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「神の手を持つ」腰痛の名医が断言! 椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です・・という記事がネットにありました???

.08 2014 腰椎椎間板ヘルニア comment(13) trackback(0)
ネットには色々な記事があるものだと思うとともに、患者さん達が迷い、悩むはずだと改めて思いました。
腰痛の9割は仙腸関節が原因で、椎間板ヘルニアや狭窄症などではないという記事です。
用手的に痛みを取り除くとのことですが、そういうケースもあるのだろと思うとともに、私が手術で痛みを取っているヘルニアや狭窄症の患者さん達は1割に過ぎないのかと首をかしげながら、この記事を読みました。
私の外来にくる患者さんの殆どは腰椎に痛みの原因があります。仙腸関節症を疑わなければならない患者さんは、滅多にいないと思うのですが、病院が変わると、こんなにも腰痛の原因が変わるものかと驚いてさえいます。
記事の一部を次に紹介します。私がここで取り上げる理由は、腰痛治療の現場は混沌としているなという私の素朴な驚きを知って頂きたいためです。勿論、仙腸関節症が腰痛の原因になり得ることを否定するつもりはありません。
この治療効果の持続性はどうなんでしょうか。もし、経験をお持ちの方がおられるなら、コメントを頂ければと思います。




「神の手を持つ」腰痛の名医が断言! 椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140820-00040164-gendaibiz-soci
現代ビジネス 8月20日(水)8時1分配信
9割の腰痛の原因は「ヘルニア」でも「脊柱管狭窄」でもなかった!
長い間の腰の痛みがついに耐え切れなくなり、整形外科に行き、レントゲンやMRIなどを撮られたあと、「椎間板ヘルニア」あるいは「脊柱管狭窄症」と診断される。その後、医者の勧めるままに、電気治療やブロック注射を受けに通院して、もらったクスリを飲んでもなかなか痛みが消えない・・・。
こんな悩みを抱えている方、両親はじめ家族が腰痛に苦しめられている人も多いのではないだろうか。
「腰痛の原因が、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄ではないのに、そう診断されている人は実に多いのです。私が実際に患者さんを治療した実感では、9割以上の腰痛の原因は別のところにあります。本当の原因を直した結果、腰痛がウソのように簡単によくなった方はたくさんいらっしゃいます」
 こう話すのは、「かただ整形外科」(神奈川県小田原市)の片田重彦院長だ。 1946年生まれ、慶応大学医学部を卒業後、同医学部の整形外科助手、国立小児病院整形外科医長などを経て、93年に「かただ整形外科」を開業、現在も腰痛に悩む患者と朝から暗くなるまで向き合っている。
 「他の病院ではいつまでたっても治らなかった腰痛が、片田先生に腰のあたりを5分間ほど指で治療してもらったら、あっという間にラクになった。片田先生は神の手の持ち主だ」
 こんな評判が口コミで広がって、神奈川県はもちろん、首都圏から腰痛に悩む人が次々訪れ、最近予約制を導入せざるをえなくなった。
 整形外科医の間でも有名な「腰痛の名医」の一人である。
 「いや、神の手とか名人芸の世界ではありません。腰痛の原因となっている仙腸関節の不具合を、私の指で押して正常に戻すのですが、力と方向、時間など根拠ある科学理論に基づいて治療しているのです」




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drshujisato
15/09/05の鈴蘭さんへ

鈴蘭さんのおっしゃる通りで、安易に仙腸関節症と診断されているのが目立ちます。
線維筋痛症も同様ですが、治せる原因をまずきちっと検討してからのことにして欲しいと私も思います。
それだけ誤診が多い腰椎変性疾患です。
もっともらしい診断名をつけて、お茶を濁す医師がいますので、ご注意ください。

それではお大事に。

FROM SHUJI SATO
2015.09.06 23:46
鈴蘭
初めて書かせて頂きます。
古い記事へのコメント、申し訳ありません。
先月かただ整形外科を受診致しました40代の女性です。
右足への激しい痛みとツッパリで歩行が厳しい中、地元でも有名な医師の為見て頂きました。レントゲンの結果、「椎間板ヘルニアではなく仙腸関節に問題があるから、3ヶ月ぐらい掛かるけれど治るからね」と仰って頂きAKAの施術を受けました。
ところが良くなる筈が日に日に痛みが酷くなる為、思い切って地元の国立病院の整形外科を受診、MRIの画像を撮ってもらった結果、そこには座骨神経にシッカリ掛かるヘルニアが写っていました。
かただ先生の治療法が合う方もいらっしゃいますし、非難するつもりも毛頭ありません。仙腸関節に問題があったのも本当だと思います。しかしMRIを撮れば腰椎椎間板ヘルニアか否かは明白だったと思います。お医者様には経験も大切ですが科学的根拠にも注意を払って頂きたいとしみじみ思いました。
思い切って書かせて頂きました。問題がある様でしたら削除して頂いて構いません。乱文大変失礼致しました。
2015.09.05 14:26
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2014.09.15 08:19
初心者
お忙しい中、分かりやすく丁寧に説明して頂いて感謝しております。

先生の病院が近ければ…と常々思ってしまいます。

これからもブログから沢山勉強させていただきます。

どうもありがとうございました!
2014.09.12 17:30
drshujisato
14/09/11の腰痛サラリーマンさんへ

ブログ拝見しました。レントゲン撮影では、椎間板は写らないので、ヘルニアがどの方向へ、どの程度に出ているのか、神経根の圧迫程度などはわかりません。ヘルニアの診断にはレントゲン撮影は意味がないと私は考えています。レントゲン撮影は4方向で行われていますね。正面と側面、両斜位の撮影の4方向ですが、側面の伸展・屈曲がないと腰椎の不安定性の評価はできません。私は6方向撮影を行い、腰椎の不安定性がないかを必ず評価します。なぜなら、腰椎に不安定性があると、ヘルニアになりやすかったり、すべり症になりやすいからです。しかし、貴方の受けられた診療が一般的と思います。
ヘルニアが自然治癒に向かっているか否かの自己判定法をブログで説明していますので、参考にしてください。
それでは、お大事にしてください。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.11 23:21
腰痛サラリーマン
はじめまして。
コメント失礼します。

わたしも腰痛に悩まされているサラリーマンです。
しかも椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアの治療の記録を綴ったサイトを運営しています。
患った人にしか分からない苦悩をお届けしています。
お時間の許す時にでもご覧頂ければ嬉しいです!

【完治は可能か?】 椎間板ヘルニア治療の記録
http://hernia.uijin.com
2014.09.11 16:23
drshujisato
14/09/10 のブラウンさんへ


脊椎を専門にしているので、整形外科と思われたのだと思いますが、私は脳神経外科医です。私宛の紹介状にも整形外科と書かれる医師が多いんですよ。脊椎、特に腰椎では、脳神経外科は少数派ですので、仕方ないと思います。

そうですね。腰椎変性疾患は医学的にきちんと診断・治療されるべき疾患です。しかし、まだまだそうはなっていない現状がありますね。残念と思います。しかし、将来的には変わって行くと思います。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.11 13:55
drshujisato
14/09/10の初心者さんへ

MRIでは、L4/5に明らかにそれなりの椎間板ヘルニアの所見があり、左下肢の症状は腰の屈曲ではなく、伸展で増強するのですね。

症状からは、脊柱管狭窄症様の症状です。ヘルニアでも慢性化し、脊柱管を狭めて狭窄症と類似した症状を呈することが多くあります。珍しいことではありませんよ。

私は、狭窄症型の椎間板ヘルニアと患者さんに説明しています。
脊柱管狭窄症があり、そこにヘルニアを合併する人と、ヘルニアが慢性化して狭窄症様の症状を呈する場合があります。前者はヘルニアの症状が強くなり、後者は狭窄症の症状になります。

解ったでしょうか。

FROM 佐藤 秀次
2014.09.11 00:31
-
このコメントは管理者の承認待ちです
2014.09.10 22:04
初心者
はじめまして。
私は25歳の男です。
つい先日、とある整形外科にてMRIの結果、腰椎椎間板ヘルニア(l4/5)と診断された者です。

私の症状としましては、腰全体に重みがあり前屈では痛みは出ず後屈させると痛みが出る、痺れはなし、左下肢の付け根、ハムストリング、膝裏、足の裏の張りです。
足をあげるテストでは痛み、痺れを感じることはありませんでした。

昨年11月に膝裏に違和感を覚え、それが全く治らず、ハムストリングと足の裏が気付いたら張っている状態になりました。
そしてここ一ヶ月ほど腰を叩きたくなるような痛み、重みが出始めました。

確かにMRIでは素人が見てもわかるぐらい飛び出ていましたが、これは本当に腰椎椎間板ヘルニアの症状なのでしょうか?

身体が資本な仕事のため、いち早く治したいです。
もしよかったら、わかる範囲で答えて欲しいです。
よろしくお願いします。

2014.09.10 21:29
ブラウン
以前コメントさせていただいたことがあります、ブラウンです。現在33歳、2年前にL4/5のPLIFを受けました。

このような記事は、整骨院や整体マッサージなど、医師でない人のものではよく目にします。ただ、今回のようなしっかりした経歴をお持ちの整形外科医が、このような発言、治療を行っているという事実に、正直衝撃を受けました。

術後経過がとてもいい今だから冷静にこの記事を読めるのだと思いますが、手術前の激痛に苦しめられていた時に読んだら、私は間違いなくすぐにこの病院を受診したはずです。

実際受診したこともない病院を否定するわけではありませんが、心身共に弱っている患者の弱みにつけ込んだ商売はとても多い、それは事実だと思います。私もそんな文句に騙され、高額な施術費を惜しげもなく払っていました。何人かから宗教の勧誘を受けたこともありましたね。

佐藤先生がこれまでも書かれていましたが、手術でしか治らない患者を、手術以外の方法で治すことができる治療法があったら、私も知りたいです!

2014.09.10 20:32
drshujisato
14/09/09のヘルニア手術経験者さんへ

コメントありがとうとございます。
大変、参考になりました。
2014.09.09 23:08
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このコメントは管理者の承認待ちです
2014.09.09 22:55

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