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患者視点からの医療制度と腰椎変性疾患治療の現状に対する批判

.26 2014 腰椎変性疾患の治療 comment(4) trackback(0)
ブログに寄せられた最新のコメントは、国の医療行政の矛盾や治療にあたる医師への厳しい批判です。患者側から見るなら、当然ともいえる批判と私は受けとめます。旧態依然とした閉鎖的な医療がはびこる医療界の体質の中で、国は役割分担と連携をこれからの医療のあるべき姿と医療政策を進めています。その目的は医療費削減にあります。このような国の政策が医療機関への強制力を益々強めていく方向にあります。大学病院などの大病院が紹介状を持たずにくる患者を拒むのは拒まざるを得ない仕組みへと国が強化しているからに外なりません。ところが、その一方で、医療界の閉鎖性は医師から医師、診療所から病院、病院から病院への患者の動きを抑制する傾向にあります。その理由は色々ありましょうが、腰椎変性疾患の場合には、保存治療から手術治療への切り替え時期が未だ不明確なことであり、まだまだ痛みは付き合っていくもの、歩けなくなるまで手術はしない方がよいなどという古い考え方が医療現場では支配的なことです。このような医療機関の閉鎖性や医療の質の格差と国の医療行政の隙間に落ち込む患者が後を絶たないのが現状だと思います。まさに、日本の医療制度の光と影が生み出している問題であり、運用を間違えると陰ばかりが広がるのではと危惧されます。

次にブログに寄せられたコメントを紹介します。

国民医療費については私も心配しています。
こういう言い方は良くないかもしれませんがあえて言わせて頂きます。
ヤブ医者(その町の市民ではすでに知られてる)と言われる
整形外科、脳神経外科の診察と患者の話を適当に聞く、
そもそも治す気がない、親身になって治療可能な医師への紹介も積極的にせず、電気をあてる、温める、窓口で湿布を山盛り出す。

このようなことを延々と続けることに怒りを感じています。
その診察や湿布や痛み止めの薬など腰痛に悩む人には
効果もなくどんどん悪化していきます。そのような診察に対しても保険が使われています。
これほどお金(税金)のムダ使いはないのではないでしょうか?

正しい診断もできない、積極的に良い医師や病院への紹介もせずに税金に群がって保険請求してる医師は痛みに悩む国民にとって邪魔な存在です。
金さえ儲かれば患者の痛みなんてどうでもいいわけです。
良識のある人間ならこのまま自分の医院に通わせても時間とお金のムダだと判断していつまでも引っ張るようなことはしないと思います。
しかし、延々と患者を引っ張る医師があまりにも多いです。

こんなムダな診察や投薬にどれほどの税金が使われてるのか。
こんなことならアメリカみたいな医療制度になっても良いと思ってます。
ヤブ医者ばかり増えると良い医師を探すのが困難です。
そして、国民医療費もどんどん増えて、良い医師に診察してもらうことまで困難なシステムになっていくばかりです。

腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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佐藤
ありがとうございます。

このまま放っておけば医療保険制度そのものが破綻するような気がしてるので医師である先生個人の意見を聞いてみたかったです。
2014.01.29 21:07
drshujisato
国民皆保険制度の是非については、多方面から検証されることが必要と思います。ご指摘の問題は私も心を痛めています。確かに、安い料金で医療にアクセスできる現制度の誤用も目立ちます。これには患者側にも医療提供者側にも責任があり、医療費高騰の原因にもなっています。だから、アメリカ型が良いかは慎重であるべきと考えます。国民が等しく医療を受ける権利を行使できる国を私は理想と考えています。そのためには厳しいルール作りが必要でしょう。現在の医療のあり方には多くの是正すべき問題があります。それを解決していくことが政治家の使命であり、医療界自体が自浄機能を働かせていくべきと思います。国内でも脊椎手術の自由診療を行っている医療機関があります。私が保健診療で行っているような最小侵襲手術を全額自費でおこなっています。確かに、私がおこなっている手術は現在の保険診療では適切に評価されていません。だからといって、自由診療にすると私の手術を受けられない患者がでるであろうと思われるため、すべて保険診療で行うことにこだわっています。日本の医師は全体として良心的に医療をおこなっていると私は考えています。しかし、患者視点からは問題も多いと思われます。これを改善していくことが私ども医師の責任と受けとめいています。私が行う医療相談は、私なりに個人として責任を果たす取り組みの一つとご理解ください。
2014.01.29 00:12
佐藤
先生は国民皆保険制度が患者のための制度だと思いますか?
残念ながら私はそう思えなくなってます。
自動車保険のように国民一人一人が民間の保険に入るようなシステムでも良いのではないかと思ってます。
公的保険は一部の限られた疾患だけでいいのではないかと思ってます。

理由ですが。
コンビニ感覚で病院を利用する人が増えてるからです。
暇つぶしに病院に通う高齢者も含みます。
なぜこのようなことが起きるのか。
一部負担金のみ(安い料金)で診てもらえるからではないでしょうか?

そして、ここが大きなポイントですが。
上記のような患者は医師にとって美味しいお客さんとなります。
2~3分診察して後は適当に薬や湿布を出していれば
毎週、毎月、定期的に通院してくれるわけです。
こんな税金の無駄使いがあるでしょうか?

ネットで調べましたが海外の人が驚かれるのが日本人の
年間の病院への通院回数だということです。
「なぜ日本人はあんなにすぐに病院に行くんだ?」と。

日本人は国民皆保険制度を素晴らしいシステムだと思ってます。
世界一の平均寿命は国民皆保険制度があるからだと。
本当にそうでしょうか。
最近読んだ書籍に日本人の平均寿命が長いのは国民皆保険制度があるからではないと書かれていました。
衛生状態が昔より良くなったことで感染症が減ったことが大きいと。
それで私もネットで調べてみました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%AF%BF%E5%91%BD%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88

確かに日本は平均寿命83歳で世界一です。
注目すべきは国民皆保険制度の無いアメリカです。
平均寿命は79歳です。
日本人のほうが平均で4年間長生きしてます。
たったの4年と判断するか、4年も長生きできると判断するか人によって違いますが。
私の判断はたったの4年です。
4年間長生きするために皆保険制度が必要なのでしょうか?
そもそも皆保険制度があるから長生きできてるわけじゃないと思います。

では、国民皆保険制度は誰のための制度なのでしょうか?
本当に患者のための制度なのでしょうか?
かかりたい医師にも満足にかかることのできない制度が
国民のための制度だとは思いません。

医師のための制度でしょうか?
安い治療代で診察できるということは一部負担金を除いた
残りのお金を保険者へ確実に請求することができます。
ヤブ医者にとってこれほどおいしい制度はないと思います。

効果の無い痛み止めの薬、湿布、電気治療。
患者も「安いから受けておこうか」となるし、
プロ意識が無くなってしまってる医師にとっては、「治らないけど診療報酬で儲かるからやっておこう」となります。
保険制度がなければ確実に廃業してるであろう3流医師が保険制度があることで
商売人として医院・クリニックを続けていけてる事実に怒りを感じます。

こんな制度は早く無くなって欲しいと思います。

2014.01.27 19:22
佐藤
記事へ紹介して頂きありがとうございます。
先生のブログへたどりついた腰痛に悩む人達へ広く知っていただきたいと思いあえて批判を書かせて頂きました。
また、先生のブログを読んでるのは医師もおられると思いコメント書いてます。

私の周りの腰痛に悩む人やネット上での良い病院の上場交換の場ではヤブ医者(治す気のない医師、金儲けが一番の医師)のことを、「保険の効く湿布屋さん」と呼ばれています。
このブログを読んでる整形外科医の方は、
ここまで言われて医師としてのプライド傷つきませんか。
医者扱いされていませんよ。
湿布しか出せないような人は医者だと思っていません。
手に負えないなら患者が希望する対応可能な医師や病院へ紹介状を書いて欲しいです。

さまざまな病院(医師)を診察して期待と絶望を繰り返してきた腰痛難民患者にとっていい加減に診察されることのショックは相当なものです。
「硬膜外ブロック」を「続ければそのうち治る」と言われ1年以上も通院させられたあげく、他院の医師に「そんなに続けるものではない」と怒られた人もいます。

こんないい加減な仕事をするのであれば税金の無駄です。
明日にでも医師をやめてほしいと思ってます。
国民医療費は正しい診断、適切な治療にだけ使って欲しいです。
2014.01.26 19:39

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