腰椎変性疾患は長く付き合っていく病気ではない。早く治し、痛みから解放された活動的な人生を取り戻すことが大切なことを私はこのブログで繰り返し強調してきました。
最近、嬉しいことに手術治療を受けられた方々からの朗報が入ります。手術を受けて良かった。前向きになれる。患者のこれらの言葉は脊椎外科医である私にとって何にも優る喜びです。
患者に手術を受けて良かった言われるためには、手術で良くして欲しいと患者が望んだ症状が術後十分に改善していなければならない。さらに、手術によって痛みやしびれなどの新たな症状が作られ、後に残ってはいけないのです。
私は脊椎手術で患者が満足を得る不可欠な条件として、脊椎外科医の診断力と技術力を強調してきました。特に、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、腰椎症、腰椎すべり症、側彎症などが複雑に合併した患者では、脊椎外科医の真の力が試される事になります。
手術で術前よりも症状の悪くなった患者と向き合うことは、脊椎外科医にとって大変つらく、何よりも責任を重く感じるものです。多数の手術を手がけていると、困難な手術の患者が増えていきます。今、私の周囲では良くなることを諦めていた、諦めさせられていた患者が希望の光を見つけたかのように動き始めています。これら多くの患者は色々な意味でリスクの高い患者です。しかし、私は逃げるわけにはいかない。彼らを受け止めなければ、彼らには行き場が無いと思っています。患者と共に挑戦するしかないのです。
患者の生活を取り戻す手術、それが脊椎手術です。痛みと四肢の機能障害のため、残る人生に希望を失うことがないよう、私ども脊椎外科医はさらに研鑽を積み、成果を共有して、患者のための脊椎外科を展開していかなければならないと切に願うものです。
腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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