今日の外来に県外遠くから超外側型椎間板ヘルニアの患者さんが受診された。地元で下肢の激痛の原因が分かるまでに時間がかかり、やっと痛みの正体を発見してくれた医師も手術が困難で危険が大きいとの説明をされた。患者さんはインターネットで超外側型椎間板ヘルニアを検索したら、ヒットしたのは私のみとのことであった。私は、この特殊なヘルニアの存在に気づき、診断と手術法を長く検討し、学会でも繰り返し報告してきた。そして、診断法と手術法を確立した。診断はMRI,手術は手術顕微鏡と直径18mmの筒状の開創器を用いるMD法によって超外側型椎間板ヘルニアは治すことができる。皮膚切開は20mm弱であるから、患者さんは通常のヘルニアと同じ術後経過をたどり、2週間までには退院できる。もう怖くないヘルニアである。
- 関連記事
-