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腰椎変性疾患による馬尾や神経根障害による後遺症状を治す手術や治療はありません!だからこそ、治療法と時期の適切な判断が必要です。

.19 2014 馬尾・神経根障害 comment(3) trackback(0)
 腰椎変性疾患において、手術治療のタイミングの重要性を、いつも私が強調する一番の理由は、障害を受けて神経後遺症状を残した神経を治す有効な治療法を私たちは持たないことにあります。

 手術などを含み、現在我々が手にする様々な治療法は神経後遺症状に対して、回復的な効果を持つことは期待できません。末梢神経では、神経吻合によって運動機能の回復が期待できる場合があります。しかし、頚椎や腰椎では、現代の医学においても障害を受け、後遺症状を残した脊髄や神経根の機能回復を図る治療法はありません。再生医療を含めた、様々な取り組みは進められていますが、その恩恵を被ることができるのは、まだ先の話しです。

だからこそ、頚椎や、腰椎の疾患においては、神経機能の回復が期待できる段階で根本的原因を取り除く手術が必要なのです。手術が神経を治すわけではなく、障害を受けた神経の回復できる状態を作ることしかできません。つまり、神経機能の回復性がどれだけ良いか悪くなっているかで、手術治療を含む各種の治療効果が決まります。

 「溺れる者は藁をもつかむ」の諺にあるように、治療に行き詰まった人々は効果が有ると言われる治療法にしがみつきます。しかし、奇跡など起こりません。時間とお金を失うだけでしょう。もっと大きく失う物は、希望です。もともと与えられようのない希望にしがみつくことで、絶望を招く恐れがあります。冷たい言い方かもしれませんが、受け入れ、乗り越えるしかない現実もあることを踏まえなくてはならないと思います。このようなつらい人生にしないためにも、適切な診断と治療が脊椎変性疾患では特に重要です。なぜなら、時期さえ良ければ、完治させられる可能性のある病気だからです。

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drshujisato
そうですね、もし、手術が必用な状態に腰があるのなら、保存治療は根本的な問題を治すわけでは
ありませんので、主治医の先生と治療法について、よく相談されたらよいと思います。


佐藤秀次
2014.08.20 19:27
けいこ
先生の言う通りなんです!少しでも歩けるうちに.痛み止めでごまかすよりも.根本的な治療を受けたい…それだけなんです。様子見治療3ヶ月経過してますけど.椎間板症~甘くみてるとWの悲劇になりそうで。母の狭窄症我慢生活(間欠歩行)を見て.怖くなったのもあるかも。
2014.08.20 09:44
けいこ
北海道は〇庭市にある病院に.行く事となりました。地元の労災病院整形外科の主治医さんと.色々話し合い「じゃあ.一部検査データを紹介状と渡すから.行ってみて」と。母親が狭窄症で.お世話になった脊柱専門医さんです。医療相談室に.メールで経緯を送信した所.担当の方がコピーして先生に渡してくれたそうで…「来院出来る際.受診して下さい」と.相談室より返答が。椎間板症なのは確かなんですが…他の症状もあり.太股の左付け根のレントゲンに労災の主治医さんも「うん!?」となり.お母さんの主治医さんなら.安心出来るね~となり決まりました。親も老いてくるので…私しか子供いませんので.肝心な時に痛みが(汗)!と言ってられない現実を考えたんです。学生時代にスポーツで鍛えてても.年齢には勝てないと思いました。
2014.08.20 08:44

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