頸椎椎間板ヘルニアの手術治療
患者:30歳男性。左C5/6の椎間番ヘルニア
症状経過:2年前から、両手のしびれと右足のしびれあり。近医で頸椎椎間板ヘルニアの診断を受ける。手術を勧められるも、そのまま放置した。次第に、左に強い巧緻運動障害と歩行障害が発現し、階段昇降に手すりが必要となったため私の外来を受診した。
診断は左に強い神経根・頸髄症。
MRI画像所見を下に提示する。

術前MRI矢状断像:C5/6の左側に椎間板ヘルニアを認める。

術前MRI横断像:C5/6の左側に椎間板ヘルニアを認める。

術後MRI矢状断像:ヘルニアが摘出されている

術後MRI横断像:ヘルニアが摘出されている。
手術ビデオ 頚部後部の正中近くに18mmの皮膚切開
チューブレトレクター 直径16mm、長さ60mmと手術顕微鏡を使用
手術所要時間:1時間35分
出血量:55ml
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VPS手術図

術後12日目に退院する。術前の両上肢と手のしびれは軽減し、指先に残る程度であった。手指の巧緻運動障害が歩行障害はほぼ消失していた。
その後は安定した経過で受診はない。
腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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