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私の最小侵襲腰椎固定術(mini-TLIF+ペディクルスクリュー固定)の手術法

.09 2012 mini-TLIF comment(1) trackback(0)
私のmini-TLIFとペディクルスクリュー固定術はチューブレトレクターと手術顕微鏡を用いて行います。最近では、0-armとナビゲーションを用い高い安全性と精度の手術になっています。
手術はペディクルスクリューの挿入と椎体間にケージ挿入、神経除圧、ロッドによるスクリューの締結からなっています。
最初にスクリューを椎体内に挿入します。チューブレトレクターの直径は18mm
MIS  TLIF  2

透視側面像での確認
MIS  TLIF  1

透視前後像での確認
MIS  TLIF  3

TLIFのため、椎間関節表面を露出 チューブレトレクターの直径20mm
FACET 露出

椎間関節を削除して椎間板を露出
DISC 露出

椎間板摘出
DISCECTOMY.jpg

T-SPACEというCAGEの挿入 チューブレトレクターの直径22mm
T-SPACE 挿入

T-SPACEを回転させ、正位置に置く
T-SPACE 回転

最後にROD締結を行う
TLIF + PS固定 完成図

術後レントゲン撮影 前後像
TLIF + PS   正面

術後レントゲン撮影 側面像
TLIF + PS 固定 側面

術後CT 上位椎体のペディクルスクリュー
TLIF  CT  1

術後CT 椎体間のT-SPACE
TLIF  CT 2

術後CT 下位椎体のペディクルスクリュー
TLIF +CT 3

この手術法は、分離症、分離すべり症、変性すべり症、側湾症、再発手術例の固定など幅広い適応があります。
皮膚切開は正中から左右40~45mmに体格に応じて40±10mmの皮膚切開
1椎間の手術時間は約3時間30分、 出血量は80ml
輸血は不要
術後、翌日から歩行開始できます。

従来の正中を大きく開き、輸血を必要とする手術法と比べて、患者満足度は極めて高い手術になっています。
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2014.11.14 11:29

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