はできるだけ避けてブロック注射を続けてみる方向でお考えのようなのですが本当に神経根症状の辛い痛みが消えるのか不安です。 このような症状で手術は不要なのかお聞かせください。
Q:
先ず、MRI上のヘルニアの大きさで手術が決まるわけではないのですよ。神経への影響が強いか弱いか、持続性か否かで手術の必要性は決まるのです。つまり、ヘルニアが小さくても神経の周囲の骨のスペースが狭い部位では神経の症状は強くなります。これとは反対にヘルニアが大きくても神経の周囲の骨のスペースが広い部位では神経の症状は無いか、あっても軽く済むのです。
骨のスペースが狭い部位とは脊柱管の外側部と椎間孔です。これらの部位では小さなヘルニアでも強い症状になります。保存的治療でよくなる場合は、ヘルニアが吸収縮小する場合で、発症後1ヵ月前後で症状の改善が進むのが一般的です。もし、吸収縮小しなければ、神経は圧迫され続けますので、慢性化し、神経障害が進行する危険性があります。
ドクターの言う苦痛を伴う治療とは手術のことを言うのでしょうか。もしそうなら、私が行っているMD法などの最小侵襲手術では痛みは問題にならない程軽いものです。ヘルニアの痛みの方がはるかにつらいものですよ。
気になるのは、発症が去年の暮れとのことですので、余りにも長引いていると思います。外科手術を専門に行う医師の診断を受けることをお勧めします。
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