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腰椎すべり症の症状について説明しましょう

.02 2011 脊椎疾患 comment(6) trackback(0)
腰椎すべり症とはその言葉が示す通りに腰椎の骨と骨の並びがづれることで、下の骨に対しして上の骨が前にずれる前方すべり症と後ろにずれる後方すべり症があります。横にずれる側方すべり症もありますよ。骨と骨との間には生理的に許容される範囲の動きは誰にでもあり、そのために柔軟な腰の動きができるんですね。しかし、骨と骨とがずれるとは、明らかに非生理的、病的なことなのです。骨同士がずれる状態があると、先ず起こる症状は腰痛です。坐位から立ち上がる時や腰を屈めた状態から伸ばす時などに腰の伸びきらない痛みを感じることが多いようです。次第に一定の姿勢を保つこともつらくなってきます。このようにすべり症の初期の症状は腰痛なのです。この腰痛の時期が比較的長く続きます。途中、ぎっくり腰を起こす人もおります。骨がずれて、そこが病的に動いていると、長い年月の間にそのずれた骨の部位に狭窄症が発生します。狭窄症とは、通常はすべり症を伴わないものを言いますが、すべり症が元になって狭窄症が発生することがあるのです。この狭窄はすべりの進行と加齢に伴う椎間板の膨隆や靱帯の肥厚などによって進行していきます。そして、ある時から腰の痛みばかりでなく、お尻や大腿・下腿に痛みやしびれを認めるようになります。そして、立位の保持や歩行に障害がでてきます。これらの症状はすべり症を基に脊柱管狭窄が進行し、骨の中の神経の圧迫が強くなったことを示すものです。中には、ぎっくり腰から椎間板ヘルニアを合併して下肢に激痛の起こる人もおります。このすべり症の症状も改善と悪化を繰り返し、加齢とともに次第に悪化していくのが普通です。立ち仕事、長歩きが益々できなくなっていくのです。この病気は骨がずれ、すべり、病的に動くことから、ヘルニアを合併したり、狭窄症を合併して、患者さんの症状は悪化していくのです。この病気は女性に多く、40~50代頃から本格的に患者さんを悩ませていきます。それでは、この病気とどう向きあい、どう治療したら良いのかは続編で説明いたします。




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メロンパン
佐藤先生へ、お忙しいのにご返事頂きありがとうございます。先生のお言葉で、納得しとても安心しました。手術については前向きに考えて頑張りたいと思います。どうかよろしくお願いします。又、先生の穏やかな笑顔にお会い出来ること楽しみにしております。
2017.07.08 10:01
メロンパン
佐藤先生へ、お忙しいのにご返事頂きありがとうございます。先生のお言葉で、納得し、とても安心しました。前向きに考えてこれから迎える手術をがんばります。どうかよろしくお願いします。
2017.07.08 09:46
drshujisato
17/07/04のメロンパンさんへ  Re: 腰椎すべり症の固定術について

カルテを確認しましたが、あなたの場合は除圧のみではすべり症の悪化が起こる可能性が高いです。すべり症が悪化すれば脊柱管狭窄が再発し、症状が再燃します。固定術は低侵襲固定術を行いますので、手術による痛みが残ることはまず有りませんのでご安心下さい。それでは手術を頑張りましょう。

from SHUJI SATO
2017.07.06 23:25
メロンパン
申し訳ありません、前回の投稿に私の性別、年齢を記入せず失礼いたしました。62歳、女性です。埼玉から貴病院への通院です。又今月7月に腰椎すべり症のため固定術と除圧のOPを受ける予定です。先月6月受診時に飯田先生から腰椎すべり症がまだ進行しているので固定術は必要との事でした。先生に質問ですが、もし私の場合、固定術はせず除圧のみの手術であるとすれば、どのような結果になるのでしょうか?正直できれば固定術は避けて除圧のみの手術を希望したいのですがいかがでしょうか、今私の腰の痛みの症状は両下肢、特に右側の坐骨神経痛があり長時間の立位、歩行が厳しいです。又、両足の指に強いしびれがあります。私の願いとして、しびれはまだ がまんができますが坐骨神経痛が少しでもやわらぎ長時間の立位と歩行が楽になれれることです。その上で、固定術が必要であればもちろん受けるつもりです。すみませんもう一度手術前に確認させていただきたく佐藤先生に質問させていただきました。手術の時はお世話になります。どうかよろしくお願いします。
2017.07.04 22:51
drshujisato
17/06/25のメロンパンさんへ  Re: 手術について。

不安な気持ちはよく理解できますよ。
私もベストを尽くしますので、あなたも体調管理に十分に留意して手術に臨んで下さい。
それでは頑張りましょう。

FROM SHUJI SATO
2017.06.25 22:55
メロンパン
今年、H,29,4月に初めて貴医院を受診しました。その際佐藤先生に初めてお会いし、丁寧な病状を説明してくださり誠にありがとうございました。何回か貴医院を受診している間、手術の不安などがありましたが、自分なりに納得できる状況にいまなっております。正直色々な不安はありますが今よりは悪くならないためにも頑張りたいと思います。来月7月下旬に手術予定となっております、今は体調に気を付けベストな状態でOPが出来るように努力致します。又、佐藤先生にお会いできることを楽しみにしています。
2017.06.25 14:18

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