drshujisato
ありがとうございます。
私が最小侵襲手術に取り組んだ一番の理由は、外科医の技術力を高めることで、手術による患者の苦痛を軽減できると信じたからです。痛みを良くする手術を受けた患者が術後痛みに苦しむ姿を見ることはつらいものでした。術後、長い期間、ベッドに寝たままで、ノイローゼになった患者を経験したこともあります。そのような経験から、痛みを少なく、早く歩ける手術を私の目標にしてきました。その結果が、小切開手術です。術後に鎮痛剤の必要な患者は激減し、殆ど全ての患者が手術翌日から歩くことができるようになりました。小切開手術の一番の問題は手術の安全性ですが、あらゆる種類の病気に対して、安全性には問題ないことを立証してきました。そのかわり、診断力と技術力を十分に高めなければ、小切開手術による成果をあげることはできません。それ故に、なかなか普及しない手術でもあるのです。これからの若い脊椎外科医には是非、継承発展させて欲しいと願っています。患者のためにですね。