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腰椎固定術後の再発、再手術を行った80歳代の女性

.21 2011 腰部脊柱管狭窄症 comment(4) trackback(0)
平成17年に腰椎すべり症に対して固定術を行い、正常な生活を送っていた80代女性。術後6年目に腰と下肢の痛み・しびれで歩行が困難になった。外来で久しぶりの対面となったが、年の割には若若しく、頭も冴えていた。MRIなどで調べると、腰椎の4番と5番の固定は完成していて問題なかった。ところが、その上、すなわち腰椎3番と4番の間に高度の脊柱管狭窄を認めた。これが症状の原因と判断された。患者は早い手術を希望した。手術待ちが半年以上になっている中で、どうしようか正直困ってしまった。しかし、若い人の半年待ちと80歳代の半年待ちの違いを考えると、何としても超高齢者の手術を早めてやりたかった。半年という期間は残された人生で大きな比率を占めるからである。スタッフに協力を求め、早期手術が実現した。MD手術による除圧術を行ったが、先の手術による癒着が強く、やや面倒ではあったが、手術時間は50分、出血量は5mlで無事手術は終了した。手術後は翌日から離床し、リハビリを開始した。術後約20日目に退院時のチェックを行ったが、下肢の痛みはとれ、歩行は改善していた。足のしびれは残るも満足した笑顔に私は安堵した。腰椎手術は患者の満足がなければ、成功したとはいえない手術だからである。

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drshujisato
診察に関しては、OKAYですよ。予約は秘書室宛にお願いします。お役に立てれば幸いです。
2014.03.02 22:03
町田
お忙しいところ、お返事ありがとうございます。術後から、6か月は、よかったですが、それいこうは、椅子や寝ていても、痛みがある状態です。今月mriの検査をして、結果をお知らせしたいと、思ってます。佐藤先生の病院へ予約をして、診察して、いただくことは、可能でしょうか。
2014.03.01 18:17
drshujisato
腰椎固定術後5年も経過しているのですね。手術までの間に強く障害されていた神経症状は後遺症状として、後に残ることはありますが、神経の除圧がきちっとなされ、固定が完成しているのなら、歩行障害は改善するものなのですが、術後に症状が悪化しましたか、それとも術前の症状がそのまま改善なく残っているのですか?術後5年間、症状は悪化しつづけていますか?このあたりが今後を予測する上で重要です。
2014.03.01 00:08
町田
はじめまして、佐藤先生のブログをみて、書かせていただきました。2009年の春頃から、腰に痛み、歩くと痺れ、があり様子をみていたところ、だんだんと、痺れ、痛み、歩くと休まないと歩けないの、症状があり、8月に大学病院にかかり、問診、検査した所、ミエロ検査したところ、抵抗性の腰部ヘルニアと脊柱管狭窄症とのことで、9月7日にオペしました。手術は成功しましたが、ばひの神経が、なかなか、もどらないことでした。説明をうけました。先生にお聞きしたいのですが、l4、l5を術式は、後方術で、固定をして、います。今の主治医は痛みがあつても、リリカ75mgを1日3回のみです。保存療法のみ、といはれました。今の状態は腰の痛み、下肢の痺れ、おしりの痛みなど、オペしたときの、症状があり心配です。来月mriを3年ぶりにうけますが、腰部脊柱管の予後は、このままなのでしょうか。今の自宅は5階の階段のみの、5階に住んでいます。私としては、43歳でオペをして、今48歳なので、もう一度、オペのチャンスがあるのか、mriの結果がでたら、また相談したいと、思っております。今は杖から、手押し車がないと、歩くのも辛い状態です。長くなりましたが、よろしくお願いします。














2014.02.28 01:45

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