drshujisato
質問;
現在、医師事務作業補助者という職業の存在がようやく耳に入ってくる要になりました。しかし、どの求人を見ても、未だに非常勤、パート労働者とう扱いになっています。 待遇についても、生活していくこがやっとの状況ではないでしょうか。この仕事の難しいところは、資格があるからといって、すぐに使える人材になるのかとうい事ではないでしょうか? 学力、スキルはもちろんですが、医師たちの個性や診察方法を認識し、それぞれ個々に異なった対応が求められてきます。良い人材を育成するには長く努めてもらい、人間力を育てなければいけないのではと働いてい強く感じています。 しかし、そうしたくてもできない環境があります。
私ごとですが、ある程度経験を積み医師との信頼関係も獲得することができるようになりました。しかし、今後この職種でやっていくかどうか悩んでいます。ただの事務的処理のみ行うだけなら現在の待遇で集まる人材で対応しても良いかと思いますが、医師との信頼関係、専門性を追求し、本当の意味での医師事務をおこなうにはそれなり時間と総合的な人間力を必要とします。他の仕事と、絶対的な違いは医師との信頼関係がなけれは、仕事が成立しない(仕事がない)と痛感しています。しかし、今の現状、労力、精神力、忍耐力、責任の重さ、激務のわりに、待遇があまりにも悪いのでは?と疑問に思うばかりです。これでは、よい人材が育つ前に、生活等を考えると、辞めざる得ない状況に追い込まれてしまうのではないかと。
実際私の職場でも良い人材ほど辞めて好待遇な職種に転職してしまう傾向があります。今のままだと私自身も転職したほうがと強く意識するようになりました。このような現状についてどのように思われますか?
ご意見をお聞かせいただければと存じます。
返事:
今、全国の実務者が直面している最も深刻な問題を指摘していただきました。現在、日本医師事務作業補助研究会は全国の4000人以上の実務者を対象に勤務環境や条件などかなり突っ込んだ現状把握のためのアンケート調査を実施中です。予備調査では、正規採用は約3割という状況が判明しました。先ず、全国の実務者の勤務実態を把握することが必要と考えていますが、ご指摘の事項は医師事務作業補助者の職種としての将来を左右する重要なものです。昨今、医師事務業務の方法論ばかりが話題にされていますが、職種として安定的に発展するには種々の条件があり、その中でも重要なことが実務者の生活基盤の安定化だと私も考えています。私は、医師事務作業補助者の業務は単に診断書の代行作成のみではなく、医師と看護師と医師事務作業補助者(名称は変える必要がありますが)の間で役割分担を明確にして、協働して医療を提供する新しい医療形態をつくりあげることが必要と考えています。従来の医師と看護師が中心の医療から医師事務作業者などのコメディカルを含めた多職種協働の医療こそが医療の将来像と考えています。日本医師事務作業補助研究会は実務者の職能団体としてその役割を果たしていくために設立されました。全国の多数の実務者は困難な状況に置かれていると思いますが、現状を変えていくためにも研究会に結集してくださることをお願いたします。