drshujisato
15/06/14のマリーンさんへ Re: お返事ありがとうございました
質問に回答しますね。
1) 私のように、画像では腰椎椎間板が複数痛んでる 椎間板変性症(症状は違っても)を手術で改善されたご経験を 先生は当然ながらお持ちでしょうか?
> (事情があり改めてお聞きしたいのです)
回答:椎間板変性症は、変性の過程で腰痛を出すことはあり得ますが、それ自体が神経根症状を出すことはありません。何らかの形で神経根を圧迫(絞扼という方が適切と思いますが)しない限り、手術が必要になることはまずありません。変性した椎間板が神経根の圧迫(絞扼)に関係している場合には、神経根除圧手術によって神経根症状をよくできます。繰り返しますが、椎間板が変性しただけでは手術になることはありません。それは椎間板の単なる老化現象に過ぎません。
> と 痛んだ椎間板への神経圧迫なしで 大激痛が起こる可能性は あり得ますか?
質問2:痛んだ椎間板への神経圧迫なしで 大激痛が起こる可能性は あり得ますか?
回答:上で説明した通り、神経根を圧迫(絞扼)しないかぎり、臀部や下肢に激痛が起こることはありません。そのような激痛があるにも関わらず、MRIではたいした所見がないと言われる場合には、神経根の圧迫(絞扼)の診断が正確にできていない可能性が高いと思います。MRI画像の読みは奥が深いため、原因があるにも関わらず適切に診断できていない事例が多いように思います。MRIの読みは、神経症状と関連づけない限り、単なる骨や椎間板の変化を読むにとどまってしまいます。背椎外科医が自ら、神経症状を把握して、MRI画像を読み解かなければならないと私は考えます。
以上参考になれば幸いです。
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