私のmini-TLIFとペディクルスクリュー固定術はチューブレトレクターと手術顕微鏡を用いて行います。最近では、0-armとナビゲーションを用い高い安全性と精度の手術になっています。
手術はペディクルスクリューの挿入と椎体間にケージ挿入、神経除圧、ロッドによるスクリューの締結からなっています。
最初にスクリューを椎体内に挿入します。チューブレトレクターの直径は18mm

透視側面像での確認

透視前後像での確認

TLIFのため、椎間関節表面を露出 チューブレトレクターの直径20mm

椎間関節を削除して椎間板を露出

椎間板摘出

T-SPACEというCAGEの挿入 チューブレトレクターの直径22mm

T-SPACEを回転させ、正位置に置く

最後にROD締結を行う

術後レントゲン撮影 前後像

術後レントゲン撮影 側面像

術後CT 上位椎体のペディクルスクリュー

術後CT 椎体間のT-SPACE

術後CT 下位椎体のペディクルスクリュー

この手術法は、分離症、分離すべり症、変性すべり症、側湾症、再発手術例の固定など幅広い適応があります。
皮膚切開は正中から左右40~45mmに体格に応じて40±10mmの皮膚切開
1椎間の手術時間は約3時間30分、 出血量は80ml
輸血は不要
術後、翌日から歩行開始できます。
従来の正中を大きく開き、輸血を必要とする手術法と比べて、患者満足度は極めて高い手術になっています。
- 関連記事
-
trackbackURL:https://spine.drshujisato.com/tb.php/216-cf2ba7cb