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診断がつかなくて恐ろしい腰ヘルニア、その名は超外側型椎間板ヘルニア

.18 2011 腰椎椎間板ヘルニア comment(0) trackback(0)
以前にブログで紹介したことがありますが、現代においても診断と治療の極めて困難な腰ヘルニアは超外側型ヘルニアです。椎間板の最も外側にでるヘルニアですが、ヘルニア診断に最も優れた検査機器であるMRIを以てしても、見逃したり、診断の困難なヘルニアなのです。椎間板ヘルニアは激痛が特徴ですが、この超外側型ヘルニアはヘルニアの中でも王様級の痛みになります。なぜならば、神経根が膨らんだ神経節と呼ばれる神経の中でも最も痛みに敏感とされている部位がヘルニアにより直接に圧迫されるからです。超外側型ヘルニアの患者は激痛で身動きとれなくなり、もしこの下肢を切り取って痛みがなくなるものなら、この下肢を切り取ってもらいたいと呻く程の痛みを持つのが特徴です。どこの部位のヘルニアでも神経根が急激に圧迫されると激痛になるのですが、それが最もひどい痛みになるということですから、筆舌につく、表現できない痛みと言うことになるのです。私は今までに多数の超外側型ヘルニアの患者を手術してきましたが、急性期を過ぎて激痛が取れた慢性期には下肢や足のしびれが強く、筋力の低下が進んでいる患者が多く見られました。これ程の苦痛を患者にもたらす椎間板ヘルニアですが、このヘルニアの診断の仕方を熟知していないdoctorが患者を診察し、MRIを検査したなら、腰に大した問題はないですよ。坐骨神経痛です。となってしまうから怖いのです。勿論、色々な保存治療を受けても良くならず、患者は坐骨神経痛に良いと言われる治療を求めて流浪の民となるのです。私のもとには、原因不明といわれる坐骨神経痛の患者が全国から来られます。その中で多い原因の一つがこの超外側型ヘルニアなのです。椎間板ヘルニアに対するMRIの通常の検査の仕方では、この超外側型ヘルニアの診断は困難なことが多いのです。この超外側型ヘルニアはまさに正体不明の拷問者になるのです。次回は、手術治療について説明しましょう。






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