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手術して良くならなければ、原因不明の慢性腰痛と医師から話された患者さん、それは本当?

.21 2014 腰椎椎間板ヘルニア comment(3) trackback(0)
 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛と診断され、手術やそれに準じた治療の説明の中で、もし、良くならなければ、原因不明の慢性腰痛なので、どうしようもないというニュアンスで医師から説明されたと患者さんからの相談がありました。

 これは誠におかしな説明です。椎間板ヘルニアが腰痛の原因であるなら、それなりの特徴をもった腰痛になり、その腰痛の特徴とMRIを併せて検討すると、診断にそう狂いは生じないはずです。従って、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛と診断しておき、治療で良くならないなら、ヘルニアによる痛みでなく、原因不明と言い切る説明はまさに自己弁護、素人だましと私は思います。

 ヘルニアと診断し、それに対して自分が行った治療が効果を示さないからと言って、原因不明の腰痛と決めつけることは余りにも身勝手で、ご都合主義と言わざるを得ません。

 もし、結果が良くなければ、診断や治療法に問題がなかったか、謙虚に見直し、再検討する真摯な姿勢が脊椎外科医に求められます。
 
 自ら行った治療法を顧みることなく、安易に患者の腰痛を原因不明や難治性と言い切る医師には注意してください。

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お返事ありがとうございます。
手術前と痛みの種類や場所など大きく変化はなく、左臀部〜大腿にかかての痛みが強いです。痺れはほとんどありません。歩いているよりも長時間座っていたり、朝起きる瞬間などが特に痛いですね。
現在はトラムセットを1日4回内服して日常生活は送れていますが仕事復帰が少し心配です。
2015.07.10 03:09
drshujisato
15/07/07の20代女性へ

術後2週間たって、現在の痛みと症状状態を考えますと、不安を感じさせる結果のように思われます。
内視鏡手術とのことですが、神経根の除圧が不完全か手術時に神経根へ悪影響が出たようです。
前者の場合には、再手術が必用になる可能性があります。
後者の場合には、障害を受けた神経根の回復に時間がかかるでしょう。3ヵ月くらいはみる必用があります。
そこで質問ですが、術前と現在の症状を比較してみてください。
できるだけ具体的に書いて頂けると判断がしやすいです。
あわせて、どんな姿勢や動作で症状が悪くなるのかも書いて頂くと、今回の手術結果を判定できます。

それではお大事に。

FROM SHUJI SATO
2015.07.07 22:06
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20代女性です。私は椎間板ヘルニアで2週間前に手術をしました。
ヘルニア自体は小さいものでしたが圧迫していた場所が悪かったらしく痛みが強く手術になりました。ヘルニアには1年以上苦しめられてきました。
手術して良くなるかと思いきや手術前より痛みがひどくなっており座っているのも苦痛です。手術は内視鏡のもので行い術後5日で退院しました。先生からは、癒着がひどかったのと神経の圧迫期間が長かったから痛みが取れるのに時間がかかると言われていますが、本当に辛いです。再発の可能性があるのか、もう少し我慢すれば良くなるのか、セカンドオピニオンをするべきか、ご相談させてください。
2015.07.07 10:28

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