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「まだ腰ヘルニアの手術は早い」と医師に言われた患者の生活は大変なことに

.15 2011 腰椎椎間板ヘルニア comment(0) trackback(0)
医師から「手術はまだ早い」と言われる患者が実に多い。「早い」という言葉は何をもって早いというのか私には正直なところわからない。ヘルニアになり、2~3ヵ月を過ぎても痛みやしびれに悩まされた生活をしている患者にまだ早いと断定する根拠はどこにあるのであろうか。私はこう推測する。手術治療は危険があるし、必ず良くなるわけでもない。外科医による手術成績の差は大きい。それならば、腰ヘルニアは自然に良くなる確率が高いのだから、その確率にかける方が良い。長く時間をかけるほど、その確率は高くなるのだから。治療が確率論のみに基づくなら、最初から自然治癒の可能性のない患者は見捨てられたも同然になる。保存治療にただ無駄な時間とお金を費やす結果に終わる。それだけではない。外科治療が勧められる頃には神経の障害が回復困難なところまで追い込まれてしまうことにもなる。「手術はまだ早い」と言って、保存治療を続ける治療者は、その人のヘルニアが自然に良くなる確率が高いという医学的根拠を示すことが出来なければならないというのが私の意見である。私は、医師による腰ヘルニアの診断と手術技術が向上するなら、腰ヘルにはいづれ早期手術も必要なことが世の常識になると予測している。保存治療がだめなら手術治療ではなく、手術治療が早期から必要な患者も存在すること、その医学的根拠を示すことのできる時代になっていると私は考えている。一日でも早く激痛を取り、正常な生活に戻ってもらうことによって、医療費は削減され、休職率は下がり、傷病手当などの給付金の削減にも繋がる。高齢者の腰が治り、生活の自立性が回復したなら、介護保険の利用も減るであろう。少子高齢化社会では、高齢者は生活の自立を、青壮年者は健康で労働をしなければ国の財政は益々破綻に向かう。腰椎ヘルニアや狭窄症などは極めてありふれた病気で、きちと治せなければ亡国の病になってしまうといっても、これからの世の中を思うと、言い過ぎではないであろう。私は首や腰のヘルニアでは、より早期に根治手術の必要な患者を見極め、そのような患者では早期に手術治療が行われるべきと考えている。




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