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78歳女性、腰椎すべり症の最小侵襲固定術を受けられ、元気に退院!

.06 2012 腰椎変性辷り症 comment(0) trackback(0)
30年前から腰痛あり。左下肢後面から足首周囲にしびれがあり、踊りを習っていたができなくなった。腰を治してまた踊りをしたいとある大学病院を受診した。
 その病院では、L4/5の変性すべり症の診断を受け、高齢であること、糖尿病があることから、しびれはすっきり治らないし、高齢だから、手術は無理と話され、悩んでいた。
 私の手術を受けた方からの紹介で私の外来を受診された。
検査の結果、L4/5の変性すべり症(2度)と脊柱管狭窄を認めた。

術前レントゲン撮影 前後像
 術前XP

術前MRI
 術前MRI


血糖は108 mg/dl、ヘモグロビンA1Cは6.2%であり、糖尿病のコントロールは良かった。

 患者さんは生活の質を良く保ちたいという希望が強く、手術を行うことを決定した。
手術は、最小侵襲除圧と固定術を行った。具体的には、L4/5のペディクルスクリュー固定と椎体間固定(mini-TLIF)、両側L5神経根と硬膜管の除圧を行った。手術時間は2時間20分、出血量は55mlであった。

術後レントゲン撮影 前後像
 術後XP 正面

術後レントゲン撮影 側面像
 術後XP 側面

術後MRI
 術後MRI

 術後翌日には離床を開始し、リハビリを行い、術後20日目に無事、自宅へ退院された。術前の下肢の症状は消失しており、腰には長く立っていると違和感を覚えるが、腰痛は消失していた。歩行も障害なく、術後半年過ぎたら、好きな踊りを始めてよいと説明した。
 患者さんは高齢と糖尿病で手術は無理といわれたにも関わらず、手術を受けられたことを大変喜んでおられた。

 大学病院で言われたように、高齢者のすべり症の手術はリスクが高い。しかし、それは過去のこと、というのが私の意見である。高齢者でも、症状の改善は良好なことが多く、最小侵襲なら固定術は可能である。。
手術治療の何よりの効果は、自分の足で歩け、好きな趣味を楽しめることである。
 


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