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腰椎変性すべり症で、廻り道をした末に辿りついた手術治療で生活を取り戻した患者さんからのコメント

.02 2014 コメント紹介 comment(2) trackback(0)
腰椎変性すべり症は男性と比べて約3~4倍の頻度で女性に多い腰椎変性疾患です。腰痛で始まり、次第に神経根や馬尾の圧迫がすすみ、下肢の神経症状が悪化する病気です。変性すべり症が進行すると、薬物治療やその他の保存治療は効果を失っていきます。腰とのつきあい方で、ある程度は進行を遅らせることはできますが、進行を止めることはできません。私の経験では、50代後半~60代頃から、下肢の症状が次第に強くなり、生活の支障が大きくなっていきます。
このような変性すべり症に対する無効な保存治療を受けた末に手術治療を受けられ、生活を取り戻した患者さんからのメッセージが寄せられましたので、ご紹介します。

現在64歳女性です。
2年前に尊敬できる主治医に出会い、変性すべり症の手術を受け成功し、
佐藤先生には術後の不安を取り除いて頂き大変お世話になりました。
また最近は、違う欄でお世話になり有難うございました。

「腰椎手術に対する医師の矛盾」
この課題のせいで、私もすべり発症から手術までの約2年間、
痛みとの闘いや多額の診療代を無駄に費やしました。

初診は個人経営の整形外科医院で、「手術はお勧めできません」と言われ、
毎日電気治療に通うよう指示されました。
しかし電気をかけても、殆ど効果を感じることはなく、
疑問を抱き2週間ほどで中止。

何故手術を勧めなかったのでしょう?
すべり症が電気治療で改善するのでしょうか?

入院設備のない個人の医院では、手術が出来ない。
手術出来る病院を紹介すれば患者を一人逃してしまう、
ということなのでしょうか?

待合室は電気治療を受ける患者でいつもいっぱいでした。
後期高齢者は一度の支払いがかなりお安いし、治療の直後だけでも症状が落ち着けば医師の言葉に疑問も抱かず、習慣のように通っているのかな?と思ったものです。
又、個人病院は利益を得るため、そんな患者の弱み?諦め?に
つけ込んでいるのかな?などとも思います。

その後、人づてに聞いた整体のような所に数ヶ月通いました。
「手術を受けなくとも治ります」との言葉は、藁にもすがりたい身には救いの神に思え、保険適用外で一回5000円の治療費も惜しみなく支払いました。

しかし、治療後暫くは痛みが取れ腰も軽くなりますが、また元に戻る・・の繰り返しに、断念し、又病院探しとなりました。
後で考えれば、すべり症が整体で治る訳はないですよね?

私の場合、幸運にも手術して頂いた主治医を探し当てることが
出来ましたが、初診の病院にしがみ付いていたらいまだに
腰痛に悩まされているどころか、神経根が傷み、回復不可能に
なっていたのでは?と思うとゾッとします。

信頼できる病院や医師選びは本当に大変なことです。
しかし患者も賢くなり、一ヶ所に固執することなく情報網を駆使して後悔のない医師選びをなさいますよう僭越ながら助言させて頂きます。

この方がラッキーだったのは、ご本人が書かれているように尊敬できる脊椎外科医との出会いがあったことです。このような出会いに恵まれることは大変困難であることは、私のブログ相談室に寄せられているコメントや相談などから明らかです。しかし、この出会いを求めることが腰椎変性疾患を根本的に治す上で、決定的に重要なことと思われます。

腰痛・坐骨神経痛で悩むより多くの方に読んでいただきたいと
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drshujisato
14/09/02の佐藤さんへ


 患者さんの側から見ると、本当に色々な問題が見えてきますね。貴方の書かれた内容に頷く患者さん達は多いと思います。医師は患者さんの本音を直接に聞く機会が少ないため、まさかそのように思われていたとはと愕然とするかも知れませんね。私は、良心的に一生懸命に診療している医師が多いと信じたいですが、一抹の不安を感じることがありますので、患者視点で自らの診療を振り返ることが大事ですね。

from 佐藤 秀次
2014.09.03 23:40
佐藤
多くの方はこの記事のパターンを経験してると思います。

先生が以前の記事に書かれてました。
正しい診断をするにはレントゲン6枚だったか、それをMRI、そして患者さんへの問診。

・レントゲンしかとらない。
・MRIしかとらない。

この場合は「とってはみたけど・・・分からない」が本音ではないでしょうか?

そして、これもよくあることですが問診票に◯◯年前から痛みが続いてると書いてるのに「様子を見ましょう」と言う医師。
何年も前から痛いと書いたのに「様子を見ましょう」とは理屈に合わない診断だと思います。
問診票をちゃんと読んだのか??と言いたくなります。

今回の記事と重なりますが窓口負担の安さも原因だと私も思います。
「治らなくても文句を言われることはないだろう」という医師の本音が見えます。
1割~3割程度の負担です。残りの7割以上は保険者から支払われますから。

もし、100%現金商売(10割負担)でも今のような状態でお仕事を続けることはできるでしょうか?
窓口負担10割です。
患者さんと真剣に向き合って治そうとしないと患者さんは離れていくのではないでしょうか?
いい加減な説明で患者さんと向き合ってたら間違いなく仕事なくなると思います。

1割~3割負担で安いんだから「この程度でいいだろう」という甘えが医師にはあると思います。
低周波電気治療は窓口負担数百円だったと思います。
10割負担なら1000円は超えるはずです。

医師本人も治ると思ってない治療で患者さんから1000円も取れますか?
一部負担金のみで安いから良いだろう・・・って思って今はやってるんでしょうけど。
このような医師に対して腰痛で悩む患者は怒りを感じるんです。



2014.09.02 19:32

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