高度の肥満者はどんな手術をするにしても、外科医泣かせ、麻酔医泣かせです。最近、腰ヘルニアに悩んできた30代の男性のMD手術をやりました。切開15mmでやりましたが、いつもながら超肥満者の手術は苦労を伴います。ヘルニアまで深くて遠いのです。顕微鏡あればこそ可能な手術です。私は腰ヘルニアの手術は30~60分でやりますが、この方は70分でした。それでも出血量は8mlです。通常のヘルニア手術なら、この方の腰には大きな手術痕が残ったことでしょう。この患者さんは翌日から歩き、しびれはまだあるものの、痛みはとれ喜んでおりました。
MD手術は超肥満者でも普通の体重の方と同じ切開で直せるのです。ただし、麻酔医は渋い顔をしますがね。

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